キツネノカミソリ
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キツネノカミソリ(新エングラー体系) | |||||||||||||||||||||
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キツネノカミソリ
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分類 | |||||||||||||||||||||
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学名 | |||||||||||||||||||||
Lycoris sanguinea Maxim. | |||||||||||||||||||||
和名 | |||||||||||||||||||||
キツネノカミソリ(���の剃刀) |
キツネノカミソリ(狐の剃刀、鉄色箭[1]、学名: Lycoris sanguinea)はヒガンバナ科の多年生草本球根植物である。クロンキスト体系ではユリ科に分類される。
花言葉・妖艶[要出典]
解説
[編集]明るい林床や林縁などに自生する。早春のまだ他の草が生えていないうちに、狭長の葉を球根から直接出して球根を太らせ、多くの草が生い茂る夏頃には一旦葉を落とす。
盆(8月なかば)前後になると花茎を 30〜50cmほど伸ばし、先端で枝分かれした先にいくつかの花を咲かせる。雌雄同花で花弁は橙色が6枚。
本種には、結実するものと、しないもの(三倍体、2n=32)がある。
葉の形や花と葉を別々に出すところ、有毒植物である点ではヒガンバナと共通するが、花の形および葉と花を出す時季は異なる。
毒成分はリコリンなど。外用で薬とすることもあるが、決して口にしてはいけない。特に花の色や形、花の付き方だけ見ると食用にされたり、薬草として服用されることもあるノカンゾウなどのワスレグサ属の植物に非常によく似ているので注意が必要である。
分布
[編集]変種
[編集]- キツネノカミソリ Lycoris sanguinea var. sanguinea
- オオキツネノカミソリ Lycoris sanguinea var. kiushiana (Makino) T. Koyama
- キツネノカミソリより花が大きく花弁が 9cm 程になり、長く突き出るおしべが特徴。本州の関東以南と九州に分布する。
- ムジナノカミソリ Lycoris sanguinea var. koreana (Nakai) T. Koyama
- 野生絶滅(環境省レッドリスト)
- 花がやや小型で紅紫色。日本国内では九州に分布していたが、宮崎県日南市の自生地が消失、他でも確認されておらず、2023年現在、栽培個体以外が絶滅した状態である野生絶滅 (EW) とされている。しかし、2017年[2]以降長崎県の対馬、宇久島、野母崎半島で発見され、日向市でも新たな自生地が発見されている[3]。長崎県のレッドリストでは絶滅危惧II類に指定された[4]。
脚注
[編集]- ^ 三省堂百科辞書編輯部編 「きつねのかみそり」『新修百科辞典』 三省堂、1934年、607頁。
- ^ 絶滅種「ムジナノカミソリ」か? 長崎の離島に自生 DNA解析へ 放牧地にオレンジ色の花、西日本新聞、2017年9月14日
- ^ 9月の植物、佐賀植物友の会
- ^ 秋告げるオレンジ色 ムジナノカミソリ開花、長崎新聞、2018年9月16日