- 「あんたは? 毛のないウーキーかい?」
- ―ガラゼブ・オレリオスに対し、エズラ・ブリッジャー[出典]
ラサット(Lasat)はワイルド・スペースの惑星リラ・サンに起源を持つヒューマノイド型知覚種族である。彼らはアウター・リム・テリトリーの惑星ラサンに移り住み、真の故郷の存在は長らく忘れ去られた。ラサットは長身と逞しい体つき、機敏な動きで知られた。銀河帝国による虐殺によってほぼ絶滅状態に追い込まれ、生き残った者も多くが奴隷にされた。
生態と特徴[]
ヒューマノイド型の知覚種族であるラサットは、その印象的な巨体と力強さ、機敏さで有名だった。ラサットは筋骨たくましい脚で素早く走り、人間よりもはるかに高く跳躍することができた。彼らはパワーダウンしたブラスト・ドアを腕力でこじ開けることができた。ラサットの手足の指は、高いところへよ��登るのに適していた。また、ラサットは大きな目と耳を持ち、視力と聴力は人間よりも優れていた。
ラサットの平均身長は2メートルよりも高かった。ラサットの毛皮の模様は個人によって異なり、加齢によって突然変化することもあった。人間の中には、ラサットの強烈な体臭を不快に思う者もいた。
社会と文化[]
ラサットの社会では優れた戦闘技術を持つ者が尊敬の的になった。高度な訓練を受けた知的な戦士団であるラサン儀仗兵は、母星ラサンを守護する誓いを立てていた。ラサットのボー=ライフルは長い伝統を持つ文化的武器で、ラサン儀仗兵だけが使うことを許されていた。
ラサットの文化では顔の毛が重要なステイタスシンボルだった。緑の目と、ひと目でわかる紫色の縞模様を持つ男性は、ラサットの間で好男子とみなされていた。
彼らはラサット語を話した。彼らの言語の「r」の音を他の種族の者が再現するのは困難だった。また、ラサンではダスト・シーズンと呼ばれる季節を何度生きのびたかを数えることが時間の尺度になっていた。
歴史[]
- 「俺たちにとって安全な星はラサンしかねえ。破壊されたがな」
「破壊されたのではなく、我々の未来がただ形を変えただけのことです」 - ―ガラゼブ・オレリオスとグロン[出典]
ラサットはアウター・リム・テリトリーの惑星ラサン出身のエイリアン種族だった。皇帝シーヴ・パルパティーンが統治する銀河帝国は、ラサン儀仗兵を倒し、ラサットの民をほぼ絶滅に追い込んだ。ウーキーは帝国の攻撃を阻止するため多大な犠牲を払ったが、殺戮を食い止めることは出来なかった。この事件以降、惑星ラサンにはラサット��ひとりもいなくなり、銀河系全体においても珍しい存在になった。ラサットの虐殺には帝国保安局のエージェント・アレクザンダー・カラスが関与していた。カラスの指示のもと、帝国はT-7イオン・ディスラプター・ライフルを使ってラサットの民を攻撃した。そのため、ラサットの生き残りはこの武器に対して強い嫌悪感を抱いた。また、生存者の多くも帝国の奴隷にされた。
その後、ラサットの文化は衰退していき、彼らの言語を正確に話す者はほとんどいなくなった。また、ラサットの伝統的武器であるボー=ライフルも、ジェダイ・オーダーのライトセーバーと同様に過去の時代のシンボルになった。
銀河系におけるラサット[]
ラサン陥落以降、銀河系に残っていたラサットはごくわずかで、そのほとんどは銀河帝国の奴隷にされていた。有名なラサットとして、ラサン儀仗兵のメンバーだったガラゼブ・オレリオス(通称“ゼブ”)がいた。故郷を帝国に破壊されたことがきっかけとなり、オレリオスは惑星ロザルに拠点を置く反乱グループに加わって帝国の暴政に抵抗した。
巨体で剛腕という共通点があったため、無知な者たちがラサットとウーキーを間違えることがしばしばあった。ガラゼブ・オレリオスは帝国の虐殺に抵抗してくれたウーキーたちに感謝の念を抱いていたが、何も知らない者にウーキーと間違えられるのを非常に嫌っていた。