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遊☆戯☆王5D'sの登場人物

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Template:継続中の作品 遊☆戯☆王5D'sの登場人物(ゆうぎおうファイブディーズのとうじょうじんぶつ)は、テレビアニメ遊☆戯☆王5D's』に登場する架空の人物の一覧である。


注意:以降の記述には物語・作品・登場人物に関するネタバレが含まれます。免責事項もお読みください。


チーム・5D's

不動 遊星(ふどう ゆうせい)
本作の主人公[1]。初登場時18歳。シグナーの1人で、初めは竜の尾の痣を持っていたが、現在はドラゴンヘッド(竜の頭の痣)を受け継いだ。デッキは低レベルの戦士族と機械族を中心とし、多彩なシンクロモンスターを切り札とするジャンクデッキを使用する。エースカードは「スターダスト・ドラゴン」。仲間達の集めたジャンクパーツを組み上げ製作した、二輪の赤いハイブリッドタイプのD・ホイールに搭乗する。このD・ホイールの作中での名称は特に無いが、設定上は「遊星号」という名前が付けられており[2]、WRGP以降はB&C社のエンジンを積み細部を調整した「ボルガニック・遊星号」となっている[3]。マーカーのID番号はG2MA2-88
頭脳明晰で手先が器用であり、機械やコンピュータに関する高い技術を持つ。その技術はセキュリティの鑑識より優秀と評されるほどである。身体能力も高く、喧嘩も強い。
普段は���静沈着で寡黙な青年だが、その胸の奥には熱い心を秘めている。また、この世に存在する全ての人間やカードには価値があり、不要なものなど一切無いという信念を抱いている。その熱い心は人を惹きつけ、彼の周囲には常に絆で結ばれた仲間が集結している。
サテライトで育ったが生まれはトップス。両親はモーメント技術の基礎を築いた科学者で、17年前のゼロリバースにより死亡。まだ赤ん坊だった遊星はマーサハウスに預けられた。彼の名は父親が発見した遊星歯車に似た性質を持つ「遊星粒子」からとっており、他人同士を結び付け、絆を大事にして欲しいという願いが込められてる。成長するとチーム・サティスファクションに所属し仲間達と結束を深めるが、リーダー・鬼柳の暴走によりチームは解散する。その後、自作のD・ホイールを完成させるが、ジャックに「スターダスト・ドラゴン」ごと奪われてしまい、再度D・ホイールの製作に取りかかる。
それから2年後、ジャックとの因縁に決着をつけ失われた絆を取り戻すため、仲間たちの協力を得てサテライトを脱出。シティで待ち構えていたジャックからスターダストを奪還するべくライディング・デュエルを行う。デュエルの中でスターダストを奪い返し、ジャックのレッド・デーモンズと熾烈な戦いを繰り広げる内に、伝説の「赤き竜」の戦士である「シグナー」の一人と判明する。その後、シティへの不法侵入によりセキュリティに逮捕され、左頬にマーカーを刻印されて収容所に送られるが、「収容所にいてはシグナーとしての覚醒が望めない」と判断したゴドウィンの指示により出所し、押収されたデッキとD・ホイールは雑賀の協力で取り戻した。
遊星のシグナーとしての覚醒を狙う治安維持局の脅迫により「デュエル・オブ・フォーチュンカップ」へ出場。遊星は仲間たちを助けるために「デュエル・オブ・フォーチュンカップ」へ出場し、アキとの決勝戦後、シグナーとして完全な覚醒を果たす。さらに、最終戦でのジャックとのデュエルで勝利し新たなキングとなった。このデュエル中、再び「赤き竜」が降臨し、星の民と過去のシグナー、そしてサテライトの滅びのビジョンを目撃する。
ゴドウィンからサテライトの真実、そしてダークシグナーの存在と目的を聞き知らされ、サテライトに帰還。旧友のクロウや仲間達と再会を果たす。旧モーメントへ向かうためにB.A.Dエリアの最深部を目指すが、鬼柳との熾烈なライディング・デュエルの末、敗北寸前でD・ホイールが過酷なデュエルに耐えきれずに故障し転倒し大怪我を負う。一命は取り留めたものの、現在の自分では鬼柳に勝てないと痛感し恐怖を覚えるようになるが、デュエルの末にアキを仲間にした事や、ジャックに叱咤激励された事をきっかけに鬼柳と再び戦う覚悟を決める。また、ゴドウィンに「ダークシグナーとの戦いを終えたら、ダイダロスブリッジを完成させる」と約束させる。
巨人の制御装置での鬼柳との再戦では、サティスファクション時代の出来事を鬼柳に謝罪した上で、シグナーの痣の力によってデッキから発現した「救世竜セイヴァー・ドラゴン」により「セイヴァー・スター・ドラゴン」をシンクロ召喚し、鬼柳に勝利する。
鬼柳との決戦後は、モーメント最深部でルドガーと対決する。戦いの最中、自身の両親がゼロ・リバースの発端を作ったにもかかわらず、憎まず慕ってくれるジャックやラリー達に対する「心の闇」を打ち明けるが、クロウの言葉によってそれを乗り越え勝利する。直後に道連れを図るルドガーの策により、冥界に落とされるも父親の手助けにより無事に復活した。ゴドウィンとの最終決戦ではジャックとクロウと共に闘い、最後は「セイヴァー・スター・ドラゴン」でゴドウィンを倒し、遂にダイダロスブリッジを架けシティとサテライトを繋げた。
WRGP編では1年後のWRGPに出るため、クロウとジャックと共にD・ホイールの新しいエンジンの開発に明け暮れている。営業している修理屋は何でも直すと評判である。大会出場を目指している最中、相手のシンクロモンスターを吸収(装備)する「機皇帝」が姿を現わし、衝撃を受ける。WRGPのイベントの直後、ブルーノから提示されたシンクロ召喚の新たな可能性である「アクセルシンクロ」を模索することになった。
WRGPでは出場する全ての試合でラストホイーラーを任されている。
WRGP予選第一試合では、強豪のチーム・ユニコーンを相手に3人抜きしなければならない状況でバトンを渡され、苦戦を強いられるが奇跡的に3連勝を果たしチームを勝利��導いた。
WRGP予選第二試合後のデュエルでは、多数のディアブロに執拗にマークされ危機に瀕していたが、ブルーノに助けられ、裏で糸を引いていたプラシドと対戦。ずっと模索していた「アクセルシンクロ」を「クリアマインド」の境地に達する事で完成させ、新たな切り札「シューティング・スター・ドラゴン」によって勝利した。
その後、イリアステルと関連性が強いとされるモーメント・エクスプレスにブルーノとシェリーと共に潜入。社長のクラークに謀られ次元の狭間に放逐されるも無事に脱出を果たす。その途中に再び父の幻に出会い「人類を破滅に導くモーメントを近づけてはならない」と忠告される。この予期せぬ再会により、父親がアーク・クレイドルの中にいる事を察知する。
WRGP決勝第一試合では太郎と対決。ズシンを呼び出した太郎に対し、自らも全力を尽くすべく「シューティング・スター・ドラゴン」をシンクロ召喚し、仲間達から託された「モンスター・バトン」の効果を使用する事で絆の力を示し勝利を収めた。
WRGP決勝第二試合ではハラルドと対決。星界の三極神が場に全て揃うという絶望的状況でも、ネオ童実野シティをこの身を捧げても守ると言う覚悟から勝負を諦めず、永続罠「ギャラルホルン」を攻略し、最後は「シューティング・スター・ドラゴン」により見事逆転勝利を収めた。
WRGP決勝戦では、対戦者のホセからシンクロ召喚によりモーメントが暴走し世界が破滅するヴィジョンを見せられるが、それらをまやかしと断じ「シューティング・スター・ドラゴン」で「機皇帝グランエル∞」を打ち破る。直後にホセはプラシド、ルチアーノと合体しアポリアとなりデュエルは続行。アポリアの「機皇神マシニクル∞³」が繰り出す致命的攻撃を幾度と無く凌ぎきり、「シューティング・スター・ドラゴン」の攻撃によって勝利し、WRGPの優勝を決めた。
だが、チーム・5D'sの勝利に関わらずアーク・クレイドルは出現しネオ童実野シティに向けて降下を始める。遊星はマイナスモーメントの発生とアーク・クレイドルの降下を止めるため、シェリーから「自分がアーク・クレイドルの中で死ぬ運命だ」と告げられたにも関わらず、仲間と共にアーク・クレイドルへ突入した。
アーク・クレイドル内では正体を思い出したブルーノ=アンチノミーとデュエルをする。かつての仲間であったアンチノミーに情を捨てきれずにいたが、彼の揺るぎない決意を感じると迷いを捨ててデュエルに臨む。奇跡的な引きの強さによって逆転のコンボを見事に繋げ勝利するが、敵と思っていたアンチノミーが自分を最後まで信じていたことを知ると、やはり彼はチームの一員のブルーノだったことを再確認するに至り苦い勝利となった。
太陽ギアに辿りつくと、全てに決着をつけるため、ゾーンとシティ上空で対決する。D・ホイールはアポリアによって空を走れるよう強化されており、デッキには仲間達から託された全ての「シグナーの竜」が投入されている。
ゾーンとの戦いを終えた後にモーメントの新たなシステム「フォーチュン」を完成させ都市機能を正しい方向に導くことに成功している。その後自身の将来について悩んでいたが、ジャックとの互いに全力を出し切ったデュエルの末に見事勝利し、みんなの絆をつなぎ、さらに皆で守ったネオ童美野シティを素晴らしいものにするためネオ童美野シティに残るという道を選んだ。
イリアステルの改ざんがなかった本来の未来ではダークシグナーとの戦いに勝利した英雄として広く知られている。また、アクセルシンクロ(シューティング・スター・ドラゴン)、デルタアクセルシンクロ(コズミック・ブレイザー・ドラゴン)の開拓者としても知られている。さらに、「ペガサス・J・クロフォード杯トリニダード・ライディング・デュエル・グランプリ優勝 (ムクロ、アキとのチーム)」「アメリカ横断ゴールデン・タッグ・トーナメント優勝(ジャックとのペア)」「ライディング・イン・ザ・バトルシティ優勝」「レジェンド・オブ・デュエリストキングダム優勝」など大会においても輝かしい戦績を残した。
映画『10thアニバーサリー 劇場版 遊☆戯☆王 〜超融合!時空を越えた絆〜』では、主人公の一人として登場。『5D's』の時間軸に現れたパラドックスに「スターダスト・ドラゴン」を奪われるが、赤き竜の力により『GX』、『遊☆戯☆王』の世界へタイムスリップを果たし遊城十代、武藤遊戯を仲間に加えパラドックスとデュエルを行う。奪われた「スターダスト・ドラゴン」はデュエル中に遊戯の活躍により取り戻す。終盤、敵の強大な力に萎縮し勝負を諦めかけるも、十代と遊戯、そして今まで出会った仲間達の声を聞き、「スターダスト・ドラゴン」により勝利を掴んだ。
話数 対戦相手 ルール 勝敗 決め手 備考
第1章(デュエル・オブ・フォーチュンカップ編)
1 牛尾哲 ライディング 勝利 ジャンク・ウォリアー
(イクイップ・シュート)
2 瓜生 スタンディング 勝利 蟻地獄の報復(むくい)
3 牛尾哲 ライディング 勝利 ニトロ・ウォリアー
4・5 ジャック・アトラス ライディング 中断 赤き竜の出現により中断、
実質的には勝利
7 氷室仁 スタンディング 勝利 アショカ・ピラー
(トライアングル-O)
矢薙典膳のデッキを使用
9・10 鷹栖 スタンディング 勝利 残骸爆破
(瓦礫の王)
収容所のメンバーの寄せ集めデッキを使用
11・12 牛尾哲 ライディング 勝利 ターボ・ウォリアー
(シンクロ・ストライク)
13 龍亞 スタンディング 勝利 ニトロ・ウォリアー
17 炎城ムクロ ライディング 勝利 ニトロ・ウォリアー
20・21 ボマー ライディング 勝利 ジャンク・ウォリアー
(アームズ・エイド)
23・24 十六夜アキ スタンディング 勝利 コズミック・ブラスト
25・26 ジャック・アトラス ライディング 勝利 スターダスト・ドラゴン
(SP・ファイナル・アタック)
第2章(ダークシグナー編)
27・28 ディック・ピット
(ダークシグナー洗脳状態)
スタンディング 勝利 ニトロ・ウォリアー
(ジャンク・アタック)
31 セキュリティの二人組 ライディング 勝利 ターボ・ウォリアー
ブラック・アロー
クロウとのタッグ、タッグフォースルール適用
32-35 鬼柳京介 ライディング 中断 遊星のD・ホイールの故障による転倒で中断
実質的には敗北
40・41 十六夜アキ スタンディング 勝利 スターダスト・ドラゴン
(シンクロ・ヘイロー)
45・46 ルドガー・ゴドウィン
(ラリー・ドーソン)
スタンディング 勝利 ワンショット・キャノン ラリーが自ら敗北
54・55 鬼柳京介 ライディング 勝利 セイヴァー・スター・ドラゴン
56・57 ルドガー・ゴドウィン スタンディング 勝利 スターダスト・ドラゴン
62-64 レクス・ゴドウィン ライディング 勝利 セイヴァー・スター・ドラゴン ジャック&クロウとタッグ、
3対1の変則ライディングデュエル
クロウとジャックは途中クラッシュによる続行不能に
第3章(WRGP編)
65・66 ゴースト ライディング 勝利 セイヴァー・スタードラゴン
67 ルドルフ・ハイトマン スタンディング 勝利 デブリ・ドラゴン 遊星はデュエルアカデミアの生徒達が
愛用するチューナーを加えたデッキを使用
71・72 シェリー・ルブラン ライディング 中断 誘拐犯グループの乱入による
73 ジャック・アトラス ライディング 中断 ジャックの意志による
74 謎のD・ホイーラー
(ブルーノ)
ライディング 勝利 ドリル・ウォリアー 相手が自ら敗北
81・82 ガードロボ スタンディング 勝利 スターダスト・ドラゴン
86 マルコムファミリー3人組 スタンディング 勝利 ニトロ・ウォリアー
(アームズ・エイド)
(ジャンク・アタック)
3対1の変則デュエル 1ターン3キル
87・88 鬼柳京介 スタンディング 勝利 スターダスト・ドラゴン
(セカンド・ブースター)
89・90 ロットン ライディング 中断 ロットンの使用した爆弾により吹き飛ばされたため
91・92 ロットン スタンディング 勝利 インフェルニティ・デス・ガンマン
(インフェルニティ・クライマー)
鬼柳とのタッグ、2対1の変則ルール
一時ロットンの脱走により中断したが鬼柳のみ再開
93 ミゾグチ スタンディング 勝利 空間跳躍-ジャンプ-
96・97 アンドレ ライディング 中断 タイムオーバーのため
100 アンドレ ライディング 勝利 マジック・マイン アンドレが次のブレオに繋げるために自滅
100・101 ブレオ ライディング 勝利 ジャンク・デストロイヤー
101・102 ジャン ライディング 勝利 ラピッド・ウォリアー
(牙城のガーディアン)
反射ダメージで勝利
106・107 ディアブロ軍団 ライディング 中断 バトルロイヤルモード、ミゾグチ&シェリーと共闘
遊星がワープしたためブルーノへ引き継ぎ
108-110 プラシド ライディング 勝利 シューティング・スター・ドラゴン ブルーノからの引き継ぎ
116 クラーク・スミス スタンディング 勝利 スターダスト・ドラゴン
(フューチャー・バトル)
神経衰弱デュエル
121・122 山下太郎 ライディング 勝利 シューティング・スター・ドラゴン
(炸裂突破)
127-129 ハラルド ライディング 勝利 シューティング・スター・ドラゴン
134-137 ホセ
アポリア
ライディング 勝利 シューティング・スター・ドラゴン デュエル中にホセがプラシド及びルチアーノと合体し
アポリアへと変身。
144-145 アンチノミー ライディング 勝利 バランス・シューター
(エンデューロ・ソウル)
(シューティング・スター・ドラゴン)
効果ダメージで勝利
147-151 Z-ONE ライディング 勝利 スターダスト・ドラゴン
(集いし願い)
152-154 ジャック・アトラス ライディング 勝利 ジャンク・ウォリアー
デュエリストボックス『進化する決闘! スターダストVSレッド・デーモンズ』
特別編 ジャック・アトラス ライディング 勝利 スターダスト・ドラゴン
(シンクロン・デストラクター)
効果ダメージで勝利
劇場版『遊☆戯☆王 〜超融合!時空を越えた絆〜』
劇場版 パラドックス スタンディング 勝利 スターダスト・ドラゴン
(ネオス・スパイラル・フォース)
(ブラック・スパイラル・フォース)
遊戯、十代と共に3対1で戦う
ジャック・アトラス
遊星の友であり、ライバルでもあるデュエリスト。初登場時19歳。シグナーの1人で、生まれながらに竜の翼の痣を持つ��低レベルの悪魔族と高攻撃力のドラゴン族を中心としたパワー重視のデッキを使う。エースカードは「レッド・デーモンズ・ドラゴン」。モノサイクル(一輪)タイプの白いハイブリッドタイプのD・ホイール「ホイール・オブ・フォーチュン」に搭乗し、WRGP以降はB&C社の改修を受けた「ボルガニック・ホイール・オブ・フォーチュン」に搭乗している[3]。かつてはデュエルキングとして君臨していた。性格はプライドが高く傲慢で、自信家かつ野心家。協調性に欠け、キングとしては成功していたが社会適応性も著しく低い。また金銭感覚に疎く浪費癖がある。好物は一杯3000円の高級コーヒー「ブルーアイズ・マウンテン」と、幼少期に仲間と分け合って食べたカップラーメン
サテライトにあるマーサハウスで幼少期を過ごし、遊星やクロウと共に育つ。成長してからはチーム・サティスファクションの一員として活躍する。チーム解散から1年後、ゴドウィンの指示により治安維持局からやって来たイェーガーの誘いを受け、キングになるという夢を叶える為に仲間達を騙した挙句、ラリーを利用し遊星の「スターダスト・ドラゴン」とD・ホイールを盗み、サテライトを出奔する。この事が原因で、ナーヴ達からは嫌悪感を抱かれているが、直前に遊星にだけは真実を話している。本人としては故郷も仲間も全て捨ててキングとなったため、何も捨てずに頂点に立とうとする遊星に対しては嫉妬心を抱いていた。
キングになると常勝不敗を誇り、そのカリスマ性により絶大な人気と名声を得る。この頃のジャックは自分が頂点であると考えており、事ある毎に自分がキングである事を誇示するような発言をしていた。巧みな戦略と話術で相手を翻弄する戦術を用い、敗者に対しては冷淡で他者に対する思いやりは皆無に等しかった。
サテライトを脱出した遊星とライディング・デュエルを繰り広げるが、赤き竜の出現により、そのデュエルは中断する。後にデュエルが中断されていなければ、遊星に敗北していた事を知り愕然とする。怒りを抱えたまま遊星に会おうとするのを止めるゴドウィンから、赤き竜の正体、そして治安維持局の真の姿を知ることとなる。
しばらくして収容所を出所しD・ホイールを取り戻した遊星の前に再び姿を現し、「スターダスト・ドラゴンは遊星が使ってこそ相応しい」と告げ、前回中断されたライディング・デュエルの決着をフォーチュンカップでつけるためにスターダスト・ドラゴンを遊星の元に返還した。
フォーチュンカップ最終戦、遊星とのデュエルの途中に赤き竜によって他のシグナー達とともに異空間へと運ばれる。デュエルの衝撃が自身に実際に降りかかる「真のシグナー同士の闘い」の中で遊星と決着をつけようとしたが、壮絶な勝負の末に敗北し、その際D・ホイールから投げ出され負傷し入院を余儀なくされる。また敗北によってキングの座を追われ、更に表向きはトップス出身とされていたが、サテライト出身である事が暴露されてしまう。
失意の中、病院を抜け出そうとしたところで一時的にダークシグナーとなった牛尾と対峙。右腕を骨折していたため、偶然傍にいたカーリーの手を借りて牛尾とデュエルを行い、これに勝利した。闇のデュエルの衝撃により損壊した病院を騒ぎに乗じてカーリーと共に抜け出し、一時彼女の家に身を寄せる。時折失ったキングの称号に拘っている様子が見られたものの、カーリーとの交流の中で、心の奥底で本当に自分を支えていたものに気付き迷いを完全に捨て、再び生き直す決意をする。
遊星と鬼柳の戦いを目の当たりにした後、カーリーを戦いに巻き込まない為に一方的に別れを告げるが、これが引き金となり、彼女はダークシグナーとなってしまう。「地縛神 Aslla piscu」の一撃で崩壊するビルからアキを救出した際に、カーリーの眼鏡を発見し、時々それを取り出しては、行方不明になったことを心配しており、地縛神の生贄となってしまったと思い続けていた。
サテライトでダークシグナーと化したカーリーと再会し、彼女の待つハチドリの制御装置へ向かう。カーリーとのライディング・デュエルでは「セイヴァー・デモン・ドラゴン」を召喚し相討ちを狙うも、彼女が自ら敗北を選び勝利する。ゴドウィンとの決戦では、善戦するがLPが極度に減少した事で走行不能に陥り、伏せカードを残して戦線を離脱。その思いを遊星に託し、見事勝利につなげた。
WRGP編では1年後の大会に出るため、クロウと共に遊星の新しいエンジンの製作に協力し、主に試作エンジンの試運転を担当する。誰にでも強気な態度は相変わらずだが、今までに比べてコミカルな面も見せるようになった。
ある日、ジャックの姿に酷似した何者かがDホイーラーを次々とクラッシュする事件が発生し、セキュリティに誤認逮捕されてしまう。セキュリティを脱走し、真犯人とデュエルをするが、それはキングの時の傲慢なジャックそのものとも言える精巧なライディング・ロイドであった。一度はデュエルに敗北するが、続く再戦では、仲間達から手渡されるもその存在を否定し続けた「トラスト・ガーディアン」を有効的に使用し、最後はかつての自分自身を乗り越える形で「セイヴァー・デモン・ドラゴン」で倒した。
WRGPではチーム・カタストロフ戦を除く全ての試合でファーストホイーラーとして出場している。
WRGP予選第一試合ではアンドレと対戦するも、得意のパワー戦術を押さえこまれ敗北。デュエル中にD・ホイールが故障しクラッシュするが、執念でセカンドホイーラーのアキにバトンを渡した。
その後は医務室で眠っていたが、遊星がブレオと戦っている最中に目を覚まし、ジャンとの戦いで苦戦する遊星と、勝負を諦めかけていたチーム・5D'sを一喝した。
WRGP予選第二試合では、ニコラスの自爆攻撃を「パワー・ジャイアント」の効果で防ぐことで勝利し、決勝進出を決めた。そして直後に出現したディアブロ達を風馬とタッグを組み撃退にあたった。
三皇帝の出現によりこれまでの力押しの戦術を変えるべきか否か模索を続ける中、ボマーから連絡を受け、ナスカの地へ向かう。そこでボマーの弟マックスとライディング・デュエルを行うが、ボマーの予知夢通りレッド・デーモンズ・ドラゴンの攻撃を反射され、その衝撃でコースアウトしてしまう。それでもなお力を追い求め、紅蓮の悪魔のしもべと「勝てば力を得るが負ければ肉体を奪い取られる」という契約を交わし、デュエルを始める。最初こそ力に固執していたが、次第に相手のバーンコンボを逆手に取るような戦術をとり始めると、それに呼応するかの如く赤き竜が出現。荒ぶる魂バーニングソウルの境地を経て「スカーレッド・ノヴァ・ドラゴン」をシンクロ召喚し、更なる力を見出しデュエルに勝利した。
WRGP決勝を目前に控えたエキシビジョン・デュエルでは、チーム・ラグナロクを偵察するべくクロウとアキと共に会場に向かう。そこでドラガンから対戦相手に指名されデュエルに応じるが、互いにシンクロ召喚した「極神皇トール」と「レッド・デーモンズ・ドラゴン」が共鳴しあい、会場が崩壊と言う危機に見舞われる。結局、デュエルはイェーガーが強制的に中断させたため決着はつかなかった。
WRGP決勝第一試合では、吉蔵、甚兵衛の二人が連続して守備一辺倒の戦術を取った事を受け、太陽が戦略的にターン数を稼いでいると直感的に見抜き、甚兵衛との勝負を速攻で決めようと、自爆による早期決着を図るが、甚兵衛が直後にライフを回復させたため失敗に終わってしまう。
WRGP決勝第二試合前、かつてキングとして君臨していた頃のデュエルに八百長があった事をドラガンから告げられ、キングの座が自分の力だけで築いたものでない事を知り衝撃を受ける。そして傷つけられたプライドを取り戻し、3年越しの因縁に決着を着けるため、WRGP決勝第二試合ではファーストホイーラーとしてドラガンと戦う。ドラガンの「極神皇トール」に対し、「スカーレッド・ノヴァ・ドラゴン」をシンクロ召喚し激しい攻防の末に勝利を収める。だが、次戦のブレイブには早々に敗北を喫した。
WRGP決勝戦ではルチアーノの「機皇帝スキエル∞」とプラシドの「機皇帝ワイゼル∞」を「スカーレッド・ノヴァ・ドラゴン」で次々と打ち破り連勝するが、ホセの「機皇帝グランエル∞」の攻撃を受けD・ホイールがクラッシュすると同時に敗北。意識を失い医療室に搬送された。その後、クロウと共に満身創痍の中D・ホイールで駆けつけ、アポリアと遊星との戦いを見届けた。
アーク・クレイドルが出現すると、単身で突入しようとした遊星を仲間達と説得し、共にアーク・クレイドルに突入した。アーク・クレイドルでは龍亜、龍可とともに3人でアポリアと戦い、バーンコンボでライフを100まで削られるも、龍亞の「ライフ・ストリーム・ドラゴン」によって援護され、「スカーレッド・ノヴァ・ドラゴン」の攻撃によりとどめをさした。
ゾーンとの戦いの後は、プロリーグで世界のキングとなるために武者修行と称してボマー、シェリー、鬼柳達と戦い勝利していた。それでも満たされず、最も倒すべき相手として遊星とデュエルを行う。互いの全力を出し切った闘いの末敗北するが、満足そうな顔でプロリーグへ進む事を決意した。
未来では世界のキングとなっており、挑戦者の挑戦を受けている。
話数 対戦相手 ルール 勝敗 決め手 備考
4・5 不動遊星 ライディング 中断 赤き竜の出現により中断
実質的には敗北
8 炎城ムクロ ライディング 勝利 レッド・デーモンズ・ドラゴン
(破壊神の系譜)
25・26 不動遊星 ライディング 敗北 スターダスト・ドラゴン
29 牛尾哲
(ダークシグナー洗脳状態)
スタンディング 勝利 エクスプロード・ウイング・ドラゴン ジャックは負傷中のため、
カード操作はカーリーが行う
58・59 カーリー渚 ライディング 勝利 セイヴァー・デモン・ドラゴン カーリーが自ら敗北
62-64 レクス・ゴドウィン ライディング 勝利 セイヴァー・スター・ドラゴン 遊星&クロウとのタッグ、3対1の変則デュエル
クロウとジャックは途中クラッシュによる続行不能に
69 ガロメ スタンディング 勝利 スマイル・エンジェル マルコのカードを加えたデッキを使用
73 不動遊星 ライディング 中断 自らの意志による
76 シド スタンディング 勝利 デーモン・カオス・キング
(ナイトメア・デーモンズ)
風馬から「デーモン・カオス・キング」を借りる
83 偽ジャック ライディング 敗北 レッド・デーモンズ・ドラゴン
(破壊神の系譜)
84 偽ジャック ライディング 勝利 セイヴァー・デモン・ドラゴン
98 アンドレ ライディング 敗北 スピード・ワールド2
