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中里和人

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

中里 和人(なかざと かつひと、1956年4月18日 - )は、日本の風景(ランドスケープ)を地誌的視点やパーソナルな視線で撮影している日本写真家東京造形大学造形学部デザイン学科教授。2022年には、同大学名誉教授に就任。

2000年から東京向島、青梅、富士吉田、那覇などの長屋、町工場、空き店舗、市場など、オルタナティブな空間で写真展、写真インスタレーション、ワークショップを多数開催。写真表現を中心にしながら、街や地域との社会的な相互交流を実践している。2012年、体験作家の中野純とサイハテ学会を立ち上げる。

来歴

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1956年三重県多気郡多気町で生まれる。1979年法政大学文学部地理学科を卒業。1981年写真家の北井一夫に師事。1984年からフリーカメラマンとして活動する。2006年、東京造形大学造形学部デザイン学科助教授に就任。2009年、東京造形大学造形学部デザイン学科教授に就任。2022年には、同大学名誉教授に就任。

写真展

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  • 1990年 - 「湾岸原野」(東京 新宿 オリンパスギャラリー
  • 1995年 - 「夢ノ手ザワリ」(東京 新宿 ニコンサロン
  • 1996年 - 「風景の彼方 宮沢賢治、種田山頭火の世界を歩く」(東京 新宿 コニカプラザ)、「地表絵〈地熱帯〉」(東京 日本橋 ギャラリー砂 翁、Tomos)
  • 1999年 - 「小屋 無心で奔放な建築」(名古屋 INAXギャラリー
  • 2000年 - 「小屋 無心で奔放な建築」(東京、大阪 INAXギャラリー)、「表層聖像(イコン)」(京都 エグザイルギャラリー)
  • 2001年 - 「キリコの街」(東京 麻布十番 うちだ)
  • 2004年 - 「闇の境界 Rising Darkness」(東京 高円寺 イル・テンポ)、「小屋の肖像」(三重 関 而今禾)
  • 2005年 - 「N町」(東京 茅場町 うちだ)
  • 2006年 - 「N町」(東京 本郷 バリエテ本六)、「東亰」(埼玉 越谷 木土水ギャラリー)、「R」(東京 中野 冬青社ギャラリー)
  • 2007年 - 「こやたちのひとりごと」(東京 青山 ビリケンギャラリー)
  • 2008年 - 「夜、自然、もうひとつの東京」(ドイツ ハンブルク オッテンゼン資料館)、「セルフビルド」(東京 ロバロバカフェ)、「夜、自然、もうひとつの東京」(東京 東向島 現代美術製作所)
  • 2008年 - 「ULTRA 臨界夜景」 (名古屋 中京大学C・スクエアー)
  • 2008年 - 「ULTRA 臨界夜景」 (東京 新宿 アイデムフォトギャラリー シリウス)
  • 2009年 - 「ULTRA 臨界夜景」 (三重 津市 三重県立美術館)
  • 2010年 - 「風景ノ境界」(千葉 市川市芳澤ガーデンギャラリー)
  • 2011年 - 「鵜の木のグリム」 (東京 鵜の木 Hasu no hana)
  • 2011年 - 「Taki-Tokyo 1983-2011」 (三重 多気町郷土資料館)
  • 2012年 - 「太古の光 <房総-越後トンネル>The ancient lights〈Boso-Echigo tunnels〉」 (新潟 十日町市 越後妻有アートトリエンナーレ2012 もぐらの館)
  • 2013年 - 「龍宮」 (東京 茅場町 森岡書店)
  • 2013年 -「龍宮」東京•茅場町 森岡書店
  • 2014年 -「光の気圏」東京•銀座 巷房
  • 2014年 -「夜」韓国•ソウル ギャラリーon
  • 2014年 -「TOKEI(東亰)」ロシア•モスクワ クラシックギャラリー
  • 2015年 -「花蔵」東京•御茶ノ水 ギャラリー蔵
  • 2015年 -「MABU 光ノ境界」新潟•十日町 越後妻有アートトリエンナーレ2015
  • 2015年 -「花 流れのほとりで」東京•青梅 ギャラリー繭蔵
  • 2015年 -「lux water tunnel land tunnel」東京•新宿 ニコンサロン
  • 2016年 -「惑星 Night in Earth」東京•銀座 巷房
  • 2017年 -「Night of Rising Sun」ロシア•クラスノヤルスクアートセンター
  • 2017年 -「ヒューマン ディメンション」ドイツ•ベルリン 日独センター
  • 2017年 -「ヒューマン ディメンション」ドイツ•ドレスデン WERKSTATTEN GALERIE
  • 2018年 -「目覚める海、眠る岩 日本臨海夜景」ドイツ•ベルリン フンボルト大学森鴎外記念ギャラリー
  • 2018年 -「Night in Earth」東京•銀座 巷房

