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松宮寒骨

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2023年6月28日 (水) 12:50; Yumoriy (会話 | 投稿記録) による版 (国立国会図書館(NDL)書誌&古書店カタログを用いて、著作リストの誤記訂正、増補。叢書名は〈〉で出版社名の後に付した。実書には就いておらず同姓同名者の著作が混入している可能性あり(なお、『スケート 1』日本スケート会、1921年(松宮三郎 編)は念のため除いた。また1915年刊の『駿河町』はNDL書誌に“第3集”と見えるが未詳)。 冒頭部に三越本店広告部長職を追加。早稲田大での講義についてNDL書誌で脚注。)(日時は個人設定で未設定ならUTC

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松宮 寒骨(まつみや かんこつ、1883年1月3日 - 1968年6月25日)は、日本俳人広告研究家。本名、松宮三郎。寒骨は俳号。三越本店の広告部長を務め、広告実務や広告学に関する多くの著作を刊行した。石川県出身。早稲田大学卒。

経歴

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1883年(明治16年)1月3日に石川県金沢市小立野鷹匠町で生まれる[1]。開成中学校(現在の開成中学校・高等学校)を経て1908年(明治41年)に早稲田大学大学部商科(現在の早稲田大学商学部)を卒業。三越呉服店(現在の三越百貨店)に入社し、のちに本店の広告部長となった[2][1]

学生時代から俳句を始め、新傾向俳句の河東碧梧桐に師事し、碧梧桐と中村不折が立ち上げた龍眠会に参加。また久米正雄(三汀)や泉天楼内田易川が立ち上げた碧梧桐派の雑誌『朱鞘』の同人となった。石井露月の『俳星』にも投句している。のち碧梧桐が立ち上げた『海紅』の同人となり、自由律俳句を詠む。碧梧桐が海紅を去ると、同じく海紅同人だった風間直得を編集長として『東京俳三昧』を創刊。『碧』を主宰していた碧梧桐と合流する形で『三昧』を立ち上げた。しかしその後、主宰が中塚一碧楼となった海紅に戻り、以降は晩年まで海紅に拠った。1968年(昭和43年)6月25日、85歳で没[1]

広告研究家として

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俳人・松宮寒骨は同時に、長く三越本店の広告部長でもあった。その関係で三越の前身である越後屋時代からの広告を研究し、日本の広告や宣伝広報に関する数々の著作を、本名の松宮三郎名義で世に送り出した。また、上智大学専門部新聞科(現在の上智大学文学部新聞学科)で学科創設時から講師(担当は広告論)を務め[2]、母校の早稲田大学でも、創成期よりの早稲田大学広告研究会との関わりから、広告学を教えている[3]

著作

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広告関連著作は本名の「松宮三郎」名義である。
  • 『駿河町』、1915年[4]
  • フランク・フアリングトン 著 『クラーアクブツク』 佐藤出版部、1915年 ※松宮三郎, 中村登利三 訳[5]
  • 『販売学講話』 早稲田大学出版部、1923年
  • 『広告学概論』 巌松堂書店、1924年 ※初版
  • 『新聞広告の諸問題』 新聞之新聞社〈新聞全集 第8巻〉、1931年
  • 『店頭販売の秘訣』 誠光堂、1933年
  • 『百貨店読本』 成美堂、1934年
  • 『広告実務』 東洋出版社〈商工実務全書 第5巻〉、1935年
  • 『広告生活二十年』 誠文堂新光社、1935年
  • 『すぐ利く広告』 三笠書房、1938年
  • W・D・スコット 著 『広告心理学』 千倉書房、1939年 ※松宮三郎 訳
  • 『これからの繁昌する商店経営法』 商工通信社〈商工実務叢書 1〉、1947年
  • 『宣伝心理学』 白揚社、1948年
  • 『広告文化の課題』 千葉商事、1948年
  • 『小売商店の広告』 和平書房〈小売商店実務選書 第1〉、1950年
  • 『小売商店の最新経営』 和平書房〈小売商店実務選書 第2〉、1950年
  • 『新宣伝広告読本』 双龍社、1950年
  • 『市場占拠と広告問題』 正統社、1950年
  • 『宣伝広告の仕方』 金園社〈実用百科選書〉、1956年
  • 『お客応対の仕方』 金園社〈金園選書〉、1957年
  • 『江戸の看板』 東京看板工業協同組合、1959年 ※1969年 東峰書房より再版
  • 『江戸の物売』 東峰書房、1968年
  • 『江戸歌舞伎と広告』 東峰書房、1973年

脚注

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  1. ^ a b c 松宮 寒骨」『日外アソシエーツ『20世紀日本人名事典』(2004年)』https://kotobank.jp/word/%E6%9D%BE%E5%AE%AE%20%E5%AF%92%E9%AA%A8コトバンクより2023年6月24日閲覧 
  2. ^ a b 川中康弘 1973, p. 5.
  3. ^ 広告学 松宮三郎(1883-1968)講述 (早稲田大学出版部)|書誌詳細|国立国会図書館サーチ”、2023年6月24日閲覧。“広告学 松宮三郎(1883-1968)講述 (早稲田大学出版部)|書誌詳細|国立国会図書館サーチ”、2023年6月24日閲覧。 ※いずれも著者を「松宮三郎(1883-1968)講述」とし、書誌注記にそれぞれ「奥付無 ; 第43回早稲田商業講義:自昭和7年4月至昭和8年9月(「大橋図書館図書整理簿」による)」、「奥付無 ; 第46回早稲田商業講義:自昭和8年10月至昭和9年7月(「大橋図書館図書整理簿」による)」とある。1932年4月から1934年7月の講義録ということになる。その他にも、“広告術. 商業算術 ([早稲田大学出版部]): 19??|書誌詳細|国立国会図書館サーチ”、2023年6月24日閲覧。が「松宮三郎 講述」として図書館書誌に見える。
  4. ^ 駿河町 (松宮三郎): 1915|書誌詳細|国立国会図書館サーチ”、2023年6月24日閲覧。
  5. ^ クラーアクブツク (佐藤出版部): 1915|書誌詳細|国立国会図書館サーチ”、2023年6月24日閲覧。

参考文献

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  • 村山古郷 『明治大正俳句史話』角川書店、1982年4月。
  • 村山古郷 『昭和俳壇史』角川書店、1985年10月。
  • 上田都史, 永田龍太郎 編 『自由律俳句作品史 : 明治・大正・昭和』永田書房、1979年6月。
  • 有山輝雄 監修 『昭和初期新聞ジャーナリズム論集』第2巻、ゆまに書房、2005年5月。ISBN 978-4-8433-1650-4。 ※『新聞全集』全12巻、新聞之新聞社(1931年 - 1933年刊)の復刻。松宮の『新聞廣告の諸問題(新聞全集 第8巻)』を含む。
  • 川中康弘「上智大学新聞学科40年の歩み」『コミュニケーション研究』第6巻、上智大学コミュニケーション学会、1973年12月、1-23頁、ISSN 0288-5913 
  • 北海道文学館 編『北海道文学大事典北海道新聞社、1985年10月。

関連項目

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外部リンク

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