105 ニコラス ライディング 勝利 ドゥ―ムズ・レイ
(パワー・ジャイアント)
ニコラスの自爆
111 マックス ライディング 中断 ジャックのコースアウトにより中断
幼いマックスはボマーのD・ホイールのサイドカーに乗り戦う
112・113 紅蓮の悪魔のしもべ スタンディング 勝利 スカーレッド・ノヴァ・ドラゴン
118 ドラガン スタンディング 中断 イェーガーが仲裁に入る
119・120 林吉蔵 ライディング 勝利 クリムゾン・ヘル・フレア
120 谷川甚兵衛 ライディング 敗北 ショック・ウェーブ 早期決着を試み自爆
124・125 ドラガン ライディング 勝利 スカーレッド・ノヴァ・ドラゴン
126 ブレイブ ライディング 敗北 極神皇トール
131 ルチアーノ ライディング 勝利 スカーレッド・ノヴァ・ドラゴン
132 プラシド ライディング 勝利 スカーレッド・ノヴァ・ドラゴン
132 ホセ ライディング 敗北 機皇帝グランエル∞
141-143 アポリア スタンディング 勝利 スカーレッド・ノヴァ・ドラゴン
(フェアリー・ブレス)
(シンクロ・ビッグ・トルネード)
龍亞&龍可とのタッグ、3対1の変則デュエル
152-154 不動遊星 ライディング 敗北 ジャンク・ウォリアー
デュエリストボックス『進化する決闘! スターダストVSレッド・デーモンズ』
特別編 不動遊星 ライディング 敗北 スターダスト・ドラゴン
(シンクロン・デストラクター)
効果ダメージにより敗北
クロウ・ホーガン
遊星やジャックの古くからの友人で「鉄砲玉のクロウ」の異名を持つ。「BF(ブラックフェザー)」と呼ばれる鳥獣族モンスターを操り、モンスターを大量展開させるデュエルを得意とする。恩人であるピアスンから受け継いだD・ホイール「ブラック・バード」に搭乗、WRGP以降はB&C社の協力により「ボルガニック・ブラック・バード」へと強化させている[3]。この機体は両脇に翼を広げる「フライングモード」に変形することで、通常よりジャンプ時の飛距離を伸ばすことができる。通常のD・ホイールより出力が高く、行動範囲を広げる事を前提とした作りとなっている。高橋和希のデザイン画を元に、キャラクターやBFを使用することなどが決定し、名前の由来は鞍馬や烏天狗から連想された九朗判官義経である[4]
頭の回転が速く、売られた喧嘩は律儀に必ず買う血気溢れる性格。また自分にはない家族への想いを大切にする相手にはわざと負けたりと、情に脆い一面がある。何度もセキュリティ押収物保管所への不法侵入しているため、額と両頬にそれぞれ特徴的なマーカーをつけられている。また仲間である遊星やジャックと比べると身長が低く、本人も気にしている。
遊星、ジャックと共にマーサハウスで育ち、チーム・サティスファクションでは特攻隊長的な役割を果たしていた。チームの解散後はピアスンらと共に初のサテライト製D・ホイール開発のために活動するが、ピアスンの死亡により活動は停止。その後はB.A.D地区で子供達の面倒を見ながら、子供達のためにセキュリティからカードを盗む義賊となっていた。ちなみにデュエルチェイサーズとのライディング・デュエルでは負けたことがない。
ゼロリバースにより両親と死別しており、満足な教育も受けていないが、カードを通して言葉の読み書きを学んでいた。生まれてから一度も嘘をついたことがないと自称しているが、その言葉とは裏腹に計算されつくした戦略を用意している。
サテライトが黒い霧に覆われた際に世話をしていた子供達が黒い霧によって消滅したことを知り、ダークシグナーに復讐を誓い奔走、ダークシグナーとなったボマーにライディング・デュエルを挑み勝利した。遊星とルドガーの戦いでは心の闇を吐露する遊星に語りかけ、彼の精神的な支えとなる。その後、シグナーでないにもかかわらず遊星、ジャックと共に最終決戦に参加する。終局では、遊星がドラゴンヘッドを受け継いだことに伴い、竜の尾の痣を受け継ぎ、5人目のシグナーとなった。
サテライトの伝説のD・ホイーラーに憧れており、人生の目標としている。彼のブラック・バードの翼は伝説のD・ホイーラーへの憧れからつけられたものである。ダークシグナーと化したゴドウィンとの戦いにおいて、本人から伝説のD・ホイーラーに関する真実を明かされ衝撃を受けるが、彼のかつての志を受け継ぎ奮闘した。デュエル後、ゴドウィンは再び伝説となったと改めて彼を認めている。
WRGP編では大会に備え、ジャックと共に遊星の新エンジン製作に協力しており、その資金調達のために宅配の仕事をしている。チームの資金管理を担当しており、ジャックの浪費癖には頭を抱えている。互いに強情なため、ジャックとは言い争いが絶えない。
ピアスンの死にあるカードが関わっていることを知り、詳細を知るために情報を持つボルガーとのデュエルに挑むが、闇のカード「ブラッド・メフィスト」によりD・ホイールと共に傷つき追い詰められていく。その中で無き友の思いと子供達の声援により竜の痣が反応、「ブラック・バード」に隠されていた「ブラックフェザー・ドラゴン」がシグナーの竜として覚醒し、仇を討つことに成功した。
WRGP予選では、初戦を3日前に控えた早朝練習中に事故に遭い右肩を骨折してしまう。子供達からの応援に応える事が出来なくなり失意の只中にあったが、アキにその思いを託し来たるチーム・ユニコーン戦に向け特訓を施した。アキがアンドレに敗れると、落ち込む彼女を励ました。続く予選第二試合で、アキや自分を怪我に追い込んだのがチーム・カタストロフである事が分かると、怪我を押してファーストホイーラーとして出場し、「ヒドゥン・ナイト-フック-」の使い手であるヘルマンに勝利し自ら落とし前をつけた。
イェーガーとのデュエル以来、「不協和音」等のシンクロ対策カードに対抗するために模索しており、その答えとしてイェーガーとの再戦で、シンクロモンスターを除外し除外したカードの攻撃力と効果を得る「BF-極光のアウロラ」を披露した。
以降のWRGPの試合では全てセカンドホイーラーとして参加している。
WRGP決勝第一試合では、甚兵衛をBFのモンスター効果を利用したコンボにより撃退するも、続く太郎とのデュエルでは召喚された「ズシン」の圧倒的パワーに押され敗北する。だが、敗北間際にジャックが伏せた永続罠「モンスター・バトン」を発動し、遊星に逆転の一手を託した。
WRGP決勝第二試合では、ブレイブの操る神を倒そうとあらゆる手を尽くすが、次々と封殺されてしまう。窮地の中でも応援してくれる子供達の為に奮闘し、通常罠「ブラック・ウィング」による効果ダメージでブレイブを倒すが、その発動に通常罠「神の束縛 ドローミ」をチェーンされたため、両者のLPが同時に尽き引き分けとなった。
WRGP決勝戦ではホセの「機皇帝グランエル∞」に「BF-極光のアウロラ」を軸にしたコンボで対抗するが、いとも簡単に打ち破られてしまう。「グランエル」の反撃を防ぐ手段はあったものの、後続の遊星のためにあえて敗北を選び、「シューティング・スター・ドラゴン」召喚のための足掛かりを残す。その後、医務室に搬送されたが、遊星を応援するためにD・ホイールで戦地に赴きアポリアと遊星の戦いを見届けた。
アーク・クレイドルの決戦では、一つ目の遊星ギアを止めるべくアキと共にシェリーとデュエルをする。直前にミゾグチから託された「Z-ONE」をシェリーに手渡し、デュエル中にも説得を試みるが、逆に両親のいない子供達の未来を幸福にすることができると提案され困惑する。だがアキの「未来は変えられる」という言葉により目を覚まし「ブラックフェザー・ドラゴン」の攻撃で決着をつけた。
ゾーンとの戦いの後はハイウェイパトロールとなっているもプロリーグのオファーを受けており、プロになるか悩んでいたが、遊星とジャックのデュエルを通して、プロになる道を選んだ。未来では新たにチームを組んでいたがジャックと戦う為脱退を表明し、自分の代わりとして龍亞を推薦している様子が描かれている。
話数 対戦相手 ルール 勝敗 決め手 備考
30 セキュリティ隊員 ライディング 勝利 BF-黒槍のブラスト 後攻1ターンキル
31 セキュリティの二人組 ライディング 勝利 ブラック・アロー 遊星とのタッグ、タッグフォースルール適用
43・44 イェーガー スタンディング 中断 イェーガーの逃走による
51-53 ボマー ライディング 勝利 バサラ
(パラサイト・マインド)
62-64 レクス・ゴドウィン ライディング 勝利 セイヴァー・スター・ドラゴン 遊星&ジャックとのタッグ、3対1の変則デュエル
クロウとジャックは途中クラッシュによる続行不能に
68 屑山鉄蔵 スタンディング 勝利 ブラック・サンダー
85 レオ スタンディング 敗北 モンスター・クロック クロウが自ら敗北
94・95 ボルガー ライディング 勝利 ブラックフェザー・ドラゴン
104・105 ヘルマン ライディング 勝利 ブラックフェザー・ドラゴン デュエルでは勝利したものの、肩の調子が悪化し
ライフポイントを残したままジャックと交代する。
114 イェーガー スタンディング 勝利 BF・マイン イェーガーが自ら敗北
120 谷川甚兵衛 ライディング 勝利 ブラックフェザー・ドラゴン
120・121 山下太郎 ライディング 敗北 パワー・スロー
126・127 ブレイブ ライディング 引き分け ブラック・ウィング
神の束縛 ドローミ
133 ホセ ライディング 敗北 機皇帝グランエル∞ 遊星のことを考え、あえて「BF-天狗風のヒレン」の効果を
攻撃宣言時ではなくダメージを受けた後に発動した。
139・140 十六夜アキ
シェリー・ルブラン
スタンディング 勝利 ブラックフェザー・ドラゴン
(シンクロ・ストリーム)
バトルロイヤルルール
十六夜 アキ(いざよい あき)
本作のヒロイン[1]。初登場時16歳。シグナーの1人で、竜の足の痣を持つ。植物族デッキを使用する。エースカードは「ブラック・ローズ・ドラゴン」。デュエルでの行為を現実世界に具現化する超能力を持つサイコデュエリスト。ダイモンエリアで仮面で素顔を隠して破壊を繰り返し、「黒薔薇の魔女」の異名で恐れられていた。その力は彼女の心の凶暴性によって変化する。頭に付けている髪飾りは能力を制御する装置だが、彼女の感情が昂ぶり力を強く発動させると外れてしまう。
5歳の誕生日を迎えてすぐ、父との初めてのデュエルで超能力に目覚め、同時に「竜の痣」が右腕に発現する。そして13歳の頃にデュエル・アカデミアに入学するが、超能力によって人を傷つけてしまい、周囲から恐れられ孤立。救いを求めて両親に会いに実家に戻るも、自分がいないにもかかわらず談笑している両親の姿を見てしまい、自分は捨てられたと認識してしまう。その後、父へのあてつけの為に力を振るうことを誓い、ダイモンエリアを荒らしていたが、ディヴァインに救いの手を差し伸べられ「アルカディアムーブメント」に身を寄せた。
本来は素直で理性的な性格だが、幼少期の経験から他者に対し過度に攻撃的になっていた。自分の力は右腕の「竜の痣」のせいであると考え、「忌むべき印」と呼び憎み、「同じ痣を持つ者を憎み、嫌悪する」とも言っていたが、最も憎んでいたのはこの能力で人を傷つけることに愉悦を感じるようになっていた自分自身であり、破壊を愉しむもう一人の自分、「魔女」としての仮面を被る事でしか自分を保つ事ができなかった。そのため、一人の人間としてそのままの自分を受け入れてくれたディヴァインに強く依存していた。ディヴァイン以外の人間には頑なに心を閉ざしていたが、自分と同じ境遇の龍可にはかつての自分を重ね、その身を案じてアルカディアムーブメントへの入団を勧めたこともある。
シグナーであると疑われていたため、フォーチュンカップの招待状を受け取っており、ディヴァインの勧めもあり当日は素顔で出場した。決勝戦では、遊星に嗜虐心の奥にある本当の苦しみと悲しみを見抜かれ、暴走し自らの力と「ブラック・ローズ・ドラゴン」の効果で全てを破壊しようとするが、遊星と「スターダスト・ドラゴン」に阻まれ敗北。涙と共に、本当の救いを求める言葉を呟いた。遊星とジャックの対戦の際は、現れた赤き竜と痣によって遊星達と共に異空間へ飛ばされ、謎の映像と2人のデュエルの結末を目撃した。
フォーチュンカップの後、アルカディアムーブメント本部ビルにてダークシグナーの襲撃を受け、ミスティと闇のデュエルで戦うが、その途中でカーリーに敗北したディヴァインが地上へ落下していく様を目撃。本部ビルの崩壊によってミスティとのデュエルも続行不可能となり中断され、ビルの中で意識を失っていた所をジャックに助け出されて病院へと運ばれる。昏睡状態の中、遊星の言葉で目を覚ますも、ディヴァインを失った事で半ば自暴自棄になってしまう。しかし、2度目の遊星とのデュエルで、遊星の言葉によって両親への想いを自覚すると共に初めて自身の力の制御に成功し、両親と和解する。また、これ以降遊星に好意を持つようになる。
サテライトの決戦ではミスティの待つトカゲの制御装置へ向かう。ミスティの魔法カード「サッド・ストーリー」を通じてトビーがかつてアルカディアムーブメントを訪ね、自分のデュエルに巻き込まれて死んだことを知り戦意を喪失するが、乱入してきたディヴァインの暗示で洗脳され魔女としての破壊衝動と全ての力が解放されてしまう。だが、遊星やミスティの訴えで何とか洗脳が解け、冥界の王に操られたミスティを倒した。デュエル中、トビーを殺したのはディヴァインだったという事実が明らかにされており、戦いの後にはミスティと交流が生まれている。
WRGP編ではデュエル・アカデミアに戻り、高等部に通っている。ブランクがあったにもかかわらず成績はトップクラスである。また、サイコデュエリストとしての力も完全に制御できるようになり、さまざまな場面でモンスターを呼び出しピンチを救っている。
遊星対シェリーとの戦いで、成り行きで遊星のD・ホイールに同乗しライディング・デュエルを間近で見ることになり、ライディング・デュエルの世界に魅了される。その後、ライディング・デュエルの試験に合格し搭乗資格を得た。尚、通常のデュエルにおいては遊星達と並ぶ実力者であるが、ライディング・デュエルにおいては初心者であり、その戦術や搭乗技術は未熟である。
所有するD・ホイールは試験までに遊星、ジャック、クロウの3人がジャンクパーツを材料に作り上げ独自のカスタムを施した「ブラッディー・キッス」。WRGPでは「ブラッディー・キッスWRGP仕様���となり性能が強化された[3]
WRGP予選第一試合では事故で出場する事が出来なくなったクロウに代わって出場。アンドレと戦い敗北を喫するが、「スターダスト・ドラゴン」を場に残して遊星に繋げた。
続く予選第二試合を前にした練習中、ヘルマンの「ヒドゥン・ナイト-フック-」によりクラッシュさせられてしまう。咄嗟に「ローズ・テンタクルス」を実体化させ衝撃を緩和しようとするが、サイコパワーが発動する事なく転倒し、全身打撲の重傷を負い病院に運ばれた。
その後、遊星らがディアブロ達と戦いを繰り広げている時に、病室で目を覚まし、入院患者の少女ハルカ(声:福田日里)を助けることで、失われていくサイコパワーを完全に捨て去る事を決意する。
アーク・クレイドルでの決戦では、一つ目の遊星ギアを止めるべくクロウと共にシェリーとデュエルをする。視覚や聴覚に影響を及ぼす「エコール・ド・ゾーン」を破壊し、デュエルが2対1ではなくバトルロイヤルルールで行われていることを証明する。同士討ちの危機を回避した後もクロウをアシストすることで勝利に貢献した。デュエル終局時に実体化した「魂縛門」が崩壊した際に、2人を守ろうとしたことでサイコパワーが復活。「ブラック・ローズ・ドラゴン」を盾にして皆を救い、今まで発現したものとは異なる癒しの力により自分達の傷を治癒した。
ゾーンとの戦いの後は、デュエルアカデミア卒業を控えプロになるか医者になるか悩んでいたが、遊星とジャックのデュエルを通して医者になる道を選んだ。未来の姿を見る限り、その夢は叶えられたようである。
話数 対戦相手 ルール 勝敗 決め手 備考
16 ジル・ド・ランスボウ スタンディング 勝利 ブラック・ローズ・ドラゴン
22 来宮虎堂 スタンディング 勝利 カース・オブ・ローズ
23・24 不動遊星 スタンディング 敗北 コズミック・ブラスト
38・39 ミスティ・ローラ スタンディング 中断 アルカディア・ムーブメント本部ビルの崩壊による
40・41 不動遊星 スタンディング 敗北 スターダスト・ドラゴン
(シンクロ・ヘイロー)
60・61 ミスティ・ローラ スタンディング 勝利 リフレクト・ネイチャー
75 牛尾哲 ライディング 勝利 スプレンディッド・ローズ
99 アンドレ ライディング 敗北 ウィキッド・リボーン 発動ライフコストと残りライフポイントが等価だったため自滅
139・140 クロウ・ホーガン
シェリー・ルブラン
スタンディング 勝利 ブラックフェザー・ドラゴン
(シンクロ・ストリーム)
バトルロイヤルルール
龍亞(るあ)
龍可の双子の兄。初登場時11歳。表示形式によって異なる効果を得られる「D(ディフォーマー)」デッキを操る。エースカードは「パワー・ツール・ドラゴン」。仕事に多忙な両親は家に帰ってくる事はほとんどなく、トップスに龍可と2人で住んでいる。
明るく活発な性格で裏表が無く正直者だが、少々自分勝手で間の抜けた面がある。3歳の頃に龍可が精霊世界を守る使命を帯びた事がきっかけで、自分が強くなって龍可を守らなければいけないという気持ちを抱くようになった。D・ホイーラーになる事を夢見ており、強いデュエリストに憧れを抱いている。特にキングであった頃のジャックにはグッズを収集するほどの入れ込み様であった。遊星にデュエルで負けてからは、遊星を自身の目標として尊敬するようになる。シティの住民にしては珍しく、サテライトやマーカーに対する偏見を持っておらず、遊星達のことも真っ先に受け入れている。しかしトップス育ちであることが災いし、善意の発言にも関わらず、度々反感を買ってしまうことも。
遊星とのデュエル後、龍可に代わり変装してフォーチュンカップに出場。1回戦でボマーと対戦するが、遊星との戦いで自分の欠点と指摘された独り善がりなデュエルを行った結果、敗北してしまう。龍可とフランクのデュエルでは、龍可が精霊世界の出来事を思い出すのと前後して意識を失い精霊世界に行くと、不安になっていた龍可の精神を支え精霊世界を守る事を決心させた(ただし龍亞自体に精霊界に行った記憶は無い)。
遊星と鬼柳とのデュエルを受け、戦いが激化する事を懸念し、シグナーの一人であるアキに協力を求め龍可らと共にアルカディアムーブメントを訪れるが、龍可の力を狙うディヴァインの思惑から軟禁状態となる。更に龍亞にも力がある可能性を考えたディヴァインとサイコデュエルをさせられ善戦するも敗北し、意識を失う。
「パワー・ツール・ドラゴン」に似た龍が龍可の夢に出たという話を聞いて以来、自分が5人目のシグナーだと信じていたが、ディヴァインとのデュエルによって自分はシグナーではないと認めるようになり落胆する。自分がシグナーで無いことにコンプレックスを抱き、足手まといになる事を恐れてダークシグナーとの戦いには参加しない気でいたが、龍可から今まで通りに自分を守って欲しいと頼まれ、共に戦うことを決意した。サテライトでは龍可と共にダークシグナーの1人・ディマクの元に向かい、途中で精霊世界に向かった龍可に代わりディマクとの闇のデュエルに挑んだ。デュエルは精霊世界から帰還した龍可との連携攻撃により勝利を収めた。
WRGP編では龍可と共にデュエル・アカデミア小等部に通っている。遊星のようなデュエリストになると息巻いているが、授業における成績はあまり良くない様子。
ルチアーノが龍可に接触を図った時には、二人が仲良くしている様子を見て不機嫌になっていた。彼らがライディング・デュエルの約束をするのを目撃すると遊星に頼み込み、D・ホイールの残り物のパーツで作ったデュエルボードを作って貰った。その後、正体を隠してライディング・デュエルを挑んできたルチアーノに龍可と共に立ち向かう。終盤「機皇帝スキエル∞」に一撃で倒されコース外に弾き飛ばされるが、突如として姿を現した赤き龍に守られ危機を脱した。
WRGPでは、龍可と共にサポート役としてチーム5D'sに参加した。
二つ目の遊星ギアを巡るアーク・クレイドルの決戦では、共闘するジャックと龍可をサポートしようとするが裏目に出てしまい我を忘れてしまう。だが、残りライフが減退しつつもデュエルを続ける二人の姿を見て、龍可を見守るのではなく守るために戦う決意をする。愛する者のためにその身を犠牲にして戦う姿に赤き龍が反応すると、シグナー達の痣がその背中に結集し、竜の心臓の痣[5]を持つ6人目のシグナーとして覚醒した。そして「パワー・ツール・ドラゴン」が赤き龍の力を受け進化したシグナーの竜「ライフ・ストリーム・ドラゴン」により、龍可とジャックのライフを回復させ、アポリアのバーン攻撃を無効化し逆転への礎を築いた。このデュエルで大きく成長した龍亞の姿は、後のアポリアの心変わりを誘発させた。
ゾーンとの戦いの後、両親からメールで「一緒に住まないか」と言われ、両親と住むかシティに残るか迷っていたが、遊星とジャックのデュエルを通して、両親と住むことを決意した。未来では外国(イギリスらしい描写がある)で生活しており、クロウが自分の代わりとして太鼓判を押すほど立派なライディングデュエリストに成長している。
話数 対戦相手 ルール 勝敗 決め手 備考
13 不動遊星 スタンディング 敗北 ニトロ・ウォリアー
15 ボマー スタンディング 敗北 ジャイアント・ボマー・エアレイド 龍可に変装していた
36 ディヴァイン スタンディング 敗北 メンタルスフィア・デーモン
(バトル・テレポーテーション)
47-50 ディマク スタンディング 中断 龍可に引き継ぎ
70 ミシェル スタンディング 勝利 パワー・ツール・ドラゴン
77・78 ルチアーノ ライディング 敗北 機皇帝スキエル∞ 龍可とタッグ
141-143 アポリア スタンディング 勝利 スカーレッド・ノヴァ・ドラゴン
(フェアリー・ブレス)
(シンクロ・ビッグ・トルネード)
ジャック&龍可とのタッグ、3対1の変則デュエル
龍可(るか)
龍亞の双子の妹。初登場時11歳。シグナーの1人で、竜の手の痣を持つ。妖精デッキを使う。エースカードは「エンシェント・フェアリードラゴン」。幼くしてハイレベルな実力を持つ天才少女。トップスに龍亞と2人で住んでいる。落ち着いた性格のしっかり者で、龍亞のドジにも呆れながらよく突っ込みを入れているが、龍亞のことは「自分を守ってくれる存在」として信頼している。
3才の頃に出場したデュエルキッズ大会決勝で突如昏睡状態に陥り、デュエルモンスターズの精霊世界を訪れ、一ヶ月をそこで過ごす。エンシェント・フェアリードラゴンから精霊世界を侵食する「悪なる者の意思(ダークシグナー)」から守るよう頼まれるが、龍亞の懸命の呼びかけを理由に現実世界に戻った。そして精霊世界を一人で守る事に対して恐れを抱き、意図せずこの時の誓いを忘れるようになる。
この出来事以後、龍可はカードの精霊の声が聞こえるようになり、デュエルを行ったりカードの精霊の声を聞いたりすると非常に体力を消耗するようになる。体が弱い事を理由に家の外に出たがらなかったが、その真意は自分の力を恐れて人々が遠ざかるのが怖いからであった。
セキュリティから逃れてきた遊星が自宅の庭で倒れているのを発見し、龍亞とともに介抱し匿う。当初はマーカーが付いている遊星を警戒していたが、黙って去った彼の言葉のない気遣いと優しさに触れて考えを改め���。
シグナーの1人と疑われていたためフォーチュンカップの招待状が送られていたが、出場する気が無かったので、1回戦は変装した龍亞が代わりに出場した。龍亞の敗退によって大会への参加権は失われたが、意図的に仕組まれた敗者復活戦でフランクとデュエルを行うことになる。その最中に再び精霊世界を訪れ、エンシェント・フェアリー・ドラゴンとの誓いを思い出すと、精霊世界を汚しエンシェント・フェアリー・ドラゴンの怒りを買ったフランクの命を救うべくデュエルを引き分けで終了させた。フォーチュンカップ・ファイナルではアキと共に異空間に飛ばされ、遊星とジャックの決着を見届けた。
ダークシグナー編ではエンシェント・フェアリー・ドラゴンを助ける事を望み、戦いに参加。ゴドウィン邸で龍亞のコンプレックスを聞き入れ、それでも一緒にいたいと想いを打ち明け龍亞と共にサテライトに行くことを決めた。サテライトではディマクが「エンシェント・フェアリー・ドラゴン」のカードを持っていることを知り、彼の元へ向かおうとするが、その途中に精霊世界に危機が迫っていることを知り、再び精霊世界に向かう。精霊世界で「猿魔王ゼーマン」を倒した後、現実世界に帰還して龍亞のデュエルを引き継ぎ、龍亞の「パワー・ツール・ドラゴン」と「エンシェント・フェアリー・ドラゴン」の連携で地縛神を攻撃し、勝利する。
WRGP編では龍亞と共にデュエル・アカデミア小等部に通う。本来の実力を意図的に隠しているため、学校での成績はそれほど優秀ではない。
ルチアーノが転校生として潜入した際に、シグナーの力を図ると言う目論見を知らずに親しくなるが、最終的には彼とライディングデュエルを行う約束を反故にし、龍亞との絆を選んだ。その後、正体を表したルチアーノに対し龍亞と共に初のライディングデュエルを行うが「機皇帝スキエル∞」により敗れた。「スキエル」の攻撃は衝撃波と化して龍可を襲うが、「クリボン」や「レグルス」ら精霊達に守られ無傷で済んだ。
WRGPでは、龍亞と共にサポート役としてチーム5D'sに参加した。
アーク・クレイドル内のアポリアとの戦いでは、アポリアの攻撃によりライフを100にまで追い込まれた上に龍亜が倒れてしまったショックで、ダメージを受けていないにも関わらずライフが減少を始めるほどの状態に陥るが、龍亞の「ライフ・ストリーム・ドラゴン」の効果により九死に一生を得ると、「フェアリー・ブレス」を発動させ龍亞とともにジャックの攻撃をアシストした。
ゾーンとの戦いの後、両親からメールで「一緒に住まないか」と言われ、両親と住むか、シティに残るか迷っていたが、遊星とジャックのデュエルを通して、両親と住むことを決意した。未来では外国(イギリスらしい描写がある)で生活している。
話数 対戦相手 ルール 勝敗 決め手 備考
18・19 プロフェッサー・フランク スタンディング 引き分け オベロンの悪戯
50・51 ディマク スタンディング 勝利 エンシェント・フェアリー・ドラゴン 龍亞からの引き継ぎ
デッキ・デュエルディスクは龍亞のものを使用
77・78 ルチアーノ ライディング 敗北 機皇帝スキエル∞ 龍亞とタッグ
141-143 アポリア スタンディング 勝利 スカーレッド・ノヴァ・ドラゴン
(フェアリー・ブレス)
(シンクロ・ビッグ・トルネード)
龍亞&ジャックとのタッグ、3対1の変則デュエル
ブルーノ
#未来人参照。

