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'''個人主義'''（こじんしゅぎ、{{Lang-en-short|individualism}}、{{Lang-fr-short|individualisme}}）とは、[[権威]]を否定して[[個人]]の[[権利]]や[[自由]]を尊重する立場、或いは[[国家]]や[[社会]]の重要性における根拠を[[個人の尊厳]]に求め、その権利と[[義務]]の発生原理を説く[[政治哲学|政治思想]]である<ref>[https://kotobank.jp/word/%E5%80%8B%E4%BA%BA%E4%B8%BB%E7%BE%A9-64849 コトバンク]</ref>。[[ラテン語]]の''individuus''（不可分なもの）に由来する。対義語は[[全体主義]]・[[集団主義]]。

西洋諸国には個人主義的な国家が多く、[[ヴァイキング|古代スカンジナビア]]の[[イデオロギー]]・[[ギリシャ哲学]]・[[キリスト教]]などの西洋文化に影響がある<ref>Southern Illinois University Press「Sweden, Enlarged Edition: The Nation's History」Franklin D. Scott ISBN 978-0809314898, 1988年 p.31</ref><ref>{{Cite web |url=https://public.wsu.edu/~hughesc/individualism.htm |title=Individualism in Western Culture |publisher=[[ワシントン州立大学 (プルマン)|ワシントン州立大学]] |accessdate=2022-10-11}}</ref>。

== 概要 ==
個人主義文化のある国家の例としては、[[イギリス]]や[[カナダ]]、[[アメリカ合衆国]]、[[オランダ]]、[[北欧諸国]]など、伝統的に[[民主主義]]が根付いていた西欧諸国、または西欧諸国に支配されていた旧植民地国家が多い。一方で個人主義文化が薄い国は、[[エジプト]]・[[シリア]]・[[ナイジェリア]]などの西欧諸国に支配されていたとしても独立後に政治的な混乱が多かった国家や、[[独裁政治]]によって支配されている国家、または支配されていた時期があった国家などが挙げられている<ref>{{Cite web |author=Chris Smit |url=http://culturematters.com/what-is-individualism/ |title=What is Individualism? |publisher=Culture Matters |date=2012-05-14 |accessdate=2022-10-11}}</ref>。

個人主義と「利己主義」は無関係である。個人主義は個人の自立独行・私生活の保全・相互尊重・自分の意見を表明する、周囲の圧力をかわす、チームワーク・法の下の平等・[[自由意志]]・[[自由貿易]]に大きな価値を置いている。また、個人主義者は各人または各家庭は所有物を獲得したり、それを彼らの思うままに管理し処分する便宜を最大限に享受する所有システムを含意している。

== 歴史 ==
「個人主義」は多義的な言葉であって、個々の言説が意味するところは一様ではない<ref>スティーブン・ルークス「個人主義の諸類型」フィリップ・P・ウィーナー編『西洋思想大事典』2巻 p.213. 平凡社、1990</ref><ref name="#1">世界大百科事典10 コウフ-コン 平凡社 2007年9月改訂新版 p.318 個人主義</ref>が、人間の尊厳と自己決定という2つの価値概念と、個人は理性的存在または個性的存在であるという認知的概念を共有する<ref name="#1"/>。individualismeというフランス語が発祥である<ref name="#2">スティーブン・ルークス「個人主義の諸類型」フィリップ・P・ウィーナー編『西洋思想大事典』2巻 pp.213-223. 平凡社、1990</ref>。

もともとは[[啓蒙主義]]に対する非難を意味する言葉であった。啓蒙主義的な政治哲学は、[[トマス・ホッブズ]]によって体系的にまとめられたのであるが、[[18世紀]]中葉、[[アンリ・ド・サン＝シモン|サン＝シモン派]]は、啓蒙主義の哲学者を古代ギリシアの[[エピクロス]]派と[[ストア派]]の[[利己主義]]を再生させた者たちであるとして個人主義者と非難した。フランスの政治家[[アレクシス・ド・トクヴィル|トクヴィル]]は、個人主義が民主主義の自然の産物であるとした上で、アメリカ人は自由によって個人主義を克服したのだとして、やはり否定的にみていた<ref name="#2"/>。

