コンテンツにスキップ

髙橋拓児

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
高橋拓児から転送)

髙橋 拓児(たかはし たくじ、1968年12月16日 - )は、伝統的な日本料理と、海外の料理や分子科学の理論技法を取り入れた新しいスタイルの日本料理を研究する料理人。

1935年創業の老舗料亭「木乃婦」の三代目[1]

来歴

[編集]

京都生まれ。立命館大学法学部法学科卒業後、「東京吉兆」で5年間修業、湯木貞一秘書を兼務し、直接に薫陶を受ける。その後、京都に戻り、2015年に京都大学大学院農学研究科食品栄養科学の修士課程を、2021年には龍谷大学大学院農学研究科食農科学の博士後期課程を修了。博士(食農科学)[2]

人物

[編集]

資格

[編集]

著書

[編集]
  • 10品でわかる日本料理(日本経済新聞出版社ISBN 978-4-532-16878-0
  • 京料理人直伝の薬味術(NHK出版ISBN 978-4-14-827210-9
  • 和食の道(IBCパブリッシング)ISBN 978-4-7946-0315-9

共著

[編集]

論文

[編集]
  • 修士論文:日本料理における興奮と沈静の制御(2015年)
  • 博士論文:遮光ブドウを��った白ワインと日本料理のペアリングに関する研究(2021年)

国内外でのイベント実績

[編集]
  • 2004年[7]
  • 2006年
    • 2月 - フランス(ル・アーブル)で開催された「オムニヴォール・フード・フェスティバル2006」に日本人シェフとして参加し、評価を受ける。
  • 2007年
    • 4月 - 京都御所迎賓館」において、中国の首相・温家宝の昼食会の料理を提供。
    • 8月 - フランス ボルドーにあるミシュラン二つ星レストラン「コルディアンバージュ」にて1か月間研修。
  • 2009年
    • 1月 - 京都御所「迎賓館」において、ブルガリア大統領の夕食会の料理を提供。
  • 2010年
    • 3月 - フランス マントンにあるミシュラン三ツ星(当時は一つ星)「ミラズール」にて1か月間研修。
  • 2011年
    • 2月 - ブラジルでの海外料理人派遣事業に参加。大使館総領事館晩餐会を開催。
    • 8月 - 立命館大学と共催で「スリランカ人材育成国家プロジェクト」を運営。120時間の日本料理カリキュラムを作成。
    • 12月 - 香港大学で「精進料理講座」を開催。
  • 2012年
    • 9月 - 国際交流基金よりの派遣で、モスクワにおいて日本料理講習会・ガラディナー日露料理人ワークショップを開催。
  • 2014年
    • 2月 - 「サンモリッツ グルメフェスティバル」に招聘される。
    • 5月 - 京都御所「迎賓館」において、イスラエル首相の夕食会の料理を提供。
  • 2015年
    • 3月 - ニューヨークのカリナリーインスティテュートアメリカに於いて日本料理講習会に講師招聘される。
    • 7月 - ミラノ万博にて料理を提供。
  • 2016年
  • 2017年
    • 1月 - 辻調理師専門学校の教育課程編成委員に任命される。
    • 同月 - 日本ソムリエ協会主催「和食とワイン」講演会で、田崎真也会長との対談全13回を修了。(全国各支部13か所)[10]
    • 2月 - バンコクに於いての農水省主催「食文化発信による海外需要フロンティア開拓加速化委託事業」に日本料理講習会の講師として招聘される[11]
    • 3月 - 在マレーシア日本国大使館で、日本料理講習会・試食会を開催[12]
    • 6月 - トワイライトエクスプレス瑞風の昼食を提供する[13]
    • 11月 - 農水省主催「和食ワールドチャレンジ」、タイバンコク予選大会審査員を務める[11]
    • 12月 - 香港 農水省主催「和食ワールドチャレンジ」審査員を務める[11]
  • 2018年
    • 1月 - シンガポール「食品輸出促進事業」農水省主催のイベントに招聘される[14]
    • 同月 - 京都府文化賞奨励賞を授与[15]
    • 2月 - マレーシア「食品輸出促進事業」農水省主催のイベントに招聘される[16]
    • 同月 - 京都和食文化賞を授与[17]
    • 3月 - 国立台湾大学での「だしイベント」日本料理アカデミー主催事業に参加[18]
    • 同月 - 日本料理アカデミー主催「日本料理コンペティション」の審査員を務める[19]
    • 同月 - 「日本農芸化学会2018年度大会」でシンポジウム講演を行う[20]
    • 4月 - 龍谷大学農学研究科博士後期課程食農科学専攻に進学[21]
    • 同月 - NHK『ぐるっと関西』準レギュラー出演となり、現在も継続。
    • 6月 - 京都御所「迎賓館」においてフランス国民議会議長一行の夕食会の料理を提供[22]
    • 7月 - 日本スポーツ栄養学会第6回大会で「日本料理の文化と味覚」をタイトルに特別講演[23]
    • 8月 - 香港貿易局・農水省主催「香港FOOD EXPO2018」に招聘され、ガラディナーでの料理提供とジャパンパビリオンでの料理講習会を実演[24]
  • 2019年
    • 1月 - スペイン バスク・クリナリー・センターにて農水省主催の日本料理講習会を行う[25]
    • 8月 - インドネシア バリで開催されたアジア栄養学会に於いて、「日本料理における興奮と沈静の制御」をテーマに論文発表[26]
    • 9月 - パナソニック株式会社の依頼で調理電化製品各種のレシピを開発し、ベルリンでの国際見本市「IFA」にて、料理のデモンストレーションと日本料理の講義を行う。
    • 12月 - マレーシア クアラルンプールのホテル セントレジスにて、京料理ガラディナーを3日間開催[27]
  • 2020年
  • 2021年
  • 2022年
    • 6月 - 東京にあるフレンチレストラン「アルシミスト」にて饗宴ガラディナーを3日間開催[31]
    • 8月 - マレーシア クアラルンプール ららぽーと内にある抹茶アイスのお店「Matcha Eight」がグランドオープン。アイスのレシピ監修を行う[32]