旧サテライト

ナーヴ
サテライトに住む遊星の仲間。頭に巻いたバンダナと顎鬚が特徴。正義感が強い。
タカ
サテライトに住む遊星の仲間。筋肉質で背が低めなのが特徴。心配性で、よく事を不吉なほうへ想像してはナーヴ達に諌められる。
ブリッツ
サテライトに住む遊星の仲間。頭頂部で結んだドレッドヘアと膝丈のズボンが特徴。陽気な性格。
ラリー・ドーソン
サテライトに住む遊星の仲間。やや長めの癖っ毛と長いチュニックが特徴の幼い少年。少女のようなかわいらしい外見をしている。窃盗癖があり、左目の下にマーカーを付けられている。マーカーのIDはAWX86007。遊星の事を他の誰よりも信頼し、憧れている。
遊星のためにD・ホイールを飛躍的にスピードアップさせるチップを入手し渡すが、その部品が盗品であることが判明。セキュリティに追われるが、遊星の活躍により事無きを得て、今後絶対に盗みを行わない事を誓った。その後、シティに旅立つ遊星に自分の大切なカード「ワンショット・ブースター」をお守りとして託す。以降、このカードは遊星のピンチを様々な場面で救っている。
ジャックがキングになる以前、決別した遊星とジャックの仲を心配しており、ジャックのところにもよく出掛けていた。その後、ジャックによってシティに行くために利用されてしまう。
サテライトが黒い霧に覆われた際に行方不明となったが、ルドガーに操られてルドガーの姿で遊星たちの前に現れ、遊星と闇のデュエルを行った。その後、ルドガーが敗北し消滅した事により、タカ達と同様に地縛神から解放された。
マーサ
マーサハウスという孤児院兼養老院を営む女性。遊星・クロウ・ジャック達の育ての親であり、彼らはマーサに全く頭が上がらない。豪気だが面倒見のよい心優しい性格である。遊星がアキに好意を抱いていると思い込んでいる(あながち勘違いとも言い切れないが)。鬼柳との戦いで地縛神に恐怖心を抱いた遊星に活を入れたりと、陰ながらシグナー達を助けている。
遊星とルドガーの戦いの際に、ビルから転落し地縛神の生け贄となってしまう。その後ルドガーが敗北した事で、地縛神から解放された。
WRGP編でも旧サテライト地区で子供たちの面倒を見ており、遊星達も時々訪れている。
雑賀(さいが)
情報収集や電子制御を得意とする何でも屋。以前はシティやサテライトの裏社会で暮らしていた。セキュリティのシステムに容易に侵入できるほどのハッキングの腕を持つ。外出時はテンガロンハットをかぶるなど、ウェスタンルックを愛用している。「マシンナーズ」デッキを使用。
かつてはライディング・デュエルのアマチュアリーグで活躍していたタッグデュエリストだった。相棒のユージとのライディング・デュエル中に事故に遭い、ユージを見捨てて自分だけ助かる道を選んでしまったことで、友を見捨てたという自責の念から「絆」を嫌うようになった。そのため、後日ユージから送られてきた二人の絆の象徴であるカード「マシンナーズ・スナイパー」も絶縁状代わりだと誤解していたが、遊星の言葉でユージの真意に気付き和解を果たした。
その後は遊星達の手助けを進んでするようになる。遊星がデッキを取り戻しにセキュリティに忍び込んだ際には、牛尾の妨害を防ぎ脱出を援護し、サテライトに居る遊星の仲間が治安維持局に狙われていると知った時は、彼らの安否を確認するため、サテライトに向かい、治安維持局から解放されたラリー達との接触に成功した。
ダークシグナーとの決戦時には子供達を守る為マーサハウスに残った。その後、居心地が良いとの理由でそのまま住み着くようになる。
WRGP編では遊星達に隕石と治安維持局が繋がっているとの情報を伝えた。アーク・クレイドル出現時には、たまたま持っていたガソリンを燃料とするバスにマーサハウスの住人を乗せて共に避難した。
シュミット
医者。鬼柳とのデュエルで負傷した遊星を手術した。WRGP編ではマーサハウスにいる。
タクヤ
マーサの孤児院で暮らす少年。父親を強盗事件により亡くしており、その事件で父を懸命に助けようとしたセキュリティに憧れるようになる。将来はセキュリティになることを夢見ており、牛尾を慕っている。
彼と同じくマーサの家に暮らす友人のジュン(声:藤田麻衣)とみっちゃん(声:石橋美佳)と共に遊星たちを追いかけて行き、地縛神の生贄にされかけてしまうが牛尾やマーサとジャック達の活躍で助かった。
屑山 鉄蔵(くずやま てつぞう)
声:加藤精三
サテライトの旧市街に住んでいた老人。遊星と同じくジャンクデッキを使うデュエリスト。デッキのキーカードである「キッズ・ジャンク」は一人息子のコウキに譲った為デッキに投入されておらず、その事がデュエルに大きく影響した。
仕事にかまけて妻子に家を出て行かれてしまい、それ以降はいつか息子が帰ってくるのではと淡い期待を寄せつつ鉄屑の山に囲まれて独り暮らしをしていた。当初は頑固一徹を貫き死ぬまで此処に住むと言って聞かなかったが、クロウとのデュエルや遊星の説得によりマーサハウスに移り住むことになった。
機械を製造する手腕はかなりのもので、自宅の周辺には「くず鉄のかかし」などの罠カードを模したトラップが仕掛けられており、庭には特製のデュエルリングがある。マーサハウスに移転してからは子供達の為に「スターダスト・ドラゴン」の像を作っていた。
瓜生(うりゅう)
攻撃力の高い昆虫族のモンスターを多数入れた、パワーインセクトデッキを使用するデュエリスト。シティで事件を起こしたため、取り巻きである堂島(声:末吉司弥)、志崎(声:安田裕)共々マーカーを付けられサテライト送りになった。二言目にはシティ出身という事を自慢し、サテライト住民に絡んでいた。ナーヴ達を逆恨みし、遊星のD・ホイールを賭けて遊星とデュエルする事になるが、彼のデュエリストとしての情熱の前に敗れ、遊星をライバルとして認めるようになった。
ギンガ、タイガ、ダイチ、ヒカリ、ココロ
旧サテライトでクロウに育てられていた孤児達。クロウのことを「クロウ兄ちゃん」と呼ぶ。シティとサテライトが一つになった後はマーサハウスで暮らしている。クロウを兄や親のように尊敬しており、WRGPでは度々応援に駆けつけていた。
ロバート・ピアスン
D・ホイールのエンジニア。チーム・サティスファクション解散後のクロウと出会い友人となる。クロウと同じ「BF」デッキの使い手で、エースモンスターは「ブラックフェザー・ドラゴン」。
数年前に火事によっ��死亡。燃え盛る炎の中で助けに来たクロウに愛車「ブラック・バード」を託す。
セキュリティの調査によると、火災直前に彼とデュエルした相手がダメージを現実にさせるシンクロモンスター「ブラッド・メフィスト」により、彼を死に至らしめたという。
生前はサテライトの子供たちや志を同じくする仲間とと共にD・ホイールのエンジンを開発しようとしていた。シティからの援助の話もあったが全て断っており、クロウはその理由を「子供たちにシティの力など借りずとも何かを成し遂げることができることを示すため」だと考えていた。
ボルガー
かつてピアスンと共に活動していたクロウの友人。ピアスンの死後、D・ホイール製造会社「ボルガー&カンパニー社」を立ち上げ成功を収めるが、近年は会社の資金繰りが悪化しており、大量のレアカードを担保に資金調達に奔走していた。
「BF」シリーズのメタとなる「WW(ホワイトウォリアーズ)」シリーズの使い手。切り札のシンクロモンスター「ブラッド・メフィスト」によりピアスンを死へと導いた張本人。
クロウがピアスンの死について調査していると知り、自社の資金調達のため「ブラックフェザー・ドラゴン」を手に入れようと、情報提供の条件としてクロウにライディング・デュエルを挑む。その最中に自身がピアスン殺しの犯人である事を暴露。彼がシティの援助を断った理由を「自らの名誉のため」と判断し彼に対する不信感を告白したが、逆にクロウに諭され、自分の考えが誤解であったことを悟り、敗北。その後はセキュリティに自首した。

