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'''日本ファルコム株式会社'''(にほんふぁるこむかぶし��がいしゃ)は主に[[パーソナルコンピュータ|パソコン]]用[[ゲームソフト]]を開発・販売している[[日本]]の企業。代表作は『[[ドラゴンスレイヤー (ゲーム)|ドラゴンスレイヤーシリーズ]]』、『[[イースシリーズ]]』、『[[英雄伝説シリーズ]]』など。 |
'''日本ファルコム株式会社'''(にほんふぁるこむかぶしきがいしゃ)は主に[[パーソナルコンピュータ|パソコン]]用[[ゲームソフト]]を開発・販売している[[日本]]の企業。代表作は『[[ドラゴンスレイヤー (ゲーム)|ドラゴンスレイヤーシリーズ]]』、『[[イースシリーズ]]』、『[[英雄伝説シリーズ]]』など。 |
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== 概要 == |
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== 沿革 == |
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=== 創立当初 === |
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[[1981年]]3月に創業。[[1980年代]]、[[東京都]][[立川市]]で[[パーソナルコンピュータ|マイコン]]ショップ(コンピューターランド立川)を経営する傍らでパソコン向けのゲームソフトを制作して販売していた。当初は[[シミュレーションゲーム]]を皮切りに、[[シューティングゲーム]]や[[ゴルフ]]ゲームや[[西洋占星術]]ソフトなどバラエティにとんでおり、[[1984年]]に[[コンピュータRPG]]である『[[ドラゴンスレイヤー (ゲーム)|ドラゴンスレイヤー]]』が登場する。この頃からは[[アクションロールプレイングゲーム|アクションRPG]]を中心に自社開発も盛んになった。[[1985年]]には[[アクションロールプレイングゲーム|アクションRPG]]の『[[ザナドゥ (ゲーム)|ザナドゥ]]』を流通出荷調べで売り上げ本数40万本という驚異的な販売本数を記録し、国内のパーソナルコンピュータ用のセールスソフトとしては、[[2007年]]現在もこれを越える記録は無いとされている。 |
[[1981年]]3月に創業。[[1980年代]]、[[東京都]][[立川市]]で[[パーソナルコンピュータ|マイコン]]ショップ(コンピューターランド立川)を経営する傍らでパソコン向けのゲームソフトを制作して販売していた。当初は[[シミュレーションゲーム]]を皮切りに、[[シューティングゲーム]]や[[ゴルフ]]ゲームや[[西洋占星術]]ソフトなどバラエティにとんでおり、[[1984年]]に[[コンピュータRPG]]である『[[ドラゴンスレイヤー (ゲーム)|ドラゴンスレイヤー]]』が登場する。この頃からは[[アクションロールプレイングゲーム|アクションRPG]]を中心に自社開発も盛んになった。[[1985年]]には[[アクションロールプレイングゲーム|アクションRPG]]の『[[ザナドゥ (ゲーム)|ザナドゥ]]』を流通出荷調べで売り上げ本数40万本という驚異的な販売本数を記録し、国内のパーソナルコンピュータ用のセールスソフトとしては、[[2007年]]現在もこれを越える記録は無いとされている。 |
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=== 成長期から黄金期へ === |
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[[1987年]]に発売されたアクションRPGの『[[イースI|イース]]』は続編の『[[イースII]]』とともに大ヒットを記録した。その後、[[ビクター音楽産業]]や[[角川書店]]、[[キングレコード]]と組んで[[ファルコムレーベル]]を設立し、オリジナル/アレンジ[[コンパクトディスク|CD]]や[[オリジナルビデオアニメ]]の製作、イベント「[[ファルコム・フェスティバル]]」、「[[ミス・リリア・コンテスト]]」などの開催や、[[J.D.K.BAND]]による[[ライブ]]活動などで[[メディアミックス]]が盛んに行われた。その他、[[1989年]] |
