ガントリークレーン (英: gantry crane)とは、一般的にレール上を移動可能な構造を持つ門型(橋脚型)の大型クレーンである。橋型クレーン、門型起重機、ブリッジクレーンともいう。なお、ガントリー(gantry)とは、複数の高脚の上部に水平な梁を備えた門型の構造物を指す単語である。 日本では、港湾の岸壁に設置されて、ISOコンテナ用貨物船に対して海上コンテナの積み卸しを行う港湾施設としてのコンテナクレーンを指すことが多い。コンテナ用ガントリークレーンは特定重要港湾、重要港湾のコンテナ船埠頭のほとんどに設置されている。埠頭とコンテナヤードの間の運搬を行うシャーシー(コンテナ用セミトレーラー)やストラドルキャリアと円滑に連携すれば、1時間あたりISO40フィートコンテナを30個以上、1時間あたりの取扱合計質量にして1000トン以上を荷役することが可能であり、海上コンテナのコンテナ船荷役の効率化に欠かせない機械の一つである。