流鉄
社紋 | |
流山駅 | |
種類 | 株式会社 |
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市場情報 | 非上場 |
本社所在地 |
日本 〒270-0164 千葉県流山市流山一丁目264(流山駅隣接) |
設立 | 1913年(大正2年)11月7日[1] |
業種 | 陸運業 |
法人番号 | 3040001038165 |
事業内容 | 旅客鉄道事業、不動産業 |
代表者 | 取締役社長 小宮山 英一(旧・平和相互銀行元常務) |
資本金 | 3,800万円[1] |
売上高 |
5億400万2000円 (2019年3月期[2]) |
営業利益 |
704万3000円 (2019年3月期[2]) |
純利益 |
55万5000円 (2019年3月期[2]) |
純資産 |
4億8459万1000円 (2019年3月31日現在[2]) |
総資産 |
18億6239万2000円 (2019年3月31日現在[2]) |
決算期 | 3月31日 |
主要株主 |
ティー・ジー・シー 39.50% 新東京観光 24.65% 妙高観光開発 14.08% オーイ 7.37% 城西産業 6.71% (2018年3月31日現在[3]) |
外部リンク | http://ryutetsu.jp/ |
特記事項:流山軽便鉄道として設立。 |
流鉄株式会社(りゅうてつ)は、千葉県にある流山線を経営する鉄道会社である。本社所在地は千葉県流山市流山一丁目264で、流山線の終点流山駅に隣接している。
不動産業も行っているが、ほぼ鉄道専業に近い状態である。なお、鉄道の路線延長は5.7kmと短い。かつては貨物輸送も行っていたが、既に廃止されている。
概要
2008年8月1日に総武流山電鉄株式会社(そうぶながれやまでんてつ)から流鉄株式会社に社名変更し、経営する総武流山線も流山線に改称した[4]。流鉄(りゅうてつ)は元々略称であるが、松戸駅前のビル(流鉄松戸ビル)や、かつて行っていたタクシー事業などで使用される程度で、鉄道路線の案内などでは使用されていなかった。
どこの鉄道会社の系列にも属さない独立系の鉄道会社であるが、かつては平和相互銀行傘下にあった。路線が短い上、他に有力な副業を持たずに経営を維持している小規模な旅客専業鉄道事業者である。日本民営鉄道協会にも非加盟である。流山市も数パーセント出資している。これは当初、沿線業者や住民が出資した「町民鉄道」であり、流山町長(当時)も取締役の一員になっていたことに端を発するが、一般に第三セクターとはみなされない。なお、旧社名の頭につけられていた「総武」は、かつて大株主であった総武都市開発株式会社(平和相互銀行のグループ企業)に由来する。なお、平和相互銀行はその後の経営悪化により1986年に住友銀行へ吸収合併され消滅。また、総武都市開発も2007年4月3日民事再生法適用を申請し、2008年12月に解散した。ただし、現在でも主要株主には平和相互銀行の元オーナーである小宮山家が経営する企業が名を連ね、代表取締役も小宮山家から送り込まれている。
PASMO・Suicaやカード式乗車券については2015年の時点で「対応する予定はない」としている[5]。
歴史
年表
- 1913年(大正2年)11月7日 流山名産の醤油や味醂輸送を目的として、流山町民116名の出資により流山軽便鉄道として設立[6]。
- 1916年(大正5年)3月14日 馬橋 - 流山間で営業を開始[6]。
- 1922年(大正11年)11月15日 流山鉄道に改称[6]。
- 1951年(昭和26年)11月28日 流山電気鉄道に社名変更[6]。
- 1962年(昭和37年)11月 タクシー事業を開始。
- 1967年(昭和42年)6月20日 流山電鉄に社名変更[6]。
