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[[ファイル:Todaiji gigaku mask.jpg|サムネイル|東大寺所蔵の伎楽面30面のうち酔胡従（[[重要文化財]]）]]
'''伎楽面'''（ぎがくめん）は、古代日本で演じられた仮面舞踊劇である[[伎楽]]に用いられた[[仮面]]。世界最古に属する面としてその歴史的意義は大きい<ref name="tokyo_museum000">{{Cite web|和書|url=http://www.emuseum.jp/detail/100769/000|title=伎楽面|publisher=[[東京国立博物館]]|accessdate=2013年10月1日}}</ref>。また近年、新伎楽に使用するため復興された伎楽面もある。

== 概要 ==
伎楽は呉（[[中国]]の[[江南 (中国)|江南]]地方）から日本へ伝えられた仮面舞踊劇であり、滑稽な所作を伴うパントマイム（無言劇）であった。その起源については、使用される仮面の民族的特徴に[[漢民族|中国人]]よりは[[アーリア人|アーリア系]]の要素が色濃くみられることから、西域（[[中央アジア]]）方面で発祥し、[[シルクロード]]を経て中国江南地方で完成されたものと推定されている。<ref name="#1">（児島、1999）、pp.86 - 87</ref>

日本への伝来については、『[[新撰姓氏録]]』（[[弘仁]]6年〈[[815年]]〉成立）に、[[欽明天皇|欽明]]朝（[[539年]]? - [[571年]]?）に呉国王の血統を引く[[和薬使主]]（やまとのくすしのおみ）が伎楽の調度一式を日本へもたらしたとの記事があるが、この時に舞踊も同時に伝えられたのかどうかは定かでない。一般的には、次の『[[日本書紀]]』の[[推古天皇]]20年（[[612年]]）の記事が、日本へ伎楽が伝えられた最初の事例とみなされている。<ref name="#1" />

{{Quotation|
百済人[[味摩之]]（くだらひとみまし）帰化（まうきおもむ）けり、曰はく、「呉に学びて伎楽（くれがく）の舞を得たり」、即ち桜井に安置（はべ）らしめて少年（わらはべ）を集へて、伎楽の舞を習はしむ。

【現代語訳】[[百済]]からの[[渡来人|帰化人]]である味摩之が、呉（中国南部）で伎楽の舞を学んだと言うので、大和の桜井に少年らを集めて伎楽の舞を習得させた。
}}

『日本書紀』の[[朱鳥]]元年（[[686年]]）4月壬午条には「新羅の客等（まらうとら）に饗（あへ）たまはむが為に、川原寺の伎楽を筑紫に運べり」（[[新羅]]からの客人をもてなすために、川原寺の伎楽（舞人、装束、楽器等）を[[筑紫国|筑紫]]に運んだ）とあり、この頃、[[飛鳥]]の[[川原寺]]で伎楽が行われていたことがうかがえる。<ref name="#1" />

