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宇宙船レッド・ドワーフ号

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宇宙船レッド・ドワーフ号』(うちゅうせんれっどどわーふごう、Red Dwarf)は、1988年2月15日から1999年4月8日にかけてイギリスBBCで製作されたSFコメディテレビドラマ海外ドラマ[1]

日本では1998年10月2日から1999年11月5日までNHK総合テレビの深夜枠にて放送された[1]


注意:以降の記述には物語・作品・登場人物に関するネタバレが含まれます。免責事項もお読みください。


概要

事故で乗組員が全員死亡した宇宙船レッド・ドワーフ号で、たまたま時間凍結室入りしていてただ一人生き残った乗組員のリスターが、ホログラムのリマー、猫から進化したキャット、アンドロイドのクライテンらと共に地球を目指す物語。 制作はロブ・グラントダク・ネイラー。 全8シリーズ、52話が製作された。 劇中、部分的にではあるが、片腕を失った主人公と握手を交わそうとするクダリや、日本語翻訳表現上の毒舌などからも、強烈なブラック・ユーモアの印象は強い。故にモンティ・パイソン色を継承する喜劇としても完成度は高く、SFギャグ・ドラマとしては傑作の部類に属する作品である。全世界に此のレッド・ドワーフのファンは偏在し、様々なファンサイトが確認されている。

主なキャスト

クレイグ・チャールズ(Craig Charles) / 吹き替え:堀内賢雄(第1シリーズ~)
三等技術士
時間凍結室に入っていたためにレッド・ドワーフの事故を免れ、放射線が安全レベルまで下がった300万年後に出てくる。人類最後の生き残り。
性格はだらしがなく仕事嫌い。カレー(ヴィンダルー)とビール(ラガー)が大好きで生野菜が嫌い。趣味はギターだが演奏はひどい。かなり下品。意外な優しい一面を持っている。
イギリス出身。捨て子だったが、後に本当の両親が判明する。
地球に帰ってフィジーで牧場を開くのが夢。
クリス・バリー(Chris Barrie) / 吹き替え:江原正士(第1シリーズ~)
二等技術士
ドワーフ号の設備では一人しか維持できないホログラムとして、孤独なリスターの正気を保つためホリーに選び出された人格が、リスターと同室で上官だったリマーである。ホログラムは物に触ることができず、額にHの文字が張り付けられている。第32話でレギオンによってホログラムの映写機が物に触ることのできるハード光線に改良される。
イオ出身。上流階級クラスの富裕層出身で、兄が三人いる。生前、両親や兄たちとは不仲であり、常に蔑まれてきた。性格は傲慢で極度の権力コンプレックスで臆病で弱虫、プライドばかり高くて無能。水泳をたしなむ(免状を所持)。なお、別の時間線には「エース」と呼ばれているリマーがおり、こちらは正反対の性格でヒーローである。
(300万年前に)死んだ時の最後の言葉は「ガスパチョ・スープ」。
ダニー・ジョン=ジュールズ(Danny John-Jules) / 吹き替え:山寺宏一(第1シリーズ~)
リスターがこっそり飼っていた猫のフランケンシュタインの子孫がレッド・ドワーフ号で生息するうちに進化して生まれた猫人間の生き残り。服を何十着も持っているほどのおしゃれ好き、というかおしゃれ以外のことは考えない軽薄男。なお、他の猫族は、宗教戦争を起こして多くが死に、残ったものは約束の地を目指して旅立ち消息不明である。
初期のシリーズでは役立たずだが、後半は嗅覚を生かして活躍する。
ノーマン・ラヴェット(Norman Lovett) / 吹き替え:青野武(第1シリーズ - 第2シリーズ、第8シリーズ)
ハティ・ヘイリッジ(Hattie Hayridge) / 吹き替え:一城みゆ希(第3シリーズ - 第5シリーズ)
レッド・ドワーフ号のコンピュータで、スクリーンには顔だけ表示されている。第1・第2シーズンにはキャタピラで動く端末(やはり画面には顔のみ)の姿で登場することもあった。中期には表示する顔と声を女性のものに変えた。本来はIQ6000、ただし300万年の間に性能が劣化している。
ロバート・ルェリン(Robert Llewellyn) / 吹き替え:亀山助清(第3シリーズ第1話~)
デイヴィッド・ロス(David Ross) / 吹き替え:亀山助清(第2シリーズ第1話)
不時着船から救助されたメカノイド4000シリーズ。型番は2X4B 523P。24世紀に製造された(リスターらは22世紀の人間)。
人(特にリスター)に仕えることと、テレビドラマ『アンドロイド』だけが楽しみ。嘘が付けないようにプログラムされていたが、リスターの教育により次第に嘘や罵倒を覚えていく。股間のアダプタを取り替えることで掃除機やミキサーにもなる。イニシャルはK。
クレア・グローガン(Clare Grogan)(第1シリーズ)吹き替え:渡辺美佐
クロエ・アネット(Chloë Annett) / 吹き替え:渡辺美佐(第7シリーズ第39話~)
リスターの片思いの相手。第一話で死んでいるが、後に平行宇宙の一つからこちらの宇宙にやってくる。

