レジスタンス(Resistance)はファースト・オーダーと戦うためレイア・オーガナによって組織された小規模な私設軍隊である。レジスタンスは旧反乱同盟軍からインスピレーションを得ており、その起源は銀河内戦が終結した当時まで遡る。銀河協定の成立によって銀河帝国に勝利した新共和国は、軍備縮小法を可決させ大幅に戦力を削減した。しかし、オーガナはアンノウン・リージョンへ撤退した帝国残存勢力が平和条約を無視する可能性を訴えた。帝国の残党からファースト・オーダーが生まれると、オーガナは差し迫った脅威を警告したが、銀河元老院は彼女に取り合わなかった。誇大妄想気味な主戦論者というレッテルを張られたオーガナは、ファースト・オーダーの行動を監視するため自らレジスタンスを組織する。
ファースト・オーダーとの紛争のさなか、レジスタンスは行方不明のジェダイ・マスター・ルーク・スカイウォーカーの捜索を行った。ファースト・オーダーの超兵器スターキラー基地が新共和国の首都があるホズニアン星系を破壊した直後、レジスタンスは迅速に攻撃作戦を展開した。スターキラー基地はレジスタンスの本部があるイリーニウム星系の攻撃に備えエネルギーを充填していたが、レジスタンスのスターファイター部隊は間一髪のところで基地の破壊に成功した。それから間もなく、レジスタンスは姿を消していたスカイウォーカーを発見する。
概要[]
レジスタンスはファースト・オーダーと戦うために一致団結した兵士やパイロットによって構成される軍事勢力だった。レジスタンスの創設者兼指導者は、銀河内戦で共和国再建のための同盟(反乱同盟軍)の英雄として活躍したレイア・オーガナ将軍だった。レジスタンスのスターファイター隊にはブルー中隊(“ブルー3”のジェシカ・パヴァが在籍)やレッド中隊が所属した。ポー・ダメロン中佐はコールサイン・“ブラック・リーダー”として作戦を指揮した。他に、ギアル・アクバーやアショース・O・スタトゥラ提督、カルアン・イーマット大佐らがレジスタンスの軍隊に所属し、C-3POやR2-D2、PZ-4COといったドロイドがイリーニウム星系の惑星ディカーにあるレジスタンス基地で作業に従事していた。
レジスタンスはかつて反乱同盟軍が使用していたスターバードをシンボルマークにしていた。スターバードの紋章は、レジスタンスのパイロットが使うフライト・ヘルメットにもペイントされていた。レジスタンスは戦力としてT-70 Xウイング・スターファイターを保持していた。レジスタンスの兵士たちはファースト・オーダーの軍隊を相手にヒット=アンド=ラン戦術の攻撃を展開した。
歴史[]
- 「��まにもまた、勝てるかどうかわからない戦いがはじまるのよ」
- ―レイア・オーガナ将軍[出典]
銀河内戦の終盤、銀河帝国はジャクーの戦いで新共和国に大敗を喫した。帝国は銀河協定と呼ばれる平和条約に署名して敗戦国となり、新共和国との交戦を禁じられ、コア・ワールドやインナー・リムのあらかじめ定められた境界内に留まることを強いられた。協定成立後、帝国軍艦隊が未知領域へと姿を消し、帝国の残党の間からファースト・オーダーが形成された。一方、平和の追及を掲げる新共和国銀河元老院は、銀河規模の戦争の再発を未然に阻止するため、軍備縮小法によって新共和国防衛艦隊の戦力を削減した。旧反乱同盟軍の指導者のひとりだったプリンセス・レイア・オーガナは、帝国による平和維持を期待すべきではないと主張し、非武装化の方針に強く反対した。また、オーガナは新たに台頭したファースト・オーダーの脅威を訴えたが、誇大妄想的な主戦論者というレッテルを張られ、評判を貶められることになった。
ファースト・オーダーの動向を監視するため、オーガナはレジスタンスを組織し、惑星ディカーに本部(銀河内戦中に反乱同盟軍が用意した軍事施設を再利用した)を設置した。レジスタンスは新共和国の軍隊から独立した分裂派閥で、新共和国の指令系統から完全に独立していた。新共和国はオーガナの行動を黙って見過ごした。ファースト・オーダーによる銀河協定違反の証拠を追い求めるうちに、オーガナは一部の元老院議員の支持を得るようになり、密かに資金援助を受けるようになった。レジスタンスはファースト・オーダーと複数回にわたって戦闘を繰り広げ、新共和国元老院内部に潜むファースト・オーダーのシンパを捜索した。
レジスタンスにはより多くの助けが必要だと考えたオーガナ将軍は、新世代のジェダイが虐殺されて以降消息を絶っている双子の兄、ジェダイ・マスター・ルーク・スカイウォーカーの捜索を開始した。伝説的な銀河探索者ロア・サン・テッカからスカイウォーカーの行き先を記した地図を受け取るため、オーガナは最も信頼を置くパイロット、ポー・ダメロン中佐を砂漠の惑星ジャクーに派遣した。テッカから受け取った地図をアストロメク・ドロイドのBB-8に託した直後、ダメロンはファースト・オーダーに捕えらた(間もなく脱出に成功する)。その後、ファースト・オーダーから離反したストームトルーパーのフィンと、ジャクーの廃品回収業者レイがBB-8の仲間に加わった。かつて銀河内戦で活躍した有名な密輸業者ハン・ソロとチューバッカの助けを借り、レイとフィンはBB-8をレジスタンス本部に届ける任務に着手する。海賊マズ・カナタに助力を求めるため訪れた惑星タコダナで、彼らはファースト・オーダーの襲撃を受けた。ダメロン率いるスターファイター隊がファースト・オーダー軍を撃退したが、レイはダークサイドの戦士カイロ・レンに捕えられてしまった。
フィン、ソロ、チューバッカはBB-8をレジスタンスに引き渡し、ディカーの基地に移動した。レジスタンス基地では、ファースト・オーダーの超兵器スターキラー基地を破壊すべく作戦会議が行われていた。タコダナの戦いの直前、スターキラー基地は太陽エネルギーを利用したビームでホズニアン星系を破壊し、新共和国の首都惑星ホズニアン・プライムと防衛艦隊を滅ぼし去ってしまった。次の攻撃が行われる前に新たなる脅威を排除すべく、レジスタンスはスターキラー基地の偵察を行った。一方、ファースト・オーダーもレジスタンスの本部がイリーニウム星系にあることを突き止めた。超兵器が次の攻撃のために充填を行う中、フィン、ソロ、チューバッカが基地内に潜入してシールド発生装置を解除した(また、彼らはレイと合流した)。続いてスターファイター隊が基地を強襲し、ダメロンのXウイングが弱点のサーマル・オシレーターを破壊した。ソロは戦闘中に実の息子カイロ・レンの手にかかって命を落としたが、レジスタンス軍は基地が爆発する直前に撤退し、ディカーに帰還した。
戦いが終わった後、R2-D2がスリープ状態から復帰し、スカイウォーカーの居場所を示す地図の残りの部分を提供した。最初のジェダイ・テンプルがある水の惑星オク=トーへ旅し、消息不明になっていたジェダイ・マスターを発見したレイは、かつて彼の所有物だったライトセーバー(クラウド・シティから回収され、マズ・カナタによって保管されていた)を差し出した。