レンガ造りの建物多く被害拡大か…24年前にトルコ調査した研究者「揺れへの耐性低い」
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トルコ南部で起きた地震について、名古屋大地震火山研究センターの田所敬一准教授(地震学)は、中東で一般的なレンガ造りの建物が多かったことが人的被害の拡大につながったと分析している。

田所准教授は1999年、約1万7000人が死亡したトルコ西部を震源とするM7・6の地震が発生した際、現地調査を行った。トルコに多いレンガ造りの建物は、鉄筋が入った建物より揺れへの耐性が低く、99年の地震でもレンガ造りが多数崩れ落ちたという。
今回の地震について、現地の状況を伝える動画や画像を確認し、「比較的低い建物はレンガ造りで、そうしたところで被害が出ているようだ。倒壊した建物の下敷きになるなどして被害が拡大したのではないか」と指摘した。