[[1987年]]に発売されたアクションRPGの『[[イースI|イース]]』は続編の『[[イースII]]』とともに大ヒットを記録した。その後、[[ビクター音楽産業]]や[[角川書店]]、[[キングレコード]]と組んで[[ファルコムレーベル]]を設立し、オリジナル/アレンジ[[コンパクトディスク|CD]]や[[オリジナルビデオアニメ]]の製作、イベント「[[ファルコム・フェスティバル]]」、「[[ミス・リリア・コンテスト]]」などの開催や、[[J.D.K.BAND]]による[[ライブ]]活動などで[[メディアミックス]]が盛んに行われた。その他、[[1989年]][[1998年]]の間、東京・[[代々木]]に自社製品のグッズ販売の直営店「[[ファルコムショップ]]」を開店していた。また家庭用ゲーム機である[[ファミリーコンピュータ|ファミコン]]や[[スーパーファミコン]]、[[PCエンジン]]に関しても、[[ナムコ]]や[[ハドソン]]、[[コーエー]]、[[ビクター]]、[[トンキンハウス]]、[[エポック社]]などに[[ライセンス]]を提供し、[[コンシューマーゲーム]]機へ進出を果たした。 |
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[[1992年 |
[[1992年]][[1994年]]は、PC向けに出したのは『[[ドラゴンスレイヤー英雄伝説#ドラゴンスレイヤー英雄伝説II|ドラゴンスレイヤー英雄伝説II]]』、『[[ブランディッシュ#ブランディッシュ2 THE PLANET BUSTER|ブランディッシュ2]]』、『[[英雄伝説III「白き魔女」]]』、『[[ブランディッシュ#ブランディッシュ3 SPRIT OF BALCAN|ブランディッシュ3]]』のみにとどまった。家庭用ゲーム機に対しては、自社開発としてスーパーファミコンに『[[ぽっぷるメイル]]』、『[[イースV]]』を、PCエンジンに『[[風の伝説ザナドゥ|風の伝説ザナドゥシリーズ]]』を供給したほか、[[セガ]]の[[メガドライブ]]・[[メガCD]]向けの子会社として[[セガ・ファルコム]]を設立し、『[[ぽっぷるメイル]]』、『[[ドラゴンスレイヤー英雄伝説]]』、『[[ドラゴンスレイヤー英雄伝説#ドラゴンスレイヤー英雄伝説II|ドラゴンスレイヤー英雄伝説II]]』、『[[ロードモナーク]]』を出した。 |
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[[1988年]]から[[1996年]]までの毎年年末は、ゲーム[[サウンドトラック]]や[[ラジオドラマ]]などが収録されたファンのためのCDボックス『[[ファルコムスペシャルBOX]]』シリーズが発売され、人気を博した。[[2003年]]にはファンの熱い期待により、『ファルコムスペシャルBOX'2004』が7年ぶりに発売された。 |
[[1988年]]から[[1996年]]までの毎年年末は、ゲーム[[サウンドトラック]]や[[ラジオドラマ]]などが収録されたファンのためのCDボックス『[[ファルコムスペシャルBOX]]』シリーズが発売され、人気を博した。[[2003年]]にはファンの熱い期待により、『ファルコムスペシャルBOX'2004』が7年ぶりに発売された。 |
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== 主な作品 == |
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=== 自社開発作品 === |
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* [[ギャラクティックウォーズ]] 1982年 |
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* [[北の脅威]] 1984年 |
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* [[異次元からの脱出]] 1984年 |
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* [[ドラゴンスレイヤー (ゲーム)|ドラゴンスレイヤーシリーズ]] 1984年 |
* [[ドラゴンスレイヤー (ゲーム)|ドラゴンスレイヤーシリーズ]] 1984年年 (後にそれぞれ独立シリーズ化) |
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** [[ザナドゥ (ゲーム)|ザナドゥ]]シリーズ 1985年 |
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** [[ロマンシア]] 1986年 |
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** [[ドラゴンスレイヤーIV ドラスレファミリー|ドラスレファミリー]] 1987年 |
