アミルカレ・ポンキエッリのソースを表示

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{{Infobox Musician <!--Wikipedia:ウィキプロジェクト 音楽家を参照-->
| Name = アミルカレ・ポンキエッリ<br /><small>Amilcare Ponchielli</small>
| Img = Amilcare Ponchielli (before 1886) - Archivio Storico Ricordi FOTO000794 - Restoration.jpg
| Img_capt = アミルカレ・ポンキエッリ（1886年）
| Img_size = 250px<!-- サイズが250ピクセルに満たない場合のみ記入 -->
| Landscape = <!-- 画像の横幅が広く、高さが小さい場合に“yes”を記入 -->
| Background = classic
| Born = {{生年月日と年齢|1834|8|31|no}}<br/>{{AUT1804}}<br/>[[ファイル:Flag of the Kingdom of Lombardy–Venetia.svg|25x20px]] [[ロンバルド＝ヴェネト王国]]、[[パデルノ・ポンキエッリ|パデルノ・ファソラーノ]]
| Birth_name = <!-- 個人のみ --><!-- 出生時の名前が公表されている場合にのみ記入 -->
| Alias = 
| Blood = <!-- 個人のみ -->
| School_background = [[ミラノ音楽院]]
| Died = {{死亡年月日と没年齢|1834|8|31|1886|1|17}}<br/>{{ITA1861}}、[[ミラノ]]
| Origin = 
| Instrument = 
| Genre = [[クラシック音楽]]
| Occupation = [[オペラ]][[作曲家]]
| Years_active = 
| Label = 
| Production = 
| Associated_acts = 
| Influences = 
| URL = 
| Current_members = <!-- グループのみ -->
| Past_members = <!-- グループのみ -->
| Notable_instruments = 
}}
'''アミルカレ・ポンキエッリ'''（[[イタリア語|伊]]: Amilcare Ponchielli {{IPA-it|aˈmilkare poŋˈkjɛlli|}}, [[1834年]][[8月31日]] - [[1886年]][[1月17日]]）は、[[イタリア]]の[[オペラ]][[作曲家]]。

[[クレモナ]]近郊の都市に生まれたポンキエッリは、9歳で[[ミラノ音楽院]]で学び、代表作《[[ラ・ジョコンダ]]》などを含むオペラやバレエ、その他様々なジャンルの作品を作曲したが、[[1886年]]、[[肺炎|急性肺炎]]のため51歳で急死した。

「ポンキエリ」や「ポンキエルリ」表記もある。

== 来歴 ==
[[ファイル:Gioconda lirica interpreti 1876.jpg|左|サムネイル|ラ・ジョコンダの初演時の歌手とポンキエッリ（1876年、ミラノ・スカラ座）]]
当時[[ロンバルド＝ヴェネト王国|ロンバルド=ヴェネト王国]]だった[[クレモナ]]近郊のパデルノ・ファゾラーロ（現[[パデルノ・ポンキエッリ]]）で[[教会音楽]]家の家庭に生まれる。9歳で奨学金を得て[[ミラノ音楽院]]で音楽を学び、10歳にならずして最初の[[交響曲]]を作曲した。音楽院卒業から2年後の[[1856年]]に、[[アレッサンドロ・マンゾーニ]]の[[いいなづけ (マンゾーニの小説)|有名な小説]]に基づき最初のオペラ《婚約者 ''I promessi sposi''》を作曲し、8月30日にクレモナで初演して成功したものの、その後の作品では成功することができなかった<ref name="dic">{{citation|url=https://www.treccani.it/enciclopedia/amilcare-giuseppe-ponchielli_(Dizionario-Biografico)|chapter=PONCHIELLI, Amilcare Giuseppe|author=Pietro Zappalà |title=Dizionario Biografico degli Italiani |volume=84 |year=2015}}</ref>。

