笠松運動公園陸上競技場のソースを表示

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{{スタジアム情報ボックス
| スタジアム名称 = 笠松運動公園陸上競技場
| 愛称 = 水戸信用金庫スタジアム
| 画像 = Ikiiki Ibaraki Yume Kokutai, Main Stadium.jpg
| 所在地 = [[茨城県]][[那珂市]]向山1282-1
| 緯度度 = 36|緯度分 = 27|緯度秒 = 25.96
| 経度度 =140|経度分 = 32|経度秒 = 17.49 
| 起工 = 
| 開場 = 1973年
| 修繕 = 2001年4月改修
| 拡張 = 
| 閉場 = 
| 取り壊し = 
| 所有者 = 茨城県
| 運用者 = （財）茨城県体育協会
| グラウンド = ティフトン芝
| ピッチサイズ = 106m×68m
| 照明 = [[岩崎電気]]製LED照明 グラウンド面最低1500ルクス 照明鉄塔4基<ref>{{cite web |url=https://www.iwasaki.co.jp/projects/examples/detail/id/sptr08/cid/6/sid/20/ |title=納入事例 |publisher=岩崎電気 |accessdate=2024-11-16}}</ref>
| 大型映像装置 = [[パナソニックLSエンジニアリング|パナソニック]]製732インチディスプレイ (16.64×8.32m)<ref>{{cite web |url=https://panasonic.co.jp/ew/peweg/casestudy/search.html?type=sports&commodity=largesystem |title=事例検索 |publisher=パナソニックEWエンジニアリング株式会社 |accessdate=2024-11-16}}</ref>
| 建設費 = 
| 設計者 = 
| 建設者 = 
| 旧称 = 
| 使用チーム、大会 = 水戸ホーリーホック（[[日本プロサッカーリーグ|Jリーグ]]）<br />第55回全国高等学校陸上競技対校選手権大会（2002年）<br />[[第48回全日本中学校陸上競技選手権大会]]（2021年）
| 収容能力 = 22,002人
| アクセス = [[東日本旅客鉄道|JR]][[常磐線]]・[[東海駅]]よりバス「笠松運動公園前」下車
}}

'''笠松運動公園陸上競技場'''（かさまつうんどうこうえんりくじょうきょうぎじょう）は、[[茨城県]]にある[[笠松運動公園]]内の[[陸上競技場]]。[[球技場]]としても使用され、Jリーグ・[[水戸ホーリーホック]]のホームスタジアムとしても使用された。また、[[鹿島アントラーズ]]も[[茨城県立カシマサッカースタジアム]]完成前の[[1992年]]と、[[2002 FIFAワールドカップ]]の開催に伴う、芝生養生の関係で[[2002年]]にそれぞれ[[Jリーグカップ|ヤマザキナビスコカップ]]で使用していたこともあった。公園は[[ひたちなか市]]、[[那珂市]]、[[那珂郡]][[東海村]]にまたがる（主たる所在地はひたちなか市）が、本競技場の敷地はすべて那珂市に含まれる<ref name="in1909">{{Cite web|和書|url=https://ibarakinews.jp/news/newsdetail.php?f_jun=15694095357203|title=《茨城国体》笠松運動公園はどっち ひたちなか?那珂?|author=黒崎哲夫|publisher=[[茨城新聞]]|date=2019-09-26|accessdate=2019-10-08}}</ref>。
2022年4月1日より[[水戸市]]の[[金融機関]]、[[水戸信用金庫]]が命名権を獲得し、「'''水戸信用金庫スタジアム'''」の名称を使用している（後述）。

== 施設概要 ==
[[ファイル:Ikiiki Ibaraki Yume Kokutai, Main Stadium Inside.jpg|thumb|競技場内]]
[[1974年]]に開かれた[[第29回国民体育大会]]のために作られた。当時はバック・ゴール裏スタンドは最前列が芝生席、後方が座席という二層式のスタンド（2万人収容）だったが、[[2002年]]の[[平成14年度全国高等学校総合体育大会|インターハイ]]の開催に備えた改修工事で22,022人収容になった。ナイター設備（4機）、電光掲示板を設置した。

*[[日本陸上競技連盟]]第1種公認、[[ワールドアスレティックス]] (世界陸連) クラス2認証<ref name="kaishuu2021"/>
*トラック：400m×9レーン
*ピッチ：ティフトン芝 106m×68m
*大型電光掲示板
*周辺施設：運動公園内に補助陸上競技場、[[笠松運動公園球技場|球技場]]、野球場、テニスコート、屋内水泳プール兼アイススケート場など

