「アメリカ合衆国における宗教右派」の版間の差分
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** 2014年に成立した[[第3次安倍内閣]]では、閣僚20人のうち19人が神道政治連盟議員懇談会の会員だと指摘された<ref name="mv20150714">[http://www.mag2.com/p/money/4237 安保強行で支持率低下、安倍内閣をウラで操る「日本会議」「神道政治連盟」の目的とは?] マネーボイス2015年7月14日</ref>。 |
** 2014年に成立した[[第3次安倍内閣]]では、閣僚20人のうち19人が神道政治連盟議員懇談会の会員だと指摘された<ref name="mv20150714">[http://www.mag2.com/p/money/4237 安保強行で支持率低下、安倍内閣をウラで操る「日本会議」「神道政治連盟」の目的とは?] マネーボイス2015年7月14日</ref>。 |
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** [[野田聖子]]は、[[自民党]]において選択的[[夫婦別姓]]制度導入が難しい理由について、「自民党の応援団である[[神社庁]]が猛烈に反対している」と述べている<ref>「少子高齢化で国力が深刻になったときが出番」、『政財界』2004年3月号、政界出版社</ref>。 |
** [[野田聖子]]は、[[自民党]]において選択的[[夫婦別姓]]制度導入が難しい理由について、「自民党の応援団である[[神社庁]]が猛烈に反対している」と述べている<ref>「少子高齢化で国力が深刻になったときが出番」、『政財界』2004年3月号、政界出版社</ref>。 |
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** Japan Timesは、神道政治連盟が、米国におけるキリスト教原理主義者におけるインドのヒンズー至上主義者と同列の存在である、と報道している<ref>[http://www.japantimes.co.jp/news/2013/11/23/national/back-to-the-future-shintos-growing-influence-in-politics/#.Vqll4VLi1yV 「Back to the future: Shinto’s growing influence in politics」]、Japan Times、2013年11月23日。</ref>。 |
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* [[生長の家]]本流運動 - 過去には生長の家は政治活動を行っていたが、現在は行っていない。しかしながら、1970年代に生長の家で政治活動を行っていたグループが[[日本会議]]などの活動に深く関わっているとの指摘がある<ref>[http://hbol.jp/68003 シリーズ【草の根保守の蠢動 第24回】リポート「改憲1万人集会」/「国歌斉唱」と「リベラル揶揄」だけで支えられる一体感] ハーバービジネスオンライン2015年11月15日</ref><ref>[http://hbol.jp/67110 シリーズ【草の根保守の蠢動 第22回】稲田朋美と「軍歌を歌う幼稚園」を結ぶ、「生長の家原理主義」ネットワーク] ハーバービジネスオンライン2015年11月10日</ref><ref>[http://hbol.jp/67157 シリーズ【草の根保守の蠢動 特別編】南京事件記憶遺産登録反対意見書の起草者・高橋史朗の正体] ハーバービジネスオンライン2015年11月8日</ref><ref>[http://hbol.jp/66237 シリーズ【草の根保守の蠢動 第21回】安倍政権を取り巻く「改憲勢力」の淵源]、ハーバービジネスオンライン2015年10月30日</ref><ref>[http://hbol.jp/65090 シリーズ【草の根保守の蠢動 第19回・後編】ついに見つけた安倍首相の筆頭ブレーンと「生長の家政治運動」の繋がりの証] ハーバービジネスオンライン2015年10月21日</ref>。 |
