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{{Infobox Single
| Name = およげ!たいやきくん
| Type = [[シングル]]
| Artist = [[子門真人]]
| Album = およげ!たいやきくん
| A-side = 
| B-side = （両A面）いっぽんでもニンジン<br/>（8cmCD以外、歌・[[なぎら健壱|なぎらけんいち]]）<br />またね<br />（8cmCD、歌・[[周栄良美|橘いずみ]]）
| Released = [[1975年]][[12月25日]]（オリジナル盤）<br />[[1992年]][[7月1日]]（8cmCD）<br />[[2005年]]（シェイプレコード）<br />[[2008年]][[3月5日]]（12cmCD）
| Recorded = 1975年[[11月26日]]<ref name=koji104>小島豊美とアヴァンデザイン活字楽団『昭和のテレビ童謡クロニクル 『ひらけ! ポンキッキ』から『ピッカピカ音楽館』まで』DU BOOKS、2015年、104頁。ISBN 978-4-907583-45-3</ref>
| Genre = [[童謡]]
| Length = 4分09秒
| Label = [[ポニーキャニオン|キャニオン・レコード]]<br/>（オリジナル盤）<br/>アナログコーポレーション（シェイプレコード）<br />[[ポニーキャニオン]]<br/>（上記以外）
| Writer = [[高田ひろお]]、[[佐瀬寿一]]
| Producer = 
| Reviews = 
| Chart position = * '''1位'''<small>（オリジナル盤、'''11週連続'''、[[オリコンチャート|オリコン]]）</small>
* 57位<small>（8cmCD、オリコン）</small>
* 19位<small>（12cmCD、オリコン）</small>
* 1976年度年間1位<small>（オリコン）</small>
* '''オリコン歴代シングルランキング1位'''
* 44位<small>（8cmCD、[[COUNT DOWN TV|CDTV]]）</small>
* 16位<small>（12cmCD、CDTV）</small>
* 1位<small>（オリジナル盤、ミュージック・ラボ）</small><ref>「全国ディスクベスト10」『[[週刊朝日]]』1976年2月6日号、36頁。</ref>
| Certification = * 第5回[[FNS歌謡祭]]最優秀ヒット賞
* 第9回[[全日本有線放送大賞]]特別賞
* 第7回[[日本歌謡大賞]]特別賞
| Last single = ''[[勇者ライディーン]]''<br />([[1975年]])<!--「ぼくらの憧れライオンズ」はB面曲なのでここでは除外。-->
| This single = '''およげ!たいやきくん''' <br />([[1975年]])
| Next single = ''[[たぬき先生騒動記#主題歌|いつになれば]]''<br />''[[UFO戦士ダイアポロン]]''<br />([[1976年]])
| Misc = {{Extra chronology 2
| Artist = [[ひらけ!ポンキッキ]]
| Type = single
| Last single = 「[[ガチャピン#シングル「たべちゃうぞ」|たべちゃうぞ]]」[[ガチャピン|矢沢邦江（ガチャピン）]]<br/>（CX-101/1975年）
| This single = '''「およげ!たいやきくん」子門真人'''<br />（CX-102/1975年）
| Next single = 「[[そらとぶさんりんしゃ]]」なぎらけんいち<br />（CX-103/1976年）
}}
{{External music video|{{YouTube|1uP9nw4S3Qc|およげ!たいやきくん}}（[[ポニーキャニオン]]提供YouTubeアートトラック）<br />{{YouTube|XkqIs91vJFQ|いっぽんでもニンジン}}（ポニーキャニオン提供YouTubeアートトラック）|Upper caption=試聴}}
}}
{{Infobox Album
| Name = およげ!たいやきくん
| Type = [[コンピレーション・アルバム]]
| Artist = [[ひらけ!ポンキッキ]]
| Released = [[1976年]][[2月10日]]
| Recorded = 
| Genre = [[童謡]]
| Length = 
| Label = [[ポニーキャニオン|キャニオン・レコード]]
| Producer = -
| Chart position = 
* 週間1位（[[オリコンチャート|オリコン]]）
* 1976年度年間1位（オリコン）
| Last album = ''[[ひらけ!ポンキッキ Vol.2]]'' <br /> ([[1975年]])
| This album = '''およげ!たいやきくん''' <br /> ([[1976年]])
| Next album = ''[[ホネホネ・ロック パタパタママ]]''<br />([[1976年]])
}}
『'''およげ!たいやきくん'''』は、[[1975年]]（[[昭和]]50年）に[[フジテレビジョン|フジテレビ]]の[[子供番組|子供向けの番組]]『[[ひらけ!ポンキッキ]]』のオリジナルナンバーとして発表、リリースされた[[童謡]]。

