- 「僕はジェダイだ。かつて父がそうであったように」
- ―ルーク・スカイウォーカー[出典]
ルーク・スカイウォーカー(Luke Skywalker)は人間の男性で、ジェダイ・ナイト・アナキン・スカイウォーカーとパドメ・アミダラ元老院議員の息子。レイア・オーガナの双子の兄。シミ・スカイウォーカー・ラーズの孫で、オーウェンとベルー・ラーズ夫妻の義理の甥にあたる。クローン戦争が終結した直後、小惑星ポリス・マサに生まれた。彼の母は双子を出産した直後に命を落とし、ダークサイドに転向してシス卿ダース・ヴェイダーとなった父アナキンは、子どもの存在を知らずにいた。赤ん坊のルークを銀河帝国から隠すため、ジェダイ・マスターのオビ=ワン・ケノービは彼を砂漠の惑星タトゥイーンへ連れて行き、ラーズ家に預けた。
若きスカイウォーカーは自らの出自を知らないまま育ったが、2体のドロイド、R2-D2とC-3POを購入したことで運命が大きく変わることになった。このドロイドは帝国の超兵器デス・スターの設計図を運んでいたのである。ケノービから父親がジェダイだったことを教えられた後、おじとおばを帝国軍によって殺されたスカイウォーカーは、反乱同盟軍のプリンセス・レイア・オーガナ(彼はまだレイアが実の妹であることを知らなかった)を救出するため、故郷を後にすることになった。旅の途中、彼はケノービからフォースの手ほどきを受け、密輸業者ハン・ソロやチューバッカの助けを借りてレイアの救出に成功した。ケノービはヴェイダーに殺されたが、スカイウォーカーはヤヴィンの戦いでデス・スターを破壊し、反乱軍の勝利に貢献した。
それから3年間、反乱同盟は帝国軍の攻撃をかわし続け、スカイウォーカーもダース・ヴェイダーによる執拗な追跡を受けた。反乱軍が氷の惑星ホスにおける戦いに大敗し、エコー基地を放棄した後、スカイウォーカーはケノービの霊の助言に従って惑星ダゴバに赴き、ジェダイ・マスターの隠遁者ヨーダからジェダイの訓練を受けた。しかし、スカイウォーカーは友人を救うために惑星ベスピンのクラウド・シティに向かい、ヴェイダーの仕組んだ罠にはまった。彼はそこでシスの暗黒卿とライトセーバーの対決を繰り広げ、敗北を喫した。その際、彼はヴェイダーが実の父親であることを本人の口から明かされた。
1年後、スカイウォーカーは父親をライトサイドに再転向させるため、エンドアの戦いで自ら父親の元へ出向いた。ヴェイダーは息子を皇帝シーヴ・パルパティーンの待つ第2デス・スターの謁見の間へ連れて行った。皇帝はスカイウォーカーをヴェイダーに代わる新しい弟子にしようとしたが、スカイウォーカーは武器を捨て、誘惑を拒否した。パルパティーンはフォース・ライトニングで若きジェダイを痛めつけたが、ヴェイダーは息子を救うために皇帝に刃向い、自らを犠牲にしてシス・マスターを滅ぼした。戦いは反乱軍の大勝利に終わり、スカイウォーカーはエンドアで父を火葬にした後、祝勝の宴に加わった。
銀河内戦が終結した後、スカイウォーカーはジェダイ・オーダーを再建するため新しいジェダイ訓練機関を創設した。スカイウォーカーはハン・ソロとレイア・オーガナの間に生まれた甥のベンを弟子に加えたが、ベンはフォースのダークサイドの誘惑に屈し、新世代のジェダイは崩壊した。ベンは“カイロ・レン”を名乗るようになり、スノークに仕えるようになる。自責の念に駆られたスカイウォーカーは銀河社会から姿を消し、最初のジェダイ・テンプルがあるオク=トーで隠遁生活を始めた。34 ABY、フォース感応者のレイが彼を見つけ出し、ファースト・オーダーとの戦いのためレジスタンスに力を貸して欲しいと頼んだ。ルークは協力を拒み、初めはレイが持つ力の強さを恐れたが、かつての師ヨーダとの再会などを経て、クレイトの戦いでレジスタンスに協力する。ルークはフォースの幻影を使ってカイロ・レンと対決し、彼の伝説が銀河に広まれば自身は決して最後のジェダイにはならないと言い残し、この世を去った。
経歴
予言
ルーク・スカイウォーカーとその双子の妹レイアの誕生はクローン戦争当時から予言されていた。[12] クローン戦争終盤の19 BBY、ジェダイ・マスターのヨーダはフォースの霊体となったマスター・クワイ=ガン・ジンの助言に従い、不死の秘密を探る旅に出た。彼は惑星ダゴバにある悪の洞窟を訪れ、ジェダイ・オーダーがクローン戦争で負ける運命にあることをフォースのヴィジョンで予知する。[13] その後ヨーダはミディ=クロリアンの母星でフォースの女官たちから試練を与えられ、古代シスの故郷モラバンドを訪れた。ヨーダがシスのヴィジョンとの対決を乗り越え、全ての試練を終えると、女官の1人である平静はヨーダに“新しいスカイウォーカー”の存在を示唆して姿を消した。[12]
生い立ち
誕生
- 「男の子だ」
「ルーク」 - ―オビ=ワン・ケノービとパドメ・アミダラ[出典]
19 BBY、シスの暗黒卿“ダース・シディアス”こと皇帝シーヴ・パルパティーンが銀河帝国を建国してから[3] 2日後[2]、小惑星ポリス・マサの研究基地で双子のルークとレイアが誕生した。双子の母親は惑星ナブーを代表するパドメ・アミダラ元老院議員(元女王)で、父親はクローン戦争の英雄として知られるジェダイ・ナイトのアナキン・スカイウォーカーだった。ルークとレイアが生まれる直前、スカイウォーカーはダース・シディアスに誘惑されてフォースのダークサイドに転向し、シスの暗黒卿ダース・ヴェイダーとなった。ヴェイダーはシディアスの命令で大勢のジェダイを虐殺し、その歪んだ憎悪は妻のパドメにも向けられた。変わり果てた夫に首を絞められたパドメは、ポリス・マサにある医療施設へ運ばれ、激しいパニックの中で子を出産することになる。ジェダイ・マスターのオビ=ワン・ケノービ(彼は惑星ムスタファーでかつての弟子であるヴェイダーを倒し、パドメを救出した)とグランド・マスター・ヨーダ、そしてオルデラン代表のベイル・オーガナ議員がパドメを病院に運び、出産を見守った。ポリス・マサンの助産師ドロイドは死につつあるパドメから双子の赤ん坊を取り上げた。パドメは双子に「ルーク」、「レイア」という名前を付け、間もなく息を引き取った。ポリス・マサンの医師はアミダラを救おうとしたがどの試みも失敗に終わり、双子は生まれてすぐに孤児になった。[3]
オビ=ワン・ケノービとヨーダはフォースの強い双子を皇帝パルパティーンから守る必要があると考えた。すると、ブレア女王との間に跡取りがいなかったベイル・オーガナがレイアを養女として引き取ると申し出た。ジェダイはこの提案に同意し、レイアはオルデランのプリンセスとしてオーガナ夫妻に引き取られていった。一方ルークは砂漠の惑星タトゥイーンに住むアナキンの義兄弟オーウェンとベルー・ラーズ夫妻の家に送られることになった。オーウェンはアナキンの母シミの義理の息子であり、ベルーとのあいだに子どもがいなかった。赤ん坊のルークはオビ=ワン・ケノービ自身の手でタトゥイーンのラーズ家へ届けられた。ケノービはルークの成長を見守りながらタトゥイーンで隠遁生活を送り、ヨーダも必要とされる時が来るまでダゴバに身を潜めることに決めた。[3]
その後、ルークとレイアは実の両親や兄妹の存在について知らないまま成長していった。また、ムスタファーの対決をかろうじて生き延びていたダース・ヴェイダーも、妻のパドメが死ぬ前に子どもを生んでいたことを知らなかった。ルークは砂漠の惑星で水分の収集を生業とする水分農家の子どもとして、ラーズ家の農場で幼少期を過ごした。オーウェン・ラーズは甥の冒険好きな性格を押さえつけようと務め、ルークの父アナキンはクローン戦争中に“スパイス貨物船の航法士”をしていたと嘘をついた。しかし、ルークの父親譲りの性格は直らなかった。
水分農夫の日々
11 BBY、ルークが8歳の時[14]、タトゥイーンは大旱魃に見舞われた。そんな中、犯罪王のジャバ・ザ・ハットは無情にも人々から“水分税”を巻き上げ、水分農夫たちを苦しめた。ある日の夜、幼いルークは純真にもジャバの手下に立ち向かい、彼らが農夫から奪った水を取り戻そうとした。オビ=ワン・ケノービはルークに危険が迫っているのを感じて現場に駆けつけ、正体を隠すためフォースでランドスピーダーのライトを破壊し、暗闇の中でジャバの手下たちを倒した。ルークは戦闘中に地面に打ち付けられて気を失ったため、命の恩人の正体を知らずじまいになった。戦いが終わった後、ケノービはルークをラーズ農場の玄関先に送り届け、オーウェンやベルーとも顔を合わすことなく立ち去っていった。[15]
10 BBYのある日、ルークはT-16スカイホッパーを乗りこなし、友人のビッグズ・ダークライターたちに見守られながらタトゥイーンの危険な峡谷を飛び抜けた。ルークはタトゥイーンに住む同年代の友人の中で一番速いパイロットだと自負しており、アンカーヘッドで開かれるレースに出場したいと考えていた。しかしルークはマッシュルーム・メサを通過した後にベガーズ・キャニオンで障害物にぶつかり、スカイホッパーを故障させてしまった。オーウェンはルークの向こう見ずな行動に激怒し、飛ぶことを禁止した。後日、おじの買い物に同行したルークはジャワからスカイホッパーの修理部品を手渡される。ルークは知らなかったが、ケノービが裏でジャワと交渉し、タスケン・レイダーの襲撃を止める代わりにルークに部品を渡すよう根回ししていたのである。しかし事情を察したオーウェンがルークから部品を取り上げ、ケノービの家に返しに行った。オーウェンはルークにアナキンと同じ道を歩ませるつもりはないと宣言し、これ以上自分たちの生活に干渉するなとケノービに言い放った。[16]
同じ年、1年前に水分税徴収を妨害した人物をしつこく探し回っていたジャバ・ザ・ハットは、ウーキーの賞金稼ぎブラック・クルルサンタンを雇って調査にあたらせた。クルルサンタンがラーズ農場を襲撃した時、ルークはオーウェンがスカイホッパーを禁止したことに腹を立てて家を飛び出していたため不在だった。一方のオーウェンはトシ・ステーションで部品を入手して帰宅したばかりで、一緒にスカイホッパーを修理してルークと仲直りしようとしていたところ、クルルサンタンに捕まって連れ去られてしまった。異変を察知したルークが家に戻ると、農場とドロイドが荒らされており、ベルーは賞金稼ぎの攻撃で負傷していた。ルークはおじが残した部品でスカイホッパーを修理し、すぐさま農場から飛び出した。その頃クルルサンタンは崖の上でオーウェンを拷問していたが、オーウェンが口を割るまでもなく、標的であるケノービが自ら賞金稼ぎの前に姿を現した。ケノービは崖から放り出されたオーウェンをフォースで掴んだものの、クルルサンタンの猛攻撃で集中が途切れ、オーウェンは崖の底へ落下していった。しかしスカイホッパーで駆けつけたルークが間一髪でおじを受け止め、無事に近くの平地に降ろした。ケノービはクルルサンタンに勝利したが、ルークは崖の上の対決を目撃しておらず、オーウェンは遠くの崖に立つケノービにこっそりと目配せをして感謝を伝えた。この事件の後、ルークは再びスカイホッパーで空を飛ぶことを許された。[17]
夢見る若者
冒険を夢見る若者に成長したルーク・スカイウォーカーは父親譲りの操縦技術を発揮し、タトゥイーンを離れて帝国のアカデミーに入学したいと願うようになった。多くの友人たちが夢を追いかけて惑星から去っていったこともあり、ルークは農場に人手がいると言って独り立ちを許してくれないオーウェンに苛立ちを募らせた。しかし実のところ、オーウェンはルークをタトゥイーンに引き止めることで彼が父親と同じ道を歩むのを阻止しようとしていたのだった。[1]