* [[生長の家]]本流運動 - 過去には生長の家は政治活動を行っていたが、現在は行っていない。しかしながら、1970年代に生長の家で政治活動を行っていたグループが[[日本会議]]などの活動に深く関わっているとの指摘がある<ref>[http://hbol.jp/68003 シリーズ【草の根保守の蠢動 第24回】リポート「改憲1万人集会」/「国歌斉唱」と「リベラル揶揄」だけで支えられる一体感] ハーバービジネスオンライン2015年11月15日</ref><ref>[http://hbol.jp/67110 シリーズ【草の根保守の蠢動 第22回】稲田朋美と「軍歌を歌う幼稚園」を結ぶ、「生長の家原理主義」ネットワーク] ハーバービジネスオンライン2015年11月10日</ref><ref>[http://hbol.jp/67157 シリーズ【草の根保守の蠢動 特別編】南京事件記憶遺産登録反対意見書の起草者・高橋史朗の正体] ハーバービジネスオンライン2015年11月8日</ref><ref>[http://hbol.jp/66237 シリーズ【草の根保守の蠢動 第21回】安倍政権を取り巻く「改憲勢力」の淵源]、ハーバービジネスオンライン2015年10月30日</ref><ref>[http://hbol.jp/65090 シリーズ【草の根保守の蠢動 第19回・後編】ついに見つけた安倍首相の筆頭ブレーンと「生長の家政治運動」の繋がりの証] ハーバービジネスオンライン2015年10月21日</ref>。 |
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* [[新生佛教教団]] - 関連団体である[[日本時事評論社]]の発行する無料情報誌などで[[フェミニズム]]などを批判する主張を行っている。[[山口智美 (文化人類学者)|山口智美]]は、日本時事評論社が「[[フェミニズム]]への[[バックラッシュ]]のいわばリーダー的な役割をはたしている」と主張した<ref>{{cite book|和書|author=[[上野千鶴子]]|coauthors=[[宮台真司]]・[[斉藤環]]・[[小谷真理]]・[[鈴木謙介]]・[[後藤和智]]・[[山本貴光]]・[[吉川浩満]]・[[澁谷知美]]・[[ジェーン・マーティン]]・[[バーバラ・ヒューストン]]・山口智美・[[小山エミ]]・[[瀬口典子]]・[[長谷川美子]]・[[荻上チキ]]|title=バックラッシュ! なぜジェンダーフリーは叩かれたのか?|publisher=[[双風舎]]|year=2006|pages=265-267|isbn=4902465094}}</ref>。[[三井マリ子]]によれば、[[2002年]]6月、[[山口県]][[宇部市]]において、市の審議会によって用意されていた[[男女共同参画]]推進条例案の内容を恣意的に変えた条例案が突然出され制定されたのは、この教団の活動によるものと指摘されている<ref name="we2004">三井マリ子『男女平等を嫌う反動勢力の実像』、WE 2004年11月号{{要ページ番号|date=2015年11月}}</ref>。 |
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2016年1月28日 (木) 00:55時点における版
宗教右派(しゅうきょううは、英: Religious right)とは、宗教を基盤として右派的な政治主張を行う勢力の総称である。対義語は「宗教左派」。
概要
一般的に宗教右派とは、宗教を基盤として右派的な政治主張を行う勢力の総称であるが、国・文化によって存在する宗教や政治状況が異なるため、実際には世界において様々な勢力・団体が宗教右派に分類されることがある。
米国においては、宗教右派は「キリスト教右派」とも呼ばれ、キリスト教的教義にもとづいた、保守的な主張を行う勢力のことを言う[1]。特に白人の福音派が中心となっているといわれるが、カトリック保守派も含まれる[2]。この勢力は、1970年代後半以降、共和党の大きな支持母体となっている[3]。また、米国では、ユダヤ教を基盤とするユダヤ教右派とされる勢力も存在する[4]。
一方イスラム世界においても、急進的な宗教右派が存在する[5]。これらは西欧世界などがイスラムの世界観と相容れない、などの主張を持つ[5]。
その他、インドにおいては、ヒンズー教を基盤とした、「ヒンズー至上主義」とよばれる勢力も存在する[6]。
日本の状況
