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{{画像提供依頼|date=2020-12|油紙の実物|cat=製品}}
'''油紙'''（あぶらがみ、ゆし）とは、[[紙]]の表面に薄く[[油]]を引いて乾燥させたものである。素地となる紙の種類や表面に引かれる油の種類によって[[防水]]、[[耐水]]、[[防錆]]の用途で用いられる。

2000年代の日本においては専門性の高い代替品の登場などにより生産量が減少しており、生産者も[[美濃紙]]のメーカーの一部などに限られている<ref>林えり子『暮しの昭和史』pp.107-109 海竜社 2009年</ref>。

== 主な用途 ==
=== 防水・耐水 ===
油紙には[[防水]]性や[[耐水]]性があるので、次のような物に用いられる。
* [[和傘]]
* [[合羽]]
* 荷造用の[[梱包]]資材
* [[医療]]用（[[ガーゼ]]の固定など）

[[江戸時代]]には[[促成栽培]]用の[[温室]]にも利用されていた<ref>水戸計『江戸の大誤解』p.181.[[彩図社]]、2016年。</ref>。

=== 防錆 ===
[[釘]]の保存など[[金属]]製の小物が[[錆]]びることを防ぐ目的で用いられる。

==脚注==
{{Reflist}}

== 関連項目 ==
* [[アマ (植物)#亜麻仁油（アマニ油）]] - 亜麻仁油紙用油
* [[桐油]]

{{Tech-substub}}
{{DEFAULTSORT:あふらかみ}}
[[Category:紙]]
[[Category:材料]]
[[Category:衛生材料]]

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