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帝国電機製作所

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株式会社帝国電機製作所
TEIKOKU ELECTRIC MFG.CO.,LTD.
帝国電機製作所本社
種類 株式会社
市場情報
東証プライム 6333
2005年2月28日上場
大証1部(廃止) 6333
1999年5月28日上場
本社所在地 日本の旗 日本
679-4395
兵庫県たつの市新宮町平野60番地
設立 1939年9月12日
業種 機械
法人番号 3140001039376 ウィキデータを編集
事業内容 ポンプ、かくはん機などの製造販売
代表者 頃安義弘(代表取締役社長執行役員
資本金 31億3,297万円6,450円
(2020年3月期)[1]
発行済株式総数 2,040万8,138株
(2020年6月29日現在)[1]
売上高 連結:235億7,609万円
単独:113億2,618万円
(2020年3月期)[1]
営業利益 連結:37億5,076万円
単独:14億9,621万円
(2020年3月期)[1]
経常利益 連結:38億2,901万円
単独:18億9,449万円
(2020年3月期)[1]
純利益 連結:31億5,525万円
単独:14億6,451万円
(2020年3月期)[1]
純資産 連結:270億5,100万円
単独:211億1,368万円
(2020年3月期)[1]
総資産 連結:347億7,785万円
単独:237億2,269万円
(2020年3月期)[1]
従業員数 連結:1,296[112]人
単独:319[14]人
(2020年3月31日現在)[1]
決算期 3月31日
会計監査人 有限責任監査法人トーマツ
主要株主 三菱電機 11.62%
日本トラスティ・サービス信託銀行(信託口) 8.94%
(2020年3月31日現在)[1]
主要子会社 協和電機製作所 100%
上月電装 100%
帝伸製作所 100%
平福電機製作所 100%
外部リンク https://www.teikokudenki.co.jp/
特記事項:経営指標は 2020年3月期 第116期 有価証券報告書 従業員数は就業人員であり、臨時従業員数は[ ]内に年間の平均人員を外数で記載している。
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帝国電機製作所(ていこくでんきせいさくじょ、: TEIKOKU ELECTRIC MFG.CO.,LTD.)は、兵庫県たつの市新宮町に本社を置く機械メー���ー。

東証プライム上場企業。

概要

化学液が漏れない完全無漏洩ポンプ(キャンドモータポンプ)を主力製品とし、研究開発から設計、製造、販売、メンテナンスまで一貫して行っている。

主に石油化学プラント、ファインケミカル、医薬、食品業界、原子力発電所、変電所で使用され、シェアは国内・約60%、世界・約40%と世界一を誇る。

現在では、キャンドモータポンプを主な製品とする「ポンプ事業」、コントロールユニットのような自動車用電装品とシーケンサ用基板などの産業機器用基板を主な製品とする「電子部品事業」のほか、昇降機などの特殊機器や健康食品などの事業を展開している。

社是は「みんなで良くなろう」「誠実に事に当たろう」「積極的にやろう」である。

歴史

1939年、大阪で二人のエンジニアが始めた鉄道信号機の製造、販売が始まり。鉄道の指定工場として認められ、主に大阪鉄道局管内の各種信号を製作していた。その後、朝鮮総督府鉄道局南満州鉄道株式会社、華北交通株式会社から鉄道電気信号用品を受注するなど、電気信号メーカーとしての基盤を築き上げていく。

1943年川西航空機株式会社の協力工場として航空機用電気部品の製造を開始。

1945年、軍需省監督工場の指定を受け、資本金80万円に増資。

1947年、当時としては画期的であった電気自動車「エレカ号」を開発。一度充電すると2〜3時間、距離にして約50kmしか走行できなかったが、箱根宮ノ下の急坂で行われた通産省主催の性能テストで優秀さが認められた。しかし、1949年、原油の輸入統制が解除となり、ガソリン自動車が一躍脚光を浴び始めたことで、電気自動車事業から撤退。その後、1952年にハイテンションマグネト、1953年には充電用ダイナモ、充電用リレー、回転計用発電機1954年にはエンジンの点火調整用自動進角装置と、次々に自社製品を開発。

1960年、独自の技術で現在の主力製品であるキャンドモータポンプの開発に成功。

1991年には世界最大のケミカル産業を持つ北米にて、初めての海外現地法人TEIKOKU USA INC. を設立し、1994年には中国の大連市に大連帝国キャンドモータポンプ有限公司を設立。

現在では海外7ヶ国(アメリカ中国台湾シンガポールドイツ韓国インド)に拠点を設立している。

歴代社長

氏名 在任期間 出身校
入江慶次郎 1984年6月 - 2007年1月 姫路工業大学電気科[2]
宮地国雄 2007年1月 - 2019年1月 大阪経済大学経営学部[3]
白石邦記 2019年1月 - 2021年2月 日本文理大学工学部[4]
頃安義弘 2021年2月 - 2024年6月 姫路工業大学工学部
村田潔 2024年6月 - 岡山大学経済学部