=== 改修工事 ===
[[ファイル:Kasamatsu_track.jpg|thumb|right|改修工事前の競技場内（2007年）]]
[[2019年]]の[[第74回国民体育大会]]（いきいき茨城ゆめ国体）で、メイン会場として使用するために改修工事が行われる<ref>[http://ibarakinews.jp/news/newsdetail.php?f_jun=14118282955409 進化するスポーツ拠点　笠松運動公園40周年、利用者数回復へ充実図る]（茨城新聞2014年9月29日　2015年1月15日閲覧）</ref>ことになり、[[2015年]][[9月1日]]から工事に着手した。主な内容はメインスタンドの屋根改修工事と、スタンド・フィールド他改修工事で、メイン競技場は[[2018年]][[3月31日]]、補助競技場は[[2016年]][[3月31日]]まで、この間は公式な大会用途（記録会、運動会、サッカー・ラグビーなど）を目的とした使用はできなかった<ref>笠松運動公園ホームページ「茨城国体に向けての工事について」</ref>。2021年には第48回全国中学生陸上競技大会開催に際し陸上トラックの改修を行った<ref name="kaishuu2021">{{cite web |url=https://www.ntssports.co.jp/news/kasamatsu2021/ |title=笠松運動公園陸上競技場の改修工事が完成しました |publisher=日本体育施設 |accessdate=2024-11-16}}</ref>。2024年現在の収容人員は22,002人である。

== 陸上競技 ==
*第29回国民体育大会陸上競技（1974年）
*第55回全国高等学校陸上競技対校選手権大会（2002年）
*第74回国民体育大会陸上競技（2019年）
*[[第48回全日本中学校陸上競技選手権大会]]（2021年）
*笠松スポーツフェスティバル
学生や実業団などの関東大会や県大会にも多く利用されていて2016年に行われた第68回全日本中学校通信陸上競技茨城大会で、手代木中学校の選手が100メートル走で10秒79という驚異的なタイムを叩きだし、全国ベスト8にまでのぼりつめた。

== 水戸ホーリーホック ==
水戸ホーリーホックは、[[水戸市]]にある[[水戸市立競技場]]がJリーグ開催の基準を満たさなかったことから、[[2001年]]から[[2009年]]まで本競技場を本拠地として使用していた。2009年[[11月]]に水戸市立競技場の改修工事が行われ、「ケーズデンキスタジアム水戸」（通称：Ksスタ）としてリニューアルオープンしたことを受け、11月以降の水戸ホーリーホックのホームゲーム3試合はKsスタで行われ、翌年以降は水戸ホーリーホックのホームゲームを原則Ksスタでの開催に移行したため、笠松はシーズンに数試合使用されるのみとなり（2010年は1試合開催=当初2試合の予定が急遽変更された）、[[2011年]]は笠松から完全撤退し全試合Ksスタで行われた。

なお、水戸ホーリーホックは[[Jリーグクラブライセンス制度]]においては、Ksスタの収容人員が1万人強が現状で、J1規格（15,000人以上収容）に適合していないことから、J2ライセンスのみの取得となったことや、[[東日本大震災]]の復旧・復興の予算が優先され、Ksスタの改修メドがたっていないことを受けて、早期のJ1ライセンス取得へ向けた取り組みとしてKsスタのJ1規格への改修・増築を行う間に「一時復帰」の形で使用することを視野に、同競技場を管理する茨城県など関係自治体・各方面と協議をすることも示唆している<ref>[http://www.mito-hollyhock.net/www/news/index.cgi?no=1559 2013シーズン Jリーグクラブライセンス交付における「J2クラブライセンス」決定のご報告]水戸ホーリーホック公式サイト、2012年9月28日（2012年9月30日閲覧）</ref>。

