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「尊経閣文庫」の版間の差分

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[[File:Sonkeikaku Bunko Gateway.jpg|thumb|250px|尊経閣文庫(入口)<hr>国の重要文化財]]
'''尊経閣文庫'''(そんけいかくぶんこ、尊經閣文庫)は、[[東京都]][[目黒区]][[駒場 (目黒区)|駒場]]にある[[加賀藩]]主[[前田家]]の[[文庫]]。
'''尊経閣文庫'''(そんけいかくぶんこ、尊經閣文庫)は、[[東京都]][[目黒区]][[駒場 (目黒区)|駒場]]にある[[加賀藩]]主[[前田家]]の[[文庫]]。


== 概要 ==
== 概要 ==
[[File:Sonkeikaku Bunko Gateway.jpg|thumb|200px|尊経閣文庫入口(国の[[重要文化財]])]][[1928年]]([[昭和]]3年)4月、[[加賀藩|加賀]]前田家16代[[前田利為]]により、東京・駒場邸内(現目黒区[[駒場公園 (目黒区)|駒場公園]]に隣接)に設立され、収蔵書の中核ともいうべき第5代[[前田綱紀|綱紀]]の蔵書名「尊経閣蔵書」にちなんで「尊経閣文庫」と名付けられた。現在、財団法人[[前田育徳会]]が維持管理する。収蔵する文物は、大別して[[書籍]]・文書類と[[美術工芸品]]より成るが、そのうち[[指定文化財]]は、[[国宝]]22件・[[重要文化財]]76件を数え、日本の図書館(古典文庫)の中では質的に群を抜いている。その架蔵する書籍・文書類は、おおよそ[[漢籍]]4100部、和書7500部、[[文書]]2500点を数え、一定条件のもとで研究者(大学教授・助手ほか学術研究を目的とし、なおかつ同会の事前許可を受けた者のみ)の閲覧に供している。その蔵書の中から国文・国史の研究の善本が複製版(影印版)で刊行されている。
[[1928年]]([[昭和]]3年)4月、[[加賀藩|加賀]]前田家16代[[前田利為]]により、東京・駒場邸内(現目黒区[[駒場公園 (目黒区)|駒場公園]]に隣接)に設立され、収蔵書の中核ともいうべき第5代[[前田綱紀|綱紀]]の蔵書名「尊経閣蔵書」にちなんで「尊経閣文庫」と名付けられた。現在、財団法人[[前田育徳会]]が維持管理する。
収蔵する文物は、大別して[[書籍]]・文書類と[[美術工芸品]]より成るが、そのうち[[指定文化財]]は、[[国宝]]22件・[[重要文化財]]76件を数え、日本の図書館(古典文庫)の中では質的に群を抜いている。その架蔵する書籍・文書類は、おおよそ[[漢籍]]4100部、和書7500部、[[文書]]2500点を数え、一定条件のもとで研究者(大学教授・助手ほか学術研究を目的とし、なおかつ同会の事前許可を受けた者のみ)の閲覧に供している。その蔵書の中から国文・国史の研究の善本が複製版(影印版)で刊行されている。


== 参考文献 ==
== 参考文献 ==

2024年9月9日 (月) 12:00時点における最新版

尊経閣文庫(入口)
国の重要文化財

尊経閣文庫(そんけいかくぶんこ、尊經閣文庫)は、東京都目黒区駒場にある加賀藩前田家文庫

概要

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1928年昭和3年)4月、加賀前田家16代前田利為により、東京・駒場邸内(現・目黒区駒場公園に隣接)に設立され、収蔵書の中核ともいうべき第5代綱紀の蔵書名「尊経閣蔵書」にちなんで「尊経閣文庫」と名付けられた。現在、財団法人前田育徳会が維持管理する。

収蔵する文物は、大別して書籍・文書類と美術工芸品より成るが、そのうち指定文化財は、国宝22件・重要文化財76件を数え、日本図書館(古典文庫)の中では質的に群を抜いている。その架蔵する書籍・文書類は、おおよそ漢籍4100部、和書7500部、文書2500点を数え、一定条件のもとで研究者(大学教授・助手ほか学術研究を目的とし、なおかつ同会の事前許可を受けた者のみ)の閲覧に供している。その蔵書の中から国文・国史の研究の善本が複製版(影印版)で刊行されている。

参考文献

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  • 尊経閣善本影印集成(八木書店、全9輯、既刊65冊、1993年 - 刊行中)

関連項目

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