溝口誠
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溝口 誠 プロフィール
溝口 誠(みぞぐち まこと)は、データイーストが開発・販売した対戦型格闘ゲーム『ファイターズヒストリー』シリーズに登場するキャラクター。
概要
- 学ランと鉢巻きがトレードマークの、番長風な出で立ちで、大阪をこよなく愛するバリバリの大阪人。「喧嘩百段」を自称しており、それ相応に相応しい実力の持ち主である。ただし頭が良くなく、勉強の出来も悪い。
- 見た目通りの硬派で、最強の格闘家を目指し、世界中で武者修行の旅をしているが、もうじき三十路になりつつありながらも、高校卒業しておらず、現在10年目の留年を迎えている。また、千絵(ちえ)という彼女がいるが、詳しいことは明らかにされていない。
- 『ファイターズヒストリー』シリーズにおいて、そのインパクトのあるキャラクターや性格から、最も人気が高く、それ故に同シリーズの主人公と勘違いされやすい。しかし、これが切っ掛けで、スーパーファミコンで発売された2本目の『ファイターズヒストリー』では、『溝口危機一髪!!』と言うサブタイトルが付き、主人公に昇格している。『~溝口危機一髪!!』は、初代の続編である『~ダイナマイト』のダウンサイジング移植版だが、作中でのストーリー上からして『~ダイナマイト』の続編であると解釈できる。
- 『溝口危機一髪!!』では、たこ焼き屋「浪花一番」の名物と言われているオブジェのたこがチェルノブによって盗まれたため、それを取り返そうとチェルノブを追うという専用ストーリーがある。
- その後同社による格闘ゲーム『水滸演舞』のプレイステーション移植版に隠しキャラとして登場、セガサターンで発売されたその続編『水滸演舞 風雲再起』に通常選択キャラとしてゲスト出演していた。
- 『水滸演舞 風雲再起』でのゲスト出演後、長らくの間、格闘ゲーム界に姿を現す事無く、次第に忘れ去られていく存在となりつつあったが、データイーストのゲームに関する版権を引き継いだジー・モードとSNKプレイモアの提携により、2007年発売の格闘ゲーム『KOF MAXIMUM IMPACT REGULATION "A"(以下KOF MIAと表記)』にて参戦が決定し、晴れて格闘ゲーム界への復活を果たす事になった。
- 中学生レベルにも満たないほど英語が苦手であり、『キング・オブ・ファイターズ』すら読めなかった。
- 『KOF MIA』には、自分のパチモン(と溝口が判断した相手)であるリョウ・サカザキをシバキ倒すために参戦。また、溝口の参戦ストーリーでは、過去2作での「グレートグラップル」、およびエンディングで毎回連れ去られた「全地球爆拳闘大会」で全て溝口が優勝したことになっている。また、草薙京との対戦の際では、同じく高校留年中の京に対し、勝手に仲間意識を向けるシーンがある。しかし京本人は、溝口と違い出席日数不足で留年しているため、「カビが生えるまで高校に居座る奴と一緒にすんな!」と迷惑がっていた。
技の解説
- タイガーバズーカ
- 飛び道具。トラの形をした気の塊を飛ばす。
- ゲスト出演した『水滸演武 風雲再起』では、技中のセリフにちなんで「タイガーバズーカじゃ」というあまり変わりのない技名になっている。
- ちなみに、「~じゃ」の部分は声優(関西出身のDECO社員)のアドリブであり、彼はこのアドリブを行った為に溝口の声優に抜擢されたという経緯がある。
- 虎流砕
- 対空系の突進技で、体制を低くしながらダッシュアッパーを放つ。『KOF MIA』では、弱のみ4種の派生技を出せるようになり、強はヒット時のみ虎流砕以外の必殺技でキャンセルがかかるようになった。
- 空中連続蹴り
- もう一つの突進技で、突進しつつ飛びながらの左右のミドルキックを合計4回行い、〆に相手の頭上を蹴り叩く。『ファイターズヒストリー』シリーズでは、『~ダイナマイト』以降は空中攻撃のヒット中をキャンセルすることで空中でも出すことが可能になっておるほか、ゲスト出演してる作品では無条件で普通に空中でも使用できるようになっている。この技中に叫ぶ“チェストー!!”というセリフは、格闘ゲームブーム当時のほとんどのユーザーの間では有名で、まさにこのキャラの代名詞とも言える。
- 『水滸演武 風雲再起』では、技中のセリフにちなんで「チェスト」という技名になっている。また、『KOFMIA』での空中連続蹴りは弱では斜め上方(強は従来通りの真横)に向かって蹴りを出し、最速で蹴り叩きまで出すことで追撃可能となった。さらに空中連続蹴りの初段でそのまま相手を蹴り飛ばす2ゲージ消費の超必殺技「元祖・チェストォ!」がある。
- ごっついタイガーバズーカ
- 『~ダイナマイト』から登場した「タイガーバズーカ」の強化版。巨大飛び道具扱いとなっているので、他の通常の飛び道具をかき消す。ダメージはシリーズ内でも1,2を争うほど恐ろしく高いが、放つまでの溜めが長いので隙は大きい。
- 『水滸演武 風雲再起』では、技中のセリフにちなんで「ごっついタイガーバズーカじゃ」というこちらもあまり変わりのない技名になっている。また、同作では、ボタンによる溜めの長さによって、飛ばす気の塊の大きさが変わる。
- 『KOF MIA』では1ゲージ消費の超必殺技に格上げされ、溜め動作をキャンセルすることが可能。
- 通天砕
- 『~ダイナマイト』から登場した対空技。見た目からして、「虎流砕」の強化版と解釈できる。『~ダイナマイト』稼動当時、「ごっついタイガーバズーカ」とは違ってインストラクションカードに載せられず、隠し必殺技の扱いとなった(勿論、隠し必殺技と言えども、通常の必殺技と同じ扱いなので、コマンドさえ知っていれば無条件でいつでも出せる)。この技の特徴として、ただ単に使えば昇龍拳のような技となんら変わりないが、相手の至近距離で行うと、巻き込ませて多段ヒットするという、『ストリートファイター』シリーズのケン・マスターズの技である「神龍拳」と同じ特徴を持つ。とはいえ「神龍拳」と違ってヒット中にボタンを連打する必要はない。
- 『KOF MIA』では2ゲージ消費の超必殺技に格上げされたが、3ゲージ消費の超必殺技『新世界』の効果中のみ、以前と同じ全ボタン同時押しでの通天砕も使用可能になる。
- 爆衝・神鬼撃(ばくしょう・しんきげき)
- 『KOFMIA』で使用する、2ゲージ消費の超必殺技。
- 空中タイガーバズーカじゃ
- 『水滸演武 風雲再起』での「タイガーバズーカじゃ(タイガーバズーカ)」の空中版。斜めだけでなく横にも発射することができ、1回のジャンプで計5回まで発射することができる。
- 威血路雨(いちろう)
- 『水滸演武 風雲再起』での必殺技で、気で作り上げたバットを振るう。飛び道具を跳ね返す効果がある。
- 技中は、野球のユニホームに変身するが、技名はそう読む割に、変身時に着るユニホームの柄は白黒の縦じま模様である。
- 羊の呪い
- 『水滸演武 風雲再起』での究極奥義で、羊を出現させて子羊を相手に飛ばさせ、子羊に当たった相手は羊に変身させられてしまうという技。当然、羊に変身させるだけの技ではないので、羊に当たればダメージを受ける。ちなみに登場する羊の絵柄は、同じデータイースト作品である『トリオ・ザ・パンチ』に出てくるボスの1つである羊と同じ絵柄である。