日本において、以下の団体などが保守的な政治信条を持つ宗教右派であると主張されることがある。アメリカの宗教右派同様に大きな政治影響力を持つとされる。日本においてはキリスト教系の宗教右派は比較的少ないとされる。政教分離の面からの批判として、日本において選択的夫婦別姓制度等の法案が成立しないのは、これらの宗教団体が支援する政治家が少なからずいるためであるという主張がある[7][8]。
- 日本会議 - 神道・仏教系新宗教・修養団体を中心とした「日本を守る会」が、学者・知識人・実業家・経営者中心の「日本を守る国民会議」と統合して出来た団体。国会議員懇談会を通し、国会議員へ影響力を持つ。参加宗派・団体には神社本庁、解脱会、国柱会、霊友会、崇教真光、キリストの幕屋、佛所護念会、念法眞教、オイスカ・インターナショナル、三五教、新生佛教教団、大和教団、黒住教などがある[9][10][11]。
- 神社本庁 - 関連団体神道政治連盟があり、その国会議員懇談会を通して一部の国会議員への大きな影響力を持つ[8]。森喜朗の「神の国発言」はこの懇談会で行われたものである[16][17]。
- 生長の家本流運動 - 過去には生長の家は政治活動を行っていたが、現在は行っていない。しかしながら、1970年代に生長の家で政治活動を行っていたグループが日本会議などの活動に深く関わっているとの指摘がある[20][21][22][23][24]。
- 新生佛教教団 - 関連団体である日本時事評論社の発行する無料情報誌などでフェミニズムなどを批判する主張を行っている。山口智美は、日本時事評論社が「フェミニズムへのバックラッシュのいわばリーダー的な役割をはたしている」と主張した[25]。三井マリ子によれば、2002年6月、山口県宇部市において、市の審議会によって用意されていた男女共同参画推進条例案の内容を恣意的に変えた条例案が突然出され制定されたのは、この教団の活動によるものと指摘されている[26]。
- 世界基督教統一神霊協会(現・世界平和統一家庭連合) - 国際勝共連合という政治団体を持ち、一部の議員への影響力を持つ。『世界日報』『思想新聞』などのメディアも持ち、保守的・反ジェンダーフリー的な思想を宣伝している[26]。
- 幸福の科学 - 幸福実現党という宗教政党を持ち、対中強硬論[27]や自虐史観の是正[28]、再軍備[29]などを主張している。
脚注
- ^ Sociology: understanding a diverse society Margaret L. Andersen, Howard Francis Taylor , Cengage Learning, 2005 ISBN 978-0-534-61716-5, ISBN 978-0-534-61716-5
- ^ Deckman, Melissa Marie (2004). School Board Battles: The Christian Right in Local Politics. Georgetown University Press. p. 48. ISBN 9781589010017 April 10, 2014閲覧。
- ^ Williams, Daniel K. (2010). God's Own Party: The Making of the Christian Right. New York: Oxford University Press. pp. 1, 2. ISBN 9780195340846
- ^ 1 October 2013 Pew Research survey of American Jews, Chapter 6 "Social and Political Views"
- ^ a b Qutbism: An Ideology of Islamic-Fascism by DALE C. EIKMEIER From Parameters, Spring 2007, pp. 85-98. Accessed 6 February 2012
- ^ Jain, Girilal (1994). The Hindu Phenomenon. New Delhi: UBS Publishers' Distributors. ISBN 81-86112-32-4
- ^ 山口智美; 斉藤正美; 荻上チキ (2012). 社会運動の戸惑い フェミニズムの「失われた時代」と草の根保守運動. 勁草書房. pp. 59.
