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女のみち

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
「女のみち」
宮史郎とぴんからトリオシングル
リリース
ジャンル 演歌
時間
レーベル 日本コロムビア
チャート最高順位
  • 週間1位(オリコン
  • 1972年度年間1位(オリコン)
  • 1973年度年間1位(オリコン)
  • オリコン歴代シングルランキング2位
宮史郎とぴんからトリオ シングル 年表
女のみち
(1972年)
女のねがい
(1972年)
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女のみち』(おんなのみち)は、1972年5月10日に発売されたぴんからトリオのデビューシングル。作詞は宮史郎、作曲は並木ひろし。または、1972年12月25日に発売されたぴんからトリオの1枚目のLP。本項では、シングルとLPの両方について解説する。また本曲を題材とした映画についても解説する。

シングル

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解説

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1971年、ぴんからトリオの結成10周年記念(ぴんからトリオの前身の「スパローボーイズ」の結成から数えて)として彼らの自作曲であるこの曲を自主制作で300枚プレスし、有線放送で流したところ大きな反響があった。そして1972年第一プロダクションの協力により日本コロムビアからレコード発売が決定すると爆発的なヒット曲となった。1973年の『第24回NHK紅白歌合戦』に「ぴんから兄弟」として出場。

ジャケットは営業先のクラブの店内で撮影された写真が使われており、赤いスーツの上下で揃えた3人が後列に立っているが(左から史郎、五郎、並木)、前列で椅子に座ってワイングラスを構えた2人は結成10年の記念に作った自主制作版の費用を出してくれたいとこ(左)と友人(右)で、同席した時の記念写真を使ったという。

1992年には「デビュー20周年記念曲」として、宮史郎が「女のみち」のアレンジ版である「女のみち!OLE!」を発表した。

1998年6月20日、宮史郎名義で8cmCDシングルカセットテープで再発された(このときはぴんからトリオの3枚目のシングルである「女のゆめ」をカップリングに収録)。

TBSで放映されたバラエティ番組8時だョ!全員集合』で、加藤茶の扮するお巡りさんのコントで、登場の際に本作を歌いながら出てくるのが通例だったため、(歌詞の内容とは無関係に)子どもたちにも覚えられ、国民的認知度が一層高まったと言われている。加藤が後日談として語ったところでは、ある時本職の警官に「ああいう警察官はいないから」と言われ、「それくらい知ってるよ」と思ったという[1]

ウーマン・リブに逆らう時代錯誤な「弱々しい女」を描いた歌詞や「ド演歌」と表現されたメロディ・節回しは、その後の演歌の��タイルに莫大な影響を与えた[2]

収録曲

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1972年版

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  1. 女のみち
  2. 沖縄のひと
  • レコード番号:SAS-2035

女のみち!OLE!

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  1. 女のみち!OLE!
  2. 女のみち!OLE!(カラオケ)
  3. 女の爪
  4. 女の爪(カラオケ)

1998年版

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  1. 女のみち
  2. 女のみち(オリジナル・カラオケ)
  3. 女のゆめ
  4. 女のゆめ(オリジナル・カラオケ)

売り上げ

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オリコンによるデータ

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  • 年間シングル売り上げ枚数2年連続第1位
    • 1972年・1973年のオリコン年間シングルチャート第1位。年間シングル売り上げ2年連続1位を記録した唯一の楽曲。
  • シングルチャート16週連続1位(1972年10月30日付 - 1973年2月12日付)
    • 1972年末から1973年にかけては、さらにちあきなおみの「喝采」が12週連続2位、天地真理の「ふたりの日曜日」が6週連続3位を記録。1973年1月8日付 - 1973年2月5日付までのオリコンシングルチャートでは、1位「女のみち」、2位「喝采」、3位「ふたりの日曜日」でTOP3の顔ぶれが全く変わらなかった。
  • 週間売上10万枚(1万点)以上 12週連続(1972年10月30日付 - 1973年1月15日付)[3]
  • シングル売上歴代2位(1位は子門真人の「およげ!たいやきくん」。2016年12月現在)[4]
  • デビューシングル売上歴代1位
  • お笑いタレントによるシングル売上歴代1位(ちなみに2位はH Jungle with tの「WOW WAR TONIGHT 〜時には起こせよムーヴメント」)
  • シングルチャートTOP100滞在 84週