『[[西大寺 (奈良市)|西大寺]]資財流記帳』によると、伎楽には14種23面の仮面が用いられた。仮面の名称は登場順に、治道（ちどう）、師子（しし）、師子児（ししこ）、呉公（ごこう）、金剛（こんごう）、迦楼羅（かるら）<ref name="tokyo_museum008">{{Cite web|和書|url=http://www.emuseum.jp/detail/100769/008|title=伎楽面 迦楼羅|publisher=[[東京国立博物館]]|accessdate=2013年10月1日}}</ref>、呉女（ごじょ）<ref name="tokyo_museum004">{{Cite web|和書|url=http://www.emuseum.jp/detail/100769/004|title=伎楽面 呉女|publisher=[[東京国立博物館]]|accessdate=2013年10月1日}}</ref>、崑崙（こんろん）<ref name="tokyo_museum007">{{Cite web|和書|url=http://www.emuseum.jp/detail/100769/007|title=伎楽面 崑崙|publisher=[[東京国立博物館]]|accessdate=2013年10月1日}}</ref>、力士（りきし）<ref name="nara-museum-1356-0">{{Cite web|和書|url=http://www.narahaku.go.jp/collection/1356-0.html|title=伎楽面（力士）|publisher=[[奈良国立博物館]]|accessdate=2013年10月1日}}</ref>、婆羅門（ばらもん）、太孤父（たいこふ）<ref name="tokyo_museum009">{{Cite web|和書|url=http://www.emuseum.jp/detail/100769/009|title=伎楽面 大孤父|publisher=[[東京国立博物館]]|accessdate=2013年10月1日}}</ref>、太孤児（たいこじ）<ref name="tokyo_museum010">{{Cite web|和書|url=http://www.emuseum.jp/detail/100769/010|title=伎楽面 太孤児|publisher=[[東京国立博物館]]|accessdate=2013年10月1日}}</ref>、酔胡王（すいこおう）、酔胡従（すいこじゅう）<ref name="No64_shosoin">{{Cite web|和書|url=https://web.archive.org/web/20121102183335/http://www.yomiuri.co.jp/shosoin/2012/treasure/kataru/20121025-OYT8T00735.htm|title=紀要34号（3）赤ら顔を取り戻した「伎楽面 木彫第26号」|publisher=[[読売新聞社]]|author=読売新聞大阪本社記者 戸田聡|date=2012年10月25日|accessdate=2013年10月1日}}</ref>である。このうち、師子児と太孤児がそれぞれ2面、酔胡従が8面で、計23面が舞台で用いられることになる。<ref name="#2">（成瀬、1999）、pp.84 - 85</ref>

伎楽は[[平安時代]]には衰退し、廃絶してしまったため、その所作やストーリーの詳細は不明である。[[天福 (日本)|天福]]元年（[[1233年]]）、[[興福寺]]の楽人であった[[狛近真]]が著した『[[教訓抄]]』<ref>{{e国宝|101074|教訓抄　巻第十|所蔵=京都国立博物館|accessdate=2019-02-24}}</ref>によると、歯をむき出し、獣のような容貌の崑崙が卑猥な所作をしながら呉女に懸想するが、力士によって追い払われるといった、滑稽な筋のものであった。<ref>（児島、1999）、pp.92 - 93</ref>

== 現存する伎楽面 ==
[[ファイル:KARURA GARUDA HORYUJI GIGAKU MASK.JPG|サムネイル|迦楼羅 東京国立博物館（法隆寺献納宝物215号）]]
[[ファイル:SUIKOJYU HORYUJI GIGAKU MASK.JPG|サムネイル|酔胡従 東京国立博物館（法隆寺献納宝物222号）]]
伎楽面は日本への伝来元である中国や[[朝鮮半島]]には現存せず、日本にのみ残されている<ref>[http://www.tokyo-np.co.jp/article/thatu/list/CK2018101402000151.html ＜カジュアル美術館＞伎楽面（重要文化財）東京国立博物館／幻の古代芸能 蘇る／喜怒哀楽いきいき表現]『[[東京新聞]]』朝刊2018年10月14日（30面）。</ref>。そのうち[[飛鳥時代|飛鳥]]・[[奈良時代]]に遡る伎楽面の遺品は以下のところにまとまって所蔵されている。
* [[正倉院]] 171面（木造135、乾漆造36）<ref>『正倉院への道―天平の至宝』、p.61</ref>
* [[東大寺]] 30面（木造29、乾漆造1）と残欠7面分（木造4、乾漆造3）<ref name="#3">『国宝・重要文化財大全』4 彫刻下巻（毎日新聞社、1999）</ref>
* [[東京国立博物館]][[法隆寺]]宝物館 31面（木造28、乾漆造3）<ref name="#3" />