青年時代、ルークは暇さえあればアンカーヘッドの外れにあるトシ・ステーションを訪れ、ビッグズ・ダークライターやレイズ・“フィクサー”・ロネオズナー、ケイミー・マーズトラップ、ディーク、ウィンディといった友人たちと時間を潰した。[18] 当時ルークは仲間うちで“ワーミー”(虫けら)というあだ名を付けられていた。[19] タトゥイーンに住む他の多くの若者と同じく、ルークもスリルを求めてスカイホッパーで競争することを唯一の楽しみにしており、機体の修理で飛べない時も幼い頃から持っている模型をいじって遊んでいた。ルークのスカイホッパーには改造が加えられており、ベスティンまで瞬く間に飛んだり、ジャワ・ハイツでウォンプ・ラットを射止めるのにもってこいの機体になっていた。[18]
2 BBY、タトゥイーンの砂漠でオビ=ワン・ケノービと元シス卿のモールが対決を繰り広げた。ナブーの戦いでケノービに敗れた恨みを持つモールは、ホロクロンやダソミアの魔術を駆使してケノービが生きていることを突き止め、復讐を求めて砂漠の惑星にやってきたのである。仇敵と再会した際、モールはケノービがタトゥイーンにいるのは単に身を隠すためだけでなく、“誰か”を守るためだと勘づいた。ケノービはルークを脅かす危険を排除するためモールを倒し、ルークこそ“選ばれし者”だと死にゆくモールに告げる。ジェダイと同じくシスに敗れた身であるモールは、「彼が我々の無念を晴らしてくれる」とケノービに言い残して息を引き取った。その後ケノービはデューバックに乗ってラーズ農場を遠くから眺め、家に向かって走る若きルークを見守った。[20]
銀河内戦
タトゥイーンを去る
- 「僕もオルデランへ行きます。全てを失ってしまった。フォースの道を学んで、父のようなジェダイ・ナイトになります」
- ―ルーク・スカイウォーカー[出典]
0 BBY、帝国の誕生から19年後[14]、オーウェンがジャワの商人からドロイドのR2-D2とC-3POを購入したことでルークの運命が大きく変わった。アストロメク・ドロイドのR2-D2には共和国再建のための同盟(反乱同盟)のメンバーであるプリンセス・レイア・オーガナによってデス・スター設計図とオビ=ワン・ケノービ宛てのメッセージが託されていたのである。[1] 反乱同盟は帝国が開発した超兵器デス・スターの脅威に終止符を打つべく、このバトル・ステーションの弱点が記された設計図をスカリフの戦いで奪取した。[21] しかしレイアは設計図を持って逃げる途中で帝国軍に追いつかれてしまい、やむを得ずドロイドに設計図を託して砂漠の惑星へ脱出させたのである。R2-D2が運んできたホログラムを再生したルークは、そこに映し出された女性が生き別れた双子の妹であるとも知らず、彼女の力になりたいと考えた。ルークとドロイドは近くに住む“ベン・ケノービ”老人の家へ向かったが、道中のジャンドランド荒野でタスケン・レイダーの襲撃に遭う。ルークたちは間一髪のところをケノービに救われ、彼の家へ案内された。“ベン”ことオビ=ワン・ケノービは、彼とルークの父アナキンがクローン戦争に参加したジェダイだったことを明かした。しかしケノービはアナキンがダークサイドに堕ちたことは伏せ、ダース・ヴェイダーという名の転向者がアナキンを殺したと嘘を付いた。また、ケノービはかつてアナキンのものだったライトセーバーをルークに与えた。[1]
レイアのメッセージを見たケノービは、ルークをオルデランへの旅に誘った。しかしルークは農場の仕事があるからと断り、代わりにケノービをアンカーヘッドまで送ると申し出た。その道中、ルークとケノービはジャワの商人の虐殺現場を発見した。帝国のストームトルーパーの仕業であることが判ると、ルークは急いで農場に戻ったが、オーウェンとベルー夫妻は既に殺されていた。レイアを救うため故郷を離れることをためらっていたルークだったが、育て親の死がきっかけとなり、フォースを学んでジェダイ・ナイトになる決意を固めた。ルークとケノービ、ドロイドはオルデランまで運んでくれるパイロットを探しにモス・アイズリー宇宙港へ向かった。[1] その途中、ルークはケノービから最初のフォースの教えを受け、ジェダイの瞑想の基本的なテクニックを学んだ。[22] 宇宙港に到着し、デューン・ストリートの手前でサンドトルーパーの検問に引っかかった際、ケノービはルークが見ている前でマインド・トリックの技術を使い、意志の弱い帝国の兵士を説得して取り調べをやり過ごした。[1][18] その後ルークとケノービはチャルマンの宇宙港カンティーナに入店し、腕利きのパイロットを探した。ルークが店内でドクター・コーネリアス・エヴァザンとポンダ・バーバに絡まれたため、ケノービがライトセーバーでバーバの腕を切断し、ことを収めた。[1]
ケノービはYT-1300軽貨物船<ミレニアム・ファルコン>の船長である密輸業者のハン・ソロと、その一等航海士であるウーキーのチューバッカを雇うことに決めた。ルークは高額な報酬をふっかけるソロを信用しなかったが、ケノービは余計な詮索はしないという条件で密輸業者と手を売った。[1] <ファルコン>が駐機してあるドッキング・ベイ94へ向かう途中、ルークは乗ってきたX-34ランドスピーダーをスペースポート・スピーダーズで売却し[18]、密輸業者を雇うのに必要な前金を作った。ルークとケノービ、ドロイドたちが<ファルコン>に乗り込んだ直後、サンドトルーパー部隊がドッキング・ベイに押しかけ、ハンは慌ただしい離陸を余儀なくされた。いまだに<ファルコン>の性能を信用していないルークをよそに、ハンはタトゥイーンの軌道に配置されていたインペリアル級スター・デストロイヤーを振り切り、船をハイパースペースへジャンプさせた。[1]
デス・スターの救出劇
- 「君はより大きな世界への一歩を踏み出したのだ」
- ―オビ=ワン・ケノービ[出典]
ハイパースペース航行中、ルークはケノービからフォースとライトセーバーの訓練を受けた。ケノービは体の内側に流れるフォースを感じながら直感で動くことが大切だと説き、目隠しした状態でトレーニング・リモートの攻撃を防御するようルークに指示した。フォースを信じないハンはジェダイの教えを一笑に付し、ルーク自身も初めは懐疑的だったが、ケノービの言うとおりフォースの感覚だけを頼りにリモートのビームを偏向することに成功した。それからしばらくして<ミレニアム・ファルコン>はオルデラン星系に到着する。しかしそこに目的の惑星は存在せず、代わりに大量の小惑星が散乱していた。<ファルコン>がハイパースペースを飛んでいた時、オルデランはデス・スターを指揮するグランドモフ・ウィルハフ・ターキンの命令でスーパーレーザー砲の標的となり、粉々に破壊されてしまったのである。まもなく<ファルコン>はパトロール中のTIE/lnスターファイターに発見され、デス・スターのトラクター・ビームに補足される。ルークたちは月と見間違えるほど巨大な宇宙ステーションのドッキング・ベイへと引き込まれていった。[1]
ルークたちは<ファルコン>の密輸用の仕切りの中に隠れ、乗組員が既に船を放棄したかのように見せかけた。簡易的な立ち入り捜査をやり過ごした後、彼らは船内でスキャン・クルーや見張りのTK-421[1]、TK-710[23] を待ち伏せし、変装用のストームトルーパー・アーマーを手に入れる。TK-421のアーマーを着たルークは通信装置の故障を装ってポール・トレイダム将校にコントロール・ルームの扉を開けさせ、ハンとチューバッカが部屋を制圧した。その後ケノービがトラクター・ビーム制御装置の解除に向かい、ルークたちは部屋で待機しているよう命じられた。しかしR2-D2が帝国のコンピューター端末にアクセスし、プリンセス・レイアがデス・スターに囚われていることを突き止めると、ルークはケノービの言いつけを破って彼女を助けに行くことに決めた。ハンは乗り気ではなかったが、ルークは救出に成功すれば莫大な報酬が得られると言って彼を説得した。2人はドロイドをコントロール・ルームに残し、ウーキーを護送中のトルーパーに扮して監房レベルへ向かった。[1]
監房ブロックAA-23にて、ルークとハン、チューバッカはシャン・チルゼン中尉とその部下たちを銃撃戦で倒し、レイアを独房2187から解放した。しかしストームトルーパーの増援部隊が到着したため監房レベルの通路が塞がれ、一行はやむを得ず廃棄物処理用シュートからゴミ圧縮機のなかへ飛び込んだ。ハンが磁気シールを施された内壁を撃つという危険な過ちを犯してレイアと口論になる中、ルークはダイアノーガに足を掴まれて汚水の中へ引きずり込まれた。ルークは仲間の助けを借りて九死に一生を得たが、今度はゴミ圧縮機が作動し、両側の壁がゴミもろとも4人を押しつぶそうとした。壁が限界まで迫りくる中、ルークはコムリンクでC-3POに連絡を取り、監房レベルの圧縮装置を止めさせることに成功した。一行は<ファルコン>が収容されているドッキング・ベイ327の真上の階まで戻ったが、ドロイドたちと合流しようとしたときにトルーパーと鉢合わせになり、ルークとレイア、ハンとチューバッカのふた手に分かれて逃げ出した。[1]
逃げる途中で巨大なシャフトに行き当たったルークとレイアは、追っ手を食い止めるため通路の制御盤をブラスターで破壊し、ドアを封鎖した。そのせいでシャフトを渡る橋が出せなくなったため、ルークとレイアはグラップリング・フックを使ってシャフトを飛び越えた。ハンとチューバッカ、ドロイドたちと合流して<ファルコン>に乗り込もうとした時、ルークは近くの通路でケノービがダース・ヴェイダーと戦っているのを発見する。ルークに気づいたケノービはあえて防御を解き、ヴェイダーのライトセーバーに切られて消滅した。ルークはショックのあまり呆然としたが、死んだはずのケノービの声に促され、仲間たちとともに<ファルコン>でデス・スターから脱出した。ルークとハンは<ファルコン>の砲座の四連レーザー砲で追っ手のTIEファイターを全て破壊した。一行は反乱同盟の秘密基地ベース・ワンがある衛星ヤヴィン4へ向かったが、宇宙船には帝国のホーミング・ビーコンが仕掛けられていた。[1]
ヤヴィンの戦い
- 「フォースの強いやつだ」
- ―ダース・ヴェイダー[出典]
レイアは帝国がわざと<ファルコン>を逃したことを承知していたが、R2-D2に入っている設計図をいち早く反乱軍に届けるためベース・ワンへ急いだ。秘密基地でヴァンデン・ハイク・ウィラード将軍に迎えられた後[1]、レイアはルークを反乱同盟の新しいパイロットとして将軍に紹介した。ルークはレイアたちと別れて反乱軍パイロットのウェッジ・アンティリーズのもとでフライト・シミュレーション・テストを受けたが、1回目のテストは30秒と続かなかった。ウェッジは自分の説明に耳を傾けるよう助言し、諦めないようにと励ました。ルークはウェッジから学んだことを2度目のテストで活かし、ウェッジのハイスコアを凌ぐ成績を叩き出した。[24]
その後、ベース・ワンの会議室でヤヴィンの戦いに向けたブリーフィングが行われた。R2-D2が運んできた設計図を分析したジャン・ドドンナ将軍は、デス・スターの子午線トレンチにある直径2メートルの排熱孔にプロトン魚雷を命中させれば、連鎖反応でステーション全体を破壊することが可能だと説明した。[1] ルークの隣にいたコル・タックブライト[25] はそんな芸当はコンピューターでも不可能だと漏らしたが、ルークは自分が地元で狩っていたウォンプ・ラットの大きさは2メートル以下だったと大口を叩いた。[1] ブリーフィングの後、レッド・リーダーのガーヴェン・ドレイスによってレッド中隊の出撃隊員が読み上げられた。ルークはコールサイン “レッド5”を与えられ、ウェッジ(レッド2)と旧友のビッグズ・ダークライター(レッド3)からなるレッド中隊の第4小隊のリーダーに任命された。[25]
