「海幸山幸 (列車)」の版間の差分
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[[2005年]]9月の[[台風]]被害により[[廃線]]となった[[高千穂鉄道]]のTR400形気動車2両を購入し、改造の上充当している。形式はJR九州のローカル線用気動車である[[JR九州キハ125形気動車|キハ125系]]気動車に編入され、400番台の区分が与えられた。デザインは[[水戸岡鋭治]]が担当している。前記したコンセプト通り、内外装に木材([[飫肥杉]])が使用されている。 |
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編成は[[普通車 (鉄道車両)|普通車]]のみの設定で、定員は1号車「山幸」が21名、2号車「海幸」が30名の計51名である。1号車および2号車のうち21席が[[座席指定席|指定席]]、2号車のうち9席が[[自由席]]となる。運行開始当初は2号車全車が自由席となっていたが、指定席が取りにくい状況が続いたことから、2009年12月5日の運行分より2号車の一部も指定席に改められた<ref>[http://www13.jrkyushu.co.jp/newsreleaseweb.nsf/9dd28b8cb8f46cee49256a7d0030d2e6/6fc729402af8178c492576580057eb12?OpenDocument ご好評にお応えして 特急「海幸山幸」の指定席を増やします] - 九州旅客鉄道ニュースリリース 2009年10月23日</ref>。 |
編成は[[普通車 (鉄道車両)|普通車]]のみの設定で、定員は1号車「山幸」が21名、2号車「海幸」が30名の計51名である。1号車および2号車のうち21席が[[座席指定席|指定席]]、2号車のうち9席が[[自由席]]となる。運行開始当初は2号車全車が自由席となっていたが、指定席が取りにくい状況が続いたことから、2009年12月5日の運行分より2号車の一部も指定席に改められた<ref>[http://www13.jrkyushu.co.jp/newsreleaseweb.nsf/9dd28b8cb8f46cee49256a7d0030d2e6/6fc729402af8178c492576580057eb12?OpenDocument ご好評にお応えして 特急「海幸山幸」の指定席を増やします] - 九州旅客鉄道ニュースリリース 2009年10月23日</ref>。 |
2011年12月19日 (月) 03:47時点における版
海幸山幸 | |
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大淀川を渡る「海幸山幸」 | |
運行者 | 九州旅客鉄道(JR九州) |
列車種別 | 特急列車 |
運行区間 | 宮崎駅 - 南郷駅 |
経由線区 | 日豊本線・日南線 |
使用車両 |
キハ125形400番台気動車 (宮崎車両センター) |
運行開始 | 2009年10月10日 |
備考 | 2010年3月13日現在 |
土曜・休日を中心に運転 |
海幸山幸(うみさちやまさち)は、九州旅客鉄道(JR九州)が宮崎駅 - 南郷駅間を日豊本線・日南線経由で運行する臨時特急列車である。
概要
特急「海幸山幸」は、宮崎市と日南市などの宮崎県南部地域を結ぶ観光列車として、2009年10月10日に運行を開始した。日南線田吉駅以南での優等列車の運転は、1980年に快速に格下げされた急行「佐多」「大隅」(「大隅」は日南線内は普通列車として運転)以来29年ぶりで、特急の運行は初めてとなる。
列車名は、南九州が舞台とされている日本神話(日向神話)の山幸彦と海幸彦に由来している。コンセプトは、「木のおもちゃのようなリゾート列車」。
運行概況
2009年10月10日の運行開始以降、土曜・休日および春・夏・冬休みなどの長期休暇期間中に、1日1往復運行されている[1][2]。
ワンマン運転のため車掌は乗務せず、客室乗務員が車内改札や観光案内などを行う。向谷実オリジナルのミュージックホーンが2種類(出発用と到着用)、車内放送用に2種類の車内チャイム、3分弱の車内BGM(海幸山幸テーマ曲)が収録されている。
停車駅
宮崎駅 - 南宮崎駅 - 田吉駅 - 子供の国駅 - 青島駅 - 北郷駅 - 飫肥駅 - 日南駅 - 油津駅 - 南郷駅