現在の本競技場は、Jリーグ規約第29条に定める1,500ルクスの照明を確保できていない<ref name="照明">[http://ibarakinews.jp/news/news.php?f_jun=13507425937291　昇格へ市民熱意鍵・J2水戸スタジアム収容数不足]茨城新聞、2012年10月21日（2012年12月17日閲覧）</ref>ほか、ピッチが夏芝のため冬は常緑を保てないなど問題が多く、現在はJ1のみならずJ2のスタジアム基準も満たしていない。改修には数千万円の工事費用が見込まれることから県は難色を示していた<ref>[http://www.tokyo-np.co.jp/article/ibaraki/20130320/CK2013032002000180.html 水戸ホーリーホック本拠地問題 J1昇格、来季も困難に]東京新聞、2013年3月20日（2013年3月21日閲覧）</ref>が、国体に向けた改修工事に合わせて大型映像装置の改修や照明の照度アップ、芝の改修が行われており、J1スタジアム基準を満たす見込みとなったことから、2018年6月29日に水戸ホーリーホックがJ1クラブライセンス取得に向けた申請書類を提出したことを公表<ref>{{Cite press release|和書|url=http://www.mito-hollyhock.net/news/10100/ |title=2019シーズン Jリーグクラブライセンス申請について|publisher=水戸ホーリーホック|date=2018-06-29|accessdate=2018-06-30}}</ref>。水戸（K'sスタ）と笠松の両方をホームスタジアムとして申請し、J1ライセンスを取得して順位条件を満たしてJ1に昇格した場合は原則として笠松でホームゲームを行う方針だったが、2018・19年度ともJ1昇格に必要な順位を充足できず（2018年：10位<ref>{{Cite press release|和書|url=http://www.mito-hollyhock.net/news/11932/|title=2019シーズン J2クラブライセンスへの変更確定について|publisher=水戸ホーリーホック|date=2018-11-19|accessdate=2020-08-06}}</ref>、 2019年：7位 <ref>{{Cite press release|和書|url=https://www.jleague.jp/news/article/15952/|title=2020シーズン J2クラブライセンスへの変更確定について|publisher=日本プロサッカーリーグ|date=2018-11-25|accessdate=2020-08-06}}</ref>）、笠松の改修が行われないことが確定したことからJ2ライセンスとなり、実際に2019・20年度ともリーグ戦が笠松で行われることはなかった。

なお、[[2015年のJ2リーグ|2015シーズン]]は[[開幕戦]]（2015年3月8日）の[[ロアッソ熊本]]戦から5試合を本競技場で実施している<ref>{{Cite press release|和書|url=http://www.mito-hollyhock.net/?p=15319 |title=2015明治安田生命J2リ���グ　試合日程のお知らせ|publisher=水戸ホーリーホック|date=2015-01-22|archiveurl=https://web.archive.org/web/20150122102013/http://www.mito-hollyhock.net/?p=15319|archivedate=2015-01-22|accessdate=2018-06-30}}</ref>。これはK'sスタの陸連第1種公認への更新に必要な、芝生の張替とその養生期間を要することによる<ref>[http://www.jcpress.co.jp/wp01/?p=13337 基本・実施設計を延期　市立競技場　観客席の増設工事　競技施設は2ヵ年で改修(水戸市)]（日刊建設新聞2014年10月23日　2015年1月24日閲覧）</ref>。

2020年6月に申請した2021年度のJリーグライセンスにおいて、水戸ホーリーホックは「民活・民営」の新専用スタジアムの建設計画を予定しており、2020年度ライセンス（2019年6月申請）からの規約改正による「スタジアムの例外規定2」<ref>新設スタジアムの場合は上位リーグ（この場合はJ1）ライセンスを取得したうえで、上位リーグ（J1）昇格案件の順位を満たして昇格することを条件として、最初の昇格年度から数えて3年目のライセンス申請時までに建設予定地・建設費などの予算などを具体的に提示し、5年目のライセンス申請時までに完成することを義務付ける。ただし、最初の昇格から数えて5年目までに新スタジアムが着工していれば、「スタジアムの例外規定1」（既存スタジアムを改修する場合、例外申請から3年目=4シーズン目の開幕までに完成すること）との併用可能</ref>を申請しているため、J1ライセンスが承認された場合でもケーズデンキスタジアムを使用できる見通しである<ref>[https://www.mito-hollyhock.net/news/p=1879/ ２０２１シーズンJリーグクラブライセンス申請について]</ref>。

== 命名権 ==
2022年4月1日より水戸市に本店を置く水戸信用金庫が命名権を獲得し、「'''水戸信用金庫スタジアム'''」とした。契約は2026年3月31日までの4年間で、契約料は年490万円<ref>{{Cite web|和書|url=https://www.pref.ibaraki.jp/somu/kanzai/koyu/meimeikettei.html|title=ネーミングライツ・パートナーの決定について|publisher=茨城県|date=2022-05-27|accessdate=2022-06-16}}</ref>。