スターファイター隊の出撃が迫る中、ハンとチューバッカは報酬を受け取って立ち去る準備をしていた。ハンと苦い別れの言葉を交わした後、ルークは格納庫でビッグズと再会を果たした。ビッグズは2人でまた一緒に飛べることを喜び、ドレイス隊長にルークの腕前を保証した。デス・スターは既にヤヴィン星系に到着しており、ガス巨星ヤヴィン・プライムの影に隠れている第4衛星を射線にとらえるため移動を開始していた。ルークはR2-D2を載せたT-65B Xウイングに乗り込み、レッド中隊やゴールド中隊とともにベース・ワンから出撃する。反乱軍パイロットたちはデス・スターの“地表”に設置されたターボレーザー砲塔やTIEファイター部隊の激しい抵抗に遭い、次々と撃墜されていった。ダース・ヴェイダーもTIEアドバンストx1の専用機で自ら戦闘に参加し、トレンチに侵入した戦闘機を返り討ちにした。[1]
ドレイス隊長が撃墜された後、ルークはビッグズとウェッジを従えてトレンチに突入した。飛行中、ウェッジは機体に損傷を追ってトレンチからの離脱を強いられた。続いてビッグズもヴェイダーによって撃墜され、ルークはトレンチを飛ぶ最後の反乱軍パイロットになった。飛行中に再びケノービの声を聞いたルークは、照準コンピューターではなくフォースの感覚を頼りに目標を狙うことにした。その直後、ヴェイダーの射撃でR2-D2がダメージを負い、デス・スターはヤヴィン4を攻撃可能な位置に到着した。ルーク自身もヴェイダーの照準に捉えられたが、ヤヴィン星系に戻ってきたハン・ソロの<ミレニアム・ファルコン>がヴェイダーとその僚機を攻撃し、ルークの危機を救った。スーパーレーザーがまさに発射されようとしていた時、ルークはフォースを頼りにプロトン魚雷を排熱孔に命中させ、デス・スターを爆発させた。ルークの活躍によってヤヴィンの戦いは反乱同盟の大勝利に終わったが、デス・スターから生きて戻った反乱軍パイロットはルークとウェッジ[1]、エヴァン・ヴァーレイン(ゴールド3)[26][27] の3人だけだった。[1]
戦いが終わった後、ベース・ワンでロイヤル・アワード・セレモニーが行われ、デス・スターの破壊に貢献したルークとハン[1]、チューバッカ[28] に勇気記章が授与された。[1] その際、ルークはケノービが死んだ時に心の支えになってくれたレイアに感謝を伝えた。式典が終わると同時に、ヤヴィン4の反乱軍はドドンナ将軍の命令で撤退活動を開始した。そんな中、オルデラニアンの生存者が帝国の標的になっていると知ったレイアは、ドドンナの命令を無視し、同郷のエヴァン・ヴァーレインやR2-D2とともにT-1シャトルでベース・ワンから飛び出した。ルークとウェッジはドドンナの命令でシャトルを追跡し、2人のオルデラニアンを引き留めようとした。しかしエヴァンはハイパードライブが故障したかのように見せかけるトリックでルークとウェッジをあざむき、まんまとハイパースペースへ逃げ去っていった。その後レイアはオルデラニアンの救出任務を達成し、ルークやハン、チューバッカたちの待つヤヴィン4へ無事に戻ってきた。[27] 間もなくルークは同盟軍の中尉に任命され、定期的に多くの任務を割り当てられるようになった。[29]
ナカリ・ケレンとの旅
- 「ヤヴィンの戦い以来、ときどき周囲の期待を感じるんだ。あれ以上の手柄を立ててくれとか、なぜまだできないんだとか。そう思われているのがわかるとプレッシャーだった。きみから感じるのは、それを越えるようにという励ましだ。それは期待とは全然違うし、あまりないことなんだ」
- ―ナカリ・ケレンに対し、ルーク・スカイウォーカー[出典]
ヤヴィンの戦いの後、スカイウォーカーはギアル・アクバー提督からローディアの任務を与えられた。当時、同盟軍はアウター・リムで新しい補給路を開拓する必要に迫られていた。スカイウォーカーは、帝国の支配下にある惑星ローディアで、優れた武器製造技術を持つチェクー氏族と交渉を行うことになった。彼は出発の直前にナカリ・ケレンという女性と知り合い、同じ砂漠の惑星の出身者として話も弾み、親しくなった。スカイウォーカーはR2-D2と共にケレンの宇宙船<デザート・ジュエル>で任務を遂行することになった。途中でラニク星系に立ち寄った際、スカイウォーカーは帝国に攻撃されていたクポハンの宇宙船を救った(この時まだ彼は知らなかったが、クポハンの船は暗号解読者ドルーシル・ベフォリンに関する重要な情報を運んでいた)。ローディアに到着後、スカイウォーカーはラニート・チェクーの案内でトゥーピルに到着した。武器製造企業ウシール・アウトフィッターズ社の幹部タニーチ・スーンタは、スカイウォーカーが身に着けていたライトセーバーに興味を持った。彼女のおじのフーリクは、クローン戦争で戦ったジェダイだったのである。
スーンタはスカイウォーカーをおじの墓へ案内し、おじの物だったライトセーバーを彼に譲った。ケノービが死んで以降、ジェダイの歴史や文化に強い興味を持っていたスカイウォーカーは、彼女の好意に喜んだ。巨大生物ゲストを倒した後、スカイウォーカーはフーリクのライトセーバーを分解して構造を研究した。この経験から、彼はライトセーバーを新たに組み立てるにはフォースのテレキネシス能力が必要であることを学んだ。帝国による捜索が始まり、任務を切り上げることになったスカイウォーカーは、<プロミス>でアクバーやオーガナに報告を行った。彼らはラニクで起きた戦闘に関連する新しい任務をスカイウォーカーに与えた。この任務の目標は、反乱軍への亡命を望むギヴィンの暗号解読者ドルーシル・ベフォリンを、帝国が支配する惑星デノンから連れ出し、ハット・スペースの果てのオメレスへ運ぶことだった。スカイウォーカーはこの任務にナカリ・ケレンの同伴を要請し、許可された。また、<デザート・ジュエル>は任務のために改造を施す必要があり、ナカリの父で、ペイシャーのケレン・バイオラボ社を経営するファイエ・ケレンの経済力を頼ることになった。
ファイエ・ケレンから協力を得るには、彼の事業に貢献する必要があった。スカイウォーカーとナカリ・ケレンは、惑星シャ・カロットの月フェックスで、“スカルボーラー”と名づけられた生物を調査することになった。彼らは脳を捕食するこの獰猛な生き物とバイオラボ社の宇宙船<ハーヴェスター>をペイシャーに持ち帰り、ファイエから大金を受け取った。再びローディアを再訪し、武器の購入と宇宙船の改造を行った後、スカイウォーカーとナカリ・ケレンはデノンへ向かった。連絡員のサケットと接触した後、スカイウォーカーとケレンはドルーシル・ベフォリンを回収し、帝国保安局の工作員や下水管に生息する捕食動物から逃げ切った。
オメレスへ向かう途中、<デザート・ジュエル>は海賊や帝国軍による妨害に遭った。しかし、スカイウォーカーは重力井戸発生装置を搭載した帝国軍のイモビライザー418型インターディクター船を振り切り、ダーラン星系から脱出することに成功した。その後彼らは惑星クポに立ち寄り、ネシン・クーリエ・アンド・カーゴ社の創設者で、反乱軍の連絡員でもあるアズール・ネシンと対面した。ケレンは衛星フェックスの情報を利用してネシンの協力を取り付け、<デザート・ジュエル>を修理させた。この旅の中で、スカイウォーカーはケレンやベフォリンに励まされながらテレキネシス能力を上達させた。賞金稼ぎの襲撃を受けてあわただしくクポから出発した後、<デザート・ジュエル>は遂にオメレス星系に到着した。しかし、賞金稼ぎはオメレスでも彼らを待ち受けていた。ナカリ・ケレンを犠牲に、スカイウォーカーたちは戦いに勝利した。スカイウォーカーはベフォリンの家族を救出したブレン・ダーリン少佐と合流し、任務を完了させた。ケレンのおかげでフォースの理解が深まったことに感謝した後、スカイウォーカーは彼女の亡骸を父親のもとへ届けた。
デヴァロンの寺院
アンティリーズと共に数多くの任務を遂行し、互いに信頼し合うようになった後、スカイウォーカーは惑星ギジューの上空でレッド中隊の任務をアシストした。スカイウォーカーとアンティリーズ、アーハル・ナーラ中佐は、地下抵抗運動を行っていた反乱軍のリーダーたちを惑星外へ脱出させた。輸送が成功した後、反乱軍のパイロットたちは別々に同じ目的地を目指し、スカイウォーカーとR2-D2は惑星デヴァロンへコースをセットした。彼はこの惑星で起きる未来の出来事をフォースで予見していた。その後、スカイウォーカーはアンティリーズやナーラ中佐と合流した。ナーラ中佐は、スカイウォーカーとC-3PO、R2-D2を、モン・モスマ議長のための新しい任務に派遣した。[22]
船を給油した後、3人はフィフォルラIIを目指して出発し、第3ウサイタ星系へハイパースペース・ジャンプしたが、帝国軍の攻撃を受けてデヴァロンへの退却を余儀なくされ、Y 4戦闘機を修理することになった。この時、スカイウォーカーはフォースの力でイーディット寺院へ導かれた。ティカルーの町に着陸後、スカイウォーカーは「コール・マーカス」という偽名を名乗ってキヴァスとファーネイ父娘に宇宙船の修理を任せ、自らはイーディット寺院へ向かったが、建物は立ち入り禁止になっていた。一時休息し、過去のヴィジョンを見たスカイウォーカーは、再びファーネイと顔を合わせた(彼はこのデヴァロニアンの女性に自らの素性を明かした)。その後、サルコ・プランクという男がスカイウォーカーの案内人になることに同意し、彼と2体のドロイドを寺院へ連れて行った。彼はそこで寺院の秘密の入り口を発見し、ドロイドを伴って中へ入った。[22]
スカイウォーカーは寺院内でケノービの声を聞き、様々な指示を受けた。秘密の部屋に足を踏み入れたスカイウォーカーは、そこでトレーニング・リモート3個を発見した。かつて<ミレニアム・ファルコン>でケノービから教わったことを活かしながら、スカイウォーカーは寺院でしばらくの間修行を積んだ。しかし数日後、逃走中のスターファイターを捕まえるよう命じられた帝国軍の兵士たちが、スカイウォーカーを取り囲んだ。彼らはファーネイを人質に取っていたが、突如現れたサルコ・プランクがスカイウォーカーに加勢し、エレクトロスタッフでストームトルーパーを倒していった。[22]
サルコ・プランクの目的は、借金返済のためイーディット寺院の中にある遺物を手に入れることだった。彼はジェダイを利用して寺院の入り口を見つけ、中にある物を手に入れようと企んでいたのである。プランクは、スカイウォーカーがまだ訓練を終えていないパダワンに過ぎないことに気付き、彼にも戦いを挑んだ。しかしスカイウォーカーが容易に倒せる敵ではないことが判ると、プランクはグレネードを使って敵の目をくらませた。プランクはとどめの一撃を刺そうとしたが、ファーネイがふたりの間に割って入り、スカイウォーカーの命を救った。スカイウォーカーはこの機に乗じて立ち上がり、プランクが身に着けているコントロール・ボックスに攻撃を加えた。敗北したプランクは、穴から寺院の地下レベルへと落下していった。その後、スカイウォーカーは気を失ったが、ファーネイに介抱された。彼はいつの日かジェダイになり、ジェダイ・オーダーを再建してこの寺院に戻ってくることをファーネイに誓った。その後、帝国の増援部隊がやって来たため、彼は2体のドロイドを連れて寺院を離れた。[22]