治安維持局関連

治安維持局

レクス・ゴドウィン
ネオ童実野シティの治安維持局長官、及びイリアステル第360代星護主。表面上は穏やかだが言葉使いの節々には厳しい面がある。一方(シティ)を生かすために一方(サテライト)を生け贄にする事もいとわないという選民思想の持ち主。竜の痣の真意を知る人物で、赤き龍や星の民など作中で重要とされる様々な事柄の知識や情報を持っている。サテライトの出身だが、それを知る人間は極めて少ない。作中及び本記事中で単にゴドウィンと称される場合はルドガーではなくレクスを指す。
17年前は兄ルドガーと共に不動博士の助手を務めていた。ゼロ・リバースの直前に、博士からはシグナーの3枚の龍のカードを、またダークシグナーとなる決心をした兄からはシグナーの証である「ドラゴンヘッド」が刻まれた左腕を託される。この時、シグナーの戦いに翻弄され互いの神に体を蝕まれた兄を憂い、5000年周期で繰り返される神々の戦いを終わらす決意を固める。
実はサテライトで語り草となっている伝説のD・ホイーラーその人である。当初はサテライトとシティを繋ぐダイダロスブリッジの建築によりシティとサテライトを繋ぐ事を夢見ていた。だがセキュリティに追い詰められ、ダイダロスブリッジをD・ホイールで飛翔した事で左腕を損失してしまう。この事がきっかけで運命を変えるには神にならなければならないとの考えを抱く。尚、左手には機械仕掛の義手をつけている。
ジャックをキングとして招き、遊星に対しても影で様々な助力を施しシグナーとしての覚醒を促すように仕向ける。また龍可やアキをフォーチュンカップへ招待し、能力を覚醒させるために刺客を送っていたが、全てはシグナーがダークシグナーに対抗しうる力を得る為にした事である。アルカディア・ムーブメントの壊滅後、シグナー達にダークシグナーとの因縁とシティに迫る危機を打ち明けた。
シグナーとダークシグナーとの戦いが始まった頃、自らはモーメントの最深部に向かいルドガーと再会。赤き龍と邪神のどちらが創造主たりえるか、兄弟間で17年前に交わした誓いを確かめるためにデュエルを行う。だが彼の目的は兄にわざと敗北する事でダークシグナーとなる事であった。
結果「コンドル」の地上絵を持つダークシグナーとなったゴドウィンは、さらにルドガーの左腕を身体に繋ぎ、その身に二つの神の力を宿すと「究極の神」を自称するようになる。その目的は、冥界の王の力で世界を破壊し、赤き竜の力で世界を再生させる事。つまりは神々の戦いによって傷ついていく世界の運命を、神となった自らが干渉し変える事であった。赤き龍の力により集まった遊星達に全てを伝えると、冥界の王を迎える儀式として、遊星、ジャック、クロウとの3対1のライディング・デュエルを行った。尚、彼自身はライディング・デュエルにもかかわらずD・ホイールに乗らず、ライフポイントは3人分のライフを足すという変則ルールで行われた。
デュエル中に、あらゆる絆を否定し人はみな孤独だと遊星らに説くが、戦いの果てにそれらの言葉は虚構であり実は兄と共に運命に抗おうとしているのだと遊星に真意を見透かされるとゴドウィンのシグナーの力は消失。シグナーの絆の力により結集された「セイヴァー・スター・ドラゴン」の攻撃を受け敗北した。戦いが終わると穏やかな表情を取り戻し、じきに蘇るダークシグナー達を遊星に託すと、兄弟の絆で運命に決着をつけるべく光の中へと旅だった。
使用するシンクロモンスターは「太陽龍インティ」、ダークシンクロモンスターは「月影龍クイラ」。切り札は最強の地縛神「地縛神 Wiraqocha Rasca(ウィラコチャ・ラスカ)」。
イェーガー
治安維持局特別調査室室長。カールをかけた巻き髪と「ヒッヒッヒッ」という不気味な笑い方が特徴。誰に対しても敬語で喋るが、時折辛辣なジョークを含むなどして人を見下す傾向がある。風船を常用しており、これで空を飛んだりと奇抜な行動が得意である。他の人物からよくピエロと呼称される。「ジェスター(中世にて宮廷に仕えた道化師の意)」と名の付くモンスターや「宮廷」の名の付く罠カードを入れた「道化師デッキ」を使う。
サーカス一座の両親の間で生まれ、一座の一員として働くも集客は僅かばかりで少年時代は極貧に苦しんだ。この時、母が自分の衣装を犠牲に買ってきたカップラーメンを食べて感動し、ジャンクフードが好物となる。家族は、両親から妻子に至るまで自らの顔付きに瓜二つである。私人としては、妻アツコ(声:中村祐子)と息子カオル(声:吉岡麻耶)、そして両親や兄弟達を何よりも大切にする家族思いの人物である。
成長すると治安維持局に勤めるようになり、ゴドウィンに胡麻をすって高い地位を得る。その後はゴドウィンの使いでサテライトに赴き、ジャックをシティに来るよう誘ったりと様々な雑務をこなし、ゴドウィンの腹心として暗躍していた。
ダークシグナーが現れた頃、サテライトの中心部にできた穴の近くを見張っていたが、その最中、クロウに見つかりデュエルすることになる。優勢にデュエルを進める中でクロウの反撃に遭うものの、その時に発生した地震をきっかけにデュエルを放棄し、隠し持っていた顔付きの風船で逃走する。ゴドウィンがサテライトに出向いた時には治安維持局の本部に戻り、謎の人物と会話をしていた。
WRGP編では副長官となり、新たな長官の一人であるプラシドの命令により遊星らのいるガレージから開発中のエンジンのプログラムを盗み出す。だが犯行現場のカップ麺を食し指紋を残すと言う自分のミスにより犯行を突き止められ、遊星たちごとプラシドに葬られそうになる。からくも危機は脱したが、自分の置かれている立場が極めて危険である事を悟ると、家族を守るために長期休暇を理由に雲隠れしてしまった。
その後は地下水道に住まいを移し、変装してはジャンクフードを調達するという貧しい生活をしていた。WRGP中断中、イリアステルとの手掛かりを探す遊星らに見つかり、再び逃亡する事になる。だが、遊星に発信機を付けられたために尾行され、近辺にある住居を知られまいとクロウとのデュエルを受ける。クロウから、家族を守るためにイリアステルから逃げ続けるか、協力してイリアステルを打倒するか選択を迫られ、散々悩んだイェーガーはあえてデュエルに負け、遊星達に情報を提供した。家族はマーサハウスに預け、暫くは遊星達と行動を共にした。
イリアステルが歴史を改竄している事実を知ると、彼らの打倒に協力するために空席だった長官職に就き、事件続きにより開催が危ぶまれていたWRGPの続行を大々的に宣言した。アーク・クレイドル出現時には、市民に迫り来る危機を伝え、治安維持局の職員達も全員退避させると、自らは命がけで職務を全うするべく最後まで町に残った。
阿久津(あくつ)
海馬コーポレーションのモーメント研究開発部員。シティを支えるモーメントへの愛をボディランゲージを交えながら熱く語る。

セキュリティ

牛尾 哲(うしお てつ)
セキュリティの警察官。セキュリティ隊員用の白バイタイプのD・ホイールに搭乗する。乱暴で粗野な面があり犯罪者に対して過剰な権力を振りかざす事もある。また正義感が人一倍強く執念深い性格であり、敵にすると厄介だが味方となると頼もしい人物である。
第一話から登場し、窃盗容疑で手配中のラリーの逮捕を妨害した遊星と対決し敗れる。それ以来、遊星を捕まえる事に情熱を燃やし執拗に追跡するようになる。二回目のデュエルでデュエル後の事故により左頬に怪我が出来るとその執念は一層膨らんだ。その後、フォーチュンカップの開催に伴いゴドウィンが遊星に本格的に干渉し始めた事から、一介の警察官に過ぎない牛尾は手が出せなくなり苛立ちを募らせていた。
ダークシグナーとの戦いにおいて、セキュリティに憧れる少年タクヤや彼を保護しているマーサとの出会いにより、サテライト住民に対する認識を改め、遊星達の良き理解者となった。遊星も当初はサテライト住民や弱いカードを「クズ」と呼び見下す牛尾の事をデュエリストとして認めていなかったが、遊星とルドガー(に操られたラリー)のデュエルの際、身を挺してタクヤを救出したことから彼の事を仲間として認めるようになる。
使用するデッキは警察用語や用具をモチーフにした「ポリスモンスター」デッキで切り札は「ゴヨウ・ガーディアン」。ほか、上司(声:松本忍、過去に鬼柳を逮捕した人物と同一[6])から与えられた特殊追跡部隊デュエルチェイサーズ用の「特殊追跡デッキ」、ダークシグナー時には昆虫族のワームを軸とした「デッキ破壊デッキ」を使用しているがいずれも1話限りである。現在、途中経過が省略されていないデュエルで勝利したことはないが、遊星などを相手に対等に渡り合っていることからそれなりの実力者と言える。
フォーチュン・カップ後、病院から失踪したジャックの足取りを探す手伝いをさせられる事になった頃から深影に好意を抱いている。深影がジャックの事を好きなのも知っているが、未だに諦めきれていない。その一方でシェリーに鼻の下を伸ばしたこともある。
WRGP編では深影の補佐役として活動しており、犯罪者の追跡・逮捕などの従来の業務の他、WRGPの関連イベントではスーツ姿で警備をしたり、アキがD・ホイーラーのライセンス獲得に挑んだ時には試験官として登場するなどの様々な職務をこなしている。アーク・クレイドル出現時には深影や風間をはじめとする数人の職員と共に市民の避難補助を行った。
作中では明らかにされていないが、『遊☆戯☆王』の学園編に登場した風紀委員とは同一人物という裏設定[7]がある。また、前作『遊☆戯☆王デュエルモンスターズGX』では童実野町の住民リストの中に彼の名前があり、フルネームが明かされたのはこの時が初めてである。
狭霧 深影(さぎり みかげ)
ジャックの付き人・秘書をしていた治安維持局の女性。
ジャックがサテライト出身と知っていたが、それを物ともしないほど好意を寄せており、「アトラス様」と呼び何かと気をかけている。手帳には彼のグッズであるシールが貼ってある。
立場上、ジャックや上司に当たるゴドウィンに対してはあまり強く出られない描写が目立っていたが、牛尾を初めとして、時にはジャックに対してすらきついツッコミを言い放つなど根はかなり強気な性格。恋敵のカーリーとは仲が悪く、顔を合わせては大人気ない痴話喧嘩を展開する。
WRGP編以降はセキュリティ特別捜査課長となり、部下となった牛尾と共にシティの事件解決に尽力した。WRGPでは必ずチーム5D's(ジャック)の応援に来ており、隣席のカーリーやステファニーと共に声援を送っていた。
風馬 走一(かざま そういち)
セキュリティの一人でデュエルチェイサーズに所属。主に闇属性のモンスターを使用する。エースモンスターは「デーモン・カオス・キング」。
潜入捜査官としてDホイーラー窃盗団に潜伏していたが、窃盗団を追いかけてきたジャックを窃盗団の攻撃からかばったために意識不明となった。この事に責任を感じたジャックは風馬の使命を受け継ぎ、見事窃盗団を壊滅させた。事件後、意識が回復した時にはジャックとデュエルをする約束をし友情を育んだ。
ジャックが逮捕された時も無罪を信じ、偽者とのデュエルを目撃した事でジャックの冤罪を証言。ディアブロが出現した際は、ジャックと共に処理に当たった。

デュエルアカデミア ネオ童実野校

小等部

龍亞
#主要人物参照。
龍可
#主要人物参照。
早野 天兵(はやの てんぺい)
サスペンダー蝶ネクタイメガネを付けた少年。トップスに住んでおり、龍亞、龍可とは友達。ダイモンエリアに現れる「黒薔薇の魔女」にデュエルで勝つべく、自身曰く最強のデッキを構築し龍亞と2人でダイモンエリアに乗り込む。そこで会ったマーカー付きの遊星達を警戒していたが、遊星がフォーチュンカップに出る程の実力者であることが分かると打ち解けた。しかし、その場に現れた黒薔薇の魔女の力に萎縮して結局デュエルはできなかった。
WRGP編では、龍亞達と同様にデュエルアカデミアの小等部に通っており、同じクラスで学んでいる。
スライ
龍亞、龍可らのクラスメイト。馴れ合いを好まない、冷めた雰囲気の少年。龍可によれば結構強いらしい。遊星の持つスターダスト・ドラゴンに興味を示している。ジャックが逮捕されたことを知ると苦言を呈していた。フェイバリットカードはチューナーモンスター「エキセントリック・ボーイ」。
ボブ
龍亞、龍可らのクラスメイト。やや小太りの少年。フェイバリットカードはチューナーモンスター「ガード・オブ・フレムベル」。
パティ
龍亞、龍可らのクラスメイト。金髪と褐色の肌が特徴の少女。フェイバリットカードはチューナーモンスター「ハネワタ」。

高等部

十六夜アキ
#主要人物参照。

教師

校長
デュエルアカデミア・ネオ童実野校の校長。温厚な性格で、傲慢なハイトマンには手を焼いていた様子。遊星にハイトマンを「修理」してもらうよう依頼する。ゾラとは知り合いである。
ルドルフ・ハイトマン
ネオ童実野校の教頭。エリート教員の証であり、かなりのビンテージものとされている「アンティーク・ギア・ゴーレム」を擁する、自称「究極の勝ち組デッキ」を使用する。エリート意識が高く傲慢な性格で、低レベルモンスターを使う龍亞たちを見下し、龍亞らのクラス全員を退学させようとするという暴挙に出た。しかし遊星とのデュエルで、低レベルチューナーモンスターを駆使した戦略に敗れたことで考えを改め、退学処分を取り消した。
マリア
龍亞達のクラスの担任。生徒達に親身に接する優しい性格。

収容所

矢薙 典膳(やなぎ てんぜん)
アショカ・ピラーなどオーパーツをモチーフにしたカードで構成された「秘宝デッキ(水晶ドクロ」を所有する老人。ネオ童実野シティの外部からやって来た旅人であり、不法侵入の罪により収容所へ送られた。不思議なことを求めて世界各地を旅しており、南米にいた時に星の民の伝説を知った。また、各地の収容所を渡り歩いているため、収容所内でのルールを熟知しており、身体の至る所に自分のカードを忍ばせている。初対面の遊星や氷室にも気さくに話しかける等、かなり陽気な性格。
自分のカードをこよなく愛し、他人に自分の「秘宝デッキ」を見せたがるが、カードの効果自体は全く把握しておらず、デュエルのセオリー等もあまりよく理解していない様子。この事から、作中のみならずシリーズ中でも珍しい純粋なカードコレクターである事がわかる。
世界中を旅していたため、秘宝や伝説などに関しての造詣が深く、シグナーが従えているという竜にも大きな関心を抱いている。また超能力者であるアキにも大いに興味を示しており、「友達になりたい」と発言していた。
収容所を出る遊星に永続罠カード「トーテムポール」を託した。その後、氷室と共に収容所を出所し遊星と再会する。
フォーチュンカップの後、龍亞の提案でアキを訪ねてアルカディアムーブメントに赴き、氷室と共に監禁されてしまうがダークシグナー襲撃時の混乱に乗じ龍亞達と共に脱出。サテライトに向かう遊星たちを見送った。
氷室 仁(ひむろ じん)
「牛鬼」を軸とする蜘蛛デッキを扱う元プロデュエリスト。両頬にマーカーを付けている。
かつてジャックにライディング・デュエルで敗北し、プロデュエリストを引退。その後は地下での違法の賭けデュエルや酒に明け暮れる日々を過ごし、収容所へ送られた。そのため、プロデュエリストだった頃のことを話されるのを嫌っていた。
矢薙のカードを「ゴミ」と呼び付け、足で踏みつけた事から遊星の怒りを買い、矢薙のデッキを借りた遊星にデュエルを挑まれる。遊星とのデュエル後、本来の熱い心を思い出して、遊星、矢薙と和解した。その後、鷹栖に「凶器を隠し持っている」と冤罪を被せられた上に、遊星について知っている事を全て喋るように拷問を受けるが、「ダチを売る様な事をしない」と言うほどまでに彼を信頼するようになった。
収容所を出所する遊星に雑賀に会うように伝え、「大牛鬼」を託した。後に矢薙と共に収容所を出所し、遊星や雑賀と再会した。
元プロデュエリストということもあり、カードの効果やデュエルのセオリーをほぼ知り尽くしており、フォーチュンカップでは矢薙や龍亞たちに解説していたが、勝負の展開の読みが外れることも度々あった。
フォーチュンカップの後、龍亞の提案でアキを訪ねてアルカディアムーブメントに赴き、矢薙と共に監禁されてしまうがダークシグナー襲撃の際の混乱に乗じ龍亞達と共に脱出。サテライトに向かう遊星たちを見送った。
収容所時代には烏水(声:堀田勝)と坂巻(声:松本忍)と言う二人の取り巻き(鳥巻)がいた。
鷹栖(たかす)
デッキ破壊を目的とした「C(チェーン)モンスター」を操る収容所の所長。色黒で、看守風の制服を着用している。鼻毛を抜き、辺りに吹きかける事が癖。サテライト住民を忌み嫌う。権力を振りかざしてやりたい放題をしており、氷室に偽の罪を被せたりする等、傲慢かつ卑劣な性格をしている。
ゴドウィンの命令で、遊星の右腕から消えた竜の痣を研究員と共に調べた。その後遊星とのデュエルで、カードを盗み見るなどの姑息な手を使うも敗北し、そのデュエルを見ていたゴドウィンから収容所をまとめていく技量がないと判断され、所長を辞めさせられた。
青山 光平(あおやま こうへい)
収容所の長期収容者用の部屋に住む青年。当初はすぐに収容所から出られるはずであったが、鷹栖のせいで1年近く収容されており、遊星と共に脱獄を計画する。
その脱獄は遊星の手助けをするために失敗してしまうが、近日中の出所が約束された。

