スカコ・マイナー(Skako Minor)、略称スカコは黄色いガスに覆われた惑星で、ポルテク種族の母星である。銀河共和国時代、この惑星はテクノ・ユニオンによって支配されていた。彼らはパーコルの街を拠点とし、秘かに独立星系連合と手を組んでいた。クローン戦争の終盤、共和国グランド・アーミーはクローン・トルーパーのエコーが捕虜としてスカコ・マイナーに囚われている可能性を突き止め、テクノ・ユニオンが表向きは中立を主張しているにもかかわらず、パーコルに潜入した。クローン戦争終結後、スカコ・マイナーは銀河帝国によって占領された。
特徴[]
- 「スカコ・マイナーに接近中。着陸は難しそうです」
- ―テク[出典]
スカコ・マイナーは温暖な惑星で、地表には渓谷や山、洞窟、クレーター[3]、そして菌類の森といった地形が広がっていた。この森には、人間などの種族よりもはるかに背が高いキノコが群生していた。またこの惑星の大気には硫化水素が含まれていた。[2] スカコ・マイナーの濁ったガス���の大気圏では風が荒れ狂い、先が見通せない黄色い霧の中で電気嵐が乱発した。スカコ・マイナーへ旅する宇宙船は到着するやいなや大気の乱れに揺さぶられ、予測不能な要素に苦しめられることになった。[3] またスカコ・マイナーにはキーラダックと呼ばれる飛行クリーチャーが生息していた。[5]
歴史[]
ある時、近隣の惑星スカコに起源を持つ実業家のスカコアンたちがスカコ・マイナーへやってきた。やがてスカコアンが実質的に星を支配するようになると、テクノ・ユニオン・コングロマリットの本部もスカコ・マイナーへ移された。[8] 分離主義危機の時代、テクノ・ユニオンの監督者であるエマー・ワット・タンバーは独立星系連合に与し、指導者のドゥークー伯爵にバトル・ドロイドを提供することを約束した。[9] しかしユニオンはクローン戦争が始まっても、公式には中立を主張し続けていた。
戦争中、テクノ・ユニオンは銀河共和国のARCトルーパー・エコーをスカコ・マイナーの都市パーコルの施設に閉じ込め、彼をサイボーグに改造して、脳内から共和国の戦略アルゴリズムの情報を引き出した。19 BBYに発生したアナクセスの戦いのさなか、エコーがテクノ・ユニオンの囚人になっていることに気付いた共和国は、中立を主張するスカコ・マイナーへの侵入を決行した。[1] 彼らは無事にエコーを救い出すと、原住民パーコルと協力してテクノ・ユニオンのバトル・ドロイドを撃退し、アナクセスの戦場へ戻った。[7] 終戦後、テクノ・ユニオンは解体され[8]、スカコ・マイナーは新政府銀河帝国の支配下に入った。[2]
住民[]
スカコ・マイナーはポルテクと呼ばれる知覚種族の母星である。彼らの文明はクローン戦争当時も原始的な水準だった。ポルテクはキーラダックと呼ばれる飛行爬虫類を崇拝し、このクリーチャーを移動手段として用いていた。またテクノ・ユニオンを構成するスカコアンもスカコ・マイナーに居住していた。彼らはパーコルと呼ばれる都市に住んでいたが、ここでは与圧服と呼吸マスクを付けて生活する必要があった。[1]
制作の舞台裏[]
スカコ・マイナーはTVシリーズ『スター・ウォーズ クローン・ウォーズ』のエピソード「不良分隊」4部作のために制作された惑星である。初登場作品は「不良分隊」4部作の2作目である『エコーの呼ぶ声』。本作は2015年に未完成の状態で公開され、2020年に Disney+ で完成版が配信された。[1]
『クローン・ウォーズ』ではスカコ・マイナーが単に「スカコ」と呼ばれる場面があるが、2018年発売の設定資料『Fully Operational』によれば惑星スカコとスカコ・マイナーは別物とされており、『クローン・ウォーズ』で使われている呼び名は単なる略称と判断できる。しかしスカコとスカコ・マイナーは公式媒体でもしばしば混同され、『クローン・ウォーズ』とコミック『スター・ウォーズ:ドクター・アフラ 立場逆転』で描写の矛盾がみられる。
『クローン・ウォーズ』では、スカコアンがスカコ・マイナーで呼吸マスクを着用しており、他の種族のキャラクターはマスク無しで呼吸している。しかし逆に『ドクター・アフラ』では、スカコアンがスカコ・マイナーでマスクを着けず、他の種族が呼吸マスクを必要としている。『Fully Operational』によれば、スカコアンは母星スカコではマスク無しで呼吸できるとされており、『ドクター・アフラ』の描写はスカコ・マイナーというよりスカコに近い。また『エコーの呼ぶ声』のトリビア・ギャラリーではスカコ・マイナーが「スカコアンの故郷」と誤って紹介されている。
登場作品[]
- クローン・ウォーズ – 不良分隊 (初言及)
- クローン・ウォーズ – エコーの呼ぶ声 (初登場)
- クローン・ウォーズ – キーラダックの翼に乗って
- クローン・ウォーズ – やり残した仕事 (回想シーン)
- バッド・バッチ – 余波 (言及のみ)
- バッド・バッチ – ウォー・マントル (言及のみ)
- バッド・バッチ – 真実と結末 (言及のみ)
- スター・ウォーズ:ドクター・アフラ 立場逆転
参考資料[]
脚注[]
- ↑ 1.0 1.1 1.2 1.3 1.4 1.5 クローン・ウォーズ – エコーの呼ぶ声
- ↑ 2.0 2.1 2.2 2.3 2.4 2.5 2.6 2.7 スター・ウォーズ:ドクター・アフラ 立場逆転
- ↑ 3.0 3.1 3.2 3.3 3.4 Skako Minor - 公式データバンク
- ↑ スター・ウォーズ キャラクター事典 完全保存版
- ↑ 5.0 5.1 keeradak - 公式データバンク
- ↑ Poletec - 公式データバンク
- ↑ 7.0 7.1 クローン・ウォーズ – キーラダックの翼に乗って
- ↑ 8.0 8.1 Fully Operational
- ↑ スター・ウォーズ エピソード2/クローンの攻撃