ティカルーに戻ったスカイウォーカーは、修理の終わったスターファイターをキヴァスから受け取った。ピクロン狩りを止めるため、基地に爆弾を落としてジャングルへの通り道を遮断した後、スカイウォーカーはデヴァロンを後にした。[22]
サイムーン1襲撃
- 「貴様は何なのだ?」
「お前に父を殺された者だ」
「私は多くの者を殺した。そんな曖昧な話ではわからぬぞ」 - ―ダース・ヴェイダーとルーク・スカイウォーカーの最初の会話[出典]
ヤヴィンの戦いの後、ルークはハン、チューバッカ、R2-D2、C-3POらとともにサイムーン1への潜入任務を遂行した。コレリアン工業クラスタに属すサイムーン1には銀河帝国最大の武器製造施設、兵器廠アルファが置かれており、反乱同盟はヤヴィンの戦いで帝国の足並みが乱れたチャンスを逃すまいと考えていた。ルークたちは同盟軍艦隊が拿捕したジャバ・ザ・ハットの使節団のシャトルに乗り込み、ハットの交渉人とそのボディガードに変装してサイムーン1を訪れた。帝国のアガディーン監督員はまんまと偽装に騙され、反乱軍を施設の中に招き入れた。ルーク、レイア、ハン、R2-D2はストームトルーパーの護衛を制圧し、アガディーンを脅迫して施設のメイン・パワーコアの場所を聞き出すことに成功する。他の仲間がパワーコアに破壊工作を施す間、見張りを任されたルークはフォースの呼びかけに応じて奴隷収容区画へ向かった。[19]
帝国に酷使されているさまざまな種族の奴隷を発見したルークは、エレクトロ=ウィップを振り回す看守をライトセーバーで倒し、奴隷たちを檻から解放した。ルークが仲間と合流した際、外で待機していたチューバッカから連絡が入り、ダース・ヴェイダーのシャトルが兵器廠アルファに到着したことが知らされた。チューバッカはヴェイダーをスナイパー・ライフルで暗殺しようとしたが失敗し、兵器廠は警戒態勢に入った。他の仲間が封鎖突破用のビークルを探す中、ルークは“父親の仇”と戦うため単独行動を取った。オビ=ワン・ケノービの霊体はルークを引き留めようと呼びかけたが時既に遅く、彼は兵器廠の通路でヴェイダーと遭遇してしまった。この時点ではまだヴェイダーもルークが自分の息子であることを知らず、ライトセーバーを持ったこの若者の正体に興味を抱いた。ルークはヴェイダーに父親を殺された者だと名乗り、デス・スターで殺された師匠ケノービの敵討ちをすると言い放った。[19]
しかしヴェイダーはフォースを使って容易くルークのライトセーバーを取り上げ、死にたくなければ反乱軍の作戦とデス・スターを破壊したパイロットの名前を明かすよう迫った。ヴェイダーは服従を拒否した若者を殺そうとしたが、その瞬間、ルークから奪ったライトセーバーがかつて自分の作った物であることに気づいた。ヴェイダーの驚きのあまり動きを止めた時、ハンが操縦するAT-ATウォーカーの脚が天井を突き破って2人を離ればなれにした。兵器廠では大規模な暴動が始まり、ルークはヴェイダーとストームトルーパーによって奴隷が次々と殺されていく有様を目撃する。ルークはトルーパーから奪ったブラスターで抵抗を続け、倉庫にあった74-Zスピーダー・バイクで戦場をかき乱した。混戦のさなか、ルークはヴェイダーが取り落とした自身のライトセーバーを拾い上げる。その後、ルークはソロとレイアが乗るAT-ATを援護しながら施設から脱出した。[19]
帝国がパワーコアを復旧させたことが判ると、ルークは任務の本来の目的を達成するためスピーダー・バイクで再度工場へ突入した。それを見たヴェイダーは自らインペリアル・コンバット・スピーダーに乗り込み、デス・スターのトレンチにおける追跡劇を再現した。しかしルークはスピーダーの武器でパワーコアにダメージを与え、今回もヴェイダーの攻撃を凌いで逃げ切ることに成功する。工場の爆発を逃れた後、ルークは仲間たちとともに<ミレニアム・ファルコン>に乗り込み、サイムーン1の封鎖を破って逃げ切った。[19]
タトゥイーンへの帰還
- 「“こんな星には何もない。” ここを離れるときにはそう言ったけど、間違いだったことを祈ろう」
- ―ルーク・スカイウォーカー[出典]
サイムーン1の任務を終えて同盟軍艦隊と合流した後、ルークはリモートを使ってライトセーバーの訓練を行った。彼はヴェイダーとの対決をきっかけに自らの未熟さを痛感し、一人前のジェダイになるために行動を起こす必要があると決意する。ルークはレイアやハンに事情を説明し、オビ=ワンが遺したヒントを求めてR2-D2とともに故郷のタトゥイーンへ戻ることにした。[19] 一方、ヴェイダーはジャバ・ザ・ハットから紹介された賞金稼ぎのボバ・フェットを雇い、デス・スターを破壊した反乱軍パイロットの正体を突き止める任務を与えた。[30] ルークとR2-D2がタトゥイーンに降り立った頃、フェットは調査の末モス・アイズリーのカンティーナにたどり着き、地元住民の青年からルーク・スカイウォーカーの名前を聞き出していた。[19]
ルークが到着した時、オビ=ワンの家はタスケン・レイダーに荒らされていた。幸いにも、ルークがライトセーバーを起動して少し戦っただけでタスケン・レイダーたちは恐れをなして逃げ去っていった。ルークとR2-D2が家の中を物色し、「ルークへ」と書かれた箱を発見した次の瞬間、フェットが投げたフラッシュ・グレネードが室内で炸裂した。フェットは閃光で目がくらんだルークをブラスター・カービンで殴りつけ、おとなしく降伏するよう告げた。しかしルークはライトセーバーを起動し、フェットのウィップコードを切断する。彼はフェットの手甲の刃で切り傷を負ったものの、フォースの感覚を頼りにブラスターの弾丸を防御した。[19]
フェットはジェットパックでルークに突進し、格闘戦で決着をつけようとした。しかしR2-D2が��ビ=ワンの箱を賞金稼ぎの頭の上に落として失神させ、対決は急な幕切れを迎えた。ルークはR2-D2の案内でXウイングの駐機場所に戻り、視力の回復を待ってオビ=ワンの箱の中身を確認した。箱に入っていたのは『ベン・ケノービの日誌』と題された1冊の本だった。その頃、ボバ・フェットは手ぶらでヴェイダーのもとへ戻り、反乱軍パイロットの名が“スカイウォーカー”であることを報告した。[19] ヴェイダーはこの時はじめて妻のパドメ・アミダラが死ぬ前に息子を出産していたこと、その息子がデス・スターを破壊した反乱軍パイロットやサイムーン1で対決した若者と同一人物であることを知った。[19][30]
ナー・シャダーの闘技場
ルークはタトゥイーンを離れるXウイングの機内で日誌に目を通したが、そこに書かれていたのはオビ=ワンの思い出話ばかりで、ルークが期待していたフォースの使い方やライトセーバーの戦闘法などは何も書かれていなかった。しかしルークはジェダイの知識を求める旅を続け、かつてジェダイが拠点にしていた惑星コルサントのジェダイ・テンプルを次の目的地に定めた。彼は“密輸業者の月”として名高いナー・シャダーを訪れ、ザブラクのバーテンダーが経営する酒場で運び屋を探すことにした。しかしバーテンダーと客たちは若いよそ者を歓迎せず、ルークを殺して身ぐるみを剥がそうとした。ルークがライトセーバーを起動すると酒場は静まり返り、バーテンダーはセーバーを差し出せばルークの要求を聞いてやってもいいと持ちかけた。ナー・シャダーのハッタ・タウンを支配するグラッカス・ザ・ハットはジェダイの遺物の収集家であり、ライトセーバーは高値で売れたのである。ルークはザブラクの申し出を拒否したが、酒場に居合わせたグラッカスの手下が金属を引き寄せるマグナ=グローブを使ってルークのセーバーを強奪し、ナー・シャダーの市街地へ逃げ去った。[31]
ルークはマグナ=グローブを巧みに操るライトセーバー泥棒を追跡し、飛行中のビークルにぶら下がる泥棒に飛びかかり、2人で地上に落下した。彼はライトセーバーを取り戻すことができたが、運悪く落ちた場所はハッタ・タウンで、2体のIG-100マグナガードを引き連れたグラッカスに見つかってしまった。ルークは抵抗を試みたものの対ジェダイ用ドロイドには敵わず、グラッカス・ザ・ハットの宮殿へ連行された。グラッカスは宝物庫に収めた大量の遺物をルークに見せ、フォースが使えるならジェダイのホロクロンを開くよう要求した。ルークはホロクロンを見るのも初めてだったが、ブラスターを向けられてやむを得ず指示に従い、フォースを使ってジェダイの遺物に働きかけた。すると室内にあった全てのホロクロンが一斉に開き、過去のマスターたちの姿が映し出された。グラッカスは思いがけない収穫を喜び、この“最後のジェダイ”を自分の闘技場で見世物にすることに決めた。[31]
グラッカスのショーを盛り上げるため、“ゲームマスター”と呼ばれる男が未熟なルークにライトセーバーの稽古をつけた。またゲームマスターはルークの目的地であるコルサントのジェダイ・テンプルは既に存在せず、今はインペリアル・パレスになっていることを明かした。同じ頃、同盟軍艦隊はR2-D2のメッセージを受け取り、ルークがナー・シャダーで危機に陥っていることを知った。モン・モスマを始めとする同盟軍最高司令部のメンバーはルーク1人のためにハットの支配領域へ攻め込むのはリスクが高すぎると判断したが、チューバッカとC-3POが単独の救出任務に名乗りを上げ、<ミレニアム・ファルコン>でナー・シャダーへ急行した。また同盟軍艦隊と連絡を取ったレイアとハンも、同行者のサナ・スタロスを説得して<ヴォルト・コブラ>で密輸衛星へ向かった。[31]
闘技会の当日、ルークは1本のライトセーバーを与えられ、満員の観衆の前で獰猛なクリーチャーと戦わされた。ルークはムスタファーのドロヴァイト鉱山から連れてこられたログウォートの“腹裂き屋”コンゴに苦戦し、会場を大いに沸かせた。最終的にルークはコンゴの機械の腕に捕まってしまったが、ゲームマスターの手引きで帝国軍による襲撃が始まった際にコンゴの首のショック・カラーが作動し、九死に一生を得た。“ゲームマスター”ことクリール軍曹の正体はダース・ヴェイダー直属の第501軍団に属す帝国軍兵士で、これまで潜入スパイとしてグラッカス逮捕の機会を伺っていたのである。しかしハットは自らの腕力で激しく抵抗し、ルークの仲間たちも同時になだれ込んだため宮殿は大混乱となった。ルークはクリールがグラッカスとと戦っている間に仲間たちと合流し、混乱に乗じてグラッカスの宮殿から脱出することに成功した。戦いが終わった後、ヴェイダーが遅れてナー・シャダーに到着し、クリールに今回の事件の発端となった若者に関する報告を求めた。[31]
ヴロガス・ヴァスの戦い
- 「感じるんだ、ハン。僕はもうあの寺院に行く事はないだろう。何かに迫ったが…手が届かなかった」
- ―ルーク・スカイウォーカー[出典]
ルークはグラッカスの宮殿からジェダイの遺物を持ち帰ることができなかったが、ジェダイ・ホロクロンを開いたときにジェダイの寺院が惑星ヴロガス・ヴァスに存在することを知った。そこでルークは同盟軍艦隊と再合流し、ヴロガス・ヴァスで行われていたレッド中隊、ブルー中隊、イエロー中隊の合同演習に参加した。[32] 一方ヴェイダ��は盗賊考古学者のドクター・チェリ・ローナ・アフラを味方につけ、ルークの出生の秘密と現在の居場所を探らせていた。アフラはナブーの葬儀屋を拷問してアミダラが死ぬ前に出産していた証拠を手に入れ、情報屋のジ・アンティからルークの居場所を聞き出した。[33] アフラから報告を受けたヴェイダーはTIEアドバンスト単機でヴロガス・ヴァスにジャンプし、同盟軍の3個中隊と軌道上で鉢合わせた。ヴェイダーはたった1機であっという間にブルーおよびイエロー中隊を全滅させ、ルークのレッド中隊に勝負を挑んだ。TIEアドバンストのパイロットの正体に気づいたルークはこのままではレッド中隊も敗北すると判断し、ナーラ隊長の命令を無視してヴェイダーに一騎打ちを挑んだ。彼はXウイングをヴェイダーのTIEにわざと正面衝突させ、暗黒卿の猛攻撃に終止符を打った。ルークとヴェイダーの戦闘機は戦闘不能になり、ヴロガス・ヴァスの地表へ落下していった。[32]