デュエル・オブ・フォーチュンカップ

ボマー
3体の「リアクター」とそれらを合体させた「ジャイアント・ボマー・エアレイド」、シンクロモンスターの「ダーク・ダイブ・ボンバー」を切り札とするデュエリスト。相手のライフポイントに直接ダメージを与えるモンスター群を使用する。クロウと同じく貧しい村で育ち、カードによって読み書きを覚えた過去がある。
シグナーを見出す為に治安維持局から派遣されたフォーチュンカップ出場者だが、マーカー付きの遊星に野次を飛ばす観客を静かにさせるなどの公正さを持つ。フォーチュンカップ1回戦では龍可に成りすまして出場した龍亞を圧倒して勝利した。
故郷には残してきた兄弟達がおり、ゴドウィンは自分の目的が達成された場合は彼の故郷に海馬コーポレーションが支援を行うとボマーに約束していた。だが、故郷の村はゴドウィンが行った赤き竜復活の実験で既に消滅したと友人から知らされた。
故郷を滅ぼされた復讐の為、フォーチュンカップで優勝してその式典でゴドウィンが彼の故郷の村を消滅させた事実を公表しようと画策するも、準決勝戦で遊星に敗北。復讐の機会を失ったため、その場でゴドウィンの行った事実を公表してD・ホイールでゴドウィンに向かって特攻するが、遊星に阻まれ失敗に終わった。その後、セキュリティに連行されたが、護送中に現れたディマクによって解放され、旧モーメント内部で拘束されていた。
サテライトの決戦時、ディマクの敗北を知ったルドガーにより、冥界の扉に誘われ首吊り刑に処され、ゴドウィンに対する復讐心から、ナスカの「シャチ」の痣を持つダークシグナーとして生まれ変わる。ダークシ��ナーになった際は、墓地に存在するジャイアント・ボマー・エアレイドを何度も呼び戻すダークシンクロモンスター「ダーク・フラット・トップ」と「地縛神 Chacu Challhua(チャク・チャルア)」を使用した。
ゴドヴィンの手先になった遊星とデュエルをするため彼のもとへ向かうが、途中でクロウに見つかりライディング・デュエルを挑まれる。そのデュエルで、召喚した「地縛神 Chacu Challhua」に故郷の人々が囚われている事を知り、故郷を滅ぼしたのはゴドウィンではなくダークシグナーによるものだと悟り、失意のうちにデュエルを中断しようとするが、「Chacu Challhua」に心を乗っ取られてデュエルを続行させられる。遊星の言葉からヒントを得たクロウのコンボ攻撃を受け敗北し、最後は瓦礫の落下からクロウを庇い、遊星にダークシグナーを倒すようにと告げ黒い塵となって消滅した。しかし、「Chacu Challhua」に取り込まれた故郷の人たちは消滅する前の姿で戻る事が出来た。
遊星がゴドウィンと冥界の王を倒したことにより冥界の王から解放され、蘇った。その後は兄弟と再会し、ダークシグナーの時に犯した罪を償うべく、ナスカの地に移住。再び地縛神の力が悪用されないよう神殿を作り、地上絵を見守っていた。
ある日、ジャックがパワープレイにこだわった結果、レッド・デーモンズ・ドラゴンにより自滅する夢を見る。その夢をジャックが戦法を変える啓示と捉えたボマーは、遊星とジャックをナスカに呼び寄せ弟とライディング・デュエルをさせた。だが、全てはスカーレッド・ノヴァに操られていたための仕組まれた行動であった。
標準的な物に比べ圧倒的に巨大なD・ホイールには、永続罠「チャリオット・パイル」型の武器が内蔵されている。
ジル・ド・ランスボウ
レベルアップモンスター「マスクド・ナイト」を使用する古の騎士の血を引くデュエリストで「鉄血の騎士」の異名を持つ。全身を金色の鎧で覆い、盾のようなデュエルディスクを使用する。シグナーを見出すために治安維持局から派遣されたフォーチュンカップ出場者。フォーチュンカップでは1回戦でアキを相手に善戦するが、彼女の「ブラック・ローズ・ドラゴン」に圧倒され、最後は命乞いもむなしく倒された。
死羅(しら)
黒いマントに身を包んだ非情のD・ホイーラー。シグナーを見出すために治安維持局から派遣されたフォーチュンカップ出場者。フォーチュンカップでは1回戦で遊星とデュエルするはずだった。死羅とデュエルした者はその恐怖から二度とデュエルができなくなることから「蘇る死神」と呼ばれている。
炎城 ムクロ(えんじょう むくろ)
「スカル・フレイム」を中心としたデッキを操る打倒キングに命を懸けるD・ホイーラー。癖のある若者口調と鼻のピアスが特徴。第143回デュエルキング争奪戦でジャックに挑んだものの、弄ばれた挙句に敗北した。その後、デッキを再構築してジャックに再挑戦し、あと一歩という所までジャックを追い詰めるが、ジャックからは「運が良かっただけ」と言われ、返しのターンで全てのライフポイントを削られて敗北した。更にその後はフォーチュンカップに乱入し、死羅に成りすまして遊星とライディング・デュエルをする。山籠りでの修行の末に組み上げた「スピードアクセルデッキ」で遊星を追いつめるが、敗北。その後、互いに再戦を約束する。デッキを構築しなおす毎に着実に腕を上げている。
なお、ゾーンが生きていた未来の歴史では、遊星・アキとチームを組んでペガサス・J・クロフォード杯トリニダード・ライディング・デュエル・グランプリにて優勝を果たしている。
プロフェッサー・フランク
デュエルカウンセラー」の異名を持つ。シグナーを見出すために治安維持局から派遣されたフォーチュンカップ出場者。普段は穏和な表情をしているが、その本性は他人の苦悶する表情を見ることに快感を得るサディスト。切り札は「超魔神イド」。
1回戦ではわざと敗北していたが、敗者復活戦で龍可とデュエルする。巧みな言葉で龍可を精霊世界に引き込むことに成功したが、自身も龍可のシグナー能力によって精霊世界に引きずり込まれる。
その際に、精霊世界を汚染されることに怒った「エンシェント・フェアリードラゴン」に殺されかけるが、龍可がデュエルを引き分けにしたことで現実世界に戻り、命は助かった。
来宮 虎堂(きのみや こどう)
デュエル前に相手の経歴を全て調べてデッキを組むことから「デュエルプロファイラー」の異名を持つデュエリスト。報酬を条件に治安維持局に協力している。準決勝戦ではアキと対戦し、その過去を暴きながら徐々に追い詰めるが、それが彼女の逆鱗に触れてしまう。最後は超能力を最大に発揮したアキから強烈なダメージを受けて敗北し、救護班に搬送されていった。

ダークシグナー

レクス・ゴドウィン
#治安維持局関連参照。
ルドガー・ゴドウィン
ナスカの「蜘蛛」の痣を持つダークシグナーのリーダー格で、蜘蛛を中心とした昆虫族デッキを使用する。ダークシンクロモンスターは、「地底のアラクネー」。切り札は、「地縛神 Uru(ウル)」。痣から生み出したクモを人間に憑かせることでダークシグナーとして操る事が出来る。さらに操った人間をルドガー自身の姿に変える事もでき、ラリーを操りルドガー本人と思わせて遊星と戦わせるなど冷酷な性格をしている。だが、ディマクを倒された時に怒りを露にするなど、仲間思いな一面も持ち合わせている。
17年前に弟のレクスと共に旧モーメントの開発責任者だった不動博士の助手をしており、その後、研究の中止を進言した博士に代わりモーメントの研究を引き継いでいた。
彼の左腕には元々シグナーの痣があったが、モーメントの起動によって起こる異常気象の原因を探るべくナスカの地へ行き、そこでイリアステルの構成員と遭遇。自分がシグナーであることを知った後、モーメント・ウルを通して自らの運命を知ると同時に冥界の邪悪な思念に心を取り込まれる。モーメントの力を見届けたいがために自らの「左腕」を切断し、その腕と事の顛末を弟に託し、後にシグナーを集結させて自身を倒すように頼み、モーメントを暴走させ「ゼロリバース」を発動させた。
遊星と2度目の決闘で敗北し、黒い塵になる間際に地縛神を超える最強の神「冥界の王」の存在を遊星に突きつけた直後、自らの左腕の義手を破壊し吊り橋を爆破。遊星を冥界の穴に突き落とした。
その後、遊星が冥界の王を倒した際に弟と共に旅立っていった。
ディマク
ナスカの「」の痣を持つダークシグナー。獣族と他の種族を持ち合わせている「エイプ(ape、尾を持たぬ猿の意)」と名の付くモンスターや、ダークシンクロモンスター「猿魔王ゼーマン」を使用する。切り札は「地縛神 Cusillu(クシル)」。作中では明らかにされなかったが、邪神を信奉する一族の出身である[8]
ダークシグナーが活動を開始した頃、セキュリティに拘束されていたボマーを解放した。猿の制御装置で龍可を待ち構えていたが、龍可と誤って龍亞と闇のデュエルを行う事になった。「地縛神 Cusillu」を召喚により龍亞を苦しめるが、精霊世界から戻ってきた龍可と龍亞に敗れ消滅する。その後、冥界の王が倒された事で蘇った。
鬼柳 京介(きりゅう きょうすけ)
ナスカの「巨人」[9]の痣を持つダークシグナー。手札が0枚の時に効果を得る「インフェルニティ」シリーズによる「ハンドレスコンボ」を使用する。また、切り札としてシンクロモンスター「インフェルニティ・デス・ドラゴン」、ダークシグナー時にはダークシンクロモンスター「ワンハンドレッド・アイ・ドラゴン」と「地縛神 Ccapac Apu(コカパク・アプ)」を使用する。「満足」が口癖。情に厚く、何より仲間を大切にする性格。初期設定では「最も凶悪な性格のダークシグナーのイケメン」として紹介されていた[10]
3年前、遊星・ジャック・クロウの前に現れ、自らをリーダーとした「チーム・サティスファクション(満足)」を結成。サテライトという閉塞された環境の中でも可能な限りの満足を追求し続け、遊星たちとは互いに無二の親友同士となる。
しかし、チームによるサテライト制覇を成し遂げた直後から変貌。サテライトを完全に「支配」する事を目的に、デュエルギャングの残党狩りを無意味に行ったり、セキュリティへの襲撃を企てるようになり、完全に孤立してしまう。その後、一人で爆弾付きデュエルディスクによる爆破テロを起こし、追われる身となる。騒ぎを聞きつけて集結した遊星たちと共に、チームの最後の戦いとしてセキュリティを倒そうと目論んだものの、遊星達に計画を諦めるよう諭され、逃亡するよう促された。遊星はセキュリティに対し自らがチームのリーダーであると嘘をつき、独断で囮になろうとしていたが、セキュリティは鬼柳が主犯である事を見抜いていたため鬼柳だけが捕縛されてしまう。その際、セキュリティの隊長が遊星の肩をたたき会話しているような素振りを目撃したため「遊星が自分を裏切りセキュリティに売った」と誤解し、深い恨みを抱く事となる。
その後、サテライトの収容所に送られ刑務官からリンチを受けた挙句、自身のデッキを奪われてしまい、心身共に衰弱。独房でダークシグナーへの誘いを受け、遊星への復讐という願いを叶えるためにダークシグナーとして蘇った。ダークシグナー時は以前より遥かに残忍な性格となり、デュエル中は常に激情にかられるようになった。
1度目のデュエルでは「インフェルニティコンボ」で遊星を終始翻弄。最後は地縛神によりとどめを刺そうとするが、遊星のD・ホイールがクラッシュしたため中断となる。だが、このデュエルにおいて遊星は地縛神に対する恐怖心とかつての仲間に対する深い後悔の念を抱く事になった。
2度目のデュエルでも地縛神を召喚し遊星を追い詰めるが決闘の最中に自身が転倒しそうになった際に、立場に関係なく遊星が自分を助けようとする行動を見て、誤解は解け、「セイヴァー・スター・ドラゴン」の攻撃を受け敗北。実はダークシグナーの誘いを受けた時にもう1つ願いがあり、チーム・サティスファクションのラストデュエルをしたかったことを明かした。紆余曲折はあったものの、最後の最後で願いが叶い、安らかな表情を浮かべ消滅した。
遊星が冥界の王を倒したことによって他のダークシグナーと共に蘇り、旅に出た。その最中にダークシグナーとしての記憶を思い出し、遊星や罪の無い人々を苦しめ犠牲にした事への後悔の念から、自分のアイデンティティである「満足」を忘れて、デュエルに支配され荒れ果てた町「クラッシュタウン」を死に場所と定めるようになった。ラモンに雇われてデュエルをする鬼柳は連勝を重ね、いつしか死神と呼ばれ恐れられるようになる。やがて、町にやってきた遊星と再会しデュエルをするも、以前の様な勝利への意欲やデュエルを楽しむ気持ちは消え失せ、ただ遊星に葬られることを望んでいた。
遊星とのデュエル後、マルコムファミリーの策略により遊星やラモンと共に鉱山へ送られる。遊星により強制的に作業場から脱出する途中、鉱山に送られた者達の墓場を目の当たりにし、自分の行いのせいだとショックを受ける。しかし、自分を慕うニコとウェストの思い、彼らの父セルジオの言葉とその犠牲により、ニコとウェストを守り「生き様を見せてやる」と決意。本来の性格を取り戻した。そして攫われたウェスト達を救うべく遊星とタッグを組みロットンにデュエルを挑み、勝利する。その後はニコとウエストと共に町を建て直すべく「サティスファクションタウン」と改名された町に残った。
カーリー渚(カーリーなぎさ)
厚縁の眼鏡をかけた女性新聞記者。語尾に「~なんだから!」と付ける癖がある。一見容姿は地味だが、眼鏡をとると美人である。「占い魔女」シリーズを使う占いデッキを所持し、事ある毎にドローをしては引いたカードのフレーバーテキストの内容で一喜一憂するなど占い好きの性分である。
ニュースのナレーションをする時によく噛んでしまうため、アンジェラからは「カミカミカーリー」のあだ名を付けられている。かなりの妄想癖をもっておりマイペースな性格。他人思いの心の優しい一面にジャックは惹かれていくようになる。また、ジャックの服装を模したクマのぬいぐるみを持っている。
ダークシグナーと化した時は性格に残虐さが見られ、言葉遣いも粗暴になっていた。素人レベルだったデュエルの腕も大きくレベルアップしている。ダークシグナー時に使用するデッキは「占い魔女」シリーズのカードが変化した「フォーチュン・レディ」。切り札はナスカの地上絵の象徴であるハチドリ、「地縛神 Aslla Piscu(アスラ・ピスク)」。
赤き竜が出現した時に遊星の腕が光っていた事に興味を抱き、秘密を追ううちに、遊星との決闘で怪我を負い、病院で入院していたジャックと偶然出会う。成り行きではあるもののジャックを一時期匿うことになり、共に過ごすうちに恋心を抱くようになるが、遊星と鬼柳の戦いの後、ジャックの思慮により一方的に別れを告げられる。悲嘆に暮れるも、どうにかしてジャックとの接点を保つべく、シグナーであるアキ、ひいては「アルカディアムーブメント」を調べるために潜入する。そこでゴドウィンがサテライト出身であった事実を知るが、同時にディヴァインに見つかり、サイコデュエルの末にビルから転落死してしまう。しかし直後に右腕にナスカの「ハチドリ」の痣が浮かびダークシグナーとして蘇り、ディヴァインの前に再び現れ闇のデュエルを挑み勝利するが、すぐに正気に戻り、自分の身に起こった事態を理解できぬまま、自分の行った行為を思い出しパニックに陥ってしまう。
その後は自身の境遇について迷っていたが、冥界の王の指摘を受けて占いを行い、その結果自身の運命を洗脳される形で受け入れ、以後「運命」という単語を多様する事になった。
サテライトで遂にジャックと再会。ハチドリの制御装置でジャックを待ち、ライディング・デュエルを行う。ジャックの説得で何とか洗脳が解かれるが、地縛神が彼女の口を通して彼女に侵入し完全に洗脳、続け様に「地縛神 Aslla Piscu」を召喚するが、ジャックの「セイヴァー・デモン・ドラゴン」の効果を利用して自らのライフポイントを0にし、敗北を選んだ。ライディング・デュエルが終わった時にはジャックに「自らが勝手な幸せを望んだことを悪く思っていたこと」、子供の頃から思っていた、「他人が頑張る所を応援するのが好きなこと」、「世界を救ってほしいこと」を話し、ジャックに抱かれながら塵になって消滅する。
冥界の王から解放された後も記者を続けているが、ダークシグナーになった後の記憶は失われており、相思相愛を告げたジャックとの関係もそれ以前の状態である。ジャックが逮捕された時は一人だけジャックを擁護する記事を書いて上司に叱られていた。WRGPでは記者活動よりも、ジャックの応援を優先しており、恋敵の深影とステファニーと共にジャックとチーム5D'sを応援している。
ミスティ・ローラ
世界のトップモデルとして活躍する美女。ナスカの「トカゲ」の痣を持つダークシグナー。「レプティレス」と名の付いた爬虫類族モンスターを使用する。切り札は「地縛神 Ccarayhua(コカライア)」。趣味として顔相(がんそう)占いを嗜み、映画の試写会で出会ったカーリーの顔に死相を見た。トビーという弟がいたが、ダイモンエリアにデュエルを見に行って以後行方不明となり、変わり果てた姿で発見されたという。その後、生きる気力を無くしていき、車を運転中に崖から転落する。死にゆく途中「地縛神 Ccarayhua」が憑依し、ダークシグナーとして蘇った。弟が死んだ際の「魔女に殺された」という証言から、ダイモンエリアでその威を振るっていた魔女=アキに恨みを抱くようになる。また、カーリーがアルカディアムーブメントについて調査していた際には彼女の身を案じており、弟と重ねて見ていた。
カーリーがダークシグナーとなった頃、アルカディアムーブメントでディヴァインを探していたアキにデュエルを挑み、アキがトビーを殺したことを咎めるが、ビルの崩壊が始まりデュエルを中断せざるを得なくなった。
サテライトでの決戦時ではトカゲの制御装置でアキと再び対峙しデュエルを行う。フィールド魔法「鏡の迷宮-ミラーラビリンス」と、それぞれ名称の違う「サッド・ストーリー」と名の付く3種類の永続魔法でアキが自分とトビーにした事を見せ付ける。しかし「魔女がトビーを殺した」という証言は「ディヴァインがアキに罪を擦り付けるための偽情報」であり、遊星の策でディヴァインが「自らが人体実験を行いトビーを殺した話」を聞く。真実を暴露されて開き直ったディヴァインがトビーを「役立たず」と罵ったことに怒り、既に召喚された「地縛神 Ccarayhua」にディヴァインを喰わせ、敵を討った。アキに逆恨みであった事を謝罪し、目的を果たした事でサレンダーしようとするが、冥界の王に洗脳されデュエルは継続。だがミスティを助けようと努力するアキの姿を見て正気を取り戻し、自分を倒し世界を救うようにアキに伝え敗北した。
冥界の王から解放された後は再びモデルとしての活動を続けている。アキとの間に交流が生まれたようで、絵はがきを送っていた。
その後は登場していないが、83話では街頭広告にその姿を確認できる。
ボマー
#デュエル・オブ・フォーチュンカップ参照。

主要人物の近親者

不動博士(ふどう はかせ)
遊星の父親。下の名前は不明。
海馬コーポレーションのモーメント開発部に所属していた研究者。モーメントの考案者であり、旧モーメント「Uru」の開発責任者でもある。「遊星粒子」とよばれる粒子の研究の第一人者。ゴドウィン兄弟は彼の助手をしていた。
開発の途中でたびたび発生した不具合からモーメントの秘める危険性に気づき開発の中止を進言したが政府やスポンサーに受け入れられず、責任者の任を解かれ、開発はルドガーに引き継がれる形で続行となってしまった。
MIDSから除名された直後、ルドガーから旧モーメントの制御装置の封印を解く鍵となっているカードを奪い逃亡する。その際、「エンシェント・フェアリー・ドラゴン」のカードはその場に落としてしまうものの、残りのカードをレクスに託した。赤ん坊だった遊星をいずこかへ逃がした後、ゼロリバースによって妻と共に死亡。
遊星が旧モーメントに落ちた時に遊星の前に現れ、途方も無い運命を背負わせてしまった事を詫びると共に、「運命は必ず変えられる」という言葉を送り、遊星を現世へと導いた。
その後遊星がインフィニティにより次元の狭間に飛ばされた時、ゾーンとのデュエル中に転落した時にも現れ、その都度遊星を助けている。次元の狭間で登場した時には遊星にアーク・クレイドルの存在を知らせ、彼を元の次元へと導いた。ゾーンとのデュエル中に現れた時には勝機のない戦いに絶望し弱音を吐く遊星を叩いて叱り、覚醒して戦いに戻ろうとする彼の背中を押した。この時「助けるのはこれが最後」だと口にしている。
ちなみに「遊☆戯☆王シリーズ」で初めて登場した「主人公の父親」である。
十六夜 英雄(いざよい ひでお)
アキの父親。ネオ童実野シティ議員。ジャックの勧めで、遊星にアキを救ってくれるように頼み込んだ。
過去、仕事に追われてアキにあまり構ってやれない事に悩んでいた。ようやく時間を割いてアキとデュエルをするが、その最中に仕事を優先するような態度を取った為にアキの怒りを買い、それがアキの能力を目覚めさせる契機となってしまう。またその際アキを思わず「化け物」呼ばわりしてしまい、避けるようになった事でアキの心に深い傷を残してしまった。その後、娘への接し方に悩んだ末にデュエル・アカデミアに入学させ事実上放逐するが、その事実も後にアキに知られることとなる。
これらの理由によりアキからは深い憎しみを抱かれていた。また、彼自身も娘に向き合えなかった自分自身を悔い、悩み苦しんでいた。しかし、病院でのアキと遊星とのデュエルの最中、アキに向き合う遊星の姿を見て自分が娘に対し本当にしてやるべきだったことが何なのかに気づく。そして傷つきながらもアキを受け入れようとする姿勢を見せ、その末にようやくアキとの和解を果たした。
アキのシグナーとして戦う決意には理解を示しており、また遊星の事も信頼している。
WRGP予選では妻と共にアキの応援に駆けつけ、立派に戦った娘の姿を大きな旗を振り讃えていた。
十六夜 節子(いざよい せつこ)
アキの母親。夫・英雄と共にアキの入院した病院に駆けつけた。心配症で、ダークシグナーとの戦いに赴くアキの事を心配していたが、夫に説得され娘が戦いに赴くのを見送った。
WRGP予選では、アキのライディング・デュエルを観客席から見守り、デュエル後は夫と共にアキの健闘を讃えた。
マックス
ボマーの弟。姉のアニー(声:福田日里)と同じく、故郷の村の消滅と同時に行方不明になり、ダークシグナーとなったボマーが召喚した「地縛神 Chacu Challhua」の生贄になっていたが、ボマーの消滅と同時に元に戻った。ボマーが蘇った後は、彼と共にナスカの地で暮らしている。
地縛神の生贄となっていた間その意思は表出していたが、解放と同時にその間の記憶を失っている。そのため、未だにジャックがキングであると思っており、ケツァルコアトルのようだと尊敬している。デッキは、憧れのジャックのデッキを自分なりにコピーした物を使う。
ナスカにやって来たジャックの対戦相手に選ばれるが、直後から紅蓮の悪魔のしもべに取り付かれ、本来のデッキとは異なるデッキを使い、パワープレイとは相反する戦術でジャックをコースアウトにまで追い込んだ。その後、ジャックが新たな力を手にするのをボマー達と共に見届け、ジャックと再び戦う約束を交わした。
トビー
ミスティの弟で微弱ながらサイコデュエルの力を持つ。憧れていたアキと出会い、アルカディアムーブメントに入団。その後、ディヴァインの指示の元サイコパワーを引き出すための人体実験を行い、強力な電気ショックを与えられて死亡した。