- ^ a b 安倍首相とも関係の深い「神道政治連盟」とは?:A級戦犯の擁護、夫婦別姓を批判 News Classic2015年6月23日
- ^ a b c 日本会議に集まる宗教団体の面々 ハーバービジネスオンライン2015年3月11日
- ^ 「安倍政権を完全支配する『日本会議』の正体」、フライデー、2014年8月22・29日号
- ^ シリーズ【草の根保守の蠢動 第23回】リポート「改憲1万人集会」 改憲派1万人が「決起」した日 ハーバービジネスオンライン2015年11月13日
- ^ 上杉聡「日本における『宗教右翼』の台頭と『つくる会』『日本���議』」戦争責任、39、2003年、53ページ。
- ^ a b 安保強行で支持率低下、安倍内閣をウラで操る「日本会議」「神道政治連盟」の目的とは? マネーボイス2015年7月14日
- ^ なぜ選択的夫婦別姓は最高裁で退けられたのか ハーバービジネスオンライン2015年12月17日
- ^ このままでは参院選で惨敗必至の野党が打ち出すべき政策とは 週刊ダイヤモンド2016年1月5日
- ^ 「森首相「神の国」発言 憲法理念に逆行」毎日新聞2000年5月17日
- ^ 日本パブテスト連盟申し入れ (PDF)
- ^ 「少子高齢化で国力が深刻になったときが出番」、『政財界』2004年3月号、政界出版社
- ^ 「Back to the future: Shinto’s growing influence in politics」、Japan Times、2013年11月23日。
- ^ シリーズ【草の根保守の蠢動 第24回】リポート「改憲1万人集会」/「国歌斉唱」と「リベラル揶揄」だけで支えられる一体感 ハーバービジネスオンライン2015年11月15日
- ^ シリーズ【草の根保守の蠢動 第22回】稲田朋美と「軍歌を歌う幼稚園」を結ぶ、「生長の家原理主義」ネットワーク ハーバービジネスオンライン2015年11月10日
- ^ シリーズ【草の根保守の蠢動 特別編】南京事件記憶遺産登録反対意見書の起草者・高橋史朗の正体 ハーバービジネスオンライン2015年11月8日
- ^ シリーズ【草の根保守の蠢動 第21回】安倍政権を取り巻く「改憲勢力」の淵源、ハーバービジネスオンライン2015年10月30日
- ^ シリーズ【草の根保守の蠢動 第19回・後編】ついに見つけた安倍首相の筆頭ブレーンと「生長の家政治運動」の繋がりの証 ハーバービジネスオンライン2015年10月21日
- ^ 上野千鶴子、宮台真司・斉藤環・小谷真理・鈴木謙介・後藤和智・山本貴光・吉川浩満・澁谷知美・ジェーン・マーティン・バーバラ・ヒューストン・山口智美・小山エミ・瀬口典子・長谷川美子・荻上チキ『バックラッシュ! なぜジェンダーフリーは叩かれたのか?』双風舎、2006年、265-267頁。ISBN 4902465094。
- ^ a b 三井マリ子『男女平等を嫌う反動勢力の実像』、WE 2004年11月号[要ページ番号]
- ^ 「中曽根康弘元総理・最後のご奉公」、大川隆法、幸福の科学出版
- ^ 幸福実現党ニュース
- ^ HRPNewsFile, 2015年6月12日
関連項目
参考文献
- Armstrong, Karen (2001). The Battle for God: A History of Fundamentalism. New York: Ballantine Books. ISBN 0-345-39169-1
- Brasher, Brenda E. (2001). The Encyclopedia of Fundamentalism. New York: Routledge. ISBN 0415922445
- Diamond, Sara. 1995. Roads to Dominion: Right-Wing Movements and Political Power in the United States. New York: Guilford.
- Marsden; George M. (1980). Fundamentalism and American Culture: The Shaping of Twentieth Century Evangelicalism, 1870-1925 Oxford University Press, ([1])
- Marty, Martin E. and R. Scott Appleby (eds.). The Fundamentalism Project. Chicago: University of Chicago Press.
- (1991). Volume 1: Fundamentalisms Observed. ISBN 0-226-50878-1
- (1993). Volume 2: Fundamentalisms and Society. ISBN 0-226-50880-3
- (1993). Volume 3: Fundamentalisms and the State. ISBN 0-226-50883-8
- (1994). Volume 4: Accounting for Fundamentalisms. ISBN 0-226-50885-4
- (1995). Volume 5: Fundamentalisms Comprehended. ISBN 0-226-50887-0
- Martin, William. (1996). With God on Our Side: The Rise of the Religious Right in America, New York: Broadway Books.
- Ribuffo, Leo P. (1983). The Old Christian Right: The Protestant Far Right from the Great Depression to the Cold War. Philadelphia: Temple University Press.
- Shapiro, Ben. Brainwashed: How Universities Indoctrinate America's Youth (ISBN 0785261486), 2004.
- Shapiro, Ben. Porn Generation: How Social Liberalism Is Corrupting Our Future (ISBN 0895260166), Regnery, 2005.