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{{中華圏の事物
|タイトル=自由時報
|画像=[[File:Printing Plant, Liberty Times 20060901.jpg|280px]]
|画像の説明=台北市の社屋、2007年撮影。
|英文=Liberty Times
|簡体字=自由时报
|繁体字=自由時報
|ピン音=Zìyóushíbào 
|通用 =
|注音符号=ㄗˋ ｜ㄡˊ ㄕˊ ㄅㄠˋ
|台湾語=
|カタカナ=
}}
{{基礎情報 新聞
|事業者=自由時報企業株式会社|本社=[[台北市]][[内湖区]]瑞光路399号|代表者=林栄三|創刊=1981年12月12日|前身=自由日報（1981年1月1日～1987年9月）|言語=[[中国語]]|価格=10台湾ドル|名称=自由時報|サイズ=ブランケット判|タイプ=日刊紙|国籍=[[中華民国]]（[[台湾]]）|外部リンク=http://www.ltn.com.tw/|郵便番号=11492}}
'''自由時報'''（じゆうじほう）は、[[中華民国]]（[[台湾]]）の4大新聞のひとつ。現在は台湾国内で発行部数第一の新聞社（70数万部）。[[1980年]][[4月17日]]に設立。創設者は台湾の不動産王、[[林栄三]]。発行人は[[呉阿明]]。スローガンは「台湾優先、自由第一」。新興財閥の「聯邦グループ」に属している。

[[中国時報]]と[[聯合報]]が中国寄りで[[泛藍連盟|泛藍]]国民党支持の路線であるのに対し、自由時報は台湾本土派の立場を取っているため、多くの[[泛緑連盟|泛緑]]民進党支持者が購読している。[[泛緑連盟|泛緑]]は台湾独立派、[[泛藍連盟|泛藍]]は中国との統一派に大別されるが、両派共にそこまで両極端でない人も多い。

== 歴史 ==
* [[1946年]][[12月12日]] - 自由時報の前身である「'''台東導報'''」が創刊。
* [[1948年]]12月12日 - 経営状況の悪化により、[[台東県]]の国民大会代表である[[陳振宗]]が発行人となり「'''台東新報'''」に改題して新たに発行を始める。
* [[1950年]][[10月11日]] - 損失の増大により休刊を宣言。
* [[1952年]][[7月12日]] - [[中国国民党|国民党]]台東県党部主任委員の[[呉若萍]]により復刊。
* [[1961年]][[1月1日|元旦]] - 販売範囲が[[花蓮県|花蓮]]と[[台東県|台東]]の2県に限られていたため広告収入に苦しみ、廃刊を宣言。
* その後、「'''遠東日報'''」として再び復刊し、さらに[[1978年]]には「'''自強日報'''」に改名して発行地を[[台東県|台東]]から[[彰化県|彰化]]に移す。
* [[1980年]][[4月17日]] - 聯邦グループが「自強日報」を[[ニュー台湾ドル]]4000万元で買収。
* [[1981年]][[1月1日]] - 「'''自由日報'''」に改名し、正式に中部地区の地方新聞となる。
* [[1986年]][[9月15日]] - [[台北県]][[新荘市]]に本部を移転。
* [[1987年]][[9月]] - 「'''自由時報'''」に改名し、全国展開の新聞に発展する。
* [[1989年]] - 本部を[[新荘市]]から[[台北市]]南京東路に移す。その後台湾の大手新聞社のひとつに成長する。
* [[2004年]][[10月]] - [[台北市]][[内湖区]]瑞光路の現社屋に移転。

== 創業者 ==
創業者の林栄三（リン・ロンサン）は、1939年台北縣蘆洲郷水河村生まれ。『自由時報』のほか、『[[タイペイ・タイムズ]]』も発行する。手広く不動産事業を行ない、『[[フォーブス (雑誌)|フォーブス]]』の2013年長者番付によると、台湾で6番目の富豪である<ref>{{Cite news |author= |url=http://www.forbes.com/profile/lin-rong-san/ |title=Lin Rong San |newspaper=[[フォーブス (雑誌)|フォーブス]] |publisher=|date=2013-03 |archiveurl=https://web.archive.org/web/20130305132804/http://www.forbes.com/profile/lin-rong-san/ |archivedate=2013-03-05 |website= |deadurldate=}}</ref>。

