9T9-Bワスプ(9T9-B Wasp)、別名ヴォルテックKT9ワスプ(Voltec KT9 Wasp)はカイザー=ヴォルヴェック社が製造したポッドレーサーの機種。極めて平均的な性能のポッドレーサーとして知られ、地味で退屈なマシンという不当な評価を下されていたが、一方で高い信頼性を誇った。ポッドレース業界にはワスプの根強いファン層が存在し、このレーサーだけを用いたポッドレース・サーキットも生まれた。ノーサウリアン種族のポッドレーサー・パイロット、クレッグ・ホールドファストは9T9-Bワスプに乗ってブーンタ・イヴ・クラシックに出場した。
特徴[]
カイザー=ヴォルヴェック社が製造した9T9-Bワスプは極めて平均的なポッドレーサーで、同世代のマシンのなかでも中間層に位置し、先進的な特徴はほとんどないものの、手ごろな価格で購入することができる堅実で優秀なマシンだった。熱心なレースファンのあいだでは“ヴォルテックKT9ワスプ”としても知られたこのレーサーは、巨大なKVTシリーズ400高推力ファンジェットを2基搭載していた。このエンジンは一般的なコントロール・ケーブルによって、小さいながらも設備が整ったコックピット部分と接続されていた。このエンジンは十分な推力を提供し、パイロットは洗練された制御システムのおかげで飛行時の出力を微調整することができた。[1]
9T9-Bワスプは、キャリア終盤のパイロット用の地味で退屈なポッドレーサーという不当な評価を下されていたにも関わらず、ひとつだけ非常に得がたい稀有な特徴を備えていた。それは信頼性の高さであり、ワスプは驚くほど頼りになる、ユーザーに優しいポッドレーサーだったのである。ワスプはメンテナンスも簡単で、性能向上にあたってアフターマーケットも充実していた。またモジュール式の車体を中心に設計されていたため、同等級の他のレーサーの大半よりも改造性が高かった。[1]
歴史[]
カイザー=ヴォルヴェック社は極めて当たり障りのない製品を造ることで定評があったが、同社がポッドレーサーの工場カスタム市場に参入して最初に造った9T9-Bワスプは、その平凡な評判に十分に応えるマシンだった。退屈なマシンという評判もあったが、ポッドレース・コミュニティにはワスプの根強いファン層も存在し、ワスプ専用のレーシング・シリーズがいくつも生まれた。[1] ノーサウリアン種族のポッドレーサー・パイロット、クレッグ・ホールドファストはヴォルテックKT9ワスプに乗って惑星タトゥイーンのブーンタ・イヴ・クラシックに出場した。[2]
登場作品[]
参考資料[]
- スター・ウォーズ ビジュアル・エンサイクロペディア (ビジュアルのみ)
- スター・ウォーズ/ビークル・クロスセクション完全版 (ビジュアルのみ)