テレビ出演歴

[編集]

定期出演

[編集]

脚注

[編集]
  1. ^ 立命館大学振興事業だより第23号2010年2月閲覧
  2. ^ 高橋拓児『遮光ぶどうを使った白ワインと日本料理のペアリングに関する研究』 龍谷大学 博士(食農科学) 34316甲第270号、2021年5月19日、1-48頁https://mylibrary.ryukoku.ac.jp/iwjs0005opc/TD32150939 
  3. ^ 国内における日本食普及の親善大使一覧 閲覧
  4. ^ 第9回農林水産省料理人顕彰制度「料理マスターズ」2018年12月2日記事閲覧
  5. ^ 関西食文化研究会運営体制閲覧
  6. ^ 株式会社システムブレーン 髙橋拓児プロフィール閲覧
  7. ^ 2004年から2015年までの記載は「株式会社システムブレーン」ウェブサイト内「髙橋拓児 プロフィール」項[6]による。
  8. ^ 京都府. “特集1 和食文化の未来のために”. 京都府. 2023年9月18日閲覧。
  9. ^ 髙橋拓児「料理人から見る和食の魅力」『日本食生活学会誌』第27巻第4号、日本食生活学会、2017年、231-236頁、doi:10.2740/jisdh.27.4_231ISSN 13469770 
  10. ^ 著書(共著)『和食とワイン』(一般社団法人日本ソムリエ協会 出版)参考
  11. ^ a b c 和食ワールドチャレンジ|Washoku World Challenge The 5th Competition”. Washoku World Challenge The 5th Competition. 2023年9月18日閲覧。
  12. ^ 国際交流基金 - 和食レクチャー・デモンストレーション”. www.jpf.go.jp. 2023年9月18日閲覧。
  13. ^ 【トワイライトエクスプレス「瑞風」の旅③】会席料理のコースは……”. Fujingaho (2018年1月26日). 2023年9月18日閲覧。
  14. ^ 仲山今日子『「日本産食材サポーター店認定制度セミナー」京都・木乃婦の高橋拓児さん来星』”. 仲山今日子オフィシャルブログ「Tastebuds」Powered by Ameba. 2023年9月18日閲覧。
  15. ^ pdf 京都府「第35回京都府文化賞」閲覧
  16. ^ セニョーム2018年2月27日記事閲覧
  17. ^ 京都・和食文化推進会議2018年2月5日記事閲覧
  18. ^ KYOTO SNT LAB. [NEWS | 料理を科学する料理作家]”. KYOTO SNT LAB. | 料理を科学する料理作家. 2023年9月18日閲覧。
  19. ^ 大会速報 | 第7回日本料理コンペティション Worldwide Contest”. culinary-academy.jp. 2023年9月18日閲覧。
  20. ^ ホーム | 日本農芸化学会2018年度大会[名古屋]”. www.jsbba.or.jp. 2023年9月18日閲覧。
  21. ^ 龍谷大学. “食のプロフェッショナルが学ぶ|農学研究科|龍谷大学”. 龍谷大学 You, Unlimited. 2023年9月18日閲覧。
  22. ^ 平成30年度事業報告9・10頁参照
  23. ^ 特定非営利活動法人日本スポーツ栄養学会ܰ2018年7月31日記事閲覧
  24. ^ 一般社団法人全日本・学食会2018年度活動報告書35・36頁参照
  25. ^ 農林水産省 和食ワールドチャレンジ2019年3月19日記事閲覧
  26. ^ 国際情報 | 公益社団法人 日本栄養士会”. www.dietitian.or.jp. 2023年9月18日閲覧。
  27. ^ 日本料理の伝統「懐石料理」ディナー体験PRイベント開催│ベクトルマレーシア [公式 -Marketing PR Company- Vector Malaysia]”. vectorgroup.my. 2023年9月18日閲覧。
  28. ^ 武庫川女子大学教員一覧閲覧
  29. ^ 近畿エリア情報 京都の地元名店監修「べっぴん米糀」を使用した商品2品が新発売!|ローソン研究所”. www.lawson.co.jp. 2023年9月18日閲覧。
  30. ^ 令和の 寺子屋京都南ロータリークラブ参照
  31. ^ アルシミスト Facebook 2022年7月14日記事閲覧
  32. ^ MATCHA EIGHT | Life Isn't That Bitter” (英語). MATCHA EIGHT. 2023年9月18日閲覧。

外部リンク

[編集]