== エピソード ==
* 2021年6月24日、香港の新聞である『[[蘋果日報 (香港)|蘋果日報]]』を香港当局が[[中華人民共和国香港特別行政区国家安全維持法|香港国家安全維持法]]を利用して廃刊に追い込んだことを受けて、『自由時報』の編集局長鄒景雯は、『蘋果日報』は極めて真っ当な意見を述べたにすぎず、平和的手段を使い[[香港人]]の権益を守ろうとしただけであり、中国には「抄家滅族（屋敷を捜索して財産を没収、一族郎党を皆殺しにする）」という言葉があるが、香港当局が[[黎智英]]を投獄し、幹部を逮捕し、資産を凍結し、廃刊に追い込むやり方を見て、いまだに中国では[[封建制|封建王朝的支配]]が続いており、[[中華人民共和国国務院|中国政府]]が『蘋果日報』に行ったことは全ての[[民主主義|民主主義国家]]に対する挑発であり、私たちがここで何もしなければ、中国はますます増長して対外拡張を続け、私たちの生活も破壊され、「今こそ全世界の民主主義国家は連携して中国の[[独裁者]]に圧力を加えるべきだ。[[民主主義]]対[[独裁政治|独裁体制]]。私たちにとって負けられない戦いは始まっている」と述べている<ref>{{Cite news |author= |url=https://www.sankei.com/article/20210624-Q3IJ6GNCIFI6PINPQNVHZCWKQU/ |title=蘋果日報休刊「封建王朝のやり方」 台湾紙編集局長 |newspaper=[[産経新聞]] |publisher=|date=2021-06-24 |archiveurl=https://web.archive.org/web/20210624213446/https://www.sankei.com/article/20210624-Q3IJ6GNCIFI6PINPQNVHZCWKQU/|archivedate=2021-06-24 |website= |deadurldate=}}</ref>。
* 2021年7月11日、[[陝西省]][[宝鶏市]]の[[中国共産党中央政法委員会|政法委員会]]が[[台湾有事]]の際に日本を[[核戦争|核攻撃]]する動画を[[インターネット]]に公開し、日本が台湾有事に首を突っ込んだら、「例外的に」核を使用してもいいと主張している<ref name="ニューズウィーク"/>。動画は「台湾解放を目指すわれわれの試みに、日本が武力で介入するなら、たとえ1兵卒、1機の軍用機、1隻の軍艦の派遣であっても、われわれはただそれを撃破するだけでなく、日本に対する全面戦争を開始すべきだ」として、「まず、核爆弾を落とす」「再び[[無条件降伏]]するまで、何発でも落とし続ける」、そして、日本の防衛力をたたき、「[[台湾海峡]]に兵力を割けなくなるまで」徹底的にたたいて、他国の内政問題に介入したら、どんな目に遭うかを思い知らせ、そのために「日本を核先制不使用の例外とすることで、われわれは日本と世界に警告できる。祖国統一を含め、わが国の内政問題に日本が軍事介入すれば、核が使用され、日本が無条件降伏するまで使用され続けることになる」と主張しており<ref name="ニューズウィーク"/>、核攻撃を行うことで、中国は[[尖閣諸島]]を日本から取り戻し、[[沖縄県|沖縄]]を日本の支配から解放できると述べている<ref name="ニューズウィーク">{{Cite news |author=ジョン・フェン |url=https://www.newsweekjapan.jp/stories/world/2021/07/post-96706_2.php |title=中国軍事評論家、日本を「核の先制不使用」の例外にせよと主張──いったん削除された動画が再浮上 |newspaper=[[ニューズウィーク]]|publisher= |date=2021-07-15 |archiveurl=https://web.archive.org/web/20210715093817/https://www.newsweekjapan.jp/stories/world/2021/07/post-96706_2.php |archivedate=2021-07-15 |deadlinkdate=}}</ref>。この動画をについて『自由時報』は、「喪心病狂（[[きちがい]]）」と評している<ref>{{Cite news |author= |url=https://news.ltn.com.tw/news/world/breakingnews/3602604 |title=喪心病狂!中國軍評片威脅日本 干預台海將用核彈轟炸 |newspaper=自由時報 |publisher= |date=2021-07-14 |archiveurl=https://web.archive.org/web/20210713170214/https://news.ltn.com.tw/news/world/breakingnews/3602604 |archivedate=2021-07-13 |deadlinkdate=}}</ref>。

== 脚注 ==
{{脚注ヘルプ}}
<references/>

== 関連項目 ==
* [[タイペイ・タイムズ]]
* [[新聞]]
* [[台湾の新聞の一覧]]
* [[泛緑連盟]]

== 外部リンク ==
* [https://www.ltn.com.tw/ 自由時報電子報]
* {{Facebook|m.ltn.tw|自由時報}}
* {{YouTube|user=tvforltn|自由時報電子報}} 

{{DEFAULTSORT:しゆうしほう}}
[[Category:台湾の新聞]]
[[Category:台湾の企業]]
[[Category:台北市の企業]]
[[Category:内湖区]]
[[Category:1980年刊行開始の刊行物]]
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