** [[ドラゴンスレイヤーIV ドラスレファミリー|ドラスレファミリー]] 1987年 |
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** [[ソーサリアン]]シリーズ 1987年 |
** [[ソーサリアン]]シリーズ 1987年 |
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** [[ドラゴンスレイヤー英雄伝説]]シリーズ 1989年 |
** [[ドラゴンスレイヤー英雄伝説]]シリーズ 1989年年 |
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** [[ロードモナーク]]シリーズ 1991年 |
** [[ロードモナーク]]シリーズ 1991年 |
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** [[風の伝説ザナドゥ]]シリーズ 1994年 |
** [[風の伝説ザナドゥ]]シリーズ 1994年年 |
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* [[アステカ (ゲーム)|アステカ]]シリーズ 1985年 |
* [[アステカ (ゲーム)|アステカ]]シリーズ 1985年 |
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* [[イースシリーズ]] 1987年 |
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* [[英雄伝説シリーズ]] 1989年 |
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** ドラゴンスレイヤー英雄伝説シリーズ 1989年 |
** ドラゴンスレイヤー英雄伝説シリーズ 1989年年 |
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** [[英雄伝説 ガガーブトリロジー|ガガーブトリロジー]] 1994年 |
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** [[英雄伝説VI「空の軌跡」|空の軌跡]]シリーズ 2004年 |
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* [[スタートレーダー]] 1989年 |
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* [[ダイナソア]] 1990年 |
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* [[ブランディッシュ]]シリーズ 1991年 |
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* [[ヴァンテージ・マスター]]シリーズ 1997年 |
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* [[ツヴァイ!!]] 2001年 |
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* [[月影のデスティニー]] 2003年 |
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* [[アークトゥルス (ゲーム)|アークトゥルス]] 2003年 |
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* [[幻想三国誌]]シリーズ 2004年 |
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=== ライセンス提供作品 === |
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* [[ソーサリアン#ソーサリアン・レジェンド|ソーサリアン・レジェンド]] 2005年 |
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* [[イース・ストラテジー]] 2006年 |
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* [[ソーサリアンオンライン]] 2006年 |
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** [http://www.falcom.co.jp/ 日本ファルコム] |
