コンテンツにスキップ

フュン島

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

2024年6月12日 (水) 00:52; Kalz (会話 | 投稿記録) による版 (人口統計更新)(日時は個人設定で未設定ならUTC

(差分) ← 古い版 | 最新版 (差分) | 新しい版 → (差分)
フュン島の位置
フュン島にあるイーエスコウ城

フュン島デンマーク語:Fyn)は、デンマークの中央部にあるユトランド半島の東に位置し、面積は2,984 km2グリーンランドとその属島を除くとデンマークで3番目に広い。人口は477,131人(2024年時点)。

中心都市は島の中央部にあるデンマーク第3の都市オーデンセで、童話作家ハンス・クリスチャン・アンデルセンの出身地として有名。少年期の14年を過ごした家も残っており、アンデルセンの家という名のついた博物館もある[1]

フュン島は周辺の島を併せてフュン県を構成していたが、2007年の自治体再編により南デンマーク地域(Region Syddanmark)に属する。

フュン島と首都コペンハーゲンのあるシェラン島とは大ベルト海峡で隔てられている。1998年に完成した大ベルト橋は、海峡の中にあるスプロウエ島デンマーク語版を間に挟んだ西橋と東橋からなり、東橋は主スパン長1624mで、世界第2位の長さの吊橋である。

フュン島と西側のユトランド半島の間には小ベルト海峡があり、2本の橋で結ばれており、南のトーシンエ島との間にも橋がある。マガンなどのカモガン類が生息している小ベルト海峡[2]および北海岸のエベル島英語版付近[3]ラムサール条約登録地である。

島の東部の小さな村ヘスルエーヤに約370立方メートル、1000トン余の大石が存在し、「姥石」(うばいし)と呼ばれている。その大石は周囲の土壌とまったく関係ない花崗岩である。氷河に押し流された捨て子石とか迷子石とか言われるものの一種であることは確かである[4]

脚注

[編集]
  1. ^ 鈴木雅子「ぶらりデンマーク」/ 村井誠人編著 『デンマークを知るための68章』 明石書店 2009年 37ページ
  2. ^ Lillebælt | Ramsar Sites Information Service”. rsis.ramsar.org (2012年1月1日). 2023年4月1日閲覧。
  3. ^ Nærå Coast and Æbelø area | Ramsar Sites Information Service”. rsis.ramsar.org (2012年1月1日). 2023年4月1日閲覧。
  4. ^ 村井誠人「デンマークの地勢」/ 村井誠人編著 『デンマークを知るための68章』 明石書店 2009年 17ページ

参考文献

[編集]

関連項目

[編集]