== 所在地 ==
[[ファイル:Ikiiki Ibaraki Yume Kokutai Athletics, Girls B 100mH, award ceremony.jpg|thumb|国体少年女子B [[100メートルハードル|100mH]]の表彰式<br />優勝者・恩田未來にひたちなか市長・[[大谷明]]がメダルを授与している。]]
先述の通り、陸上競技場は全域が那珂市に所在し、[[消防]]・[[警察]]は通常、[[那珂市消防本部]]・[[那珂警察署]]の所轄になる<ref name="in1909"/>。従来は陸上競技場内に公園管理事務所があったため、公園所在地も[[那珂郡]]那珂町（当時）の扱いだったが、[[2002年]]（平成14年）の[[平成14年度全国高等学校総合体育大会|全国高等学校総合体育大会]]（インターハイ）の際に公園がひたちなか市側に拡張され、管理事務所も新設された笠松運動公園屋内水泳プール兼アイススケート場へ移転したため、公園の公称住所がひたちなか市に変更された<ref name="in1909"/>。このため、笠松運動公園陸上競技場が[[マスメディア]]で報道される際に「那珂市」表記と「ひたちなか市」表記が[[報道機関]]によって割れることがある<ref name="in1909"/>。

2019年のいきいき茨城ゆめ国体・大会の際には、消防・警察は通常の那珂市消防本部・那珂警察署だけでなく、ひたちなか市と東海村を管轄する[[ひたちなか・東海広域事務組合消防本部]]・[[ひたちなか警察署]]の職員も対策本部に詰めて非常時に備えた<ref name="in1909"/>。那珂市に所在するものの、陸上競技はひたちなか市が主催した<ref name="in1909"/>。なお前回の[[第29回国民体育大会|水と緑のまごころ国体]]（[[1974年]]）の際にも本競技場で開催したが、自治体規模を考慮し、[[水戸市]]の主催となった<ref name="in1909"/>。

== アクセス ==
; 鉄道
* JR[[常磐線]]
** [[水戸駅]]、[[東海駅]]から茨城交通バス・笠松運動公園前下車
** [[佐和駅]]からひたちなか市コミュニティバス・運動公園入り口下車 
** 佐和・東海両駅から徒歩30 - 40分
; 臨時バス
* ホーリーホックホームゲーム開催時などは[[東海駅]]、[[水戸駅]]からシャトルバス運行あり（要確認）
* 2019年の国民体育大会の際には[[勝田駅]]からシャトルバスが運行された<ref>{{Cite web|和書|url=https://hitachinaka-kokutai.jp/wp-content/uploads/2019/08/%E7%84%A1%E6%96%99%E3%82%B7%E3%83%A3%E3%83%88%E3%83%AB%E3%83%90%E3%82%B9.pdf|title=ひたちなか市無料シャトルバス・パーク&バスライド概要|publisher=いきいき茨城ゆめ国体・いきいき茨城ゆめ大会ひたちなか市実行委員会|accessdate=2019-10-08}}</ref>。

; 車
[[常磐自動車道]][[那珂インターチェンジ]]または[[日立南太田インターチェンジ]]から約6km。国道6号沿いに位置する。駐車場は6か所あり、合計2,781台を収容するが、使用可能な駐車場はイベントごとに異なる場合がある。

== 脚注 ==
{{Reflist}}

== 関連項目 ==
* [[茨城県]]
* [[笠松運動公園]]
* [[水戸信用金庫]]
* [[水戸ホーリーホック]]
* [[水戸市立競技場|ケーズデンキスタジアム水戸]]

== 外部リンク ==
* [http://www.ibaraki-sports.or.jp/kasamatsu/index.htm 笠松運動公園]

{{S-start}}
{{succession box
| title = [[国民体育大会]]<br />主競技場
| before = [[千葉県総合スポーツセンター陸上競技場|県総合運動場陸上競技場]]<br />（[[千葉市]]）
| after = [[三重県営総合競技場|県営競技場]]<br />（[[伊勢市]]）
| years = [[第29回国民体育大会|水と緑のまごころ国体]]
}}
{{succession box
| title = 国民体育大会<br />主競技場
| before = [[福井運動公園陸上競技場|県営陸上競技場]]<br />（[[福井市]]）
| after = [[三重県営総合競技場]]<br />（[[伊勢市]]）
| years = [[第74回国民体育大会|いきいき茨城ゆめ国体]]
}}
{{S-end}}
{{DEFAULTSORT:かさまつうんとうこうえんりくしようきようきしよう}}
[[Category:関東地方のサッカー競技施設]]
[[Category:Jリーグ公式戦開催競技場]]
[[Category:水戸ホーリーホック]]
[[Category:鹿島アントラーズ]]
[[Category:関東地方の陸上競技場]]
[[Category:茨城県のスポーツ施設]]
[[Category:第29回国民体育大会|主競技場]]
[[Category:那珂市の建築物]]
[[Category:1973年開設のスポーツ施設]]

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