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* 関連サイト |
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** [http://www.amusement-center.com/project/falcom/ ファルコムミュージアム] - [[D4エンタープライズ]]が運営する |
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* ファンサイト |
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** [http://www.falnavi.net/ Falnavi.net] - Falcom関連総合検索サイト |
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** [http://f14.aaa.livedoor.jp/~trilogy/ RISING FORCE] - ファルコムゲーム総合リンク集 |
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** [http://adol.jp/ Falcom 21st Century] |
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** [http://homepage1.nifty.com/sugimo/falcom/ ファルコム大好きっ |
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** [http://www32.ocn.ne.jp/~shuji/ys.htm 終着駅 - イース研究所] - 『[[イースシリーズ]]』と日本ファルコム関連ソフトのサイト |
** [http://www32.ocn.ne.jp/~shuji/ys.htm 終着駅 - イース研究所] - 『[[イースシリーズ]]』と日本ファルコム関連ソフトのサイト |
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** [http://www14.big.or.jp/~nijiyume/fal002/ 藍恋工廠 - ファルコム博物館] |
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2007年9月26日 (水) 12:30時点における版
種類 | 株式会社 |
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市場情報 | |
略称 | ファルコム、Falcom |
本社所在地 |
190-0012 東京都立川市曙町1-14-13 |
設立 | 2001年11月1日 |
業種 | 情報・通信業 |
法人番号 | 2012801004044 |
事業内容 | 自社タイトルゲームソフトの開発、制作/ミュージックタイトル、ビデオタイトルの制作/オリジナルゲームソフトの企画/ゲームソフトおよび関連商品の販売/各種ライセンス提供 |
代表者 | 近藤季洋(代表取締役) |
資本金 | 161,530,000円(2006年12月末現在) |
売上高 | 10億7600万円(2006年9月期) |
決算期 | 9月30日 |
関係する人物 |
加藤正幸(創業者、現会長) 山﨑伸治(前・代表取締役) |
外部リンク | www.falcom.co.jp |
日本ファルコム株式会社(にほんふぁるこむかぶしきがいしゃ)は主にパソコン用ゲームソフトを開発・販売している日本の企業。代表作は『ドラゴンスレイヤーシリーズ』、『イースシリーズ』、『英雄伝説シリーズ』など。
概要
1981年に創業。2001年にゲーム部門を分割し、現法人とする。2003年12月2日には東京証券取引所マザーズに上場。創業者は現会長の加藤正幸。社名は『スター・ウォーズ』に登場した「ミレニアム・ファルコン号」からの着想で、「ファルコン」の語尾に当時コンピューター開発関係の社名として称されることが多かった「com」を合成したもの。元は米アップルコンピュータの代理店。
日本のパソコンゲームの黎明期である8ビットパソコンの時代より続く老舗メーカーであり、日本では数少ないパソコンゲームを業務の中心としながらもアダルトゲームの開発を行なわないメーカーでもある(過去に1本だけアダルトゲームを開発したことがある)。8ビット時代から多くのヒット作品を生み出しており、ロールプレインングゲーム(特にアクションRPG)には高評価を得た物が多い。早くに自社レーベルを発足させる等ゲームミュージックに力を入れており、その質の高さにも定評がある。