デュエルモンスターズの精霊

エンシェント・フェアリー・ドラゴン
妖精のような姿をしたドラゴン。かつて龍可が精霊世界に訪れた時に「悪なる意思が精霊世界を汚染しようとしている」と龍可に伝えた。5000年前の戦いで赤き竜らと共に邪神をナスカに封印するが、道連れになりナスカに封印されてしまった。レベル7のシンクロモンスターであり、後にダークシグナーの1人であるディマクが所持している事が判明した。
アルカディアムーブメントに囚われた龍可の声に応え、ダークシグナーの脅威が迫る時に力を貸すことを誓うと共に「レグルス」というしもべが龍可の前に現れることを伝える。
「猿魔王ゼーマン」の元で不完全にマイナス化され封印されていた。ゼーマンがレグルスに倒された後、現実世界での龍可とディマクのデュエルの最中で、ディマクの元から奪い返された。デュエル後はシンクロモンスターのカードとなり、龍可が所持することになる。
クリボン
龍可が愛用しているカード。事ある毎に龍可に話しかけているなど龍可の最も身近にいる精霊である。「クリボー」に尻尾が生え、その尻尾にリボンが結び付いたような可愛らしい姿をしている。ダークシグナーの元へ向かう龍可に精霊世界に危機が迫っていることを伝えた。
精霊世界においてマイナス化の呪いを受け「地縛神 Cusillu」の生贄にされてしまうが、ディマクが消滅したため復活した。
トルンカ
魔法使い族の精霊。実際は老人だがマイナス化の呪いによって幼児化している。様々な魔法の使い手だが、子供の状態では魔法が使えない。一人称は「ワシ」で、老人に戻っても性格は子供っぽい。
ゼーマンの手下に追われていた龍可を助け、行動を共にするようになる。苦心の末にゼーマンを倒した事でマイナス化の呪いが解け、元の老人の姿に戻った。その後、精霊の魂が「地縛神 Cusillu」の召喚のために吸収されるのを見て、自身のエネルギーを使って龍可を現実世界に戻した。
レグルス
「エンシェント・フェアリー・ドラゴン」の僕である白い獅子。ゼーマンの部下たちが侵攻した時に、脚にカースド・ニードルを刺され、耳にする言葉の意味が全て反対に聞こえるようになってしまう。疑心暗鬼に陥りポヤールの森に身を隠していたが、龍可の機転によりカースド・ニードルが破壊され正気を取り戻した。その後、龍可やトルンカと共に猿魔王ゼーマンを打ち倒した。
現実世界においては、「エンシェント・フェアリー・ドラゴン」と共にカードとして龍可が所持することになった。
猿魔王ゼーマン(えんまおう-)
「エンシェント・フェアリー・ドラゴン」をマイナス化させて従わせようと企む猿のモンスターの精霊。部下達を使って多くの精霊をマイナス化させている。現実世界ではディマクが使用するダークシンクロモンスターとして登場。
精霊世界ではレグルスに倒され、現実世界でもディマクがダークシンクロ召喚するものの龍亞の「パワー・ツール・ドラゴン」に倒された。

クラッシュタウンの住民

ラモン
町を二分するラモングループのリーダー。暴走族風の衣装を着けている痩せた男。鬼柳を雇い、マルコムファミリーの用心棒を次々と鉱山送りにしていたが、ロットンに敗れて自らも鉱山送りにされてしまった。鉱山が解放された後の行方は不明。
マルコム
マルコムファミリーのリーダー。赤いスカーフを身に付け、カウボーイ風の衣装を着ている。ラモングループに連敗を喫し業を煮やしていたが、裏では遊星を町に呼び寄せたりデュエル修行の旅に出ている弟のロットンを呼び戻すなど着々と町を牛耳る準備を整えていた。
遊星と鬼柳の決闘の後、ロットンとバーバラとの策略でクラッシュタウンの頂点に立つが、すぐに二人に裏切られ鉱山送りにされた。
ロットン
マルコムの弟。魔法・罠カードをコストに相手にダメージを与える「ガトリング・オーガ」を軸にしたバーンコンボを得意とするデュエリスト。遊戯王史上初めて先攻1ターンキルを決めた人物で、対決した遊星、鬼柳とも相当に苦戦した。多人数デュエルも想定した大型のD・ホイールを駆る。
自らをリアリストと称しており、たとえデュエル中であっても暴力行為で相手を排除する事に躊躇いを感じない。遊星との2回のデュエルはいずれも自身が作動した爆発物の爆破により中断している。
兄マルコムの懐刀と思いきや、バーバラと組んで兄を裏切って町を牛耳るなど計算高く冷酷な性格である。街の新たな支配者となってからは、自らが利益を得る為に以前の手下すら鉱山送りにしようと企てた。
最終的には遊星と鬼柳とのタッグデュエルに敗れ、セキュリティに逮捕された。
バーバラ
クラッシュタウンに住む黒髪ロングヘアーの女性。遊星に手紙を出しクラッシュタウンに呼び寄せた張本人。登場当初は鬼柳に想いを寄せ彼を助けて欲しいと遊星に懇願していたが、それは全て芝居であり、実際はロットンと結託しクラッシュタウンを支配しようと目論んでいた。その本性はニコ達を人質にデュエル中の遊星達にサレンダーを強要するなどかなり卑劣である。
最後はロットンと共にセキュリティに逮捕された。
ウェスト
クラッシュタウンに住む少年。もはや伝説となっているサティスファクションとそのリーダーの鬼柳を慕っており、彼のようなデュエリストになることを夢見ている。囚われの身となっていても、ロットンの言葉に怖気づかず真っ向から反抗するなど、芯の強い性格。
鬼柳と遊星が捕まった後、二人を助けだそうとして姉と共に鉱山まで遊星のD・ホイールを運んだ。その後、鬼柳を助ける途中、偶然にも父と再会し鬼柳と共に追っ手から逃走。
鉱山での爆発後、姉と共にロットンに捕らわれ人質にされるが、鬼柳達の活躍により無事救出された。
ニコ
ウェストの姉。ウェスト同様、鬼柳を慕っている。ウェストと行動を共にし、鬼柳達を助ける事に尽力した。控えめな印象だが、諦めかけた鬼柳を諭すなど、かなりしっかりしていて気丈な性格。
セルジオ
ウェスト、ニコの父親。それまでの人生で何をやっても上手くいかず、子供達のために一山当てる事を夢見てクラッシュタウンにやってきた。始めのうちは勝ち星を掴んでいたものの、デュエルに敗れて鉱山送りにされてしまう。
その後、自らを助けに来た鬼柳や子供たちとトロッコに乗って逃走するが、マルコムファミリーの監視にトロッコの進路を塞がれてしまう。せめて子供達だけでも助け出そうと鬼柳に子供達を託し、トロッコの進路を繋げる為トロッコのポイントレバーまで落下。トロッコの電子制御を手にした石で殴り壊すと、力尽きてそのまま崖下へと転落してしまった。その後の生死は明らかにされていない[11]が、「子供達に自分の生き様を見せる」と語った彼の命がけの行為により生きる目的を失っていた鬼柳は活力を見出した。

WRGPの参加チーム

チーム・ユニコーン

チーム・5D'sのWRGP予選第一試合の相手。アトランティス大会で優勝しており、WRGP優勝候補の中で本命とされている。綿密な偵察行動によって相手の手の内を探り、戦局を常に自分たちの有利に傾ける事を得意とする。全員が獣族をメインに構成したデッキとユニコーン型のシンクロモンスターを採用している。それぞれが特出した異なる才能を有しており、それらが相乗作用することで連戦連勝を誇ってきた。WRGP予選ではチーム5D'sに惜敗し、続くチーム・カタストロフ戦においてアンドレとジャンがクラッシュする事態に陥り決勝進出の機会を逃した。
アンドレ
ユニコーンの角のような特徴的な髪型をしたチーム・ユニコーンのエース。出身地��スペイン。
ジャン曰く、「限られた手札の中で、直感的に最良の戦術を導き出す超一流のカードプレイングセンスの持ち主」。また窮地においても臆する事無く冷静に戦術を考えられる精神面での強さも目立つ。
アトランティス大会では1人で他の10組の出場チームのデュエリスト合計30人を倒して優勝。その2日後に行われたアテナイ・サーキットのエキシビジョンマッチで公式大会の連勝数を100まで延ばした。この記録はWRGP予選でわざと遊星に敗れるまで続き、トータルで102勝を記録した。チーム・5D's戦ではジャックとアキを難なく倒し、続く遊星とのデュエルでは自爆と言う形でLPを半分に削るなどのトリッキーな戦術により、一人で10000ものライフを削ることに成功した。
基本的に使用するデッキを選ばないが、一角獣のモンスターを中心に構成された「除外シンクロデッキ」を最も得意とする。エースモンスターは「サンダー・ユニコーン」。遊星とのプラクティスデュエルでは、獣族で構成された「速攻パワーデッキ」を使用したが、これはチーム5D'sを欺く為のダミーデッキである。
ブレオ
セカンドホイーラー。金髪でアゴ髭を生やした男。かつては自分こそがナンバーワンだと信じる街のチンピラだったが、自分の縄張りに現れたジャンとのライディング・デュエルで敗北したことにより井の中の蛙だったことを悟る。その後、ジャンに誘われチーム・ユニコーンに入った。
人並み外れた記憶力を持ち、事前に分析した対戦相手の行動パターンを読むことでデュエルを終始自分のペースに持ち込む事を得意とする。チーム・5D's戦での遊星とのデュエルでは徹底したデッキ破壊を行い、デッキ残数を5枚に減らしデッキ切れによる勝利を目前とするが「ジャンク・デストロイヤー」の反撃を受け敗北した。
チーム・カタストロフ戦後は2人の連続クラッシュを不審に思い、チーム・5D'sに協力を申し出て彼らを応援した。
使用デッキは「ボルテック・バイコーン」をエースモンスターとした「デッキ破壊」。
ジャン
チーム・ユニコーンのリーダー。眉の無い垂れ目の男。対戦相手を細かに分析し、チームが勝つ為に必勝の策を張巡らす策謀家。チーム内の全メンバーは彼の指示に必ず従い、全幅の信頼を寄せている。
1対1のデュエルにおいて充足した気持ちを得る事が出来ず、わざと負けるようなデュエルをしていたアンドレに自分の姿を重ね、共にチームで戦う事を提案、かくしてチーム・ユニコーンは誕生した。仲間の為に負けられないと言う「フォア・ザ・チーム」の精神を重んじ、これまでチーム戦を経験した事がないチーム・5D'sにチーム戦ならではの戦略を幾重にも張巡らせ苦しめた。大会前にチーム・5D'sが自分たちの障害になると見据え、遊星の戦術を見抜くためにアンドレと遊星が戦うようにし向けるなど、その戦略は用意周到かつ綿密に練られている。
チーム・5D's戦ではラストホイーラーとして登場。ブレオから引き継いだ圧倒的優位な立場から遊星と激闘を繰り広げ、ターンエンドを宣言すればデッキ切れにより勝利する所まで追い込んだ。だが、そのような状況にあっても勝利を疑わない遊星の眼を見ると、真の強敵に出会った事への喜びに打ち震え、最後までデュエルを楽しむかの如くモンスターでの攻撃を宣言。「牙城のガーディアン」により反射ダメージを受け惜敗した。
相手の戦術の先の先を読み、相手のキーカードを発動条件を満たす前に破壊する戦術を得意とする。エースモンスターは「ライトニング・トライコーン」。

チーム・カタストロフ

チーム・5D'sのWRGP予選第二試合の相手。プラシドから受け取った2枚の闇のカードを使ったダーティなデュエルを得意とする。この闇のカードは使用するとその力が実体となって相手に危害を加える事ができ、全員がマーカー付きである彼らはその使用を躊躇しない危険なチームである。WRGP予選ではその闇のカードを利用してチーム・ユニコーンをクラッシュさせて勝利するが、続くチーム・5D's戦では完敗を喫した。
ヘルマン
ファーストホイーラー。鼻にピアスをした男。
切り札である闇のカード「ヒドゥン・ナイト-フック-」はフィールドに存在する時に効果発動などをトリガーにして相手のDホイールの影から実体化し、フック状の手で後輪をロックする事で走行不能に追い込む。彼らはこの力を利用して、試合前にはクロウとアキを、チーム・ユニコーン戦ではアンドレとジャンをクラッシュに追い込みいずれも重傷を負わせている。
チーム・5D's戦でも、このカードを最大限に利用して対戦者のクロウを幾度もクラッシュの危機に追い込むが、攻撃をことごとくかわされて敗北した。
ニコラス
チーム・カタストロフのリーダー。スラム街に住む現状の生活に嫌気がさしていた。闇のカードという曰く付きのカードを使用することへの危機感よりも、それによって得られる栄光を切望しプラシドから闇のカードを受け取った。
チーム・5D's戦ではジャックと対決。効果発動と同時に相手を嵐で包み込む闇のカード「ドゥームズ・レイ」によりジャックをD・ホイールごと大破させようと目論むが、この時点で既にプラシドに見限られた為、カードの力が暴走し大爆発を巻き起こしてしまう。結果として自分のD・ホイールだけが大破し、腕章をラストホイーラーのハンス(声:下妻由幸)に渡す事が出来ずチームとしての敗北が決定した。対戦者であるジャックに助けられ「死ぬ価値もない」と叱責されるその表情には後悔が残っていた。デュエル後、闇のカードの力は消え、カードイラストとテキスト面が黒く変色している。

チーム・太陽

チーム・5D'sのWRGP本選第一試合の相手。田舎で農業を営む3人が、太郎の「己の限界を知りたい」と言う熱意に促され発足した。キーカードである「キーメイス」には、そんな彼らの熱意と希望が込められている。壊れかけの本体を廃材などで補強したハンドメイド製のD・ホイールを3人で乗り回して戦う。使用するカードは全て貰い物かつ初期デザインが多く、レアカードが全くないと言う変わったチームであるが、その限られた環境の中で最大限の力を発揮し決勝へと駒を進めた。
予選中突如現れたディアブロによってDホイールが故障し、本選前に直せるか途方にくれていたが、龍亞との出会いから遊星とブルーノの協力を経て無事に修理を終えた。だが皮肉にも決勝第一試合でチーム・5D'sと戦う事になってしまう。デュエルには敗れたものの、これまで公式デュエルでは誰も特殊召喚したことのない「眠れる巨人 ズシン」を呼び出したことには観戦している誰もが仰天し、盛大な歓声を受けた。
林 吉蔵(はやし よしぞう)
緑ジャージを着たチーム・太陽のムードメーカー。遊星の大ファン。通称ヨシ。
「手をつなぐ魔人」と永続罠「スクラム・フォース」で低レベルの通常モンスターの守備力を補強し、「スピード・ワールド2」の効果で相手に効果ダメージを与える戦術を用いる。チーム・5D's戦ではファーストホイーラーとしてジャックと戦い、「スピード・ワールド2」の効果ダメージを反射され敗北したが、「手をつなぐ魔人」へ遊星らの注意を向けさせ、「キーメイス」を守りきった。
谷川 甚兵衛(たにがわ じんべえ)
青ジャージを着た男。皮肉屋な口調で思った事を直接的に発言する。通称ジン。
最初は参加にあまり意欲的でなかったが、太郎の熱意に打たれて参加を決意する。レアカードを容易に手にする事ができる都会者には負けたくないと言う意地を持っている。
チーム・5D's戦ではセカンドホイーラーとして登場。吉蔵と同様の戦術で、ジャックの「ショック・ウェーヴ」による捨て身の攻撃をも、「ホーリー・エルフの祝福」で防ぎきり勝利するも、クロウに敗北した。
山下 太郎(やました たろう)
赤ジャージを着たチーム・太陽のリーダー。裏表の無い素朴な性格。
エースカードはレベル1の通常モンスターを10ターン守りきることで、そのモンスターをリリースして特殊召喚できる「眠れる巨人 ズシン」。吉蔵と甚兵衛はこのカードを場に出すための時間稼ぎをしていたにすぎず、チーム・太陽の真の戦略は強力な効果を複数持つズシンにあった。
チーム・5D's戦ではラストホイーラーとして登場。ズシンを呼び出しクロウを早々と打ち破り、続く遊星との戦いではズシンの効果を最大限に活用して遊星を追い詰めるが、罠カードを巧みに使用した「シューティング・スター・ドラゴン」の攻撃を受け惜しくも敗れた。