エピソード

第1シリーズ

  • 第1話 それは終わりから始まった(The End)
  • 第2話 未来は突然やってきた(Future Echoes)
  • 第3話 昇進は宇宙のいのち(Balance of Power)
  • 第4話 神様はオレ様?(Waiting for God)
  • 第5話 本当の自分はどっちだ(Confidence and Paranoia)
  • 第6話 2人リマーで大混乱(Me2

第2シリーズ

  • 第7話 はじめまして、哀愁のアンドロイド(Kryten)
  • 第8話 プレゼントは悪夢のゲーム(Better Than Life)
  • 第9話 他人(ひと)の恋に酔いしれて(Thanks for the Memory)
  • 第10話 過去と未来がコンニチハ(Stasis Leak)
  • 第11話 お払い箱?ホリー最大のピンチ!(Queeg)
  • 第12話 となりの宇宙は女性天国(Parallel Universe )

第3シリーズ

  • 第13話 世界は逆に回ってる(Backwards)
  • 第14話 雪の惑星に落ちた友情(Marooned)
  • 第15話 進入!変身エイリアン(Polymorph)
  • 第16話 他人の体で暴飲暴食(Bodyswap)
  • 第17話 過去をかえれば大富豪(Timeslides)
  • 第18話 クライテン 最後の晩さん(The Last Day )

第4シリーズ

  • 第19話 不思議な恋の”カサブランカ(Camille)
  • 第20話 夢のD.N.A.変身(DNA)
  • 第21話 リマーの罪と罰(Justice)
  • 第22話 一発逆転!ホールをねらえ(White Hole)
  • 第23話 異次元から来た男(Dimension Jump)
  • 第24話 史上最大の偉人作戦(Meltdown)

第5シリーズ

  • 第25話 ホログラム 愛の楽園(Holoship)
  • 第26話 地獄の人生審判官(The Inquisitor)
  • 第27話 心の星はだれの星?(Terrorform)
  • 第28話 恐怖のホロウィルス(Quarantine)
  • 第29話 悪魔と天使・2つの顔(Demons and Angels)
  • 第30話 現実・幻覚、いまどっち?(Back to Reality)

第6シリーズ

  • 第31話 サイレーン 魔の誘惑(Psirens)
  • 第32話 ブレンド人間のおもてなし(Legion)
  • 第33話 にわかガンマン夢中の決闘(Gunmen of Apocalypse)
  • 第34話 花嫁は野獣美女(Emohawk: Polymorph II)
  • 第35話 驚異のリマーワールド(Rimmerworld)
  • 第36話 自分の未来と大戦争(Out of Time)

第7シリーズ

  • 第37話 カレーが変えた人類の歴史(Tikka to Ride)
  • 第38話 腰抜けリマー ヒーローになる日(Stoke Me a Clipper)
  • 第39話 めぐりめぐってオレがいる(Ouroboros)
  • 第40話 愛としっとの迷い道(Duct Soup)
  • 第41話 なぜかリマーが恋しくて(Blue)
  • 第42話 キレたクライテンの秘密(Beyond a Joke)
  • 第43話 黙れ!おしゃべりウィルス(Epideme)
  • 第44話 ドワーフ号 ミクロの奇跡(Nanarchy)

第8シリーズ

  • 第45話 元にもどって なんか変!?(Back in the Red: Part I)
  • 第46話 恋と出世のフェロモン騒動(Back in the Red: Part II)
  • 第47話 のせられて裁かれて(Back in the Red: Part III)
  • 第48話 オレたちに明日はある?(Cassandra)
  • 第49話 テレビ成り金クライテン(Krytie TV)
  • 第50話 13階のこりない面々(Pete: Part I)
  • 第51話 恐竜になった小鳥(Pete: Part II)
  • 第52話 そしてだれもいなくなった?(Only the Good...)

小説版

全四冊で、テレビ版とはプロットが異なる。1・2巻はロブ・グラントとダグ・ネイラーが「グラント・ネイラー」の名の下に合作。3巻はネイラー、4巻はグラントの単独作品である。初めの二冊が日本語訳されている。

参照

  1. ^ a b 宇宙船レッド・ドワーフ号 海外ドラマ情報ページ


参考文献

外部リンク