ライセンス提供にも積極的で、多くの作品が他社の開発・販売によって家庭用ゲーム機に移植されている。PCエンジン、スーパーファミコン向けには自社開発も行なっていたが、いずれもハード末期の参入であった為すぐに撤退し本数は非常に少ない。近年はプレイステーション・ポータブル (PSP) 向けに自社作品の移植を開発・販売ともに行なっている。
沿革
創立当初
1981年3月に創業。1980年代、東京都立川市でマイコンショップ(コンピューターランド立川)を経営する傍らでパソコン向けのゲームソフトを制作して販売していた。当初はシミュレーションゲームを皮切りに、シューティングゲームやゴルフゲームや西洋占星術ソフトなどバラエティにとんでおり、1984年にコンピュータRPGである『ドラゴンスレイヤー』が登場する。この頃からはアクションRPGを中心に自社開発も盛んになった。1985年にはアクションRPGの『ザナドゥ』を流通出荷調べで売り上げ本数40万本という驚異的な販売本数を記録し、国内のパーソナルコンピュータ用のセールスソフトとしては、2007年現在もこれを越える記録は無いとされている。
成長期から黄金期へ
1987年に発売されたアクションRPGの『イース』は続編の『イースII』とともに大ヒットを記録した。その後、ビクター音楽産業や角川書店、キングレコードと組んでファルコムレーベルを設立し、オリジナル/アレンジCDやオリジナルビデオアニメの製作、イベント「ファルコム・フェスティバル」、「ミス・リリア・コンテスト」などの開催や、J.D.K.BANDによるライブ活動などでメディアミックスが盛んに行われた。その他、1989年~1998年の間、東京・代々木に自社製品のグッズ販売の直営店「ファルコムショップ」を開店していた。また家庭用ゲーム機であるファミコンやスーパーファミコン、PCエンジンに関しても、ナムコやハドソン、コーエー、ビクター、トンキンハウス、エポック社などにライセンスを提供し、コンシューマーゲーム機へ進出を果たした。
1992年~1994年は、PC向けに出したのは『ドラゴンスレイヤー英雄伝説II』、『ブランディッシュ2』、『英雄伝説III「白き魔女」』、『ブランディッシュ3』のみにとどまった。家庭用ゲーム機に対しては、自社開発としてスーパーファミコンに『ぽっぷるメイル』、『イースV』を、PCエンジンに『風の伝説ザナドゥシリーズ』を供給したほか、セガのメガドライブ・メガCD向けの子会社としてセガ・ファルコムを設立し、『ぽっぷるメイル』、『ドラゴンスレイヤー英雄伝説』、『ドラゴンスレイヤー英雄伝説II』、『ロードモナーク』を出した。
1988年から1996年までの毎年年末は、ゲームサウンドトラックやラジオドラマなどが収録されたファンのためのCDボックス『ファルコムスペシャルBOX』シリーズが発売され、人気を博した。2003年にはファンの熱い期待により、『ファルコムスペシャルBOX'2004』が7年ぶりに発売された。
リメイク・ローカライズ路線時代
1990年代後期はこれまでの続編路線のほか、1995年のパソコン向けの『リバイバルザナドゥ』を皮切りにリメイク、特典満載、再販戦略を開始した。リメイク物は『ファルコムクラシックス』としてセガサターン向けにも発売した。新タイトルを望む一部のコアなファンには非難されたが新規ユーザーの広がりに大きく貢献する。1998年には、Windows向けの『イース』のリメイク『イースエターナル』が爆発的人気を評した。以降既存タイトルのリメイクを強く希望する新しいユーザーと新タイトルを望むコアなユーザーとの大議論を巻き起こした。1997年には久しぶりの続編ものでない新作『ヴァンテージ・マスター』を、2001年には『ツヴァイ!!』を発売している。
また、この頃から海外製のゲームソフトを日本向け版にローカライズして発売を開始した。第一弾として、1999年に韓国のSOFTMAX社が制作したRPG『西風の狂詩曲』を日本向けに大幅アレンジして発売。以降も2003年に中国のSEASON SOFTWARE社とSOFTOP社制作のRPG『月影のデスティニー』、韓国のSONNORI社とGRAVITY社制作のRPG『アークトゥルス』、さらに、2004年には台湾のUserJoy Technology社製作のRPG『幻想三国誌シリーズ』と次々に発売した。
マザーズ上場時期
2001年、旧「日本ファルコム株式会社」から、ゲーム部門を分割し現在の「日本ファルコム株式会社」を設立。旧会社は、「株式会社ファルコム」へ商号変更し、IT基礎研究や投資事業等を行っている。2003年12月2日には東京証券取引所マザーズに上場した。上場をきっかけに積極的に新作発表・発売が盛んになり、他社へのライセンスも積極的に行われるようになった。2005年11月にはマーベラスエンターテイメントと業務提携を締結、ファルコム作品のアニメーション制作などマルチメディア展開をはじめ、ゲームミュージックCDの販売、ゲームソフトの海外販売などを行っていくこととなった。2006年6月、『ぐるみん』で PSP へ自社開発で参入する。家庭用ゲーム機向けを開発するのは『イースV』以来11年ぶりであった。さらに2006年9月には『英雄伝説「空の軌跡FC」』のPSP版が発売された。