[[作詞]]は[[高田ひろお]]、[[作曲]]・[[編曲]]は[[佐瀬寿一]]、[[ディレクター#レコード・CD制作におけるディレクター（音楽ディレクター）|ディレクター]]は[[小島豊美]]。[[子門真人]]が歌ったバージョンは、[[2021年]]3月現在、'''日本でレコード売り上げ枚数が最も多いシングル盤（フィジカル・シングル）'''とされている。本項では、この曲も収録された同名の[[アルバム|LP]]も扱う。

なお『ひらけ!ポンキッキ』番組内で放送された同曲のアニメ映像内でのタイトル表記では「!（[[感嘆符]]）」がついていない。

== 内容 ==
歌詞の内容は、「[[たい焼き]]がたい焼き屋{{Refnest|group="注釈"|後述の英訳詞「Swim, Taiyaki-Kun」ではfish store（魚屋）になっている。}}から逃げ出し、海へ逃亡する」というものである。

オリジナル盤シングルジャケットのキャラクターデザイナーは「[[バボちゃん]]」などを手がけた田島司。アニメキャラクターの「たいやきおじさん」のモデルは売り上げ世界一を誇るたい焼き店「[[浪花家総本店]]」会長の神戸守一（[[2010年]][[5月5日]]、満86歳で死去<ref>[https://web.archive.org/web/20100511191611/http://www.zakzak.co.jp/entertainment/ent-news/news/20100507/enn1005071619017-n2.htm 「およげ！たいやきくん」モデル死去　毎日毎日〜焼き続け]、[[夕刊フジ]]、2010年5月7日。（インターネットアーカイブのキャッシュ）</ref>）といわれる<ref>[https://taiyaki-tomoean.blog.jp/archives/71100468.html 「およげ！たいやきくん」の誤解]、たいやき ともえ庵のブログ、2017年5月27日。</ref>。歌詞のモデルも浪花家総本店と主張されることがあるが、作詞者の高田ひろおは、[[練馬駅]]近くで見かけた{{Refnest|group="注釈"|要するに[[麻布十番]]にある浪花家総本店で見たのではないということ。}}たいやきから歌詞を思いついたと証言している<ref>[https://web.archive.org/web/20151116005621/http://www.webmtabi.jp/200803/serial/taiyaki02.html たいやき研究ノート ２]、web M旅 2008年3月号（インターネットアーカイブのキャッシュ）</ref>。