正倉院、東大寺ほかに残る230余りの面が8世紀の遺品であるのに対し、東京国立博物館法隆寺宝物館に残る31面はその半数以上が7世紀に遡るものと思われる<ref name="tokyo_museum000" />。これらの31面は、[[1878年]]（[[明治]]11年）に法隆寺から当時の[[皇室]]へ献納されたもので<ref name="bunkaisan_gigakumen">{{Cite web|和書|url=https://bunka.nii.ac.jp/heritages/detail/208209|title=木造伎楽面|publisher=文化庁|author=文化遺産オンライン|accessdate=2013年10月1日}}</ref>、時代や技法の異なるものが混在している<ref name="bunkaisan_gigakumen" />。

正倉院蔵の面のうち24面には[[天平勝宝]]四年（[[752年]]）四月二十九日の墨書銘があり、同日に行われた[[東大寺盧舎那仏像|東大寺大仏]][[開眼]]会にて奉納された伎楽に用いられたものであることがわかる<ref name="#4">『正倉院への道―天平の至宝』、p.62</ref>。正倉院および東大寺所蔵の面には作者名を記したものがあり、将李魚成、基永師、延均師、財福師などの作者の名が知られる<ref name="#4" />。また面の裏面に「[[讃岐国|讃岐]]」<ref name="No28_shousouin" />「[[常陸国|常陸]]」などの国名がみられ、地方から献納されたものであることがわかる。

上記のほか、[[重要文化財]]に指定されている伎楽面として以下のものがある（[[鎌倉時代]]の復古作は除く）。
* 法隆寺所蔵 木造伎楽面1面（太孤父）
* [[文化庁]]保管 木造伎楽面1面（酔胡従）東大寺大仏開眼会所用、2014年重要文化財指定（旧[[重要美術品]]）。<ref>文化庁文化財部「新指定の文化財」『月刊文化財』609号、第一法規、2014、pp.11 - 12</ref>
* 文化庁保管 乾漆伎楽面1面（金剛）東大寺大仏開眼会所用、2015年重要文化財指定。<ref>文化庁文化財部「新指定の文化財」『月刊文化財』号、第一法規、2015、pp.11 - 12</ref>
* [[藤田美術館]]所蔵 木造伎楽面1面（力士）、乾漆伎楽面1面（酔胡従、相李魚成銘）東大寺大仏開眼会所用、2015年重要文化財指定。<ref>文化庁文化財部「新指定の文化財」『月刊文化財』号、第一法規、2015、pp.14 - 15</ref>

2006年には[[天理大学附属天理参考館]]（奈良県）にある古面が伎楽面であると確認された。これは[[松平定信]]らが編纂した『[[集古十種]]』所収の図と細部の特徴が一致しており、もとは東大寺にあった伎楽面と推定される。<ref name="shikoku-news_20060919">{{Cite web|和書|url=https://www.shikoku-np.co.jp/national/culture_entertainment/20060919000457|title=天平時代の伎楽面発見／奈良・東大寺から流出か|publisher=四国新聞社|date=2006年9月19日|accessdate=2013年10月1日}}</ref>
{{-}}
== 造形 ==
大きくわけて木彫と[[乾漆造]]（[[麻]]布を型に当て、[[漆]]で張り重ねて素地をつくったもの）がある。木彫は飛鳥時代のものが概ね[[クスノキ]]、奈良時代が[[キリ]]を使って作られている<ref>{{Cite web|和書|url=http://www.tnm.jp/modules/r_exhibition/index.php?controller=item&id=3281|title=TOP >> 展示 >> 法隆寺献納宝物（法隆寺宝物館） >> 伎楽面 作品リスト|publisher=法隆寺宝物館|accessdate=2013年10月1日}}</ref>。伎楽面は、能面などに見られる顔を覆うだけの形態と違って、頭からすっぽり被るものであった。この特徴から[[ギリシア悲劇]]の仮面との共通性が指摘され、伎楽の伝来が[[古代ギリシア]]であるという説も唱えられたが、詳細は不明である。