- 南郷駅は本線脇に保線用の側線があるだけで列車の退避は不可能な構造である。したがって、南郷駅に到着した下り列車はいったん油津駅まで回送されて留置され、上り列車の運行時間になると再び南郷駅まで回送される。
- 宮崎駅 - 田吉駅間は乗車券のみで自由席に乗車可能で、田吉駅を跨いで乗車する場合も特急料金は田吉駅以南の区間についてのみで計算される。宮崎駅 - 南宮崎駅 - 宮崎空港駅間には以前より同様の特例がなされており、「海幸山幸」もこれに倣った形である。
使用車両・編成
海幸山幸 | ||||
← 南郷 宮崎 →
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2005年9月の台風被害により廃線となった高千穂鉄道のTR400形気動車2両を購入し、改造の上充当している。形式はJR九州のローカル線用気動車であるキハ125系気動車に編入され、400番台の区分が与えられた。デザインは水戸岡鋭治が担当している。前記したコンセプト通り、内外装に木材(飫肥杉)が使用されている。
編成は普通車のみの設定で、定員は1号車「山幸」が21名、2号車「海幸」が30名の計51名である。1号車および2号車のうち21席が指定席、2号車のうち9席が自由席となる。運行開始当初は2号車全車が自由席となっていたが、指定席が取りにくい状況が続いたことから、2009年12月5日の運行分より2号車の一部も指定席に改められた[3]。
なお、定員外のフリースペースとして1号車には6席分・2号車には8席分のソファシートがそれぞれ設置されている。
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1号車「山幸」キハ125-401
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2号車「海幸」キハ125-402
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1号車「山幸」車内
特徴
1号車にはサービスカウンターがあり、この列車のスタンプが用意されている。また車内ではこの列車のオリジナルグッズや前述の車内BGMなどが収録されたオリジナルCD、沿線の特産品(マンゴーキャラメル、アイスクリームなど)や飲食物の販売を行っている。 放送装置もサービスカウンターに設置されており、放送は基本的にここから行い運転席の放送装置は使用しない。
青島駅 - 北郷駅間の鬼の洗濯板、油津駅 - 南郷駅間の七ツ岩が見える付近では速度を落として走行している。その際前述の車内BGMが流れ客室乗務員が案内放送を行う。また飫肥駅到着前などでも観光案内放送を行っている。
観光列車の運転に合わせて地元でも連携した動きが見られ、下り列車は飫肥駅に約10分停車し、駅では地元住民による特産品の販売が行われており、乗客がお土産などに購入する姿が見られる。
また下り列車の南郷駅到着時刻と上り列車の南郷駅発車時刻に合わせて周回バスも運転されており、旧南郷町の観光地巡りもすることができるほか、この列車と連動して宮崎交通が観光バス「にちなん号」を走らせており[4]、「海幸山幸」の指定席と「にちなん号」が利用出来る「海幸山幸観光きっぷ」が発売されている。 「にちなん号」の運転時刻は「海幸山幸」の南郷駅到着時刻に準じており、往路・復路どちらかを「海幸山幸」、もう片方を「にちなん号」に乗車して宮崎駅 - 南郷駅間を往復することが可能である。 また「海幸山幸観光きっぷ」で「海幸山幸」を往復で乗車することも可能だが、「にちなん号」を往復で乗車することはできない。 2009年12月5日からは、「にちなん号」を2往復に増強し、「にちなん号(きたごう)」、「にちなん号(なんごう)」としてそれぞれ1往復ずつ運転されている。
脚注
- ^ 日南線観光特急「海幸山幸」の運転について(平成22年3〜9月) (PDF) - 九州旅客鉄道ニュースリリース 2010年1月12日
- ^ 日南線観光特急「海幸山幸」の運転について(平成22年8月~平成23年2月) (PDF) - 九州旅客鉄道ニュースリリース 2010年7月27日
- ^ ご好評にお応えして 特急「海幸山幸」の指定席を増やします - 九州旅客鉄道ニュースリリース 2009年10月23日
- ^ 「にちなん号」に乗って日南海岸〜北郷を巡る旅 - 宮崎交通
外部リンク
- 日南観光特急「海幸山幸」の旅 - 九州旅客鉄道。