オリジナル盤シングルのB面（LPのB面1曲目）は、[[なぎら健壱]]（なぎらけんいち名義）の「'''いっぽんでもニンジン'''」（作詞：前田利博、作曲・編曲：佐瀬寿一）であった（合いの手：[[ガチャピン]](当時の声：[[矢沢邦江]])）。[[数え歌]]で、[[無理問答]]の連鎖や物の数え方<ref group="注釈">歌では、[[ヨット]]は「～艘」、[[ロケット]]は「～台」、[[ハチ]]は「～匹」と歌われているが、実際はそれぞれ「～隻」・「～機」・「～頭」が正しい。</ref>（10種類とも異なる）の歌詞。オリジナル盤シングルは両面ジャケットのため、両A面という見方もでき、こちらも売上げに一役買った。本シングルの発売以前に、[[1975年]]に[[キングレコード]]から発売されたLP『ひらけ!ポンキッキ』（SKM(H)2229）で[[三浦けんいち]]の歌で収録されている（曲名は「いっぽんでもにんじん」）。こちらでも作曲者の佐瀬寿一が編曲したことになっているが、佐瀬寿一は自身のインタビューで、SKM(H)2229収録の音源は自分の編曲したものではないと否定している<ref>『昭和のテレビ童謡クロニクル 『ひらけ! ポンキッキ』から『ピッカピカ音楽館』まで』130-131頁。</ref>。映像は、[[1970年代]]では「[[世田谷公園]]」の噴水をバックに、紙で作られた[[ニンジン]]などのキャラクターを映していた（『たいやきくん』もこのパターン）が、[[1980年代]]からは「キャラクター：[[北田哲也]]、アニメーション：[[西内としお]]」名義のオールセルアニメに変更（映像をリメイクするのは当時の『ポンキッキ』では異例）、後年の放送ではほとんどセルアニメ版を放送、紙キャラ版はフジテレビに存在するかは不明。

== 発売までの経緯 ==
[[File:Night of bar district in Nerima 2023-10-02.jpg|thumb|練馬駅南の飲み屋街（2023年）]]
本曲を作詞した高田は、[[日本大学|日大]]を卒業したのち絵本作家のかたわら『ひらけ!ポンキッキ』の楽曲を手掛けていた<ref name="miura_2009" />。あるとき、[[練馬駅]]前の商店街に所在した居酒屋で友人と一杯やったあと路地で立ち小便をし始めた処を、[[屋台]]のたい焼き売りから放尿を咎められた瞬間、故郷の[[釧路市|釧路]]の思い出がフラッシュバックした<ref name="miura_2009" />。それは凍てつく寒さの中、[[銭湯]]の帰り道に湯冷めしないようたい焼きを腹に当てて温めながら帰った記憶だった<ref name="miura_2009" />。そしてなぜか、当時「[[鍵っ子]]」と呼ばれた寂しげな子供たちの姿がそのたい焼きに重なって見えた<ref name="miura_2009" />。「子供たちに遊び心と冒険心を伝えたい」「たい焼きを七つの海で自由に泳がせたら面白い」と思い立ち、高田は児童小説を書き始めた<ref name="miura_2009" />。『ポンキッキ』のスタッフはその話を面白がり、「ぜひ歌にして」と頼まれ生まれたのが本曲である<ref name="miura_2009">{{Cite book | 和書 | author=三浦俊雄 | year=2009 | editor=東京新聞編集局 | title=東京歌物語 | publisher=東京新聞 | pages=140-141 | isbn=978-4808309206}}</ref>。

[[1975年]][[10月5日]]<ref name=m760111>「たいやきくん 力泳中 毎日、まいにち十万枚 注文殺到、楽しいことばかり」『[[毎日新聞]]』1976年1月11日付朝刊、19面。</ref>（[[10月21日]]とも<ref name=noda_760505_31>『野田経済』1976年5月5日号、31頁。</ref><ref name=koji102>『昭和のテレビ童謡クロニクル 『ひらけ! ポンキッキ』から『ピッカピカ音楽館』まで』102頁。</ref>）に当初、[[生田敬太郎]]の歌唱(<ref>後にセルフのカヴァ版を発売．但し，孫の唄う声等の，周囲の雑音も其の侭の状態で収録されて居る或意味微笑ましいレコード〈CompactDisc〉である</ref>，詳細下段)が『ひらけ!ポンキッキ』で初めて流され、その後リクエストカードやフジテレビへのレコード発売の問い合わせが殺到した<ref name=koji102 />。

オリジナルのシングル盤はキャニオン・レコード（現・[[ポニーキャニオン]]）から市販された『ひらけ!ポンキッキ』のレコードの第2弾である。第1弾として発売されたシングル盤「[[ガチャピン#シングル「たべちゃうぞ」|たべちゃうぞ]]」が売れず、当初はリリースする予定もなかったことからレコード発売の企画はなかなか通らなかったといい、社内からの期待値も低かったという<ref>{{Cite|title=ガチャピン最初の歌は『たべちゃうぞ』|series=ポンキッキ・デイズ②ガチャピンの部屋編Part1|publisher=有限会社パムリンク|date=2016年8月3日|url=https://www.pamlink.jp/spoken_world/5821}}</ref>。