合同展

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  • 2006年 - 「Tokyo East Perspective 墨東写真展」(東京 墨田区横川 鈴木興産1号M倉庫)(長野重一春日昌昭須田一政飯田鉄大西みつぐ佐藤信太郎兼平雄樹などとのグループ展)
  • 2007年 - 「見えるもの/見えないもの」(東京芸術大学陳列館)
  • 2008年 - 「土 大地の力」(群馬県立館林美術館)、「画材と素材の引き出し博物館」ワークショップ20年のドキュメント展(目黒区美術館)
  • 2011年 - 「写真家60人の瞬間と永遠」 (東京 千代田区 3331Arts Chiyoda)
  • 2011年 - 「Drifting Images日韓交流写真展 ソウル展」 (韓国 ソウル ギャラリーBODA) 
  • 2012年 - 「Drifting Images日韓交流写真展 東京展」 (東京 ��草橋 マキイマサルファインアーツ)
  • 2014年 -「NODE Ⅰ」東京•新宿 アイデムフォトギャラリー シリウス
  • 2014年 -「ヨス国際アートフェスティバル」韓国•ヨス市 Jeon-nam University Art Center, YEULMARU Yeosu Cultures & Arts Park
  • 2014年 -「NODE Ⅱ」東京•目黒 目黒区美術館市民ギャラリー
  • 2015年 -「素掘りのトンネル 」愛知•常滑市 INAXライブミュージアム          
  • 2016年 -「NODE Ⅲ」東京•新宿 アイデムフォトギャラリー シリウス
  • 2016年 -「夜」ロシア•モスクワ 国立東洋美術館
  • 2016年 -「風景のかたち」栃木•足利 足利市立美術館
  • 2018年 -「Soft City」ドイツ•ベルリン Schloss Biesdorf
  • 2018年 -「transitions」ドイツ•ハンブルグ フラパント

写真インスタレーション

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  • 2000年 - 「長屋迷路」(東京 向島の長屋 向島ネットワークス)
  • 2000年 - 「五感工場」(東京 鳩の街 向島博覧会)
  • 2001年 - 「世界一小さな写真展」(千葉 市川 ニッケコルトンプラザ)
  • 2002年 - 「キリコの街」(埼玉 越谷 木土水)
  • 2002年 - 「青梅幻視画館」(東京 青梅 SAKURA FACTORY)
  • 2002年 - 「デッドストックブルース」(山梨 富士吉田 元 美容院 第3回まちがミュージアム)
  • 2002年 - 「褪色のハテ」(沖縄 那覇 農連市場倉庫 第1回WANAKIO)
  • 2003年 - 「緑の闇」(東京 京橋 アートスペース繭)
  • 2003年 - 「逢魔が時」(埼玉 浦和 ギャラリー楽風)
  • 2004年 - 「長屋迷路 橙屋」(東京 向島 元 理容院 向島Year2004)
  • 2008年 - 「ミチノミズオト」(山梨 富士吉田 元 スナック 第9回まちがミュージアム)
  • 2012年 - 「太古の光 <房総-越後トンネル>The ancient lights〈Boso-Echigo tunnels〉」 (新潟 十日町市 越後妻有アートトリエンナーレ2012 もぐらの館)

ワークショップ

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  • 2002年 - 「移動する小屋」(目黒区美術館)
  • 2004年 - 「橙屋プロジェクト」地場産ジャム創出計画 (東京 向島 元 理容院 向島Year2004)
  • 2008年 - 「絵はがきの町」(東京 谷中 まち歩き絵はがき創出計画)
  • 2011年 - 「Cool Soul Soulful Soul(ポストカードセット制作)」 (韓国 ソウル ギャラリーBODA)
  • 2012年 - 「素堀トンネルを巡る 越後間府(まぶ)ツアー」 (新潟 十日町市 越後妻有アートトリエンナーレ2012) 

著作

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写真集

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共著

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受賞

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  • 2003年 - 第15回写真の会賞
  • 2006年 - さがみはら写真新人賞

脚注

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参考文献

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関連項目

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外部リンク

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