コンテンツにスキップ

櫛真智命

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

これはこのページの過去の版です。常熊存翁 (会話 | 投稿記録) による 2023年7月27日 (木) 16:00個人設定で未設定ならUTC)時点の版 (加筆・修正。)であり、現在の版とは大きく異なる場合があります。

櫛真智命

神祇 天津神
全名 櫛真智命
別名 久慈真智命、大麻等乃知神、櫛真命、櫛真乳魂命[1]
神格 太占
神皇産霊尊[1]
天曽己多智命[1]
神社 天香山神社大麻止乃豆乃天神社
テンプレートを表示

櫛真智命(くしまちのみこと)は、太占を司る

概要

日本神話には一切登場しないが、『延喜式』の神名帳に天香山坐櫛真命神社と見え、元の名が大麻等乃知神(おおまとのちのかみ)とされている。また、京中の左京二条坐神として太詔戸命神と共に久慈真智命神の名が見える。「郡」系図では天押雲命の父を櫛真智命としており[2]天児屋命の別名とする説がある[3]

度会氏の系図では櫛真乳魂命(くしまちむすひ/くしまちたま)と表記され、天曽多智命の父で天牟羅雲命の五世の祖としている[1]卜部氏の系図では武乳速命の父としてその名が記され、別名が麻等能豆命(まとのずのみこと)とされる[4]

祀る神社

脚注

  1. ^ a b c d 早川純三郎「度会氏系図」『系図綜覧』巻二、国書刊行会、1915年、396頁。
  2. ^ 鈴木真年「郡 姓評連」『諸氏家牒』、東京大学史料編纂所データベース。
  3. ^ 平田篤胤『古史成文』二巻、平田篤雄出版、1879年、13頁。
  4. ^ 鈴木真年「卜部 武蔵・伊豆」『百家系図稿』巻六。

関連項目