チャドの歴史(チャドのれきし)では、チャドの歴史について解説する。 チャドの歴史を特徴付けるのは、約1000年間栄えたカネム・ボルヌ帝国である。アフリカ分割以降はフランス植民地帝国を構成するフランス領西アフリカとして、他の西アフリカ地域の大部分と併せて組み込まれた。1960年の独立後はサハラ砂漠の南に位置する諸国の例に漏れず、北部のイスラム教徒と南部のキリスト教徒の争いが絶えなかった。さらに、北に接するリビアの侵略を受けた上に、東に接するスーダンで発生したダルフール紛争の影響も受けた。