チーム・ラグナロク

チーム・5D'sのWRGP決勝第二試合の相手。「極星」の名を持つモンスターや「極星宝」と言う名の罠をはじめ、北欧神話をモチーフとしたカードを使う。3人共が一流の技量を誇り、絶大な人気を誇るプロのライディングデュエルチームであり、その実力は遊星が自分達以上と認めるほどである。また3人はそれぞれ「星界の三極神」と呼ばれるシンクロモンスターを所持し、その継承者の証として「ルーンの瞳」と呼ばれる左目を持つ。この目は赤き竜の痣と似たような性質を持ち、保有者に危険が迫った時には奇跡的な力が発動しその危機を回避することができる。シグナー同様ネオドミノシティの空中に出現したアーク・クレイドルが見えており、イリアステルにより歴史が改竄された事実を認識している。チーム・ニューワールドを倒す事で、やがて訪れるであろうフィンブルの冬の正体を付きとめラグナロクを阻止しようとしている。チーム・5D'sとは共通の目的を持つが、三極神が拒んでいるため共闘を断った。
決勝第二試合では、三極神と赤き竜の力が共鳴したことにより、三極神の攻撃が実際の痛覚を伴うものと化し心身共にチーム・5D'sを苦しめた。デュエルは互いの実力が拮抗する一進一退の好試合となったが、惜しくも敗北した。デュエル後、三極神と共にチーム・5D'sの実力を認め世界を救う使命を託し、彼らがチーム・ニューワールドを倒すのを見届けた。
その後、旧モーメントで発生しているマイナスモーメントを三極神の力でモーメントへ変化させ、その力で実体化させた魔法カード「虹の橋 ビフレスト」をダイダロス・ブリッジに架けアーク・クレイドルへの道を拓いた。また、ゾーンとの決戦も目撃している。
ドラガン
「北欧の死神」の異名を持つデュエリスト。「極星獣」と名の付いた獣族モンスターを使用する。エースモンスターは「極神皇トール」。スリサズのルーンの瞳を持つ[要出典]。「ヴァルハランダー」という名のD・ホイールに乗る。
3年前、最強のカードを求め父(声:伊藤栄次)と共に「極神皇トール」の発掘調査を行っていたが、突如として遺跡の崩落事故に見舞われる。ドラガン自身はルーンの瞳に守られて無事であったが、父親は重傷を負い、その治療には莫大な治療費が必要となる。途方にくれていたドラガンの元に、ゴドウィンの命を受けたイェーガーが現れ、当時キングであったジャックの地位を磐石にするべく治療費と引き換えに八百長試合を持ちかける。この申し出を受けたドラガンは敢えてデュエルに敗北し、そのプライドを深く傷つけられた。以降は無謀な冬山登山を繰り返すようになるが、ハラルドと出会う事で新たな目的を見出した。
チーム・5D'sとの対戦直前にジャックに真実を告げ勝負をけしかけ、チーム・5D's戦では雪辱を果たすべくファーストホイーラーとしてジャックと対戦する。開始時に3年前のデュエルと全く同じ手札が互いに揃ったことに運命を感じ、以前に「発動すれば勝利することができた」と豪語した通常罠「極星宝ブリージンガ・メン」を発動するが、ジャックのコンボに阻まれ失敗に終わる。その後、遂にシンクロ召喚した「極神皇トール」により「スカーレッド・ノヴァ・ドラゴン」と互角の攻防を繰り広げるが、僅差で敗北した。デュエル後、ジャックの力量を潔く認めるも、チーム戦では勝つと宣言し、モンスター効果によりトールを特殊召喚しジャックのLPを100にまで削り、ブレイブに繋いだ。
ブレイブ
「変幻自在のトリックスター」と呼ばれているデュエリスト。「極星霊」と名の付いた魔法使い族モンスターを使用する。エースモンスターは「極神皇ロキ」。逆位置のアンサズのルーンの瞳を持つ[要出典]
かつては一匹狼のトレジャーハンターだったが、財宝発掘の途中に出会った10人の戦災孤児を放っておけず、面倒を見ることになる。やがて、子供達が両親を失った紛争の背後にイリアステルが関連している事を知り、一矢報いようと決心する。その後、ロキのカードを求め島を訪れたハラルドから自身がロキの継承者であることを知らされると、その使命を受け入れ仲間となった。
チーム・5D's戦ではセカンドホイーラーとして出場。開始早々にジャックを倒し、自分と同じく子供達の為に戦うクロウとはトリックプレイの応酬を繰り広げた末に、効果ダメージを与える罠の同時発動により引き分けとなった。
デュエルでは「頂戴するぜ」と言うのが口癖で、観客に向かって派手なパフォーマンスをする。窮地に陥ったフリをして「なんてな」と相手の戦術の裏を突く反応力の高さと、必要とあれば神ですら破壊する変幻自在のトリックプレイが持ち味である。
ハラルド
チーム・ラグナロクのリーダー。「極星天」、「極星邪」、「極星將」と名の付いたモンスターを使用する。エースモンスターは「極神聖帝オーディン」。アンサズのルーンの瞳を持つ[要出典]
代々三極神の伝承とオーディンのカードを受け継いでいる一族の出身。少年の頃に、執事のセバスチャン(声:松本忍)から世界が破滅すると言う伝承と自分がやがてその脅威と戦う運命だと知らされる。ハラルドはデュエル巡礼の旅で自分を磨き、世界の有り様を身を持って知る事でオーディンから継承者と認められるまでの成長を遂げた。その後、空軍の大佐となるが任務中に世界の危機を感じ取り、世界を救うとの名目で退役。残りの三極神の継承者であるドラガンとブレイブを探し集め、イリアステルを倒すべくWRGPに参加する。
チーム・5D's戦ではラストホイーラーとして出場。託された二体の神に加え、自身の神オーディンも呼び出し3体の神を場に揃え序盤から優位を築く。一度は遊星の逆転の一手を退けるが、切り札とした永続罠「ギャラルホルン」を攻略され、その効果により三極神が除外された事が仇となり、最後は「シューティング・スター・ドラゴン」の攻撃を受け敗北した。
当初は、不動博士がゼロ・リバースを引き起こした事から遊星に破滅の運命が付き纏っていると信用していなかったが、デュエルを通して彼が人の可能性を導く存在だと感じるようになる。

未来人

ゾーンと同志達

ゾーン (Z-ONE)
鉄仮面を被った未来人。イリアステルの結成から遊星との決戦に至る物語全般において陰で糸を引いていた黒幕である。名前は破滅した未来の「最後の一人」を表す[12]。他の未来人達の精神的な支えであり、希望でもある。アポリアと出会った時には右半身に義手・義足を着けていたが、研究が進むに連れアンモナイトの殻の様な機械に搭乗するようになる。この機械はD・ホイールにも代用できる。
その正体は、遊星達の時代からおよそ200年後[13]の未来の童実野シティの科学者である。人々の欲望によりモーメントが暴走した現況を憂い、自らをかつて英雄と呼ばれた「不動遊星」へと改造した。容姿や骨格、思想や考え方なども遊星にそっくりとなったが、顔の右半分には機械のパーツが埋め込まれている。体得したクリアマインドによって互いに助け合う正しい心を説き、生き残った人々を率いていたが、世界中を回る前にネットワークがモーメントの負の回転によって自滅を選んでしまい、目の前で多くの人々を失う。その後生き残った3人の仲間と共に長い年月を人類再興の研究に費やす。しかし研究は実らず、本人にとっても大きな支えとなっていた仲間達の死により希望を失う。世界を救うためにはモーメントまたはデュエルモンスターズを歴史から抹消し過去を修正するしかないと判断し、アンチノミー、パラドックス、アポリアを利用して現代で暗躍していた。
それでも初めは遊星らの進化による歴史の変動を望んでいたが、自身に残された時間の少なさから最後には自分には歴史を変える権利があると主張するまでに至ってしまう。
未来で朽ちた無数の石版をカードに変化させた巨大なデッキを使用し、「時械」と名の付くモンスター、全10体の「時械神」と切り札「究極時械神セフィロン」、手札から発動できる罠によって相手を翻弄し、わずかな「希望」を与えつつも「絶望」させる戦術を取る。チーム・5D'sを苦しめた「機皇帝」を小物扱いするなど、アポリアを遥かに上回る力量を持つ。
シェリーが両親の残したカード「Z-ONE(ゼット・ワン)」をセキュリティ本部で解析した際に、自分の潜む異空間に飛ばされてきた遊星、シェリー、ブルーノと接触し、彼らを現実世界に帰した。その後、クリアマインドの境地に達した遊星に、「シューティング・スター・ドラゴン」の石版を与えた。シェリーがインフィニティから投げ出された際には「真実を知る者」としてルブラン博士の姿で現れ、シェリーに破滅する未来と真実を見せた。
アポリアが敗北してもアーク・クレイドルが出現した事を未来が変化する兆しと捉えており、その原因となったチーム・5D'sをさらに利用しようとしている。太陽ギアにて遊星達を待ち構え、太陽ギアと連動した自分を倒さなければアーク・クレイドルは止められないと告げた。
遊星達に代わり自身を救おうと這い上がってきたアポリアを倒し、続いてネオ童実野シティ上空で遊星とライディング・デュエルを開始する。この際にゾーンはシティの住人達を戦いの生き証人とするべく、上空の巨大スクリーンにデュエルの様子を投影させた。希望を捨てない遊星に対し、この世界に希望はないと真っ向から否定しながらデュエルを続け、ダメージを受けた際に割れた仮面から遊星に酷似した素顔を晒し、自らの出生を明かした。
その後も、遊星の戦術・思考を知り尽くしているという優位性を保った遊星を翻弄し、時械神を次々に展開して追い詰めるが、遊星らシグナーの力が一つになる事で新たに生まれた「シューティング・クェーサー・ドラゴン」の登場により形勢が逆転。切り札である「究極時械神セフィロン」を召喚して対抗するも、最終的には遊星の絆を信じる力の前に敗北した。
決着後は仲間との約束を果たせなかった事と自分のしてきた努力の無意味さを嘆くが、その行為は決して無駄にはならなかったと遊星に諭される事で心の安らぎを覚える。そして、遊星がその身を捨ててアーク・クレイドルのモーメントを停止させようとした際に、未来を変える希望である遊星の代わりに自分が捨て石になる道を選び、モーメントに特攻。先立っていった仲間達にようやく会える事に思いを馳せながら、モーメントの光の中に消えていった。
アポリア
ゾーンの仲間の未来人。少年期に両親と、青年期に愛する女性と死別し、老年期に人類の滅亡を見届けたことにより、「愛してくれる者を失った絶望」「愛すべき者がいなくなった絶望」「愛さえ要らなくなった絶望」の3つの絶望を経験している。その後、行き倒れになりかけていた所でゾーン達と出会い、共に破滅した人類と世界を再生する方法を模索し始める。
老衰し息を引き取る際、ゾーンに自らが絶望を経験した3つの時代の姿をルチアーノ、プラシド、ホセという3つのロボットとして製作させ、未来を変えるために彼の配下として過去へとタイムスリップさせた。
現代においては三皇帝が合体した姿として登場。ボディはホセの肉体をベースにルチアーノとプラシドの特徴も見られる。その精神は生前のアポリアの物を複製しており、ゾーンを「永遠の友」と呼んでいる。D・ホイールは三皇帝の物が変形し合体した「T・ウロボロス(トリニダート-)[14]」。を使用し、自身と合体する事が可能。自らを絶望の番人と称し、トラウマとなっている「絶望」という言葉を多用する。
WRGP最終戦で、切り札の「機皇神マシニクル∞3」により遊星を追い詰めるが敗北。「シューティング・スター・ドラゴン」の攻撃を受け海中へと沈むが、ゾーンに引揚げられ傷ついた体を修復してもらった。「絶望」だけでは勝てないと悟り、心を捨て心身共に機械と化す覚悟で再戦に臨む。
アーク・クレイドルでは2人目の遊星ギアの番人として立ちはだかり、ジャック・龍亞・龍可と、デュエルのダメージが実際の痛みとなる変則タッグデュエルで戦う。その際、3人にライフが0になると同時に心臓を突き刺す特殊な機械と足枷を装着し、退路を塞いだ。カードのセット時などにダメージを与えるカードを幾重にも発動させて3人を苦しめるが、龍亞の「ライフ・ストリーム・ドラゴン」により戦況が逆転し、敗北する。このデュエルで捨て去ったはずの人の心を思い出し「かつて3つの絶望を味わいながらも自分が生き続けたのは、絶望の中で希望を探していたため」だと確信。ゾーンの説得を決心する。
遊星達がゾーンの元へたどり着いた時に満身創痍の状態で再び現れ、チーム5D'sの絆が最後の希望と信じ、希望を失った友を救うべくゾーンにデュエルを挑む。機皇帝を次々と召喚しつつ「アフター・グロー」によるワンターンキルを狙うが、「時械神ラツィオン」に防がれ、皮肉にも彼に絶望を与え続けた「機皇帝グランエル∞」を引いてしまい敗北。彼を改心させるに至らず落胆するが、このデュエルでゾーンのデッキの情報を得られ希望は繋がったという遊星の言葉に安堵し、遊星号を空を飛べるよう強化を施した後に機能を停止した。
アンチノミー(ブルーノ)
ゾーンの仲間の未来人。若い頃はプロのD・ホイーラーとして活躍し、ライディング・デュエルの大会で優勝するほどの実力を持っていた。シンクロ召喚の危険性が既に声高に叫ばれていたが、当時伝説と呼ばれた遊星をリスペクトし、彼のようにシンクロ召喚で人々に希望を与えようとしていた。
自分が信じたシンクロによって世界が荒廃したことにより生きる気力を失うが、「グランエル」と戦うゾーンの姿に心を洗われ彼の研究を手伝うようになる。その後は仲間達とともに膨大な時間を研究に費やした。死ぬ間際にさらなる助力を乞うゾーンに応じ、自らの精神をロボットに複製させた。
ロボットとして転生した彼には、チーム・5D'sに助力しアーク・クレイドルの出現を補佐する使命が与えられた。しかし彼らの信頼を完全に得るため、その記憶は消去されていた。
現代では、WRGPのプレミアムイベントで初めて姿を現した。機皇帝攻略に悩んでいた遊星をデュエルに誘い、対抗策として「アクセルシンクロ」を披露しその可能性を指し示した。その後、プラシドとデュエルをしようとしたが、突然目の前に飛び出してきた猫を避けようとして転倒し、海に転落した。
セキュリティに保護され、牛尾の口利きで遊星らに預けられることになるが、メカニックとしての高い手腕を買われD・ホイールの新型エンジン開発に協力することになる
普段はD・ホイールとデュエルに関する豊富な知識を生かしチーム・5D'sのメカニック「ブルーノ」として活躍した。この姿の時は、穏やかでマイペースな性格。D・ホイールに猫撫で声で話しかけたり、やや天然ボケな一面も持つ。筋金入りのD・ホイール好きで、D・ホイールを見れば、それが見知らぬ他人のものでもお構いなしに手を加えようとする。同じメカニックとして遊星とは非常に気が合っており、技術的な話題になると周囲には理解できないマニアックな話を繰り広げる。その反面、ジャックからは初対面で殴られたのを皮切りに、手酷い扱いを受けることが多い。スクータータイプのD・ホイールを使用する。
遊星に危機が迫ると「謎のD・ホイーラー」に変身する[15]。性格や口調は一転してクールになり、驚異的なD・ホイールの走行技術と身体能力を合わせ持つようになる。機械族としても扱うモンスター効果を持つ「TG(テックジーナス)」デッキを使用し、先端が異様に長いD・ホイール「デルタ・イーグル」に搭乗する。切り札はデルタアクセルシンクロモンスターの「TG ハルバード・キャノン MAXXX-∞」。
ディアブロとの戦いで窮地に瀕していた遊星を助けようとしたことで、遊星を守る使命に目覚めた。そして遊星がアクセルシンクロの境地クリア・マインドに達するまでの間プラシドやディアブロ達を相手に戦い、遊星が帰還してからはディアブロ達の相手を引き受け一気に蹴散らした。その後も、メカニック時の姿で遊星達と行動を共にしていたが、遊星達からは謎のD・ホイーラー=ブルーノと気付かれることはなかった。
アーククレイドルが出現すると失われた全ての記憶を思い出すため遊星達に同行する。遊星ギアに到着すると突如出現した謎の光に刺激され記憶を完全に取り戻した。そして、ゾーンから与えられた使命を果たすべく第3の刺客「アンチノミー」として遊星の前に立ちはだかり、敗者の死によってのみ脱出できる宇宙空間を模したコースへ自分達を転送させデュエルを始める。その中でアクセルシンクロは通過点に過ぎないと告げ、限界を打ち破る境地「トップ・クリアマインド」を経て「デルタ・アクセル・シンクロ」を見せた。デュエルに敗北し、ともにブラックホールへ飲み込まれる最中に、実はブルーノとして接した間に感じた遊星の無限の可能性を信じ、デルタ・アクセルを修得させるために戦ったのだと本心を打ち明けた。最後は光速をも超えるアクセルシンクロを応用して遊星を脱出させるが、自らはブラックホールに飲み込まれ、トレードマークのサングラスを遺して消滅した。
本作のストーリーを再現したニンテンドーDSソフト「WORLD CHAMPIONSHIP2011」にもブルーノとしては登場するが、謎のD-ホイーラーは彼からゲームオリジナルキャラクターのミサキに変更されており[16]、ゲーム中でブルーノが記憶を取り戻すことはない。
パラドックス
ゾーンの仲間の未来人。ゾーン達と共に世界と人類の再生を試みるも叶わず老衰死した。
映画『10thアニバーサリー 劇場版 遊☆戯☆王 〜超融合!時空を越えた絆〜』では、デュエルモンスターズを抹消するべくゾーンによって過去へと送りこまれ、生みの親であるペガサスの暗殺を企てるが、遊戯、十代、遊星の3人により阻まれた。
映画では若かりし姿での登場だったが、未来にてアポリアと出会った時は老人であり、モノクルをかけている等の差異が見られた。

イリアステルの三皇帝

未来人アポリアの分身である3体のロボット。過去へタイムスリップしてイリアステルを興すと、イリアステルの三皇帝として君臨する。様々な時間軸に干渉する事で、意のままに現実を改変する事が出来る。サーキットを完成させる事でアーク・クレイドルを出現させ、ネオ童実野シティごとモーメントを消滅させようと目論んでおり、そのためだけにWRGPの企画を立ち上げるなど、あらゆる手を尽くしてシグナーの力を利用しようと企んでいる。当初は治安維持局の長官職に就いていたが、後に歴史改竄を起こして表舞台に立つとその職務を自ら放棄した。
共通して「機皇帝」を切り札としており、「無限」「インフィニティ」と名の付くカードを使用する。またライディング・デュエルを行うときには道路に∞のラインが出現しデュエルのダメージが現実の物となる。
WRGPでは、アーク・クレイドルの出現を磐石にするべく歴史を改竄させてチーム・ニューワールドとしてエントリーを果たす。WRGP決勝戦でのチーム・5D'sとのデュエル中に合体しアポリアへと姿を変えた。最終的にチーム・ニューワールドはチーム・5D'sに敗れたが、アーク・クレイドルの出現は成功させている。
プラシド
  • 声:根本正勝
機皇帝ワイゼル∞」を使うアポリア青年期を模したロボット。
非常に好戦的で短気な性格[17]。作戦を独断で決行したり仲間の忠告を無視する事が多く、仲違いをする事が多い。惨劇や愚行を繰り返す人間全てを虫けら扱いして軽蔑しており、シンクロ召喚はその忌むべき歴史の進化の象徴だとして嫌悪している。また、人間達は運命によって定められた行動を取っているだけだという持論を持っており、それに気づけない愚かな有り様を「の舞」に例えている。完全なサーキットを完成させようとするホセとは対照的に強引な方法で早期出現を企てる。決闘でもアクセル・シンクロを物理的な妨害行為で阻止したり、ルチアーノの「スキエル」のカードを勝手に使うなど目的のためには手段を選ばない。
所持する長剣により、空間を引き裂いて移動することができる。搭乗する3輪のD・ホイール「T-666(テリブル・オーメン)」[3]に長剣を刺す事で、自身とD・ホイールが変形し接合、真の姿である究極態となる。また、手をかざす事で機械に直接プログラムインストールする事ができる。
自分たちの計画を赤き竜が邪魔をするのではないかと警戒しており、B地区の工場において秘密裏に最強のライディングロイド軍団ディアブロを量産していた。その後、闇のカードを自ら手渡したチーム・カタストロフがチーム・5D'sに敗北したことがきっかけで、シティを混乱させるべく遊星達から奪ったプログラムをディアブロにインストールし、自らも決起した。多数のディアブロ達と共に、自身も究極態と化し「機皇帝ワイゼル∞」により遊星を敗北寸前に追い込むが、最終的に遊星の「シューティング・スター・ドラゴン」による攻撃を受け、D・ホイールごと身体の半分が大破し戦闘不能になった。元々遊星の「スターダスト・ドラゴン」を奪うべく動いていたが、この敗北以降、遊星に対して一層強い執着心を燃やすようになる。
復活時にゾーンから自分達の真の能力について聞かされ、その力をWRGP決勝戦で使用することを決意する。また、モーメント・エクスプレスを歴史改竄により抹消し、同時に自分たちがWRGPに参加するように歴史を調整した。
WRGPでのチーム・5D's戦ではセカンドホイーラーとして登場。遊星との対決にこだわる余りチームの策を無視して暴走するが、ホセから「使命を忘れるな」と説得されると本来の役割を担い敗北する事を受け入れた。その際に「アポリアとしてもう一度遊星と戦う機会がある」と考えていた。
ルチアーノ
機皇帝スキエル∞」を使うアポリア少年期を模したロボット。
「キッヒャッヒャッ」と特徴的な笑い方をする。誰に対しても挑発的な態度をとり、見下した発言をする。それは仲間にすら及び、行動不能に陥ったプラシドを見ると下っ端扱いして馬鹿にしていた。他の人間に擬態する能力を持っており、場合によっては紳士的にふるまう事もある。ライディング・デュエルではD・ホイールの代わりにデュエルボードを使用する。
「スキエル」の石板が地球に落下した後、龍可の持つ「エンシェント・フェアリー・ドラゴン」を狙いデュエルアカデミアに転校生として潜入。龍可に近づきデュエルボードを渡すと、正体を隠して龍亞と龍可にライディング・デュエルを挑んだ。途中自分の正体が明るみになり、「スキエル」で奪った「エンシェント・フェアリー・ドラゴン」を龍亞に奪い返されてしまう。最終的には「機皇帝スキエル∞」によって勝利したが、重傷を負わせるには至らなかったことを悔しがっていた。なお、龍亞と龍可以外のアカデミアの人間はルチアーノについての記憶を消されている。
WRGPでのチーム・5D's戦ではファーストホイーラーとしてジャックと対決し、チーム戦略の一手である永続罠「無限霊機」と「無限牢」を発動するが、「スカーレッド・ノヴァ・ドラゴン」の攻撃を受け呆気なく敗退する。もっとも、ルチアーノ自身は本気を出していなかった。
ホセ
  • 声:菅生隆之
機皇帝グランエル∞」を使うアポリア老年期を模したロボット。
冷静沈着な性格で、完全な形でのサーキット完成にこだわっている。Dホイールを片手で持ち上げる程の腕力を持ち、シェリーとミゾグチを軽くあしらう程の体術の使い手である。腹部にはデュエルディスク、右腕のリングにはデッキホルダーがそれぞれ収納されている。念じるだけで相手の頭に直接語りかける事が出来る。
WRGP開始前には偽ジャックを送り込むことでサーキットの一部を出現させることに成功している。人間の可能性に興味を示し、サーキットを完成させる際にもそれに照らした作戦を立てる。だが、一方で自分達も含め人間は自分勝手で愚かな生き物だと侮蔑しており、シンクロモンスターは人間の進化を象徴するおぞましい存在だと感じている。
WRGPでのチーム・5D's戦ではラストホイーラーとして登場。D・ホイールに乗らずいきなり走り出すと、後ろから自走してきたD・ホイールと合体し、真の姿である獣輪(じゅうりん)態と化し序盤から本気を見せる。「Sp-テイク・オーバー」で永続罠「無限霊機」を破壊し、その効果でLPと「機皇帝グランエル∞」の攻撃力を12000まで引き上げ、ジャックとクロウを相手に立て続けに完勝を収めた。続く遊星との対戦において、自分達の素性と未来が破滅した顛末をチーム・5D'sに明かし、その後のデュエルで「機皇帝グランエル∞」を破壊されると、プラシドとルチアーノと合体し、アポリアへと変身した。