これに対して、啓蒙主義の画一性を批判して個人主義に、個人の独自性、独創性、発展性という積極的な意味を吹き込んだのは、1840年代[[ドイツ]]のカール・ブリュッゲマンで、その伝統は、[[フリードリヒ・シュライアマハー]]らに受け継がれた。[[ヤーコプ・ブルクハルト]]にとっては、イタリア・[[ルネサンス]]の文化がその理想であった<ref name="#2"/>。

個人主義という語が、現在用いられているような、[[共産主義]]や[[全体主義]]といった主張とは両立し難い「社会的な理想」というような意味合いで用いられるようになったのは、19世紀から20世紀にかけての[[アメリカ合衆国]]においてである<ref name="#2"/>。

== 特徴と類型 ==
個人主義という語は多義的であって、個人が至高の価値を有するという道徳原理、自己発展、[[オートノミー|自主性]]、プライバシー等の観念が結びついている。その文脈に応じて、社会学的個人主義、方法論的個人主義、政治的個人主義、経済的個人主義、宗教的個人主義、倫理的個人主義、認識論的個人主義といった諸類型に区分することができ、異なる論点が存在する<ref name="#2"/>。

個人が至高の価値を有するという道徳原理の起源は、[[キリスト教]]の伝統に求めることができる。その考え方は、たとえばマタイによる福音書25:40に示されている（ユダヤ教は、神の関心が一民族にのみ向けられていたので、異なる）。[[ルネサンス]]期の人文主義者の「人間の尊厳」も、[[宗教改革]]も、このようなキリスト教的伝統のうちに理解されるべきものである。[[イマヌエル・カント|カント]]やマクタガードが美しい表現でそれを著述している。また、[[ジャン＝ジャック・ルソー|ルソー]]の思想の中心をなすものである<ref name="#2"/>。

自律は、伝統的慣習・権威に従って行動するのではなく、個々人が自らの理性的反省によって、批判的評価を与えられた規範に従って行動することを求める。このような観念もキリスト教的伝統の下、[[トマス・アクィナス]]によって示されたものである<ref name="#2"/>。

[[プライバシー]]（私事権）は、極めて近代的な概念であり、私的な領域を神聖なものとする人間観を前提としている。[[自由主義]]の中心概念となる[[消極的自由]]であり、[[ジョン・スチュアート・ミル|J・S・ミル]]が「人間の行為の中で、社会に従わなければならない部分は、他人に関係する部分だけである。自分自身にだけ関係する行為においては、彼の独立は、当然、絶対的である」<ref>スティーブン・ルークス「個人主義の諸類型」フィリップ・P・ウィーナー編『西洋思想大事典』2巻 p.218 平凡社、1990</ref>と述べる部分であり、[[集団主義]]とは対立的である<ref>スティーブン・ルークス「個人主義の諸類型」フィリップ・P・ウィーナー編『西洋思想大事典』2巻218頁、平凡社、1990</ref>。

自己発展は、個人の諸能力の調和的発展によって理想が実現するとした考えである。この「個人」はやがて、「民族」「国家」にまで拡張された。{{要出典範囲|フランス啓蒙思想における合理主義的な国家観の批判という文脈において、ドイツでは、自己発展の概念は個々人を超えて実在する有機的組織である民族にまで拡張され、他の文化と異なった発展を遂げた個性を有するものとして、「民族精神」が歴史学の基礎に据えられた。<!--- 合ってそうなんですけども、求む出典 --->|date=2013年8月}}また、このこととは別の流れとして、これはJ・S・ミルの[[自由論 (ミル)|自由論]]、[[カール・マルクス|マルクス]]の[[ドイツ・イデオロギー]]の要素となった<ref name="#2"/>。