ヴロガス・ヴァス燃料補給基地の駐屯部隊と同盟軍艦隊がヴェイダー捕獲のため動き出す中、ルークとR2-D2は偶然にもジェダイの寺院の近くに墜落した。一方、上空の<アーク・エンジェル>で待機していたドクター・アフラはヴェイダーを助けるためアサシン・ドロイドBT-1や0-0-0と一緒に地上に降り、寺院の近くでルークとR2-D2を発見した。アフラはルークを捕まえてヴェイダーの信頼を取り戻すため一計を案じ、3POユニットに似ている0-0-0のボディを金色に塗装してC-3POに見せかけた。変装に騙されたルークは0-0-0の電気ショックで気絶し、アフラのチームに捕まってしまう。しかしR2-D2とBT-1の争いを遠くから目撃したハン・ソロとチューバッカがルークの救出に駆けつけた。戦闘中に目を覚ましたルークは0-0-0の毒針に苦しめられていたチューバッカを救い、ライトセーバーでこのアサシン・ドロイドの左腕を切断する。一方、アフラとハンの対決は引き分けに終わっていた。ルークと仲間たちはR2-D2がBT-1のセンサーを眩ませたすきに逃げ出し、本物のC-3POに連絡を取った。同じ頃、たった1人で同盟地上軍を圧倒したヴェイダーは、味方を失って孤立したレイアを追い詰めていた。[32]
死を覚悟したレイアは自分の現在位置を爆撃するようアンバー飛行隊に指示した。ルークとハンはレイアの自殺行為を止めようとしたが、アフラが呼び寄せた賞金稼ぎブラック・クルルサンタンがオージタック対奴隷商人ガンシップで<ファルコン>に体当りし、彼らの行く手を阻んだ。しかしヴェイダーとライバル関係にあるカービン中佐が帝国軍を率いてヴロガス・ヴァスに到着したため、アンバー飛行隊による爆撃は失敗に終わった。また、レイアはヴェイダーとカービンの内輪もめに乗じて逃げ出すことができた。その頃、クルルサンタンをハンやチューバッカに任せてレイアを捜索していたルークは、ジェダイ寺院の跡地でカービン配下のストームトルーパーに取り囲まれた。アフラはルークがカービン側に捕まるのを阻止しようとしたが失敗し、気を失ったルークはインペリアル・シャトルへ運び込まれた。それを知ったヴェイダーはカービンとの戦いに決着を付け、フォースを使ってシャトルを墜落させた。ルークはヴェイダーに救われたとも知らずに墜落したシャトルから脱出し、再び仲間たちと合流する。また、<ファルコン>でヴロガス・ヴァスから脱出する際、ルークたちはドクター・アフラの身柄を拘束した。[32]
サンスポットの失態
- 「お前の船は速いのか? 外に停めてある奴だな? 言っちゃ何だが、大したもんにゃ見えんが…」
「ミレニアム・ファルコンの名を聞いた事はないか? 12パーセク未満でケッセル・ランを飛んだ」 - ―密輸の依頼主とルーク・スカイウォーカー[出典]
ヴロガス・ヴァスの戦いの後、ルークと仲間たちは二手に分かれた。レイアはサナと一緒にドクター・アフラをサンスポット刑務所へ連れていき、ルークはハンと2人で同盟軍の物資調達任務に出向くことになった。しかしハンは任務の資金をサバックのイカサマで増やそうとして失敗し、怒ったギャンブラーたちに追われながら無一文で賭場を飛び出す羽目になった。ルークとハンはやむを得ず密輸で資金を作ることになり、依頼主を探すため再びナー・シャダーを訪れる。ルークはハンの代わりにトワイレックの依頼主と交渉し、ナーフ運びの仕事を手に入れた。ルークは報酬や積み荷に不満を漏らすハンを説得し、飢餓に苦しむアウター・リムの惑星アイバーを目指した。道中、<ミレニアム・ファルコン>が帝国軍に見つかった際、ルークは砲座を担当して3機のTIEファイターを撃墜する。[34]
ナーフを無事アイバーに届けた後、ルークはほんの数パーセクだけ<ミレニアム・ファルコン>を操縦させてほしいとハンに頼み込んだ。ハンは渋ったが、同盟軍の資金をサバックにつぎ込んだことをレイアに報告すると脅され、仕方なくルークに<ファルコン>の操縦桿を握らせた。その後、2人はサンスポット刑務所から発せられた通信を傍受した。サンスポットは元同盟軍スパイのエネブ・レイによって襲撃され、レイアたちは窮地に陥っていた。ルークとソロはすぐに刑務所へ駆けつけたが、<ファルコン>を降りた直後に待ち伏せしていたエネブ・レイに襲われ、気を失ってしまう。ルークとソロはレイの人質になり、結局レイアはサナやアフラと力を合わせて自力で襲撃者を破った。一件落着した後、サンスポット刑務所での無様な失態を恥じるルークに、ハンはくれぐれもサバックの件をレイアに言わないよう念を押した。[34]
ホスからの脱出
デス・スターの破壊から3年後、中佐に昇格していたスカイウォーカーは、氷の惑星ホスにあるエコー基地に配属された。彼はこの基地でT-47エアスピーダー(通称スノースピーダー)によって構成されるローグ中隊のメンバーになった。トーントーンに乗って定期パトロールをしていた時、スカイウォーカーは氷原に落下する帝国のプローブ・ドロイドを目撃した。彼は隕石が落下したのだと思い込み、念のため調査に赴いたが、途中でワンパに襲撃された。ワンパを倒して洞窟から脱出した後、スカイウォーカーは極寒の雪原で意識を失う直前にオビ=ワン・ケノービの霊体を目にした。ケノービは彼にダゴバ星系でマスター・ヨーダから訓練を受けるよう指示した後、姿を消した。その後、駆け付けたソロがスカイウォーカーを凍死から救い、翌朝ふたりは無事にローグ中隊によって回収された。
スカイウォーカーがバクタ・タンクで回復した後、ヴェイダー率いる帝国軍がエコー基地を襲撃した。同盟軍が基地から脱出する時間を稼ぐため、ローグ中隊は迫りくる帝国の地上部隊と戦うことになった。スカイウォーカーは砲手のダック・ラルターとともにスノースピーダーに乗り込み、ローグ・リーダーとして出撃した。戦闘中、ラルターはAT-ATウォーカーの攻撃で命を落とし、スノースピーダーは撃墜された。スカイウォーカーはウォーカーに踏みつぶされる直前に機体から脱出した。その後、彼は爆弾を使ってAT-ATを1機破壊することに成功する。最後の反乱軍輸送船が脱出した後、スカイウォーカーたちパイロットもXウイングに乗ってホスを離れた。しかし、彼は同盟宇宙軍の再集結地点ではなく、惑星ダゴバを目指した。
ダゴバの修行
沼の惑星ダゴバに到着したスカイウォーカーは、ジェダイ・オーダーのグランド・マスターだったヨーダと対面した。しかし、彼は目の前に現れた小柄なエイリアンの老人がヨーダだと気付かなかった。ヨーダの住居で食事を振る舞われた後、ケノービの霊体の声を耳にしたスカイウォーカーは、ようやく老人の正体に気付いた。スカイウォーカーはヨーダに教えを請うたが、ヨーダは自制心の欠如や怒りっぽい性格、歳を取りすぎていることを理由に訓練を始めたがらなかった。しかし、ケノービからの後押しもあり、ヨーダも最後は折れてスカイウォーカーの修行に力を貸すことになった。
スカイウォーカーはフォースを使うことの本質や善と悪の区別の仕方をヨーダから学んだ。ヨーダは彼をダークサイドの強い悪の洞窟へ案内し、その中で自分自身と対決するよう告げた。ヨーダの言葉に逆らい、スカイウォーカーはライトセーバーを持ったまま洞窟へ足を踏み入れた。スカイウォーカーは洞窟内でダース・ヴェイダーのヴィジョンと対峙し、ライトセーバーで切りかかったが、ヘルメットの中にあったのはスカイウォーカー自身の顔だった。それから間もなく、スカイウォーカーはテレキネシスの訓練を受けた。その際、ヨーダは大きさに惑わされてはならないと説き、実際にスカイウォーカーのXウイングをフォースで持ち上げて見せた。その後、スカイウォーカーはフォースを通して未来の光景を目にした。彼が見たのは、ベスピンのクラウド・シティで苦しめられているソロやオーガナの姿だった。ヨーダやケノービの反対を押し切り、スカイウォーカーは修行を中断して友人の救出に向かうことに決めた。スカイウォーカーは師匠たちに必ず戻ると約束し、Xウイングに乗ってダゴバを後にした。
ベスピンの対決
ヨーダやケノービが危惧した通り、クラウド・シティでの出来事は、息子のスカイウォーカーをおびき寄せるためにダース・ヴェイダーが仕掛けた罠だった。スカイウォーカーが到着する直前、ハン・ソロはヴェイダーの指示でカーボン凍結され、ジャバ・ザ・ハットへ届けるため賞金稼ぎのボバ・フェットに引き渡されていた。クラウド・シティに侵入したスカイウォーカーは、ソロを運ぶストームトルーパーや帝国軍将校を見つけたが、フェットの反撃を受け、救出に失敗した。その後、スカイウォーカーはヴェイダーの待ち受けるカーボン凍結室に足を踏み入れた。ヴェイダーは息子を凍結して皇帝パルパティーンに差し出すつもりでいた。
スカイウォーカーは暗黒卿と激しい対決を繰り広げた。スカイウォーカーの技術は以前よりも向上していたが、そでもまだヴェイダーには敵わなかった。ヴェイダーはライトセーバーを持つスカイウォーカーの右腕を切断して追い詰め、息子をダークサイドに誘惑した。ヴェイダーは、息子と手を組めば、皇帝を倒し銀河に秩序をもたらすことが出来ると考えていたのである。誘惑を拒み続けるスカイウォーカーに、ヴェイダーはケノービやヨーダが隠し通してきた真実を教えた。スカイウォーカーは、ヴェイダーが自分の父親であるという告白に衝撃を受けた。
恐ろしい事実を受け入れることが出来ず、スカイウォーカーは眼下に広がるシャフトに身を投じてヴェイダーから逃れた。彼はシャフトのポータルから浮遊都市の底に投げ出され、風向計に掴まって落下を免れた。暗黒卿に敗北し、いまや自力で助かる見込みも無くなったスカイウォーカーは、ケノービに助けを求めたが返事は得られなかった。その後、彼はレイアの名を呼んだ。チューバッカやランド・カルリ��アンらと共に<ミレニアム・ファルコン>に乗ってクラウド・シティを離れようとしていたレイア(ヴェイダーの娘である彼女もまたフォース感応力を持っていた)は、スカイウォーカーの呼びかけに気付き、彼のもとへ引き返した。その後、スカイウォーカーを乗せた<ファルコン>は同盟軍艦隊と再合流した。スカイウォーカーはEF76ネビュロンBフリゲート艦<リデンプション>でサイバネティックス手術を受け、義手の右腕を移植された。
ソロの救出
ベスピンで失った父親のライトセーバーの代わりに、スカイウォーカーは緑色のブレードを放つ新しいライトセーバーを制作した。ホスの戦いから9か月後、スカイウォーカーたちはジャバ・ザ・ハットからソロを救出するために行動を起こした。まず初めに護衛に扮したカルリジアンがジャバの宮殿に潜入し、続いてスカイウォーカーのメッセージを携えたR2-D2とC-3POが派遣された。その後、賞金稼ぎのブーシに変装したオーガナとチューバッカがジャバと対面した。オーガナはソロを解凍することに成功したが、ジャバに見つかって捕えられてしまった。スカイウォーカーは最後にジャバのもとを訪れた。彼はガモーリアンの警備兵を退け、ジャバの副官ビブ・フォーチュナをフォースのマインド・トリックで欺いた。彼はジャバと対面し、大人しくソロや友人たちを引き渡すよう求めた。怒ったジャバは、スカイウォーカーをランコアのいる地下室へ放り込んだ。スカイウォーカーはこの猛獣を倒したが、ジャバの手下に捕えられ、肉食獣サルラックの棲むカークーンの大穴で処刑されることになった。