使用されている顔料については1983年より[[宮内庁]]が正倉院の26面の伎楽面に対し[[非破壊検査|X線検査]]および[[電子顕微鏡]]観察を行った。それにより、それら[[炭酸カルシウム]][[顔料]]の多くが、[[貝殻]]を原料とする[[胡粉]]であることが明らかになっている{{r|kunaicho-naruse-0257}}ほか、同じ[[胡粉]]が正倉院宝物館所蔵の他の伎楽面以外の宝物に使われたことも明らかになっている<ref name="shosoin_ganryou">{{Cite web|和書|url=http://www.bunka.go.jp/takamatsu_kitora/kentokaito/rekkachosa/09/pdf/shiryo_2.pdf|format=PDF|title=正倉院宝物の顔料|調査|publisher=宮内庁正倉院事務所|author=成瀬正和|date=2009年7月9日|accessdate=2013年10月1日}}</ref>。

伎楽面は造形的にも優れ、[[仏師]]の手になるものもあると言われている{{誰|date=2013年9月}}。一見した印象では架空の動物や、当時の諸外国人の表情を伝えたものであるという感じを受ける{{誰|date=2013年9月}}。以下に正倉院に伝わる伎楽面から、各面の特徴を示す。

; 治道
: 鼻が高く赤ら顔の老相で、舞台の露払い役を務める。<ref name="#5">（児島、1999）、p.92</ref><ref name="#2" />
; 師子
: 現在の[[獅子舞]]の頭（かしら）によく似ている。顎のところは、上下に開閉できるようになっている。<ref name="#6">（成瀬、1999）、p.84</ref>
; 師子児
: 師子をあやす役で、2人1組で登場する。少年の相である。<ref name="#6" />
; 呉公
: 顔を青色に塗った貴公子の相。笛を吹く所作をした。<ref name="#6" />
; 金剛
: 頭上に髻を結った[[力士]]形。後出の「力士」が閉口であるのに���し、金剛は開口である。<ref name="#7">（成瀬、1999）、p.85</ref>
; 迦楼羅
: [[迦楼羅]]の起源は古代インドの鳥神[[ガルダ]]で、[[ヴィシュヌ]]神の乗物とされる。仏教に取り入れられて護法神となり、[[八部衆]]の一員となった。<ref name="#5" />
; 崑崙
: 東南アジアから中国に奴隷としてもたらされた崑崙奴（こんろんど）を表現したもので、彼らが悪鬼羅刹のような人間であった、という当時の風評に基づき尖った耳や大きな牙など鬼のような容貌の面として作られている<ref name="tokyo_museum007" />。
; 呉女
: 呉の国の乙女という意味だと推測される<ref name="tokyo_museum004" />。
; 力士
: 前出の「金剛」と似るが、こちらは口を閉じている。呉女に懸想しようとする崑崙を懲らしめるという役どころである。<ref name="#7" />
; 婆羅門（ばらもん）
: インドの老僧で、顔は緑に塗られている。その高い身分にもかかわらず、むつき（[[おむつ]]）を洗う滑稽な所作をする。<ref name="#7" />{{see also|バラモン}}
; 太孤父
: 目尻の下がった老相である。<ref name="#7" />
; 大孤児
: いきいきした少年の表情の面。くっきりした目元と白い歯が印象的。
: 大孤父面と対になる面<ref name="tokyo_museum010" />。
; 酔胡王
: 泥酔した胡（[[ペルシア帝国|古代ペルシャ]]）の王という設定で、高い冠をかぶっている。<ref>『週刊朝日百科 皇室の名宝』3（正倉院南倉）、p.86（解説筆者は三宅久雄）</ref>
; 酔胡従
: 大きく高い鼻、ぶあつい唇、太い眉毛をもち、その名の通り、酔っ払った胡人（ペルシャ人）を表している<ref name="No64_shosoin" />。