その他(累計売上など)

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  • 日本コロムビア公称シングル売上400万枚[5]。累計売上340万枚[6]、380万枚[7]とも。
    • 同名のLP、カセットテープを含めると公称500万枚。
  • 1972年の日本コロムビアのシングル売上1位[5]
  • また、岸部清が記録したところによると、累計売上は326万2339枚[8]

LP

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『女のみち』
宮史郎とぴんからトリオスタジオ・アルバム
リリース
ジャンル 演歌
レーベル 日本コロムビア
チャート最高順位
宮史郎とぴんからトリオ アルバム 年表
女のみち
(1972年)
女のゆめ
(1973年)
『女のみち』収録のシングル
  1. 女のみち
    リリース: 1972年5月10日
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1972年12月25日、ぴんからトリオのファーストLP『女のみち』が発売された。

売り上げ

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オリコンによるデータ

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この曲を題材とした作品

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夜の歌謡シリーズ

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夜の歌謡シリーズ
女のみち
A Woman Road
監督 山口和彦
脚本 成沢昌茂
製作 安斉昭夫(企画)
出演者 梅宮辰夫
中島ゆたか
賀川雪絵
渡辺やよい
ぴんからトリオ
荒木一郎
音楽 津島利章
撮影 清水政郎
編集 田中修
製作会社 東映東京撮影所
配給 東映
公開 日本の旗1973年4月14日
上映時間 80分
製作国 日本の旗 日本
言語 日本語
前作 夜の歌謡シリーズ おんな1969年
次作 夜の歌謡シリーズ なみだ恋
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スタッフ

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  • 企画 - 安斉昭夫
  • 脚本 - 成沢昌茂
  • 監督 - 山口和彦
  • 撮影 - 清水政郎
  • 音楽 - 津島利章
  • 美術 - 中村修一郎
  • 録音 - 井上賢三
  • 照明 - 川崎保之丞
  • スチル - 加藤光男
  • 編集 - 田中修
  • 助監督 - 馬場昭格

出演者

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製作

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中島ゆたかヒロイン抜擢は、カネボウCMに出ていた中島を見染めたぴんからトリオからの強い推薦[9]。中島はぴんから三人共有の恋人だけに、中島と梅宮辰夫のラブシーンに「あんまりひっついたらあかんでェ」「変なことされたら殴るで」などと脅し梅宮を困惑させた[9]

同時上映

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オムニバス映画

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脚注

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  1. ^ 朝日新聞夕刊『人生の贈りもの』内にて
  2. ^ 「芸能雑誌『週刊平凡』にみる「演歌像」の変遷史」黄逸雋
  3. ^ 『オリコンウィークリー』・「データ私書箱」
  4. ^ SMAP「世界に一つだけの花」300万枚突破 ファンの「購買運動」目標達成、ORICON STYLE、2016年12月9日 18:27。
  5. ^ a b 大下英治「第一章 メガヒット紆余曲折 「へーンシン!」で人気に火が点く」『日本ジャパニーズヒーローは世界を制す』角川書店、1995年11月24日、ISBN 4-04-883416-9、25頁。
  6. ^ 長田暁二『歌謡曲おもしろこぼれ話』社会思想社、2002年、227頁。ISBN 4390116495
  7. ^ 宮史郎合田道人ウェブサイトより。
  8. ^ 産経新聞』1998年10月31日付東京夕刊
  9. ^ a b c 「ラブシーンに水をさす、ぴんからトリオ」『週刊平凡』1973年4月5日号、平凡出版、164頁。