ミラノ音楽院の教授職を活用して、彼は小都市で短期間仕事に就き、いくつかのオペラを作曲していたが、ここでもやはり成功しなかった。失意もあったが、経済的な理由から{{r|dic}}、1862年、ポンキエッリは[[ピアチェンツァ]]の国家警備隊音楽監督に就任し、1864年からはクレモナの市民楽団の楽団長をつとめ<ref name="treccani">{{cite book |url=http://www.treccani.it/enciclopedia/amilcare-ponchielli |chapter=Ponchièlli, Amilcare |title=Treccani: Enciclopedia on line}}</ref>、[[吹奏楽]]のための200以上の作品の編曲と作曲をした。ここでの特筆するべき作品は、世界最初の[[ユーフォニアム]]のための協奏曲『フリコルノ・バッソ協奏曲』（[[1872年]]）、パリで人気を収めた バンドのための「[[ヴェニスの謝肉祭|ヴェネツィアの謝肉祭]]」変奏曲、そして祝祭行進曲と葬送行進曲郡であろう。
[[ファイル:Ponchielli monument in Cremona Italy.jpg|サムネイル|[[クレモナ]]のポンキエッリの石像]]
転換点は、[[1872年]]における《婚約者》改訂版のミラノ上演で、これによって楽譜出版社[[リコルディ]]やミラノ音楽院当局ならびに[[スカラ座]]と契約を結べるようになったのである。改訂版におけるリナの役は、1874年に結婚した妻のテレジーナ・ブランビッラ（Teresina Brambilla）が歌った。息子のアンニーバレは音楽評論家・作曲家となった。その後はバレエ《二人の双子 ''Le due gemelle ''》（[[1873年]]初演）、《2つの双眼鏡 ''Le due gemelle''》（[[1873年]]）などの[[バレエ]]音楽の佳作によってポンキエッリの名声は確固たるものとなった。次のオペラ『リトアニア人』（1874年）もそこそこの成功を収めたが<ref name="treccani" />、配役の面では低評価だった。この曲は[[1939年]]に公開される予定だったが、[[第二次世界大戦]]のせいで上演は計画倒れとなり、[[イタリア放送協会]]がスコアを回収する[[1979年]]まで再演されることはなかった。

その次のオペラ作品が最も有名な《[[ラ・ジョコンダ]] ''La Gioconda ''》（[[1876年]]初演）で、[[ヴィクトル・ユーゴー]]の戯曲に基づき[[アッリーゴ・ボーイト]]が脚本を書いた。これは[[ヴィクトル・ユーゴー]]の同名の戯曲を翻案したものである。現在普及しているものは[[1880年]]版である。[[1876年]]、彼は《ヴァレンツァの森 ''I Mori di Valenza'' 》を制作し始めたが、この作曲の始まりは[[1873年]]に遡る。このオペラは彼の生前に完成することはなかったが、後に息子とA.カドーラによって完成され、死後の[[1914年]]に上演された。

《ラ・ジョコンダ》の後でポンキエッリの音楽的な創意は落ち込んだかのようで、[[1880年]][[12月26日]]にスカラ座で上演された『放蕩息子』と、1885年3月17日にスカラ座で上演されたヴィクトル・ユーゴーの戯曲に基づく[[メロドラマ]]『マリオン・デロルメ』（4幕）を書いたが、いずれも失敗に終わり、その後のオペラでも《ラ・ジョコンダ》と同じような成功に出くわすことはなかった。ジャコモ・プッチーニ、ピエトロ・マスカーニ、ウンベルト・ジョルダーノなどの新世代の作曲家に大きな影響を与えました。1881年、ポンキエッリはベルガモ大聖堂の楽長に任命され、同年からミラノ音楽院の作曲教授となり、その

[[1881年]]にポンキエッリは[[ベルガモ]]大聖堂の楽長職''maestro di cappella''に任命され、[[1883年]]から母校ミラノ音楽院で作曲科教授を務めた。門人には[[プッチーニ|ジャコモ・プッチーニ]]、[[マスカーニ|ピエトロ・マスカーニ]]、[[:en:Emilio_Pizzi|エミリオ・ピッツィ]]、[[:en:Giovanni_Tebaldini|ジョヴァンニ・テバルディーニ]]らがいた。

[[1886年]]、[[肺炎|急性肺炎]]のためミラノにて死去。{{没年齢|1834|8|31|1886|1|17}}。 [[ジュゼッペ・ヴェルディ|ヴェルディ]]はポンキエッリの訃報に接し、次のように言った。

<blockquote>可哀想なポンキエッリ、あんなにいい奴だったのに、あんなに立派な音楽家だったのに。</blockquote>

その後ポンキエッリの亡骸は[[:en:Cimitero_Monumentale_di_Milano|ミラノ記念墓地]]に埋葬された。墓地内には《ラ・ジョコンダ》の台本制作を務めたアッリーゴ・ボーイトも眠っている。ポンキエッリ誕生を記念して、パデルノ・ファゾラーロは、'''[[パデルノ・ポンキエッリ]]'''と改名された。