沿革

  • 1939年昭和14年)9月 - 株式会社帝国電機製作所を設立。鉄道保安設備としての電気信号装置、一般電気機械の製作販売を手がける。
  • 1944年(昭和19年)2月 - 業務の拡張と戦時疎開のため、兵庫県揖保郡新宮町に新宮工場を竣工。
  • 1947年(昭和22年)4月 - 電気自動車完成・販売。
  • 1958年(昭和33年)
    • 4月 - 東京出張所を開設(現・東京営業所)。
    • 6月 - 軸方向空隙形誘導電動機(A型モータ)を試作。
  • 1960年(昭和35年)4月 - キャンドモータポンプ1号機が完成。「テイコクモータポンプ」と命名。
  • 1962年(昭和37年)
  • 1963年(昭和38年)
    • 4月 - テイコクかくはん機が完成。
    • 5月 - 大型変圧器用電動油ポンプが完成。
    • 7月 - 大阪営業所を開設。
    • 12月 - 株式会社平福電機製作所を設立。
  • 1964年(昭和39年)5月 - 九州出張所を開設(現・九州営業所)。
  • 1966年(昭和41年)11月 - 上月電装株式会社を設立。
  • 1968年(昭和43年)12月 - 株式会社帝伸製作所を設立。
  • 1970年(昭和45年)5月 - 名古屋出張所を開設(現・名古屋営業所)。
  • 1971年(昭和46年)8月 - 東京サービス工場を開設。
  • 1972年(昭和47年)1月 - 西部出張所を開設(現・西部営業所)。
  • 1973年(昭和48年)
    • 3月 - 運転監視装置「テイコク・ロータリー・ガーディアン」(TRG)を発表。
    • 10月 - 化学プラントショーでボール回転式流量計が「CPアイデア賞」を受賞。
  • 1979年(昭和54年)10月 - 化学プラントショーで、TRGが「最優秀製品賞」を受賞。
  • 1986年(昭和61年)4月 - 帝和エンジ株式会社(現・帝和エンジニアリング)を設立。
  • 1987年(昭和62年)3月 - 通商産業大臣より高圧ガス製造設備認定事業所として認定を受ける。
  • 1988年(昭和63年)5月 - 超純水用ポンプ製造のためにクリーンルームを設置。
  • 1991年平成3年)11月 - 米国にて現地法人TEIKOKU USA INC.を設立。
  • 1994年(平成6年)12月 - 合弁会社として大連帝国キャンドモータポンプ有限公司を設立。
  • 1996年(平成8年)5月 - ISO 9001を認証取得。
  • 1999年(平成11年)
    • 1月 - 台湾帝国ポンプ株式会社を設立。
    • 3月 - TEIKOKU SOUTH ASIA PTE LTD.を設立。
    • 5月 - 大阪証券取引所第2部に上場。
  • 2001年(平成13年)3月 - ISO 14001を認証取得。
  • 2002年(平成14年)7月 - TEIKOKU Electric GmbHを設立。
  • 2005年(平成17年)
  • 2006年(平成18年)9月 - 東京証券取引所第1部に上場。
  • 2007年(平成19年)2月 - 大阪証券取引所第1部に上場。
  • 2008年(平成20年)10月 - 技術開発センター及び上月電装の工場が竣工。大連帝国キャンドモータポンプ有限公司が工場を増設。
  • 2009年(平成21年)
    • 2月 - 中国に無錫大帝キャンドモータポンプ修理有限公司を設立。
    • 6月 - 中国に済南大帝キャンドモータポンプ修理有限公司を設立。
  • 2010年(平成22年)
    • 4月 - 平福電機製作所の新工場が竣工。
    • 5月 - Teikoku USA Inc.が米国TEXAS PROCESS EQUIPMENT COMPANY社のキャンドモータポンプ修理サービス事業を買収
  • 2012年(平成24年)3月 - 大連帝国キャンドモータポンプ有限公司が台湾帝国ポンプ有限公司を子会社化。
  • 2013年(平成25年)
    • 8月 - 光都工場が竣工。
    • 12月 - 中国に成都大帝キャンドモータポンプ修理有限公司を設立。
  • 2015年(平成27年)5月 - 韓国にTeikoku Korea Technical Service Co., Ltd.を設立。
  • 2024年(令和6年)3月 - 100%子会社である平福電機製作所の事業停止を決定。

拠点

主力商品

  • ポンプ
    • キャンドモータポンプ
    • 定量ポンプ
    • マグネットポンプ
    • スラリー自吸式ポンプ
    • 溶融塩用モータポンプ
    • 電動油ポンプ
    • トロコポンプ
  • かくはん機
    • キャンドモータかくはん機
    • 破砕機
    • エアレータ
  • その他
    • モータ回転方向検知器
    • 高圧注入装置
    • SF6電動送風機
    • 活線浄油機
    • ブレーキモータ
    • 電磁石

グループ企業

国内

海外

脚注

出典

  1. ^ a b c d e f g h i j 株式会社帝国電機製作所 第116期 有価証券報告書”. EDINET (2020年6月29日). 2021年1月2日閲覧。
  2. ^ 株式会社帝国電機製作所 第95期 有価証券報告書
  3. ^ “帝国電機製作所、宮地国雄氏(新社長)”. 日本経済新聞 (日本経済新聞社). (2006年12月23日) 
  4. ^ “帝国電機製作所、社長に白石邦記氏”. 日刊工業新聞電子版 (日刊工業新聞社). (2018年11月10日). https://www.nikkan.co.jp/articles/view/00495478 2021年1月2日閲覧。 

外部リンク