重力子(graviton)は素粒子の一つで、重力の相互作用を担うゲージ粒子である。重力子はまたボソンであり、質量は0、電荷は0、スピンは2、反粒子は反重力子である。自然には恒星のように質量のある物体やワームホールから放出される。トラクター・ビーム、構造維持フィールド、慣性制動機、宇宙船のディフレクター・シールドや重力プレートまたは反重力等の様々な用途に使われる。
重力子は20世紀地球の物理学者が量子重力理論を成り立たせるために存在を仮定したもので、20世紀の終わりまでには、ヴァルカン船やSSボタニー・ベイ等の地球船やクリオジェニック・サテライトで人工重力の発生に利用される様になっていた。(TOS: 宇宙の帝王、TNG: 突然の訪問者、ENT: スプートニクの飛んだ夜に)
24世紀宇宙艦隊の宇宙艦は重力場やビームとして重力子を発生させる能力を持っていた。(TNG: 浮遊機械都市ボーグ・前編、VOY: 遥かなる地球へ)
様々な用途[]
- 反重力子エミッター
- 重力子ビーム
- 重力子エミッター
- 重力子フィールド
- 重力子ジェネレーター
- 重力子パルス
- 重力子衝撃波
- 重力子スタビライザー
- 重力子サージ
- 重力子テレスコープ
- 重重力子ビーム
自然現象[]
- 重力
- 重力子楕円
- 重力子マトリックス
言及[]
- ボーグに対する兵器として「重重力子ビーム」が用いられた。(TNG: 浮遊機械都市ボーグ・前編)
- 「強化された」レジナルド・バークレー大尉は重力子フィールドを使って亜空間を変えUSSエンタープライズ(NCC-1701-D)をクリセリアンの領域へ運んだ。(TNG: 謎の頭脳改革)
- ディープ・スペース・9のエネルギー備蓄が不思議にも重力子に転換された為、ステーションはワームホールの方へ加速していった。(DS9: 超生命体"Q")
- USSヴォイジャー(NCC-74656)は管理者のビームから逃れようと重力子フィールドを発生させたが失敗に終わった。(VOY: 遥かなる地球へ・前��)
- プリットの用いる重力子ビームは転送ビームの座標を逸らせた。(TNG: 混迷の惑星ケスプリット)
- コンピュータはスポックに「反中性子を通し反重力子を通さないよう磁気領域の正弦波を調整する」入力を求めた。(スタートレック4:故郷への長い道)
- ジョナサン・アーチャー大佐はヴァルカン船のヤラーラで暗黒物質星雲に行った際に重力子テレスコープの設置を手伝った事があると語った。(ENT: 彗星は去り行くとも)
- USSヴォイジャー(NCC-74656)の前に開いた空間断層は重力子マトリックスから見て人工的に作られた物だった。(VOY: 29世紀からの警告・前編)
付録[]
日本語訳[]
『VOY: 果てしなき疑惑』などでは「重力量子」という訳語が使われた。