ザアタルあるいはザータル(アラビア語: زَعْتَر, IPA: [ˈzaʕtar])はオレガノ(Origanum)、バジルタイム(Calamintha)、タイム(Thymus)、セイボリー(Satureja)など、種類が近い中東のハーブ品種を総称的に呼ぶ言葉である。ザアタルという名称はOriganum syriacum()を指す時にもっともよく使われ、これは聖書研究においてはタナハのヒソップ (ヘブライ語: אזוב [eˈzov])を指すものだと考えられている。また、乾燥させたヒソップの葉にゴマ、乾燥させたスマック、塩その他のスパイスをまぜて作る調味料もザアタルと呼ばれる。レヴァント料理で主に使われるものであるが、ザアタルはハーブもミックススパイスも中東一帯で人気があり、パレスチナ、ヨルダン、シリア、レバノン、イラク、エジプト、サウジアラビア、モロッコ、リビア、アルジェリア、アルメニア、トルコ、チュニジア、イスラエルなどで使われている。