== 人物 ==
生前ポンキエッリは人気と影響力に非常に恵まれ、拡大されたオーケストラと、より複雑なオーケストレーションを取り入れたにもかかわらず、こんにち定期的に演奏されているオペラは、唯一《ラ・ジョコンダ》だけとなっている。このオペラには、ソプラノの名アリア「私は死のう ''"Suicidio!"''」やバレエ音楽「時の踊り ''Danza dell' Ore ''」が含まれている。

== ギャラリー ==
<gallery>
ファイル:Via Amilcare Ponchielli in Milan.jpg|記念プレート
ファイル:Amilcare Ponchielli grave Milan 2015.jpg|ポンキエッリの墓
</gallery>

== 作品 ==
=== オペラ ===
* 愚人市長 ''Il sindaco babbeo''（学生時代の習作オペラ）
* ベルトランド・ダル・ボルミオ ''Bertrando dal Bormio''（[[トリノ]]公演のために作曲、上演は実現せず）
* 婚約者 ''I promessi sposi'' （初稿[[1856年]]クレモナ初演、改訂稿[[1872年]]ミラノ初演） 
* リーナ ''Lina''（[[1877年]]）
* [[ゴート族]]の王ロデリクス ''Roderico, re dei Goti''（[[1863年]]）
* いつまでも喋る男 ''Il parlatore eterno''  ([[1873年]]、バリトンのためのモノローグ）
* {{仮リンク|リトアニア人 (オペラ)|label=リトアニア人|en|I Lituani}} ''I Lituani'' （初稿[[1874年]]、改訂稿[[1884年|1884]]～[[1885年|5年]]）
* [[ラ・ジョコンダ]] ''La Gioconda'' （初稿[[1876年]]、[[1876年]][[4月8日]][[ミラノ]]で初演、改訂稿[[1880年]]）
* 放蕩息子 ''Il figliuol prodigo'' （[[1880年]]）
* マリオン・デロルメ ''Marion Delorme'' （[[1885年]]）
* {{仮リンク|バレンシアのムーア人|en|I Mori di Valenza}} ''I Mori di Valenza'' （未完。死後、息子とA.カドーラにより補筆。[[1914年]]初演）

=== その他 ===
ポンキエッリは1864年から1874年までクレモナのバンドマスターとして多数の[[吹奏楽曲]]を作曲した<ref>{{citation|url=https://www.shsu.edu/academics/music/ponchielli/index.html|title=The Band Music of Amilcare Ponchielli|publisher=Sam Houston State University}}</ref>。
* オーボエと管弦楽のためのカプリッチョ
* 管弦楽のための悲歌
* トランペット協奏曲 Op.123
* バンドのための「[[ヴェニスの謝肉祭|ヴェネツィアの謝肉祭]]」変奏曲 Op.140<ref>{{citation|url=https://www.shsu.edu/academics/music/ponchielli/the-music/concert-music/variations/carnevale.html|title=Carnevale di Venezia Variazioni per Banda, Op. 140, Ms.Civ.91|publisher=Sam Houston State University}}</ref>
* フリコルノ・バッソ協奏曲 Op.155 （世界最初の[[ユーフォニアム]]協奏曲として知られる<ref>{{citation|url=https://www.shsu.edu/academics/music/ponchielli/the-music/virtuoso/brass/concerto-per-flicornobasso.html|title=Concerto per flicornobasso, Op. 155, PP.143.11|publisher=Sam Houston State University}}</ref>）
* コルネット協奏曲 Op.198

== メディア ==
[[ファイル:CC0-CH - The Halle Orchestra - La Gioconda - Dance of the hours, part 1 - Amilcare Ponchielli - Columbia-dx1029-cax8896.flac|中央|サムネイル|[[マルコム・サージェント]]指揮、[[ハレ管弦楽団]]演奏：時の踊り]]

== 脚注 ==
{{脚注ヘルプ}}

===注釈・出典 ===
{{reflist}}

== 外部リンク ==
* {{IMSLP|id=Ponchielli%2C_Amilcare|cname=アミルカレ・ポンキエッリ}}

{{Normdaten}}
{{DEFAULTSORT:ほんきえつり あみるかれ}}
[[Category:ロマン派の作曲家]]
[[Category:イタリアの作曲家]]
[[Category:オペラ作曲家]]
[[Category:ミラノ音楽院の教員]]
[[Category:ミラノ音楽院出身の人物]]
[[Category:1834年生]]
[[Category:1886年没]]

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