抽象的個人の見方は社会学的個人主義と名付けられ、[[社会契約説]]の基礎となった。イギリスの哲学者[[ホッブズ]]が、各個人の有する無制限な[[自然状態|自然権]]は、「万人の万人に対する闘争」を帰結するものとして、これを避けるためには、各個人の有する自然権が[[主権者]]に譲渡されることが必要であるとした。そこでは、社会はそれがどのようなものであろうとも、個人の目的のための手段とみなされる<ref name="#2"/>。

政治的個人主義は、政治的権威の源泉を個々人のうちに求める。ホッブスは、政治的権威は太古からの伝統や神や自然法に由来するものではなく、人間的目的から生まれるとした。イギリスの哲学者[[ジョン・ロック|ロック]]は、「操作的重要性」を与えない形でホッブスの考えを継承した。フランスの哲学者[[ジャン＝ジャック・ルソー|ルソー]]は、「主権者とは『それを構成する個々人によって全体として形成されている』ものである」<ref>スティーブン・ルークス「個人主義の諸類型」フィリップ・P・ウィーナー編『西洋思想大事典』2巻 p.220. 平凡社、1990</ref>と発展させた<ref name="#2"/>。

経済的個人主義は、「経済的自由に対する信仰である」<ref>スティーブン・ルークス「個人主義の諸類型」フィリップ・P・ウィーナー編『西洋思想大事典』2巻 p.221. 平凡社、1990</ref>。個々人の自由な経済活動によって、最大多数の最大幸福が実現されるとみて、[[社会主義]]、[[共産主義]]を否定する。現代の代表的な論者は[[フリードリヒ・ハイエク|F・A・ハイエク]]である<ref name="#2"/>。経済活動のうえでは国家による干渉や統制を認めず、自由放任をよしとする<ref name="#3">上掲宇都宮</ref>。[[リバタリアニズム]]は経済的個人主義を先鋭化させた思想である。

[[方法論的個人主義]]は、ホッブズによってまず示されたが、社会学的個人主義とは区別される。あらゆる社会現象は、実在する個人に還元されるべきであると主張したもので、フランスでは、サン＝シモンから[[デュルケーム]]にいたる、この考え方への批判の伝統がある<ref name="#2"/>。理論的には、実在するのは個々人であり、社会や国家は個人の集合をさす名称にすぎないとする社会唯名論であり、社会実在論と対立する<ref name="#3"/>。{{要出典範囲|これに対しては、社会実在論の立場から、[[場の雰囲気]]に流される傾向をもつ群衆と化した個人がより強固なシンボル・指導者を求めて全体主義へと至る危険性が[[エーリヒ・フロム]]によって指摘されている。また、ギリシア語のanomos（法がないこと）に由来する[[アノミー]]の概念を提唱した社会学者の[[デュルケーム]]が、個人の無制限な自由がかえって当人を不安定にすることを問題とした|date=2013年8月}}。

[[倫理]]のうえでも個人主義が言及される。

個人の人格の完成が個人の幸福であるとする[[人格主義]]も、個人主義の1つといえる<ref name="#4">上記宇都宮</ref>。また、カントの、自己発展と自律を組み合わせ、人格の完成は道徳的人格の確立以外にないとした考え方は、倫理的個人主義ということができる<ref name="#4"/>。倫理的個人主義においては、相対立する道徳的立場に面したとき、個人がこれを選び取らなければならない<ref name="#2"/>。「他人と代置不可能な個人の実存とその自由を重視する」<ref name="#4"/>[[実存主義|実存思想]]も、個人主義ということができる<ref name="#4"/>。また個人主義は、道徳的連帯を可能にする<ref>『フシギなくらい見えてくる! 本当にわかる社会学』 現代位相研究所編、[[堀内進之介]]、大河原麻衣、山本祥弘 ISBN 978-4-534-04705-2 2010年 pp.24-25. 個人主義と連帯感</ref>。

