公益判別会議
表示
公益判別会議(ペルシア語: مجمع تشخیص مصلحت نظام)はイラン・イスラーム共和国における政治上の権能を持つ会議で、構成員は最高指導者の任命による[1]。1988年2月6日の憲法改正の際に設置された[2]。公益判別会議の目的は、マジュレス(議会)と監督者評議会のあいだで相違や不一致が生じた場合にこれを解決すること、また最高指導者に対する諮問会議として機能することである。
現議長はサーデグ・ラーリージャーニー(2018年12月-[3])。書記はモハンマド・バーゲル・ゾルガドル。ラフサンジャーニーの加入以降、議会の権限は強まっている[要出典]。|
日本語ではほかに体制利益判別会議、公益評議会[4]とも訳される。また報道では「最高評議会」なる訳語をあてることもある。
構成
[編集]会議員の構成を以下に示す。*は再任。
2022年 -
[編集]2022年9月、今期の議員が任命された[5]。
2017年 - 2022年
[編集]2017年8月14日、今期の議長、書記及び議員が任命された[6]。今期新たに任命された議員には、モハンマド・バーゲル・ガーリーバーフやエブラーヒーム・ライースィーらがいる[7]。
2012年 - 2017年
[編集]2012年3月14日、この期の議員が任命された[8]。
2007年 - 2012年
[編集]2007年 - 2012年の公益判別会議員[9]。
- アリー・アクバル・ハーシェミー・ラフサンジャーニー(アーヤトッラー、議長)
- アフマド・ジャンナティー(アーヤトッラー)*
- アッバース・ヴァーエズ・タバスィー(アーヤトッラー)*
- エブラーヒーム・アミーニー・ナジャファーバーディー(アーヤトッラー)
- ゴラームアリー・ハッダード=アーデル(Ph.D.)*
- モハンマド・エマーミー・カーシャーニー(アーヤトッラー)*
- アリー・モヴァーヘディー=ケルマーニー(アーヤトッラー)*
- ハサン・エブラーヒーム・ハビービー(Ph.D.)
- ミール・ホセイン・ムーサヴィー *
- アリー・アクバル・ヴェラーヤティー(M.D.)*
- ゴルバーンアリー・ドッリー=ナジャファーバーディー(アーヤトッラー)*
- モハンマド・モハンマディー・レイシャフリー(ホッジャトルエスラーム)*
- ハサン・サーネイー(ホッジャトルエスラーム)*
- ハサン・フェレイドゥーン・ロウハーニー(ホッジャトルエスラーム)*
- ハビーボッラー・アスガル・オウラーディー *
- アリー・ラーリージャーニー(Ph.D.)
- モハンマドレザー・バーホナル
- モハンマド・レザー・タヴァッソリー・マハッラーティー(アーヤトッラー)*
- モスタファー・ミールサリーム *
- モルテザー・ナバーヴィー *
- アリー・アクバル・ナーテグ=ヌーリー(ホッジャトルエスラーム)*
- ハサン・フィールーザーバーディー (少将)*
- ゴラーム・レザー・アーガーザーデ *
- ビージャーン・ナームダール・ザンギャネ *
- モフセン・レザーイー(Ph.D.)*
- アリー・アーガー=モハンマディー
- モハンマド・フォルーザンデ
- ダーヴード・ダーネシュ=ジャアファリー
2002年 - 2007年
[編集]2002年 - 2007年の公益判別会議員[10]。
|
関係諸官
|
1997年 - 2002年
[編集]1997年から2002年の公益判別会議の構成[11][12].
|
関係諸官
監督者評議会員(イスラーム法学者)
|
関連項目
[編集]脚注
[編集]- ^ “Expediency Council” (English). Iran: Who holds the power?. BBC. 2008年1月29日閲覧。
- ^ “Political Structure of Islamic Republic Iran” (English). Foreign Press and Media Department, Ministry of Culture and Islamic Guidance. 2007年8月21日時点のオリジナルよりアーカイブ。2008年1月29日閲覧。
- ^ “Leader appoints Ayat. Sadeq Amoli Larijani as new Expediency Council chief”. Press TV. (2018年12月30日) 2019年3月18日閲覧。
- ^ “イラン公益評議会議長、「6カ国は誠実ではない」”. IRIB (2012年6月21日). 2012年11月8日閲覧。
- ^ “Leader appointed members of Expediency Council for the new term”. Khamenei.ir (2022年9月20日). 2024年7月11日閲覧。
- ^ “Leader Appoints New Members to Iran’s Expediency Council”. Tasnim News Agency. (2017年8月14日) 2018年10月26日閲覧。
- ^ “Expediency Council gets new chairman”. Tehran Times. (2017年8月14日) 2018年10月30日閲覧。
- ^ “イラン公益評議会議員の任命”. アヤトッラー・セイエド・アリー・ハーメネイー業績・作品研究所. (2012年3月14日) 2012年11月8日閲覧。
- ^ “ركيب تازه اعضاي مجمع تشخيص مصلحت” (فارسی). بازتاب (۸ اسفند ۱۳۸۵). 2007年3月2日時点のオリジナルよりアーカイブ。بهمن ۹ ۱۳۸۶閲覧。
- ^ “نگاهی به ادوار و اعضای مجمع از بدو تأسیس” (فارسی). مجمع تشخیص مصلحت نظام. 2007年6月22日時点のオリジナルよりアーカイブ。بهمن ۹ ۱۳۸۶閲覧。
- ^ “Expediency Discernment Council Members”. Military. GlocalSecurity.org. 2008年1月30日閲覧。
- ^ “Members of the Expediency Discernment Council of the System (April 2000)”. IranOnline.com. 2008年1月30日閲覧。
外部リンク
[編集]- 公式ウェブサイト
- GlobalSecurity.orgよりExpediency Discernment Council
- GlobalSecurity.orgより議員リスト(前期のもの)
- Is the Hojjatieh Society Maiking a Comeback?, Radio Free Europe, (2004-09-13)に関係記事
- Sepehr, Houshang (2006), “A Caliphate disguised as a republic”, International Viewpoint 2008年1月31日閲覧。