その他

MC
ライディング・デュエルのMC。長いリーゼントが特徴。デュエル・オブ・フォーチュンカップやWRGPの司会および実況も務めた。
アポリアの「機皇神マシニクル∞3」によって観客席に被害が及び他のスタッフが逃走する中、体を張って中継を続けるプロフェッショナルな人物。
遊星とゾーンとのデュエルで住民の避難が遅れる中、避難の手助けと称して自らの危険を顧みず治安維持局に出向いて実況を買って出る。
ディヴァイン
アルカディアムーブメントの創設者にして総帥。赤く長い前髪が特徴。アキ同様、カードを使って超能力を発揮するサイコデュエリスト。サイキック族で構成されたデッキを使用。切り札は「メンタルスフィアデーモン」。性格は一見温厚な人格者に見えるが、本性は非常に冷酷で狡猾かつ傲慢極まりない卑劣漢。サイコデュエリストを兵士として育成し世界を掌握するのが目的であり、その根底には異端者として世間から差別されてきた事への深い復讐心が存在する。シグナーとダークシグナーの戦いには全く興味が無く自分の野望を第一としている。ただし龍可の精霊を操る能力には若干興味を示している。
自分以外のサイコデュエリストは捨て駒程度にしか見ておらず、それは腹心でもあるアキとて例外ではない。そのエゴイスティックな価値観から、ミスティの弟であるトビーを実験の果てに死に至らしめた。
世界を裏から操るイリアステルの存在���認知しており、アルカディアムーブメントの大敵としていた。ゴドウィンがイリアステルの配下であるいことを知っており、その情報を使って治安維持局によるアルカディアムーブメントへの介入を阻止していた。
ダークシグナー編では、侵入者のカーリーをサイコデュエルによってビルから転落させ殺すが、その直後ダークシグナーとして蘇った彼女に闇のデュエルを挑まれる。最終的にカーリーが召喚した「地縛神 Aslla Piscu」の一撃でビルの窓側から吹き抜けへと転落させられた。同時にアルカディアムーブメントも崩壊した。
その後死亡したかと思われたが、顔の右半分に大きな傷を負いながらも生存していた。治安維持局員と偽りサテライトに潜入し、深影や遊星を廃墟の金網に閉じ込めて溺死させようとした。その隙にアキとミスティのデュエルに乱入し、アルカディアムーブメントの再興のためにキーワードを使ってアキの潜在能力を解放させ、アキの破壊衝動を復活させた。その後、脱出した遊星に「トビーが自身の実験で死亡した事をアキに擦り付けていたこと」を暴露し、遊星の策によってそれがミスティに知られると、トビーを「役立たず」だと罵ったことが彼女の逆鱗に触れ「地縛神 Ccarayhua」に捕食された。その後、一切の描写が無く他の地縛神の犠牲者同様復活したのかは不明。
ユージ
ライディング・デュエルのタッグデュエリスト。かつて雑賀とタッグを組んでいたが、ライディング・デュエル中の事故でデュエリストを引退する。その後、事故でボロボロになってしまった雑賀との絆の象徴である「マシンナーズ・スナイパー」を修繕し雑賀のもとに送った。これは「雑賀との絆を守りたい、断ち切りたくない、大切にしたい」という思いが込められていたが、雑賀はそれを絶縁状代わりだと誤解していた。
アンジェラ
勝ち気でドライな性格の女性記者。フォーチュンカップで遊星がキングになったことを中傷するデタラメな記事を書いたり、ジャックの映画「ロード・オブ・ザ・キング」の試写会でジャックがサテライト出身であることを暴露するなど、ゴシップ系のネタを主に扱っている様子。
実はゴドウィンが便宜を図っており、シティの市民が炎の地上絵について詳しい説明を求め治安維持局に殺到し、暴動になりかけた際には、報道を通して市民に冷静になるよう呼びかけるように指示された。
コンドルの地上絵の出現を受けて、ゴドウィン邸に駆けつけたものの「地縛神 Wiraqocha Rasca」の生け贄にされてしまう。
その後も記者としての活動を続けており、ジャックが逮捕された時にはニュースを通してジャックを批判していた。また、ニュースキャスターとして頻繁にテレビに出演している。
ディック・ピット
ストリートデュエリスト。フォーチュンカップを終えた遊星の前に現れ、蜘蛛の痣を掲げ自らをダークシグナーであると名乗り闇のデュエルを挑む。ダークシンクロモンスター「氷結のフィッツジェラルド」の強力な効果で遊星を追い詰めるも、「ジャック・アタック」の効果を受け敗北。実はルドガーの「蜘蛛」により操られていた傀儡に過ぎず、ダークシグナーとしての記憶は一切覚えていなかった。ダークシグナー時には氷デッキを使っていたが、本来は戦士族デッキを使う。
ゾラ
マーサの友人。未亡人であり、夫が遺した「POPPO TIME」という時計屋を引き継いでいる。
ダークシグナーとの決戦後、遊星・ジャック・クロウに、チーム5D'sの本拠地及び3人の生活の場となる部屋を提供している大家。クロウやジャックには厳しく接しているが、遊星にだけは非常に甘い。また遊星とクロウに対する態度に圧倒的な温度差があるが、これは遊星を理想の息子、クロウを出来の悪いひとり息子のレオと見立ててのこと。しかし、息子と和解をさせることに成功したクロウには礼を述べた。
アーク・クレイドル出現時には、夫の形見である「POPPO TIME」を手放しまいと店に残る覚悟であったが、レオから説得され共に避難した。
ゴースト
ネオ童実野シティに現れる詳細不明のD・ホイーラー。周囲のD・ホイーラーには車種などの詳細がUNKNOWNと表示される。自らをシンクロキラーと称し、シンクロモンスターを不要として排斥しようと目論む。
夜中にシティの高速道路に出没しては誰彼構わずD・ホイーラーにライディング・デュエルを挑み、次々に相手をクラッシュさせ、牛尾をも蹴散らした。その後、遊星にデュエルを挑むが、自らのモンスターの盲点を突かれ敗北。コース外にクラッシュして大破した。その際、メモリーチップのデータは消去され、使用したカードはプラシドが回収している。
その正体はセキュリティが違法なD・ホイーラーを取り締まる目的で開発中のライディング・ロイドであり、イリアステルのプラシド達が自らの手足とさせるべく改造を施したものだった。開発中のロボットでありながら不気味な笑い方をしたり、遊星を騙そうとするなどかなり高性能である。デッキはプラシドのものを使用している。
ディアブロ
  • 声:川中子雅人
プラシドがイェーガーを使って遊星から盗ませたプログラムを、B地区に隠したゴーストにインストールさせて完成したゴーストの発展型のライディング・ロイド。B地区から姿を消して以降消息不明だったが、WRGPの最中に乱入。プログラムをバトル・ロイヤルモードに強制的に書き換え、複数対一という状況で相手に反撃の隙を入れさせずに攻撃をしかけるのが常套戦術。使用デッキは「A・O・J(アーリー・オブ・ジャスティス)」。
偽ジャック
  • 声:星野貴紀
ネオ童実野シティに現れたゴーストの発展型のライディング・ロイド。三皇帝によって作り出され、ジャックにシグナーの力を使わせサーキットの完成を早めるべくホセにより送り込まれた。ジャックと外見が酷似しているが、目に赤いアイラインがあり、服やD・ホイールはやや灰色がかっており、声は機械音混じりになっているなどの相違点がある。
ゴーストと同じように夜中にシティの高速道路に出没してはライディング・デュエルを挑み、相手をクラッシュさせていた。使用するD・ホイールが世界に一台しか存在しないはずの「ホイール・オブ・フォーチュン」だったため、ジャックが嫌疑をかけられ逮捕される原因を作る。その後留置所からジャックを逃がし、ライディング・デュエルを行いその圧倒的なタクティクスで一度は彼を打ち負かす。その後も暴走行為を繰り返すが、復活したジャックにリベンジを受け敗北し消滅した。
使用するデッキはジャックの物とほぼ同一。戦術や口調は「キングを名乗っていたころの過去のジャック」とも言える存在である。ルチアーノがコピーした3枚の「レッド・デーモンズ・ドラゴン」を所有している。
レオ
ゾラのひとり息子。一人称が「オレっち」、語尾には「~ッス」という独特な口調で話すお調子者。遊星たちが使用する部屋は元々は彼のものであった。
3年前に「POPPO TIME」のシンボルであったカラクリ時計を壊してしまった事を悔やみ、自力で修理出来るようになるため修行の旅に出た。
家に戻って来たは良いもののゾラと真剣に向き合えずに悩んでいたが、クロウとの決闘を通して母に正直な思いを打ち明け和解、カラクリ時計も見事に修理する。
時計をテーマとしたギャンブルデッキを使う。エースカードは父親から託された「時の魔術師」。
ステファニー
遊星達の住居の向かいにある喫茶店「CAFE LA GEEN」のウェイトレス。常連客であるジャックに好意を寄せている。ジャックと親しげにしているカーリーと深影を目の敵にしている。がに股が特徴。チーム・5D'sの応援などもカーリー達としている他、チーム・ユニコーン戦後の打ち上げにも参加したりとメンバーとの交流も深くなっている。
ガロメ
シティで悪徳金融会社を営む男。普段はカツラを被っている。貧乏な人々を騙しては不当なローンの支払を請求し、金銭を根こそぎ奪っていた。
ローントークンを中心とするデッキを使う決闘者でもあるが、ジャックとのデュエルで敗れた。
マルコ
シティにで暮らす遊星たちの知り合いの少年。病気の母親や弟のミゲル(声:岩村愛子)を養うために配達の仕事をしている。
ガロメに不当なローンの支払いを請求されていたがジャックに助けられる。
ミシェル
龍亞と同じくらいの年齢の容姿をした少年。裕福な家庭に生まれ、病弱だった妹のクレア(声:吉岡麻耶)の看病をしていたが、彼自身も看病の疲れのために亡くなってしまい、クレアも後を追うように亡くなったという。
その後は幽霊となり、自身やクレアが亡くなってしまったことに気づかないまま屋敷のあった場所に留まっていた。屋敷に近寄った人々を悪霊と思いこみ屋敷に閉じ込めていたため、この付近の森では神隠し伝説の噂があった。デッキはアンデット族中心のデッキを扱う。
幽霊であるためかサイコデュエリストのように、デュエルによってその相手や周囲に影響を与えることができる。龍亞とのデュエルに敗れた後は妹とともに天国に旅立った。
シェリー・ルブラン
壮麗な容姿の女性D・ホイーラー。西洋の騎馬を連想させるD・ホイールを駆る。「フルール」と名の付くカードをはじめ、デッキには中世のフランスをイメージしたような物が多く見受けられる。エースモンスターは「フルール・ド・シュヴァリエ」(フランス語で「花の騎士」)。その実力は遊星とほぼ互角である。また身体能力・体術の腕も高く、デュエルディスクにはスタンガンが武装されている。
カード産業を営むルブラン家の一人娘として育ったが、会社がある企業に買収されかけ彼女の父がそれを拒否した結果、何者かによって両親を殺されてしまう。彼女自身はミゾグチに助けられるが、その企業は執拗に追ってきたため世界各地を転々としながら生きてきた。企業が狙うのは両親が生前彼女にプレゼントしたテディベアの中に隠してあった魔法カード「Z-ONE」である。やがてその企業を裏で糸を引く存在がイリアステルであることを知り、復讐のためにWRGPに出場し、イリアステルへの接触を目論んでいる。
WRGPの参加チームに攫われトラックに乗せられた遊星がトラックから脱出した際、突如としてライディング・デュエルを挑んだ。その目的は遊星の実力を確かめ、WRGPのチームに引き入れる事だった。遊星と互いに熾烈な攻防を繰り広げるが、遊星を殺害しようと妨害してきた者のために中断で終わってしまい、ひとまずはその場を去った。このデュエルで遊星のデュエリストとしての素質に惚れ込み、その後もチーム・5D'sに接触を図るようになる。
「Z-ONE」の正体を探るため、セキュリティ本部に侵入した際には、中心部に辿り着いた遊星とブルーノと共に空間転移し、初めてゾーンに出会う。
WRGPでは、ミゾグチとたった二人で出場。WRGP予選の初戦ではシェリー一人で3人抜きを果たし勝利している。ディアブロとの戦いではミゾグチと共に遊星に加勢するが、多数の「A・ボム」の集中攻撃を受けクラッシュしてしまう。その後、ミゾグチと共にホセとルチアーノを武力で倒そうとするが、あえなく一蹴されてしまった。
ME社に潜入した際、異次元に飛ばされたインフィニティから投げ出され、一人次元の狭間に取り残されてしまう。そこで父の姿を借りたゾーンに出会い、破滅の未来に関わる真実を知り、復讐に意味が無くなったことを悟り絶望する。そして、自分の過去を操作して両親が生きていた幸せな過去を取り戻す代わりに、ゾーンの計画に協力する道を選ぶ。
それでも遊星との衝突は避けようとし、アーク・クレイドルの出現後に通信を送って「アーク・クレイドルで遊星が死ぬ未来を見た」と忠告するが、遊星らの考えが変わることはなく、アーク・クレイドルの停止を全力で阻止すると告げ敵対することになった。
遊星達がアーク・クレイドルに侵入した際に最初の遊星ギアの番人としてクロウ・アキと戦う。同士討ちを誘う「エコール・ド・ゾーン」や、強力なメタビート及びバーン効果を持った「魂縛門」といったフィールド魔法を駆使して二人を苦しめるが、クロウとアキの連携攻撃を受け敗北。父が最期に伝えた言葉を思い出し自らの過ちを涙を流して後悔すると、クロウ達と和解し共に太陽ギアへと向かう。
ミゾグチ
ルブラン家に仕える執事。幼いシェリーを連れて逃亡を続け、彼女が成長してからはその復讐をサポートしている。武士(もののふ)と名の付く戦士族で構成された「武士道デッキ」は肉を切らせて骨を絶つ短期決戦型の特性がある。エースモンスターは「不退の荒武者」。所持しているD・ホイールはクラシックカーに似た外観をしている。年齢的な衰えを感じさせない屈強な肉体を持つ。
遊星とシェリーのデュエルの際、遊星を拉致しようと企てた4人組の逃走を妨害し1人で片づけた。シェリーによる偽爆弾騒ぎの際は彼女に付き添いシェリーを止めようとする遊星とデュエルを行なった。WRGP予選後のディアブロとの戦いではシェリーに同行し、ホセの攻撃を受けモニュメントから転落しそうになったシェリーを間一髪の所で救出した。
ME社で起きた事故により、シェリーを失いひどく落胆するも、彼女が以前行った事のある土地を巡れば万が一にも再会できるではないかと考え、各所を巡る旅を始めた。WRGP決勝戦までには旅を終え、WRGP後はチーム・5D'sに合流した。
彼のD・ホイールはアーククレイドルのマイナスモーメントの影響により動作しないため、アーククレイドルへ向かうクロウにルブラン博士の形見である「Z-ONE」を託し、自分はシティに残った。
シド
D・ホイーラー窃盗団のリーダー格。ジャックやセキュリティの風馬をデュエルで馬鹿にしていたが、これがジャックの逆鱗に触れ敗北し、制裁を受けた。主に車輪(ホイール)に関係したカードを使用する。
リック
ボルガー&カンパニー社の社員。ボルガーの意向でWRGPに出場する遊星、ジャック、クロウのD・ホイールの改造に協力した。後にイリアステルの情報を探るためにME社に潜入する際も手引きをした。
紅蓮の悪魔のしもべ(ぐれんのあくまのしもべ)
地縛神スカーレッド・ノヴァに仕える下僕。主人の望みを叶えるべく、言葉巧みにジャックを契約の儀式に誘い込んだ。手から衝撃波を出したり、人にとりつき自在に操るなど特殊な力を持つ。なお操られた対象者はその事を覚えていない。デュエルではデュエルディスクの代わりに石版を用いる。黄泉と名のつくモンスターを中心としたバーンコンボでジャックを苦しめるが、「スカーレッド・ノヴァ・ドラゴン」の攻撃により倒壊した石像の下敷きになり姿を消した。
地縛神スカーレッド・ノヴァ(じばくしん-)
ダークシグナーですら手に負えない程の強大な力を持つ地縛神。1万年前の戦いで赤き竜を追い詰めるが、バーニングソウルを持つシグナーによりナスカの地に封印された。近年、ナスカではその力が噴出し亡霊のような形で周辺を荒らし回っていたため、人々からは紅蓮の悪魔と恐れられている。力を求め続けるジャックを気に入り宿主にしようと企む。ジャックとしもべとのデュエルで実体化しかけるが直後にジャックの「スカーレッド・ノヴァ・ドラゴン」に丸ごと吸収されてしまった。
クラーク・スミス
モーメント・エクスプレス、通称MEの最高責任者。本名は遊星らが盗んだカードキーに書かれている。神経衰弱デュエルを意識したナイトと名の付くモンスター中心のデッキを扱う。ブルーノとシェリーの潜入の時間稼ぎをしようとした遊星と神経衰弱デュエルを行うが、メガネとカードに仕込んだイカサマを見破られ敗北する。
しかし3人の潜入には最初から気づいていたため、逃走する彼らをインフィニティによってシャトルごと異次元に飛ばした。だが勝手に遊星を始末しようとしたことからイリアステルに見限られ、歴史改竄により会社ごと消されてしまった。

脚注・出典

  1. ^ a b 遊戯王:「ドラゴンボールと並ぶ」ジャンプ編集長絶賛 アニメ新作「5D's」制作発表 毎日.jp 2008年2月21日
  2. ^ 遊☆戯☆王5D's DUEL BOX1 設定資料より
  3. ^ a b c d e 遊☆戯☆王5D's DUEL BOX9 設定資料より
  4. ^ http://twitter.com/katsuono/status/9826214663426048
  5. ^ http://twitter.com/katsuono/status/22623226857263104
  6. ^ http://twitter.com/katsuono/status/13151096239296513
  7. ^ 「週刊少年ジャンプ」2008年18号
  8. ^ http://twitter.com/katsuono/status/18509207726
  9. ^ 一般的には「フクロウ人間」あるいは「宇宙飛行士」等として知られている。Great Bridge(遺跡と旅行情報) (個人サイト)ナスカの地上絵も参照。
  10. ^ STUDIODICE 遊戯王5D's=スケッチブック
  11. ^ 本作のストーリーを再現したニンテンドーDSソフト「WORLD CHAMPIONSHIP2011」では一度死亡が示唆されるも、エンディング後に記憶を失った状態で生存が確認され、条件を満たすと記憶を取り戻し無事生還する。
  12. ^ http://twitter.com/katsuono/status/32687713266171905
  13. ^ http://twitter.com/katsuono/status/40627070610444288
  14. ^ http://twitter.com/katsuono/status/29446693413986304
  15. ^ ブルーノと同一人物と判明するまでは、D・ホイールの画面には「Dark Glass」と表記されていた
  16. ^ 謎のD-ホイーラーの性別自体が女に変更されている。
  17. ^ 公式サイトのキャラクター説明では「クールで冷静」とされている。

以上で物語・作品・登場人物に関する核心部分の記述は終わりです。