いっぽう、個人の利益・欲としての幸福だけが道徳の規準になるとすれば、それは[[エゴイズム]]・[[利己主義]]であり、幸福がもっぱら自己の快楽であるとされれば、それは[[快楽主義]]・享楽主義である。ドイツの哲学者[[シュティルナー]]の「唯一者」の思想は、この種の個人主義の代表といえる<ref name="#3"/>。ただし、利己主義とは反対のものを表現するのに個人主義という言葉を使う立場があるので、注意が必要である。自身の自由と権利を尊重するのと同様に他人の自由と権利を尊重することを個人主義と表現する考え方である<ref>[[径書房]]「文部省著作教科書 '''民主主義'''」(ISBN: 978-4-7705-0144-8<br />1920036020003) p.153, pp.146 - 162.  第八章 社会生活における民主主義</ref>。

認識論的個人主義は、知識の源泉を個人に求めた。ジョン・ロックの[[経験論]]がその典型である<ref name="#2"/>。経験論者の一人の[[ジョージ・バークリー|バークリー]]は、存在するのは自意識のみであり、すべては自意識の観念にすぎないと主張した<ref name="#3"/>。古代ギリシアのプロタゴラスのように、知識の源泉を個人に求め、[[真理]]は各人が認識する限りのもので相対的であるとすれば、主観主義、[[相対主義]]に至る<ref name="#3"/>。

量的個人主義と質的個人主義という分類の仕方もある<ref name="量的質的">世界大百科事典10 コウフ-コン 平凡社 2007年9月改訂新版 p.318 個人主義</ref>。

個々の場（集団）は成員に対してそれぞれ一定の「要請」をするものだが、その要請が「普遍性」から逸脱する方向へ動き出したとき、個人主義はこれを拒否し得る（声をあげられる）（←→[[集団主義]]）<ref name="量的質的">世界大百科事典10 コウフ-コン 平凡社 2007年9月改訂新版 p.318 個人主義</ref>。この個人主義は、原点は「神と人間との関係」であるが、確立したのは[[近代]]の西欧である<ref name="量的質的">世界大百科事典10 コウフ-コン 平凡社 2007年9月改訂新版 p.318 個人主義</ref>。そのときの状況を[[ゲオルク・ジンメル|ジンメル]]は、量的個人主義（[[啓蒙思想|啓蒙主義]]的個人主義、個人の理性に力点が置かれる。18世紀フランスで起こった）と質的個人主義（[[ロマン主義]]的個人主義、かけがえのない一人ひとりの個人という視点に力点が置かれる。19世紀ドイツで盛んになった）、と把握した<ref name="量的質的">世界大百科事典10 コウフ-コン 平凡社 2007年9月改訂新版 p.318 個人主義</ref>。

人類学者のルイ・デュモンによれば、個人主義は、国家と対立するキリスト教的伝統の下で生まれた西欧の概念であって、その普遍性に疑問があるだけでなく、自己発展の概念から発生した民族精神、倫理的個人主義のディレンマから派生したドイツ民族の道徳的優位、政治的個人主義とは密接な関係がある、とされる<ref>ルイ・デュモン・1993</ref><!--- 470pある本なのに、何ページに書いてあるかわからないです --->{{疑問点|date=2013年8月|talksection=希望}}。

夏目漱石は、自己の発展に重きを置くならば、他人のそれも尊重しなければならないとし、他人を妨害する結果にならないよう道義上の個人主義を説いた。また偏狭な国家主義を批判しつつも、真の国家主義は道義上の個人主義と矛盾しないことも主張した。漱石の個人主義は、ヨーロッパの個人主義を受け入れたものである<ref name="#3"/><ref>夏目漱石　[著]「私の個人主義」</ref>。