処刑の直前になって、スカイウォーカーはジャバに最後の降伏のチャンスを突きつけた。ジャバは処刑の実行を指示したが、スカイウォーカーはR2-D2に預けてあったライトセーバーを受け取って反撃し、スキッフの上でジャバの手下たちを倒していった。護衛兵に扮装していたカルリジアンも戦いに加わり、ジャバの部下の数名がカークーンの大穴に落ちてサルラックに飲み込まれた。戦闘中、スカイウォーカーはボバ・フェットのブラスター・カービンを破壊した。その後、ソロの攻撃がたまたまフェットのジェットパックに当たり、賞金稼ぎは大穴に落下していった。一方、セール・バージ<ケタンナ>内では、オーガナが鎖でジャバの首を絞め、ハットの犯罪王の息の根を止めた。セール・バージを破壊した後、スカイウォーカーたちは戦場を離れた。
再びダゴバへ
ソロを救出した後、スカイウォーカーはヨーダとの約束を果たすため惑星ダゴバに立ち寄った。彼が到着した時、年老いたジェダイ・マスターは死にかけていた。ヨーダは、スカイウォーカーの修行は既に終わったが、一人前のジェダイになるためには、ダース・ヴェイダーを倒す必要があると告げた。スカイウォーカーは老齢のジェダイにヴェイダーが自分の父親というのは本当なのかと尋ねた。スカイウォーカーが真実を知ってしまうことを予期していなかったヨーダは、それが事実であることを認め、ダークサイドと皇帝に用心するよう忠告した後、息を引き取った。
その後、スカイウォーカーはケノービの霊体と会話し、ヴェイダーがアナキンを殺したと嘘をついていた師匠を責めた。しかしケノービは、ダークサイドに転向した時点で善良なアナキンは死んだのだと答えた。ケノービの考えに反し、スカイウォーカーは父親をダークサイドから救う希望は残されているはずだと信じていた。また、ヨーダやケノービの言葉から、スカイウォーカーはレイア・オーガナが自分の実の妹であることに気づいた。ケノービは、皇帝パルパティーンに付け入る隙を与えないようにするため、感情を心の底にしまっておくようアドバイスした。
師匠たちから助言を受け取ったスカイウォーカーは、サラスト付近で集結していた同盟軍艦隊に合流した。同盟軍は、第2デス・スターが森の月エンドアの上空で建造中であることと、皇帝パルパティーンが自らその視察に訪れているという情報を掴んでいた。皇帝と新型デス・スターを一度に滅ぼすため、彼らは大規模な攻撃を決意した。デス・スターを破壊するためにはエンドアの地上に設置されているシールド発生装置を破壊する必要があり、スカイウォーカーはハン・ソロ率いる地上攻撃部隊に加わることになった。
エンドアの戦い
しかし、エンドアの情報はパルパティーンが故意に流した罠だった。帝国の大艦隊がエンドア星系に配置され、第2デス・スターのスーパーレーザー砲も既に完成していた。また、皇帝はエンドアの戦いを利用して若きルーク・スカイウォーカーをダークサイドに転向させようと企んでいた。彼は、スカイウォーカーが自ら進んで父親であるヴェイダーのもとにやって来るだろうと予見していた。
地上攻撃部隊は帝国から盗んだラムダ級T-4aシャトル<タイディリアム>でエンドアに赴いた。デス・スターを護衛するスーパー・スター・デストロイヤー<エグゼクター>のそばを通過した際、スカイウォーカーはフォースを通して父親の存在を感じ取った。<エグゼクター>に乗っていたヴェイダーもまた、息子の到着を感じた。ファーマス・ピエット提督はエンドアへ向かうシャトルを引き留めた方がよいかと尋ねたが、ヴェイダーはそのまま行かせ��よう命じた。エンドアに到着後、反乱軍は帝国のスカウト・トルーパーに発見され、スカイウォーカーとオーガナは森林の中で74-Zスピーダー・バイクの追跡劇を繰り広げた。彼らは偵察兵を倒したが、オーガナだけ仲間たちからはぐれてしまった。
森林の中で、スカイウォーカーとソロ、チューバッカ、R2-D2は原住民のイウォークによって捕えられた。スカイウォーカーは、イウォークたちがC-3POを一種の神と勘違いしたのをいいことに、フォースを使ってC-3POが魔法を使っているように見せかけた。C-3POの命令に従い、イウォークたちは晩餐の材料として捕まえていたスカイウォーカーたちを解放した。その後、反乱軍のメンバーはイウォークのブライト・ツリー村の部族に受け入れられた。また、イウォークはシールド発生装置を破壊するために反乱軍に力を貸すと申し出た。その夜、スカイウォーカーはオーガナとふたりで会話し、母親の記憶を聞き出した。スカイウォーカーはヴェイダーが自分の父親であることと、オーガナが彼の妹であることを明かした。彼は妹に、父親をダークサイドから救ってみせると宣言した。
スカイウォーカーは仲間たちと別れ、父親に会うためひとりで帝国軍に投降した。ヴェイダーとふたりきりになった後、彼は父親をライトサイドへ再転向させようと説得を試みた。しかし、ヴェイダーはもはや手遅れだと答え、息子を皇帝パルパティーンの待つ第2デス・スターへと連れて行った。スカイウォーカーが謁見の間にやって来ると、皇帝はロイヤル・ガードを下がらせ、若きジェダイをダークサイドに引き込もうとした。スカイウォーカーの怒りを煽ろうと、パルパティーンは第2デス・スターの情報は反乱軍をおびき寄せるための罠だったことを明かした。同じ頃、ギアル・アクバー提督率いる反乱軍艦隊がエンドアに到着したが、第2デス・スターのシールドはまだ健在だった。皇帝は反乱軍艦隊が苦戦を強いられている様子をスカイウォーカーに見せ、彼の友人たちも死に絶えることになるだろうと告げた。皇帝の思惑通り、スカイウォーカーは怒りに駆られてライトセーバーを取り、父親との対決に臨んだ。
戦闘中、ルーク・スカイウォーカーは戦いを止めるよう何度も父親に訴えた。しかし、ヴェイダーはフォースで息子の心を読み、彼に妹がいることを知った。暗黒卿はもしスカイウォーカーがシス卿の弟子になることを拒否した場合、代わりに妹を仲間にすると発言し、スカイウォーカーを激怒させた。スカイウォーカーは怒りに駆られて激しい攻撃を繰り返し、ライトセーバーを持つヴェイダーの右腕を切断した。皇帝はスカイウォーカーの勝利を喜び、ヴェイダーに止めを刺して新しい弟子になるよう告げた。しかし、かつてのアナキンと同じ過ちを犯しかけていることに気付いたスカイウォーカーは、ライトセーバーを放り投げ、ダークサイドに加わるつもりは無いと明言した。
皇帝はこの返答に怒り、若きジェダイをフォース・ライトニングで痛めつけた。スカイウォーカーが父親に助けを求める中、皇帝は容赦なく攻撃を続けた。厳しい決断に迫られた末、ヴェイダーは息子を救うためシス・マスターに刃向った。ヴェイダーはライトニングの攻撃を食らって機械の体に致命的な損傷を負ったが、皇帝をシャフトへ放り投げ、デス・スターの反応炉に投げ落とした。ヴェイダーは再びライトサイドに帰還してアナキン・スカイウォーカーに戻り、“選ばれし者”の予言を成就したのである。瀕死のアナキンは、息子に頼んで生命維持装置のマスクを外した。最期に息子の姿を直接目にしたアナキンは、息子や娘の選んだ道は正かったと語り、息を引き取った。
一方、反乱軍の戦闘機部隊は、地上部隊の活躍でシールドを失った第2デス・スターの内部に突入していた。彼らは反応炉の破壊に成功し、デス・スターは崩壊を始めた。スカイウォーカーは父親の遺体をシャトルに積み込み、爆発の直前にデス・スターを脱出した。グリーン中隊のシャラ・ベイがこのシャトルを攻撃し���けたが、中に乗っているのがスカイウォーカー中佐だと分かると、TIE/inインターセプターから機体を防衛した。エンドアの地上に戻った後、スカイウォーカーはジェダイの葬儀の作法に従って父親の死体を火葬にした。その後、スカイウォーカーは妹とともに勝利を祝う仲間たちに加わった。その際、スカイウォーカーは彼に微笑みかけるケノービやヨーダ、そしてアナキン・スカイウォーカーの霊体を目にした。
ピリオでの出会い
- 「もし帝国がここにいるのなら、僕が感じたことは正しかった。この場所は何か特別なものがあるに違いない」
- ―ルーク・スカイウォーカー[出典]
エンドアの戦いの直後、ルークはジナータ星系の惑星ピリオからフォースの呼びかけを感じ、R2-D2とともにXウイングで現地へ向かった。地表に降りた直後、ルークは自分たちの後に1隻のインペリアル・シャトルがやってきたのを目撃し、ピリオに何か特別なものがあるという予想が正しかったのだと判断した。ルークはアストロメク・ドロイドをXウイングに残してピリオを探検し、出くわしたストームトルーパーや帝国軍将校、そしてピリオの固有動物であるスクリッターを倒しながら不穏な空気を発する洞窟へ向かった。洞窟の中では、帝国軍特殊部隊のインフェルノ分隊に属すエージェント・デル・ミーコがスクリッターの樹脂に腕を固定されて動けなくなっていた。ルークは敵であるにも関わらず“助けを求めていたから”という理由でデルの窮地を救った。[36]
デルは幼い頃ジェダイの恐ろしい話を聞かされて育ったが、ルークが助けの手を差し伸べると、この洞窟を出るためジェダイとチームを組むことに同意した。デルは自分を殺そうとしなかったルークに心を許し、ピリオでの任務の目的はパルパティーンが遺した“皇帝の観測所”を破壊することだと明かした。ルークはデルの任務を手伝うことに決め、帝国のエージェントが観測所の防衛システムを突破するあいだ、迫り来るスクリッターの大群を撃退した。観測所の入り口はフォースを使わなければ開かない仕組みになっており、デルにはその���由が分からなかったが、ルークはジェダイよりも恐れるべきフォースの使い手が存在することをデルに教えた。ルークは任務を手伝った見返りとして観測所に保管されていたコンパスを受け取り、デルの任務には干渉しようとしなかった。しかしデルはルークの言葉に影響を受け、これ以上無意味な破壊で罪のない惑星を傷つけるのをやめにした。別れ際、デルから自分のとるべき行動を訪ねられたルークは、たとえ反乱軍に加わらずとも正しい道を選ぶよう助言してピリオを後にした。[36]
ヴェタインの任務
5 ABY、エンドアの戦いの3ヶ月後[14]、ルークはフォース=センシティブの木の最後の断片を手に入れるため、メリック宙域の惑星ヴェタインにある帝国研究基地への潜入任務を計画した。この樹木はかつてコルサントのジェダイ・テンプルを飾っていたが、テンプルが銀河帝国の手に落ちた後、皇帝パルパティーンによって略奪されたのである。艦隊司令部の集合ポイント:スタルワートにて、ルークは今回の任務で使うラムダ級T-4aシャトル<アンターラ>を操縦してくれるパイロットを探すようR2-D2に命じた。R2-D2が連れてきたのは、エンドアの戦いで危うくルークを攻撃しかけたシャラ・ベイ中尉だった。ルークは任務の目的をベイに説明し、彼女を帝国保安局のアレシア・ベック中佐に変装させた。新共和国軍はタイロンの辺境を襲撃した際にベック中佐の通行証を手に入れており、ルークは研究所まで楽に入り込むことができるはずだと考えていた。<アンターラ>が着陸を許可されると、ルークはライトセーバーをR2-D2の中に隠し、施設の抜き打ち検査にやってきたベック中佐のボディガードとしてシャトルから降りた。[37]
