バンテアイ・サムレ
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バンテアイ・サムレ ប្រាសាទបន្ទាយសំរែ Banteay Samré | |
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バンテアイ・サムレの中央祠堂部 | |
基本情報 | |
所在地 | アンコール遺跡 |
座標 | 北緯13度26分32秒 東経103度57分32秒 / 北緯13.44222度 東経103.95889度座標: 北緯13度26分32秒 東経103度57分32秒 / 北緯13.44222度 東経103.95889度 |
宗教 | ヒンドゥー教 |
市 | シェムリアップ |
地区 | シェムリアップ郡 |
州 | シェムリアップ州 |
国 | カンボジア |
現況 | 遺跡 |
建設 | |
形式 | クメール建築 |
様式 | アンコール・ワット様式 |
創設者 | スーリヤヴァルマン2世 |
完成 | 12世紀中頃 |
建築物 | |
正面 | 東 |
資材 | ラテライト、砂岩 |
バンテアイ・サムレ(Banteay Samré、クメール語: ប្រាសាទបន្ទាយសំរែ)は、カンボジアのアンコール遺跡群における寺院遺跡の1つであり、東バライの東側に位置する。12世紀中頃にスーリヤヴァルマン2世(在位1113-1150年)の統治時代に造られたアンコール・ワット様式のヒンドゥー教寺院であり[1]、小アンコール・ワットともいわれる[2]。
高さ6メートルの外周壁に囲まれたバンテアイ・サムレは、インドシナ半島の古代民族サムレ (Samré) にちなんで名づけられ、「サムレ(入れ墨)族の砦」の意をもつ[3]。寺院はバンテアイ・スレイと同じ材料を用いている。
バンテアイ・サムレは1936-1944年にフランスのモーリス・グレーズにより修復された[4]。
構成
[編集]ラテライトで造られた周壁がほぼ正方形に囲んでおり、外・内周壁の東西南北それぞれに塔門(ゴープラ、gopura)を持つ[1]。外周壁は83×77メートルであり、通常、ラテライトのテラスから続く東門より入場する[1]。内周壁(回廊)は44×38メートルである[1]。内周壁には回廊へと改造された痕跡が認められる[5]。
二重の周壁には連子窓(れんじまど)が見られ、円錐状の塔をもつ中央祠堂と、東側の基壇上に南・北となる2棟の経蔵などを備える[3][6]。
寺院の東西に参道があり、ラテライトの上に砂岩を敷いた東参道は延長200メートル、境界石が両端に認められる西参道は350メートルにおよび東バライの東端まで続く[6][7]。
脚注
[編集]- ^ a b c d Rooney, Dawn F. (2011). Angkor: Cambodia's Wondrous Khmer Temples (6th ed.). Odissey. pp. 335-338. ISBN 978-962-217-802-1
- ^ 石澤良昭『アンコール・ワット - 大伽藍と文明の謎』講談社〈講談社現代新書〉、1996年、89頁。ISBN 4-06-149295-0。
- ^ a b 平山善吉『アンコールの遺跡』連合出版、2011年、74-75頁。ISBN 978-4-89772-262-7。
- ^ Jessup, Helen Ibbitson; Brukoff, Barry (2011). Temples of Cambodia - The Heart of Angkor. Bangkok: River Books. p. 152. ISBN 978-616-7339-10-8
- ^ 『アンコール遺跡の建築学』 (2001)、151、154頁
- ^ a b 波田野直樹『アンコール遺跡を楽しむ』(改訂版)連合出版、2007年、177-178頁。ISBN 978-4-89772-224-5。
- ^ 『アンコール遺跡の建築学』 (2001)、133、159頁
参考文献
[編集]- 片桐正夫 編『アンコール遺跡の建築学』連合出版、2001年。ISBN 4-89772-165-2。