- 1968年(昭和43年)7月 タクシーの整備工場を使用して自動車整備業を開始(後に廃業)。
- 1971年(昭和46年)1月20日 総武流山電鉄に社名変更[7]。
- 1974年(昭和49年)10月 不動産業を開始。
- 1977年(昭和52年) 国鉄常磐線の松戸駅前に流鉄松戸ビルを竣工[7]。
- 2004年(平成14年)9月20日 タクシー事業(流鉄タクシー)を廃止。タクシーの従業員は新登交通へ移る。
- 2008年(平成20年)8月1日 流鉄に社名変更、同時に路線名を流山線に変更[4]。
- 2013年(平成25年)3月21日 公式サイト開設[8]。
-
電化時に導入されたモハ102電車
-
流山駅本屋隣接の流鉄タクシー車庫(1979年4月15日)
路線
詳細は以下の項目を参照。
車両
脚注
- ^ a b 『歴史でめぐる鉄道全路線 公営鉄道・私鉄』21号 3頁
- ^ a b c d e 2019年版 決算報告
- ^ 国土交通省鉄道局監修『鉄道要覧』平成30年度版、電気車研究会・鉄道図書刊行会
- ^ a b 「鉄道ニュース 最新鉄道情報 総武流山電鉄 社名と線名を変更」鉄道ホビダス 2008年6月27日
- ^ 国土交通省関東運輸局 流鉄株式会社に対する業務監査の実施結果 (PDF) 平成27年度。
- ^ a b c d e 『歴史でめぐる鉄道全路線 公営鉄道・私鉄』21号 26頁
- ^ a b 『歴史でめぐる鉄道全路線 公営鉄道・私鉄』21号 27頁
- ^ 流鉄HP開設しました! - 流鉄、2013年3月22日閲覧。
参考文献
- 曽根悟(監修) 著、朝日新聞出版分冊百科編集部(編集) 編『週刊 歴史でめぐる鉄道全路線 公営鉄道・私鉄』 21号 関東鉄道・真岡鐵道・首都圏新都市鉄道・流鉄、朝日新聞出版〈週刊朝日百科〉、2011年8月7日。
関連文献
- 青木栄一「日本鉄道土浦線と流山」『鉄道忌避伝説の謎 - 汽車が来た町、来なかった町』吉川弘文館、2006年11月、ISBN 978-4642056229
- 山本鉱太郎『新編・川蒸気通運丸物語 - 利根の外輪快速船(新書)』崙書房、2005年2月、ISBN 978-4845511075
- 『散歩の達人』2003年11月号 p27、交通新聞社
- 山本鉱太郎『江戸川図志』崙書房、2001年6月、ISBN 978-4845510801
- 山下耕一「常磐線の流山通過案と流山鉄道敷設について - 線形からの一考察」『流山市史研究』第16号、流山市立博物館 編、2000年3月、流山市教育委員会 発行、流山市立図書館 蔵
- 『流山糧秣廠』流山市立博物館調査研究報告書13、流山市立博物館 発行、1996年、流山市立博物館 販売/蔵、流山市立図書館 蔵
- 白土貞夫「総武流山電鉄」『ちばの鉄道一世紀』崙書房、1996年、ISBN 4-8455-1027-8
- 山本文男『流山電鉄七十八年 ぬくもりの香る町と人の物語』流山新聞社、1994年
- 北野道彦、相原正義『新版利根運河 - 利根・江戸川を結ぶ船の道』崙書房、1989年
- 総武流山電鉄七十年史編纂委員会 編『総武流山電鉄七十年史』崙書房 製作、総武流山電鉄株式会社 発行、1986年
- 小林茂多『幻の鉄道 - 千葉県鉄道計画史(ふるさと文庫)』崙書房、1984年
- 野口冬人「総武流山電鉄」『ローカル私鉄の旅』刊々堂出版社 発行、星雲社 発売、1980年12月25日 新装1刷発行
- 山本鉱太郎『川蒸気通運丸物語 - 明治・大正を生き抜いた利根の快速船(ふるさと文庫)』崙書房、1980年11月
- 北野道彦『「町民鉄道」の60年 - 総武流山電鉄の話』崙書房、1978年
- 吉川文夫:文、廣田尚敬:写真「総武流山電鉄」『カラー 日本の私鉄1 ローカル編』山と溪谷社、1976年
- 流山市立博物館友の会 編『東葛流山研究』崙書房、流山市立図書館 蔵