コンテンツにスキップ

イーソス

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

2022年3月23日 (水) 09:53; 月下薄氷 (会話 | 投稿記録) による版 (新しいページ: 「'''イーソス'''({{lang-grc-short|Ἶσόν}}, {{ラテン翻字|el|Īsos}})は、ギリシア神話の人物である。長音を省略して'''イソス'''とも表記される。トロイアーの王プリアモスの50人の子の1人<ref>『イーリアス』11巻101行。</ref>。ホメーロス叙事詩イーリアス』によると庶子。アポロドーロスヒュギーヌス…」)(日時は個人設定で未設定ならUTC

(差分) ← 古い版 | 最新版 (差分) | 新しい版 → (差分)

イーソス古希: Ἶσόν, Īsos)は、ギリシア神話の人物である。長音を省略してイソスとも表記される。トロイアーの王プリアモスの50人の子の1人[1]ホメーロス叙事詩イーリアス』によると庶子。アポロドーロスヒュギーヌスのリストには含まれていない[2][3]

神話

[編集]

イーソスは嫡出のアンティポスとともにイーデー山を飼っていたが、ギリシア軍の武将アキレウスがイーデー山を攻撃したときに捕らえられ、身代と引き換えに解放された。その後、トロイア戦争でアンティポスの戦車御者を務めたが、アガメムノーンに遭遇し、ビエノールとオイレウスに続いてアンティポスともども討たれた。アガメムノーンはイーソスを槍で、アンティポスを剣で殺したのち、2人が以前アキレウスによって捕らえられたプリアモスの息子たちであることを思い出し、イーソスとアンティポスの武具を剥ぎ取った。鹿ライオンに噛み殺される小鹿を見ても助けることができずに森の中を逃げ去るように、トロイアー軍は誰も2人を助けることができずに敗走した[4]

脚注

[編集]
  1. ^ 『イーリアス』11巻101行。
  2. ^ アポロドーロス、3巻12・5。
  3. ^ ヒュギーヌス、90話。
  4. ^ 『イーリアス』11巻84行-121行。

参考文献

[編集]