== 復元された伎楽面 ==
{{節スタブ}}
2012年10月27日 - 11月12日に[[奈良国立博物館]]で行われた第64回正倉院展において、宮内庁正倉院事務所は桐製の「木彫第26号」（酔胡従）の復元を行った<ref name="No64_shosoin" />。この面においては汚れの除去と絵の具層の剥落止め処理、そして別に残されていた右後頭部の破片の接着が施された。伎楽面の調査と修理は1992年から継続して行われている。作業には非常に精密かつ繊細な注意が求められるため、終了したのは2006年時点で20数面であった<ref name="No28_shousouin">{{Cite web|和書|url=http://spe.yomiuri.co.jp/servlet/view?PAGE_ID=00017338|title=【紀要34号(3)】赤ら顔を取り戻した「伎楽面　木彫第26号」|publisher=[[読売新聞社]]|author=読売新聞大阪本社記者 戸田聡|date=2006年9月26日|accessdate=2013年10月1日}}</ref>。

== 出典 ==
{{脚注ヘルプ}}
{{Reflist|30em|refs=
<ref name="kunaicho-naruse-0257">{{cite web2
 | url = http://shosoin.kunaicho.go.jp/api/bulletins/31/pdf/0000000257
 | url-status = live
 | archiveurl = https://web.archive.org/web/20230311013726/shosoin.kunaicho.go.jp/api/bulletins/31/pdf/0000000257
 | format = [[Portable Document Format|PDF]]
 | title = 正倉院伎楽面に用いられた貝殻由来炭酸カルシウム顔料
 | publisher = 宮内庁
 | author = [[成瀬正和]]
 | accessdate = 2023-3-11
 | archivedate = 2023-3-11 }}<!-- 元リンク先 http://shosoin.kunaicho.go.jp/public/pdf/0000000257.pdf よりリンク切れ確認の為リンク先変更 --></ref>
}}

== 参考文献 ==
<!-- 実際に参考にした文献一覧（本文中の追加した情報の後に脚注を導入し文献参照ページを示して、実際に参考にした出典〈書籍、論文、資料やウェブページなど〉のみを列挙して下さい。実際には参考にしていないが、さらにこの項目を理解するのに役立つ関連した文献は、「関連文献」などとセクション名を分けて区別して下さい。） -->
* 米田雄介・児島建次郎ほか『正倉院への道―天平の至宝』、[[雄山閣出版]]、1999、{{ISBN2|4-639-01643-3}}
** 児島建次郎「大仏開眼供養会を彩ったシルクロードの芸能」
* 『皇室の名宝』3（正倉院南倉）、朝日新聞社〈[[週刊朝日]]百科〉、1999、{{全国書誌番号|20061714}}
** 成瀬正和「正倉院の伎楽面」

== 関連項目 ==
<!-- 本文記事を理解する上での補足として役立つ、関連性のある項目へのウィキ間リンク、ウィキリンク。可能なら本文内に埋め込んで下さい。 -->
* [[能面]]
* [[舞楽面]]
* [[神楽面]]

== 外部リンク ==
{{Commonscat}}
* {{YouTube|playlist=UUm8RKqlIEip1sjBq9t23mwg|東京国立博物館 youtube公式チャンネル-3次元計測データに基づくCG再現映像集}}（伎楽面含む）
* [http://www.narahaku.go.jp/collection/1356-0.html 奈良国立博物館 伎楽面（力士）]
* [http://www.miho.or.jp/booth/html/artcon/00000107.htm MIHO MUSEUM 伎楽面 迦楼羅]
* [http://www.britishmuseum.org/research/collection_online/search.aspx?searchText=Gigaku&object=230 大英博物館 Gigaku mask]
* [https://www.kimbellart.org/collection-object/gigaku-mask-karura-type Gigaku Mask of the Karura Type (Kimbell Art Museum)]
* [http://www.clevelandart.org/art/1949.158 Suikoju: Gigaku Mask (Cleveland Museum of Art)]
* [http://www.harvardartmuseums.org/art/203967 Gigaku Mask (Gigakumen), perhaps representing Shishiko, Suikoju, or Taikoji (Harvard Art Museums/Arthur M. Sackler Museum)]

{{japan-culture-stub}}
{{Normdaten}}

{{DEFAULTSORT:きかくめん}}
[[Category:木彫]]
[[Category:日本の伝統工芸品]]
[[Category:仮面]]
[[Category:前近代の日本の外国系文化]]
[[Category:法隆寺献納宝物]]

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