海守
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海守(うみもり)とは、海上保安庁の公認の下、財団法人海上保安協会と日本財団によって運営されているボランティア団体である。会員数は約66,800人。 118番通報制度の啓発を通じて、密漁や不審船に警戒することを設立趣旨に掲げていることから、必然的に民間防衛組織としての性格をもつ。
沿革・設立の経緯
2001年(平成13年)に発生した九州南西海域工作船事件や、翌年に明らかになった北朝鮮による日本人拉致問題を契機として、2003年(平成15年)に日本財団の援助で結成された。「海守」の事務局は財団法人海上保安協会におく。
「海守」は、海上保安庁の118番通報制度についての知識を社会全体に普及させることを通じて、日本に「海を見守る情報ネットワーク」を構築することを目指すボランティア団体として結成された。
会の活動内容
「海守」の活動は、あくまでも民間人のボランティアであり、会員は義務を負わない。会の設立趣旨は、会員が日本の海において不審船や密漁などの事件や水難事故について見聞きした場合、海の安全のため海上保安庁への通報に努めるものである。また、各地では定期的に会員有志による親睦会や勉強会、石油流出事故の際に流出油災害ボランティアとして活躍するための訓練等が企画されている。
会員は、海上保安庁公認のボランティアとしての立場があり、海上保安庁に住所や氏名などの個人情報を登録される。