基地の司令官を務めるハロンはベイの変装を見破ったが、あえて最下層の研究室まで案内し、そこでストームトルーパー部隊に2人を包囲させた。パルパティーンが死んだいま研究室にアクセスできる唯一の人間となっていたハロン司令官は、皇帝が大切に保管していた樹木の正体を知りたがっていたのである。しかしルークはフォースを使って司令官とトルーパーを押し飛ばし、R2-D2から受け取ったライトセーバーでビームを防御した。ベイが無事に樹木を回収すると、ルークは隣室で製造されていた伝令ドロイドのボディをトルーパーたちにぶつけて怯ませ、脱出の機会を作った。ハロンは基地の離着陸場で2人に追いついたが、ルークはトルーパーが投げたサーマル・デトネーターをフォースで投げ返し、司令官の部隊を全滅させた。任務を終えた後、ルークは退役して家族のもとに戻るべきか悩んでいたベイを後押しし、思いがけず2本手に入ったフォースの樹木のうち1本を彼女に贈った。その後、ベイは夫のケス・ダメロンや息子のポーとともにヤヴィン4のコロニーで新生活を開始し、家の近くにフォースの木を植えた。[37]
ジェダイ・オーダーの再建
- 「あいつは新たな世代のジェダイを訓練していた。それができる者はほかにいなかったから、自分で重荷を引き受けたんだ。すべてうまくいっていたんだが、一人の少年、ルークの弟子が反逆し、何もかも破壊してしまった。それまでルークが築き上げてきたものすべてが失われた。ルークは責任を感じ、いっさいのものから手を引いた」
- ―ハン・ソロ[出典]
銀河内戦は銀河協定の成立によって終結し、敗戦国となった銀河帝国は定められた境界の中で存続を許されたが[38]、協定を不服とする残存勢力は未知領域へと姿を消した。[39] 終戦後、レイア・オーガナとハン・ソロは結婚し、ルークにとって甥に当たるベン・ソロを出産した。[40] 一方ルークは終戦後もジェダイの伝説を探し求める旅を続け、帝国が消し去った記録を再発見しようとした。ガタレンタは彼が真っ先に訪れた惑星の1つである。[41] また、彼はフォースの教会の信徒である銀河探索者ロア・サン・テッカの助けも借りた。老齢のサン・テッカはクローン戦争以前のジェダイ・ナイトを知っており、ジェダイが銀河共和国を裏切ったという皇帝の嘘を信じていなかった。[39] フォースにバランスをもたらすためにはジェダイ・オーダーの再建が不可欠だと信じるサン・テッカは[7]、ルークとレイアにとって貴重な協力者となった。[39] この頃、ルークはレイアを最初の弟子として訓練し始めた。レイアはフォースの基本的な技術をいくつか学んだが、最終的に自分の果たすべき役割は新共和国の政界にあると判断し、訓練を終えた。[10]
ヨーダの最期の願いを叶えるため[9]、ルークは新世代のジェダイを育成し始めた。ルークは自身のジェダイ・テンプルに弟子たちを集め、これまでに自分が学んだことを彼らに教え伝えた。ジェダイ・テンプルで学ぶ12人のフォース=センシティブの1人に、ルークの甥であるベン・ソロがいた。[4] ハンとレイアは強いフォースを持つ息子がダークサイドを制御できなくなって祖父と同じ過ちを繰り返すのではないかと恐れ、ルークの訓練によって彼が正しい道を歩み出すことを期待していたのである。[7]
この頃から、スノークと呼ばれる人物が若きベン・ソロに影響を及ぼし、ダークサイドの影を投げかけていた。これに気づいたルークは、眠っているベンの心にフォースで探りを入れた。ベンの心の中に深い闇が広がっていることを知ったルークは束の間の恐怖に屈し、ベンを殺すためライトセーバーを起動してしまった。ルークはすぐに自らの過ちに気づいたが、目を覚ましたベンは師匠が自分を攻撃しようとしていると思い込み、自分のライトセーバーでルークを攻撃した。ルークはベンがフォースで建物を崩した際に気を失い、目を覚まして瓦礫の中から這い出す頃にはテンプルが燃え盛る廃墟と化していた。ベンは自分を支持する弟子たちとともに姿を消し、残りの弟子は殺されていた。築き上げてきたものをすべて失ったルークは、R2-D2を置いてXウイングで隠遁の旅に出た。[4] 誰一人ルークの行き先を知る者はいなかったが、親しい者たちは彼が最初のジェダイ・テンプルを探しに行ったのだろうと考えた。[7] 最終的にルークは最初のテンプルがある水の惑星オク=トーにたどり着き、フォースと距離を起きながら隠遁生活を開始した。[4]
ルークは行方知れずとなったが、彼の旅の目的地である最初のジェダイ・テンプルの場所を突き止めるための手がかりは残っていた。かつて銀河帝国はジェダイ・オーダーの失われた秘密が再発見されるのを防ぐため銀河各地に点在する何千というジェダイ・テンプルを探し回り、1つ1つ破壊していった。そのため帝国のアーカイブには最初のジェダイ・テンプルの場所のヒントとなる情報が保管されていたのである。帝国の残党から生まれたファースト・オーダーは、アーカイブに保管されていた地図を入手した。また、R2-D2も初代デス・スターに乗り込んだときに帝国が持っていた情報をダウンロードしていた。ルークが姿を消した後、このR2ユニットは帝国アーカイブの莫大な情報の中から必要なデータを検索するため長いスタンバイ状態に入った。しかしファースト・オーダーやR2-D2が持つ情報だけではオク=トーの場所を特定することができず、地図を完成させるにはロア・サン・テッカが持つ最後の断片を手に入れる必要があった。[42]
伝説のジェダイ・マスター
銀河系の表舞台から姿を消したにも関わらず、ルーク・スカイウォーカーの物語はある種の神話や伝説として銀河市民たちのあいだで語り継がれた。[7] レイア・オーガナがファースト・オーダーに立ち向かうため設立した準軍事勢力レジスタンスの中でも、ルークは伝説的存在だった。[22] 実際、レジスタンスのスターファイター隊に属すパイロットたちが学ぶテクニックの1つに、銀河内戦の英雄であるルークに敬意を表して“スカイウォーカー・スウープ”という名前がつけられていた。[39]
銀河内戦でしばしばルークと行動を共にしたプロトコル・ドロイドのC-3POもレジスタンスのメンバーとなった。レジスタンスのパイロットであるジェシカ・パヴァは惑星ディカーの基地でこの3POユニットと知り合い、あまり世に知られていないルークの話を聞かせてほしいと頼んだ。パヴァが仕事に戻るまでのあいだ、C-3POはルークがデヴァロンで帝国軍やサルコ・プランクと戦い、このとき知り合ったファーネイとの約束を果たすためのちにデヴァロンを再訪した話を聞かせた。[22]
ルーク・スカイウォーカーの捜索
- 「ルーク・スカイウォーカーは、わたしたちに残された唯一の希望かもしれない」
- ―レイア・オーガナ[出典]
冷戦が続く中、レジスタンスを率いるレイア・オーガナ将軍はファースト・オーダーとの紛争に勝利するため兄のルークを捜索した。最高指導者スノーク率いるファースト・オーダーもジェダイを根絶するためルークの足取りを追った。34 ABY、エンドアの戦いの30年後、レイアはルークの地図の断片を持つロア・サン・テッカを見つけるためパイロットのポー・ダメロン中佐を任務に送り出した。ダメロンは惑星ジャクーの聖なる村トゥアナルでサン・テッカを見つけたが、間もなくトゥアナルはカイロ・レン率いるファースト・オーダー軍の襲撃に遭い、地図はポーのアストロメク・ドロイドBB-8に託された。BB-8はフォース感応能力を持つゴミ漁りのレイやストームトルーパーの脱走兵フィンの助けを借りてジャクーから脱出し、ルークの旧友であるハン・ソロやチューバッカと出会った。[7]
レイアのもとを離れ密輸業を再開していたハンは、BB-8をレジスタンスに送り届けるため老海賊マズ・カナタに助力を求めた。ハンたちと一緒に惑星タコダナにあるマズの城を訪れたレイは、クラウド・シティで失われたはずのルークのライトセーバーを発見する。かつてアナキンによって作成され、のちにルークに受け継がれたこのセーバーは、何らかの方法で回収されてマズの骨董品箱の中で眠っていた。その後ファースト・オーダーによるホズニアン星系の破壊、タコダナの戦い、スターキラー基地の戦いが立て続けに発生し、ファースト・オーダーとレジスタンスは全面戦争に突入する。ハンが実の息子であるカイロ・レンの手にかかって命を落とした後、レイはレンとの直接対決の中でフォースの力を覚醒させた。スターキラー基地の脅威に終止符を打ったレジスタンスは、BB-8が運んできた地図とR2-D2のデータを組み合わせ、最初のジェダイ・テンプルの地図を完成させた。レイアはルークを連れ戻す役割をレイに与え、オク=トーへ送り出した。チューバッカやR2-D2とともに<ミレニアム・ファルコン>でオク=トーに降り立ったレイは、最初のテンプルがある島でルークを発見し、かつて彼の物だったライトセーバーを差し出した。[7]
レイの修行
ルークは、レイが差し出したライトセーバーを手に取ると、すぐさま背後の高原に向かって投げ捨てた。それを見たレイは驚き、ルークに対して何度も呼びかけるが、それを無視して彼の住居へと戻った。ルークは妹のレイアがレイをここへ寄越したのだと知っていたが、決して彼女の声に耳を傾けようとはしなかった。するとしばらくした後、ルークの古い友人であるチューバッカが住居の扉をこじ開ける。ルークはチューバッカとレイに元いた所へ戻るよう命じるが、そこで初めてハン・ソロの死を知る。彼は長い間フォースから心を閉じ続けていたため、その事実を知らなかったのだった。ルークの住居を後にしたレイは島を探索する内に古いジェダイの書物を発見する。それを見たルークは、彼女がフォースと強いつながりを持っている事を知り、今こそジェダイが滅びる時だと語った。
その晩、ルークは<ミレニアム・ファルコン>に人知れず忍び込みかつての冒険を思い出していると、R2-D2との再会を果たす。ルークが決して自分は戦いへと戻るつもりは無いと語るのを見たR2は、タトゥイーンで少年だった頃のルークが見たレイアのオビ=ワン・ケノービへのホログラムを再生する。それを見たルークは決心して、レイの修行を開始することにする。レイにフォースの概念を説明した後、この島にあるフォースを感じるよう命じる。するとレイは島の奥底にあるダークサイドの力に強く惹かれ、島全体を揺らし始める。そこでルークは初めてレイの力の強さ、そして彼の甥であるベン・ソロとの類似性に気付く。彼は本当にレイを訓練しても良いのか迷い一度は教えるのを放棄しようとするが、結局続けることに決めた。[4]
レイの訓練が進むに連れ、ルークは再びフォースとの繋がりを許すようになり、レジスタンスや妹のレイアの危機的状況を感じ取る。その頃レイはフォースによるカイロ・レンとの直接的な繋がりが強まっていき、離れた場所にいながらも何度も会話をしていた。そして二人がお互いを見ることが出来るようになり手を触れ合ったとき、ルークは小屋を吹き飛ばす事で繋がりを強制的に断ち、レイにこの島から出て行くよう言う。しかしレイはルークとレンのそれぞれの過去の話が食い違っている事に疑問を感じ、真実を語るよう問いかけた。ルークはそれを拒否しその場を去ろうとしたが、レイは杖を使って防ぎ打ち合いが始まる。初めはルークが優勢だったものの、レイがライトセーバーを手に取った事で形勢は逆転する。観念したルークは自身の失敗を含め、過去にベン・ソロとの間で起きた事を全て語った。話が終わった後、レイはレンの中に光が残っていると話したがルークはそれを否定した。[4]
