銀河系象限 | |
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ガンマ宇宙域は図の右上に位置する。 (クリックで移動) |
ガンマ宇宙域(Gamma Quadrant)[1]とは銀河系を四分円に分割した宇宙域の一つで、太陽系を南としたときの北西側を指す。渦状腕の一つデンキリ腕はガンマ宇宙域に位置している。地球から最も近い領域まで約三万光年の距離がある。尚、アルファ宇宙域のベイジョー星系からガンマ宇宙域のイドラン星系までを結ぶ「ベイジョー・ワームホール」が発見されているため、比較的短時間で両宇宙域を行き来できる。(TNG: 非情なる駆け引き、DS9: 聖なる神殿の謎)
歴史[]
Qとともにガンマ宇宙域を訪れたヴァッシュによると、彼女が遭遇したいくつかの文明は数百万年単位の歴史を有していた。(DS9: 超生命体"Q")
惑星連邦によるガンマ宇宙域の調査が最初に行われたのは、22世紀にクアドロス1号探査機によるものであった。(DS9: 聖なる神殿の謎)
2369年にベイジョー・ワームホールが発見された初期の頃、ヴァルカンの調査チームがガンマ宇宙域の調査を行った。その際にハークの遺跡を発見している。また、クリンゴンや惑星連邦も多数の船舶を調査に送り込んでいる。(DS9: カーレスの剣、反逆のテレパス・エネルギー、敗れざる者・前編)
しかしながら、ロミュランは2371年のタル・シアーとオブシディアン・オーダーによるオマリオン星雲攻撃まで、一度もガンマ宇宙域へは訪れなかった。(DS9: DS9破壊工作、姿なき連合艦隊・後編)
また、フェレンギはガンマ宇宙域を新たなビジネスチャンスと捉え、積極的にビジネスに出かけ、ドサイやカレマなどと商談を結んでいた。(DS9: 宇宙商人フェレンギ星人、フェレンギ星人の掟、ディファイアントの危機)
ベイジョーもガンマ宇宙域の惑星にニュー・ベイジョー・コロニーを建設し、入植を行った。しかしながら、そのコロニーは後にジェムハダーによって全滅させられてしまった。(DS9: 二人のキラ、新たなる脅威)
ドミニオン[]
ドミニオンはガンマ宇宙域の広大な領域を支配しているため、USSプロキシマ、メリーランド、サラエヴォなどを筆頭とする行方不明になった探査艦のほとんどは、その領域に入り込んでしまったか、近付き過ぎたためにドミニオンに破壊されたと推測されている。(DS9: 敗れざる者・前編)
しかし、ドミニオンの支配圏外には、いくつもの勢力が存在していると考えられている。
惑星連邦とドミニオンは2370年末に正式なファーストコンタクトを行なったが、それは敵対的なものであり、その後、2373年末に勃発するドミニオン戦争までの期間、両者の間には冷戦が続いた。
2373年、ドミニオンはカーデシアと同盟を結び、アルファ宇宙域へと艦隊を送り込んできた。そして、それから数週間後、ドミニオンによるアルファ宇宙域征服を防ぐためにベイジョー・ワームホールは機雷によって一時的に閉鎖された。(DS9: DS9撤退の日)
翌年から2375年末にかけて、ドミニオンとカーデシア、戦争後期に参戦したブリーンはアルファ宇宙域、及びベータ宇宙域の安全を脅かし続け、それらの領域に存在する主要な勢力との間で戦争状態に陥った。戦争後、アルファ宇宙域に進駐していたドミニオン軍はガンマ宇宙域へと撤退したが、その後、ガンマ宇宙域の状態がどうなったのかは定かではない。(DS9: 明日なき撤退、ディープ・スペース9奪還作戦・前編、決意の代償、変節の時、終わりなきはじまり)