オンラインゲーム参入期
2006年11月、ファルコム作品初のオンラインゲーム『ソーサリアンオンライン』がサービス開始された。
また、『イースオンライン』、『ぐるみんオンライン』『ツヴァイ!!オンライン』も公式HPのIRにて発表されている。ただし、ぐるみんオンライン以外の開発はファルコムが主体となって行われているわけではなく、主に他のゲーム会社にライセンスを販売する形で、開発は他社が行なっている。したがって、まず日本以外でサービスが開始され、順次日本でのサービスが開始されるという状況である。
主な作品
自社開発作品
- ギャラクティックウォーズ 1982年
- スーパー四人麻雀 1983年
- バードランド 1983年
- コンピュータ・ザ・ゴルフ 1983年
- ホラーハウス 1983年
- コスモファイターII 1983年
- スーパーホロスコープ漢字版 1983年
- 女子大生プライベート 1983年
- ぱのらま島 1983年
- 狂気の館 1983年
- SSGN潜航特攻作戦 1983年
- デーモンズリング 1984年
- 北の脅威 1984年
- 異次元からの脱出 1984年
- ドラゴンスレイヤーシリーズ 1984年~1995年 (後にそれぞれ独立シリーズ化)
- アステカシリーズ 1985年
- イースシリーズ 1987年~
- 英雄伝説シリーズ 1989年~
- スタートレーダー 1989年
- ダイナソア 1990年
- ブランディッシュシリーズ 1991年~
- ぽっぷるメイル 1991年
- ヴァンテージ・マスターシリーズ 1997年~
- ツヴァイ!! 2001年
- ぐるみん 2004年
- RINNE 2005年(発売はソフトバンクBB)
ローカライズ作品
ライセンス提供作品
- ソーサリアン・レジェンド 2005年
- イース・ストラテジー 2006年
- ソーサリアンオンライン 2006年~
- イースオンライン 開発中
- ぐるみんオンライン 開発中
- ツヴァイ!!オンライン 開発中
在籍した主なクリエイター
括弧内の名前は在籍時の名前。
ゲームクリエイター
- 秋葉紀好 - 『ドラゴンスレイヤー英雄伝説』 シナリオ、プログラム
- 井上忠信 - 『ザナドゥシナリオII』 シナリオ
- 木屋善夫 - 『ドラゴンスレイヤーシリーズ』 プログラム・ゲームデザイン
- 高橋哲哉 - 『ドラゴンスレイヤー英雄伝説』、『ダイナソア』 グラフィックデザイン
- 富一成 - 『ダイナソア』、『スタートレーダー』 ゲームデザイン
- 橋本昌哉 - 『イース』 ゲームデザイン
- 宮崎友好 - 『イース』 ゲームデザイン
- 宮本恒之 - シナリオ、ゲームデザイン
- 山根ともお - 『スタートレーダー』、『イースシリーズ』 グラフィックデザイン
イラストレーター
- ISUTOSHI(蓮井俊也) - 『ブランディッシュ』、『ブランディッシュ2』グラフィックデザイン
- 岩崎美奈子 - 『英雄伝説 ガガーブトリロジー』 グラフィックデザイン
- 古代彩乃 - グラフィックデザイン
- 田中久仁彦 - 『ドラゴンスレイヤー英雄伝説』(1作目のみ)、『ぽっぷるメイル』、『ダイナソア』 キャラクターデザイン
- 都築和彦 - イラストレーション
- 村上水軍(村上星児) - グラフィックデザイン
作曲家
- 川合将明 - 『ドラゴンスレイヤー英雄伝説』『ダイナソア』作曲
- 古代祐三 - 『ソーサリアン』、『イース』 作曲
- 天門(白川篤史) - 『ブランディッシュシリーズ』、『英雄伝説 ガガーブトリロジー』 作曲
- 中島タケオ(中島勝) - 『ブランディッシュシリーズ』、『英雄伝説 ガガーブトリロジー』 作曲
- まつもとひろし(松岡博文) - 『風の伝説ザナドゥシリーズ』、『英雄伝説 ガガーブトリロジー』 作曲
その他
- 新海誠(新津誠) - アニメーション作家。『イースI・II完全版』 CGアニメーション
- 早川正 - 脚本家。『ブランディッシュシリーズ』、『ガガーブトリロジー』 シナリオ、構成
関連項目
外部リンク
- 公式サイト
- 関連サイト
- アミューズメントセンター - ファルコムミュージアム - D4エンタープライズが運営するファルコム公認サイト
- ファンサイト
- Falnavi.net - Falcom関連総合検索サイト
- RISING FORCE - ファルコムゲーム総合リンク集
- Falcom 21st Century
- ファルコム大好きっ!
- ���着駅 - イース研究所 - 『イースシリーズ』と日本ファルコム関連ソフトのサイト
- 藍恋工廠 - ファルコム博物館