レイ達が去った後、ルークはジェダイの書物の元へ向かう。するとそこへかつての師であり、ダゴバとエンドア以降何十年も姿を見せていなかったヨーダの霊体が現れる。書物を燃やすつもりでこの場へ来たものの、いざそうなると躊躇するルークを見たヨーダは書物庫に雷を直撃させる。書物が入った木が燃える様を見ながらヨーダは軽快に笑い、ルークは必死に書物を守ろうとしたが、すぐに燃え尽きてしまう。なすすべが無くなったルークは諦めてヨーダの元へ座り、自身の失敗について打ち明ける。それを聞いたヨーダは決して叱ったりなどせず、失敗こそ最高の師であり、自分たちは新しい世代が越えるべきものなのだとルークを諭した。[4]
最後の戦い
レイの修行が行われている頃、レジスタンスはファースト・オーダーに惑星ディカーのレジスタンス基地を破壊され、逃亡するも次々と仲間を失っていった。その生き残りがやっとの所で惑星クレイトの基地に到着した後、そこへルークが現れる。ルークは妹であるレイアとの数年ぶりの再会を果たし、ベン・ソロを救えずハンの死も防げなかった事を謝った。そしてルークはかつて自身がした間違いを正すため、身一つで基地の外へ出てファースト・オーダーの大軍に立ち向かう。
ファースト・オーダーはすぐに複数のAT-M6のキャノンからルークに集中砲火を浴びせた。しかしそれが終わってもルークは無傷で、それを見たカイロ・レンはウォーカーから降りて直接ルークの元へと向かい、ライトセーバーの対決が始まる。しかしレンの攻撃をルークは全て軽々と避け、余裕の表情を見せる。そしてかつてレンを救えなかったことに対し謝り、レンがこの戦争に勝利したという発言に対し、まだ戦争は始まったばかりでありジェダイはこれからも続いていくと伝えた。そして自身のライトセーバーを下ろし無防備な状態になる。
それを見たレンはライトセーバーで斬りかかるが、剣が貫通した後もルークには何も変化が無かった。そこでレンは初めてルークは実際にはこの場におらず、フォース���投影を使って自身の姿を映し出している事に気づく。この投影がレンに対して最大の効果を出すために、ルークは最後にレンと出会った時の姿をして、父アナキンが作った青いライトセーバーを使ってこの決戦に臨んだのだった。
ルークが人生をかけて臨んだこの対決はレンに対して確かに大きな効果をもたらした。意識をオク=トーに戻したルークは、レイの修行を始めた崖へと戻る。そこからはオク=トーの双子の太陽が沈んでいく様子がよく見えた。そして橙色に光る空を見つめながらルークは死に、フォースと一つになる。ルーク・スカイウォーカーという人物の冒険は始まった時と同じく、双子の夕陽に見守られながら終わりを迎えた。
人物
冒険を夢見る若者だったスカイウォーカーは、自身の現状からかけ離れた未来を思い描き、しばしば焦燥感に駆られていた。父親と同様、彼は衝動的かつ向こう見ずで、自分の身の安全を後回しにしがちだった。ヤヴィンの戦いの後、スカイウォーカーはナカリ・ケレンに過去の自分の性格について語った。彼は、タトゥイーンから脱け出したいという欲求のせいで、当時の自分はあらゆる全ての物事に不満を抱いていたのだと告白した。また、スカイウォーカーは嘘をつくことが苦手だと自ら認めた。
しかし、フォースの技術が増していくにつれ(特にダース・ヴェイダーによって右腕を切り落とされた後)、スカイウォーカーは以前よりも忍耐強く、落ち着いた性格になっていった。一方で、彼にはまだ理想主義的な考え方が残っており、父親のダース・ヴェイダーをダークサイドから救うことは可能だと信じていた。また、彼は助けを求める人びとを無視することが出来ず、他人の命を救うために危険な任務に身を投じた。彼は幼少期の頃から強い道徳心を備え、他者を救うために自らを危険にさらす傾向にあった。
力と能力
ライトセーバーの技術
- 「多くを学んだようだな、若造」
- ―ダース・ヴェイダー[出典]
公的な訓練を積む機会がほとんど無かったにも関わらず、ルーク・スカイウォーカーはライトセーバーを初めて手にしてから数年のあいだにセーバー同士の戦闘スタイルや[8] フォームVの技法[43] であるブラスターのビームの防御および偏向といった技術を習得し、シスの暗黒卿との決闘に勝利できるほどの剣士に成長した。[9]
ルークにとって最初のライトセーバーの訓練は、オルデランへ向かう<ミレニアム・ファルコン>の中で行われた。[1] その際、ルークはライトセーバーの持ち手の握り方や、4つの基本的な守りの型をオビ=ワン・ケノービから教わった。[22] このとき彼は目隠しした状態でフォースを頼りにトレーニング・リモートの攻撃を防御することに成功した。[1]
ヤヴィンの戦いの直後に惑星ローディアを訪れた際、ルークは自分のセーバーとフーリクのセーバーを使って二刀流戦型のジャーカイを試した。彼はなんとかゲストと呼ばれるクリーチャーを2本のセーバーで倒したが、無我夢中で動いたのと、頼りになる武器のお陰で勝てたに過ぎないと自己評価した。[29] ヤヴィンの戦いの数ヶ月後、帝国によって荒らされたイーディット寺院を探検した時、ルークは跡地に残されていた3つのリモートを使ってライトセーバーの訓練を行った。彼はここで防御の型を再確認し、複数の敵の攻撃から身を守るすべを学んだ。ルークはフォースに身を任せながらライトセーバーを夢中で操り、気づいた時には3つのリモートから放たれる同時攻撃を3時間11分43秒ものあいだ防ぎ続けていた。[22]
また、ルークはナー・シャダーでグラッカス・ザ・ハットに仕える“ゲームマスター”からライトセーバー戦の技術を学んだ。闘技場の見世物として無理やり訓練を受けさせられるうちに、ルークの戦闘技術は同時に複数のマグナガードとスパーリングができるまでに向上した。[31]
サイムーン1で初めてダース・ヴェイダーと対決した際には全く歯が立たなかったルークだが[19]、約3年後にクラウド・シティで再び戦った時にはヴェイダーを驚かせるほど成長していた。しかし彼はこの対決に破れてヴェイダーに右腕を切断され[8]、その後は機械の義手でライトセーバーを使うことになった。[9]
カークーンの大穴でジャバ・ザ・ハットの手下たちと戦った時、ルークは大勢の敵との戦いをものともしなくなっていた。その後、ルークは第2デス・スターにおける対決でダース・ヴェイダーに勝利した。[9]
フォース・パワー
父親のアナキンと同様、スカイウォーカーはフォースとの強い繋がりを持っていた。実際、ダース・シディアスはこの若きジェダイのフォースはシスを破れるほど強力だと信じていた。しかし、師匠であるオビ=ワン・ケノービやヨーダから教えを受けることが出来たのはわずか数日間だったため、スカイウォーカーの技術のほとんどは独学だった。ケノービは死後も時折フォースの冥界から��カイウォーカーを指導していた。
フォースの基本を学んだ後、スカイウォーカーはすぐにフォースの察知能力を身につけた。ケノービから教わった以上の技術を手に入れるため、スカイウォーカーは習慣的にフォースに心を開くよう務め、フォースで周囲の環境を理解できるようになった。やがて彼は父親の存在を感じ取れるようになった。また、彼はフォースとひとつになった存在の声や姿を見聞きでるようになった。ヤヴィンの戦いでは、多くの人びとが不可能と考えた魚雷命中をフォースの導きで成功させた。
ホスの戦い当時、スカイウォーカーはライトセーバーを手元に引き寄せるテレキネシス能力を身に着けていた。この能力はヨーダの訓練によってさらに成長し、彼は複数の物体を浮かせられるようになった。やがてスカイウォーカーはフォースで敵の首を絞める技やマインド・トリック、フォースによるジャンプ力強化といった技術を獲得する。また、彼は何度か未来を予見した。
その他の能力
- 「隊長、ルークはアウター・リム・テリトリーで最高のパイロットですよ」
- ―ガーヴェン・ドレイスに対し、ビッグズ・ダークライター[出典]
スカイウォーカーは熟練したパイロットとして認められていた。実際、彼はヤヴィンの戦いでダース・ヴェイダーの追撃をかわし(ハン・ソロに助けられてはいたが)、デス・スターの破壊に成功した。また、彼は宇宙船<デザート・ジュエル>を使ってインターディクター船を独力で破壊した(ただし、その際にぎりぎりでハイパースペースにジャンプすることが出来たのは、R2-D2のおかげだった)。また、彼は帝国のラムダ級T-4aシャトルも比較的容易に操縦することが出来���RZ-1 Aウイング・インターセプターによる追撃をかわした。
スカイウォーカーは砂漠の惑星で育ったため、当然のことながら泳ぎ方を知らなかった。
装備
ライトセーバー
- 「ジェダイの武器だな。父親のものとよく似ておる」
- ―パルパティーン[出典]
銀河内戦の最初の2年間、ルーク・スカイウォーカーはオビ=ワン・ケノービから受け取ったライトセーバーを使用した。[1][8] このライトセーバーは実の父親であるアナキンが作成したもので、アナキンがダークサイドに転向してシス卿ダース・ヴェイダーになった後、ケノービによって20年近く保管されていた。[44] 3 ABY、ルークはクラウド・シティでヴェイダーと対決した際に右腕を切り落とされ、握っていたライトセーバーも浮遊都市の深淵に落下して失われた。[8]
クラウド・シティの対決の後、ルークはケノービのライトセーバーを参考にして緑色のブレードのライトセーバーを制作した。ルークがライトセーバーを作るのはこれが初めてで、彼にとって2本目のセーバーだった。[44] 皇帝パルパティーンはこのライトセーバーを“父親のものと良く似ている”と評した。第2デス・スターでヴェイダーと対決した際、ルークは皇帝の言いなりになることを拒否してライトセーバーを投げ捨てた。しかし彼はこのセーバーを持ち帰り[9]、新世代のジェダイを導くマスターになった後も使い続けた。[4]
34 ABY、レイがオク=トーで隠遁生活を送るルークのもとを訪れ、クラウド・シティで失われたはずのライトセーバーを差し出した。[7] ルークはライトセーバーを受け取らず、結局レイがこのセーバーを使い続けることになった。しかしクレイトの戦いでカイロ・レンと対決したルークの幻影は、2本目のセーバーではなく最初のセーバーを使っていた。[4]
上記の2本の他に、ルークは他のライトセーバーをごく短いあいだ所有あるいは使用したことがあった。0 ABY、ヤヴィンの戦いの直後に同盟軍の任務でローディアを訪れた際、ルークはオーダー66で死んだジェダイ・ナイト・フーリクのライトセーバーを入手した。自分が使っている武器の原理を知らなかったルークは、フーリクのセーバーを分解して内部構造を研究した。[29] またナー・シャダーでグラッカス・ザ・ハットに捕まった時には、緑色のブレードを放つ出自不明のセーバーを持たされ、闘技場に放り込まれた。彼はこのセーバーを戦闘中に失ったが、R2-D2のおかげで自分のセーバーを取り戻すことができた。[31]
その他の武器
ルークはライトセーバーを手に入れた後もしばしばブラスターを使用した。[8] 0 BBY、初代デス・スターに乗り込んだ際、ルークはストームトルーパーから奪ったE-11ブラスター・ライフルを使って帝国軍と戦った。[1] 3 ABY当時はDL-44重ブラスター・ピストルに似たモデルのブラスターを所有し、ホスやダゴバ、ベスピンでこの武器を携帯していた。[8] 4 ABY、丸腰でジャバの宮殿に乗り込んだルークは、ナイザック・ベックから奪ったDL-18ブラスター・ピストルをジャバに向けたが、その直後にランコアの罠に落とされた。[9]