垳川
垳川 | |
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垳川とふれあい桜橋 ここで葛西用水路と交差する | |
水系 | 利根川水系 |
種別 | 一級河川 |
延長 | 2.1[1] km |
平均流量 | 45[1] m3/s |
流域面積 | 9.57[1] km2 |
河口・合流先 |
綾瀬川・中川 (埼玉県八潮市・東京都足立区) |
流路 | 埼玉県八潮市・東京都足立区境界 |
流域 | 埼玉県八潮市・東京都足立区境界 |
垳川(がけがわ)は、埼玉県八潮市と東京都足立区の境を流れる利根川水系中川の支流[2]の一級河川である。長さは2.1 km、流域面積は9.57 km2[1]。
地理
東京都足立区神明、六木地区と埼玉県八潮市垳、浮塚地区を隔てている。緩い「S」の字を描くように曲流し、川の西端は綾瀬川と、東端は中川にそれぞれ接し、さらに中間で葛西用水路(東京葛西用水)と交差している。綾瀬川との間には小溜井排水場が、中川との間には垳川排水機場がそれぞれ設置されているが、小溜井排水場は通常閉鎖されている上に葛西用水路交差地点のすぐ西側には水門があって、この地点から綾瀬川までの区間は基本的に水の流れがない。流域の標高は約2 mである[2]。河川の名前の由来は流域の集落名に因む[2]。 2008年(平成20年)度より埼玉県の水辺再生100プラン事業の下、ヘドロ除去や護岸を整備し親しみやすい川へ向けた整備が行われた[3][4]。
足立区側の岸には、神明・六木遊歩道が整備されている。さらに南側を花畑運河が垳川同様に綾瀬川と中川を結ぶように並行して流れている。
歴史
かつて綾瀬川の一部であったが[2]、1624年から1643年(寛永年間[5])にかけて、水害対策のため、内匠新田(たくみしんでん。垳川の西端、現在の内匠橋付近)から葛飾区堀切の中川との合流地点まで直線流路の新川が開削された。それに伴い、1680年(延宝8年)に旧川は綾瀬川から堰止められ[5]、葛西用水の水が取り入れられるようになった。1729年(享保14年)には東端の中川とも遮断されて[5]、川としての機能を失い、以来、垳小溜井[6]と称されるようになった。
「垳」という字について
「垳」という文字はJIS第二水準漢字であるが、この河川ならびに八潮市垳の地名を表記する以外には使われない[7]。
橋梁
- 平成泉橋(人道橋)
- 小溜井引入水門橋
- ふれあい桜橋
施設
脚注
- ^ a b c d “中川・綾瀬川ブロック整備計画(付図1中川~9垳川)” (PDF). 埼玉県. pp. 附図-29-31 (2021年7月). 2023年6月14日閲覧。
- ^ a b c d 「角川日本地名大辞典」編纂委員会『角川日本地名大辞典 11 埼玉県』角川書店、1980年7月8日、221頁。ISBN 4040011104。
- ^ “水辺再生100プラン11 垳川/八潮市垳”. 埼玉県 (2017年11月1日). 2017年11月7日時点のオリジナルよりアーカイブ。2023年6月14日閲覧。
- ^ “垳川(がけがわ)水質改善への取り組み”. 足立区 (2015年8月21日). 2023年6月14日閲覧。
- ^ a b c 垳川境界問題が解決(広報やしお285号) (PDF) - 八潮市立資料館. 2023年3月2日閲覧。
- ^ 『角川日本地名大辞典 11 埼玉県』 221頁。
- ^ “八潮市の全国唯一の地名「垳」、区画整理で消滅の危機 地元住民が保存の動き”. MSN産経ニュース. (2012年5月9日). オリジナルの2012年5月13日時点におけるアーカイブ。 2023年6月14日閲覧。
参考文献
- 「角川日本地名大辞典」編纂委員会『角川日本地名大辞典 11 埼玉県』角川書店、1980年7月8日。ISBN 4040011104。