{{要出典範囲|ホッブズの社会契約説は、[[法の支配]]をその内容としていたのであり、個人主義は法の支配を内包している。個人が法に対抗してその信条を貫いた例として、[[良心的兵役拒否]]、あるいは[[内村鑑三]]の[[内村鑑三不敬事件|不敬事件]]などが挙げられる。<!--- 誰がそう述べているのか/どこにそう書いてあるのか、有用性向上のために、求む出典 --->|date=2013年8月}}

== 世界の文化の違い ==
[[File:Individualism versus collectivism worldwide.png|thumb|450x450px|赤みがかった色で色付けされた国は世界平均と比較してより集団主義的な文化を持っている一方、緑がかった色で色付けされた国はより個人主義的な文化を持っている。<ref name=":0">「Journal of Cross-Cultural Psychology」Sjoerd Beugelsdijk ・ Christian Welzel 「Dimensions and dynamics of national culture: Synthesizing Hofstede with Inglehart」49巻 pp. 1469-1505, 2018年</ref>
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]]

個人主義と集団主義の文化の違いは、種類ではなく、程度の違いであり、どの文化にも個人主義的な特徴と集団主義的な特徴がある。経済発展と、文化的個人主義-集団主義との間には強い相関関係がある<ref>Cambridge University Press「Chapter 3. Global Cultural Patterns」Ronald F. Inglehart 「Cultural Evolution」 ISBN 978-1108489317, 2018年, p. 40</ref>。西ヨーロッパ、オーストラリア、北米、日本などの世界的に経済的に発展した地域は個人主義的な文化が色濃��、中東や北アフリカ、サブサハラアフリカ、インド、東南アジア、中央アメリカなどの経済的に発展途上にある地域は集団主義的な文化が色濃いことがわかっている<ref name=":0" /><ref>「Cross Cultural & Strategic Management」Michael Minkov「A revision of Hofstede’s individualism-collectivism dimension」2017年</ref>。

=== 日本の個人主義 ===
[[明治時代]]に西欧の文化を吸収する際に、個人主義の概念が流入した。しかし、文化的な心理特性として、最初に関係性がありその関係性の中で[[アイデンティティ|自己]]を形成する日本人の「個人」は、個人を前提に関係性を作る西欧の「個人」とは前提に隔たりがあった<ref name="Kitayama">[[河合俊雄]]・内田由紀子（編）『「ひきこもり」考』 <こころの未来選書> 創元社 2013年 ISBN 978-4-422-11225-1 第二章 北山忍 筆 pp.27-43. の pp.38-42.</ref>。そのため、[[戦後]]になり知識層の間から広まった[[家意識|家]]や[[世間]]のしがらみといった古い関係性や[[規範]]の呪縛から解放されることが近代化の用件であるとする考えは、関係性を否定せざるを得ないことになったかもしれない（「コジンシュギ」）<ref name="Kitayama"/>。個人主義は進歩的な思想として[[社会運動]]が盛んだった当時の日本に急速に広まったが、「コジンシュギ」は日本人にとって自己矛盾をはらんでおり、[[自己責任]]論や[[自己肯定感]]の低下といった社会問題の遠因となっている可能性がある<ref name="Kitayama"/>。日本社会が関係性の呪縛から解放されるためには、たとえば、人間関係は個を実現するための糧ないしはサポートシステムであるといった価値観を生み出す必要があるのではないかと考えられる<ref name="Kitayama"/>。

見知らぬ人を信頼しない、そして集団の中では他者と違ってはいけない日本社会では、集団の規範と異質な意見は徹底的に否定されるため、[[個人]]は[[創造性]]を発揮できない状態になっている可能性があり、<!--2008年時点の日本の貿易収支は黒字であるが、個人の創造性を表に出し、集団の外の他者との信頼を問う価値観を模索しなければ、やがて日本社会は停滞していく可能性がある<ref name="Michael"/>-->開放的かつ個人主義的に社会を変化させる勇気を持つことが、21世紀の日本社会が直面している課題である可能性がある<ref name="Michael">河合俊雄・内田由紀子（編）『「ひきこもり」考』 <こころの未来選書> 創元社 2013年 ISBN 978-4-422-11225-1 第一章 [[マイケル・ジーレンジガー]] 筆 pp.6-26.</ref>。

== 脚注 ==
{{脚注ヘルプ}}
{{reflist|3}}

== 参考文献 ==
* [[スティーブン・ルークス]]「個人主義の諸類型」フィリップ・P・ウィーナー編『西洋思想大事典』2巻 権威→心理学理論 pp.213-223. 平凡社 1990年6月 初版第1刷
* 世界大百科事典 10巻 コウフ-コン 平凡社 2007年9月改訂新版 p.318 個人主義 [[作田啓一]]
* [[宇都宮芳明]][https://archive.ph/20110101000000/http://100.yahoo.co.jp/detail/%E5%80%8B%E4%BA%BA%E4%B8%BB%E7%BE%A9/ 「個人主義」] - [[Yahoo!百科事典]]
*『フシギなくらい見えてくる! 本当にわかる社会学』 現代位相研究所編、堀内進之介、大河原麻衣、山本祥弘 ISBN 978-4-534-04705-2 2010年 pp.24-25. 個人主義と連帯感
*『個人主義論考 近代イデオロギーについての人類学的展望』 ルイ・デュモン著 渡辺公三・浅野房一訳 ISBN 4-905913-46-2 1993年
*『「ひきこもり」考』 <こころの未来選書> 創元社 河合俊雄・内田由紀子（編） ISBN 978-4-422-11225-1 2013年
*『日本の個人主義』 [[小田中直樹]] ちくま新書 ISBN 4-480-06306-4 2006年
*『トクヴィル 平等と不平等の理論家』 [[宇野重規]] 講談社選書メチエ ISBN 4062583895 2007年
*『新個人主義のすすめ』 [[林望]] 集英社新書 ISBN 4087204278 2008年
*『方法論的個人主義の行方　自己言及社会』 [[犬飼裕一]] [[勁草書房]] ISBN 4326653574 2011年

== 関連項目 ==
* [[民主主義]]
* [[平等主義]]
* [[実存主義]]
* [[集団主義]]
* [[共同体主義]]
* [[リバタリアニズム]]
* [[自律]]
* [[自己決定権]]
* [[人格主義]]
* [[人間疎外|超個人主義]] - 主体性を喪失した個人というアトムに、社会が分解されていく現象（朝日新聞2011年1月8日オピニオン面 [[エマニュエル・トッド]]）。<!--- 生活習慣と生活習慣病じゃないですけど、偏りが過ぎた方に症状が出るんでしょうか。＜客船が沈没する間際、乗客の人数分は用意されていない救命ボートに女性子供を先に乗せようとする船長が男性乗客にアピールすると有効な言葉：アメリカ人には「ここで潔く海に飛び込めばヒーローになれるぞ」（「あなたに高額の生命保険をかけた」とも）、イギリス人には「紳士らしく飛び込もう」、ドイツ人には「飛び込め。船長の命令だ」、イタリア人には「すごい美女が飛び込んだぞ」、フランス人には「どうぞ飛び込まないでください」、ロシア人には「ウォッカのビンが流された。今追えば間に合うぞ」、中国人には「美味しそうな高級魚が泳いでいますよ。高く売れますよ」、日本人には「みんなそうするぞ！」など。（民族性ジョーク）＞「超個人主義」「ハイパー個人主義」について情報源をお持ちの方がいらっしゃいましたら、立項をお願いします。自分も、手に入ったら加筆します。 --->

== 外部リンク ==
*[https://archive.ph/20110101000000/http://100.yahoo.co.jp/detail/%E5%80%8B%E4%BA%BA%E4%B8%BB%E7%BE%A9/ 個人主義] - [[Yahoo!百科事典]]
*[[夏目漱石]] [https://www.aozora.gr.jp/cards/000148/card772.html 『私の個人主義』（新字新仮名）]（[[青空文庫]]）

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