この曲は当初、[[生田敬太郎]]が『ひらけ!ポンキッキ』の番組内で歌っていた。だが、上述の通りレコード発売予定がなかったことから生田がテイチク（現・[[テイチクエンタテインメント]]）と専属契約を結んでしまい、キャニオン・レコ���ドからの発売ができなくなった<ref name="osada258">[[長田暁二]]『歌謡曲おもしろこぼれ話』ISBN 4390116495、社会思想社、2002年、258-259頁。</ref>ため、生田の歌での放送は[[11月27日]]を最後に終了、[[12月9日]]から[[子門真人]]へ交代して放送を再開した<ref name=koji105>『昭和のテレビ童謡クロニクル 『ひらけ! ポンキッキ』から『ピッカピカ音楽館』まで』105頁。</ref>。

当初[[1976年]]1月に発売予定だったが前倒しされて<ref name=koji104/>、[[1975年]][[12月25日]]にオリジナルのシングル盤（キャニオン CX-102）がキャニオン・レコードから子門の歌唱で発売された。

== ヒット ==
シングル盤は、発売前の予約だけで30万枚<ref name=koji105 />（35万枚<ref name=noda_760505_31 />とも）に達した。発売当日に10万枚が完売し<ref name=noda_760505_31 />、[[12月31日]]までの1週間で30万枚が完売<ref name=noda_760505_31 />、翌年[[1月6日]]には店頭出荷枚数が100万枚を突破し<ref name=noda_760505_32>『野田経済』1976年5月5日号、32頁。</ref>、[[1月7日]]に[[東洋化成]]の福島工場で150万枚目のレコードをプレスし、その現場に子門真人が立ち会った<ref name=noda_760505_32 />。[[1月10日]]時点で出荷枚数150万枚・予約待ち50万枚<ref name=m760111 />。[[2月16日]]には、キャニオン・レコードが『およげ!たいやきくん』の370万枚達成{{Refnest|group="注釈"|プレス枚数<ref>『[[読売新聞]]』1976年2月25日付夕刊、7頁。</ref>または出荷枚数<ref name=asahi760218>『[[朝日新聞]]』1976年2月18日付朝刊（東京）、24頁。</ref>。}}を発表する記者会見を行った<ref name=asahi760218 />。

[[オリコンチャート|オリコン]]史上初のシングルチャート初登場1位・11週連続1位を記録し、現在までにオリコン調べで450万枚以上（オリコンにカウントされない売り上げを含めると、実際は500万枚以上<ref>なぎら健壱『日本フォーク私的大全』ISBN 4480034463、筑摩書房、1999年、324頁。『別冊・歴史読本(5) 懐かしの昭和・平成流行事典―2001-1945』ISBN 4-404-03005-3、新人物往来社、2002年、69頁。など</ref>ともいわれる）のレコード・CDを売り上げている<ref>{{Cite news|url=https://www.sponichi.co.jp/entertainment/yomimono/music/anokoro/01/kiji/K20120105002365330.html|title=【1976年1月】およげ！たいやきくん／子門真人 5万円のバイトで歌い大変なことに|newspaper=スポニチ Sponichi Annex|publisher=株式会社スポーツニッポン新聞社|date=2012-01-05|accessdate=2022-08-05}}</ref>。[[1998年]][[7月13日]]付のオリコンチャートで[[GLAY]]の[[ベスト・アルバム]]『[[REVIEW-BEST OF GLAY]]』に破られるまでは、シングル・アルバムを含めたオリコン史上最大の売上作品となっていた<ref>『オリコン年鑑1999年版』オリコン、1999年、6頁。</ref>。ただし、オリコン調べにおけるシングル盤としての売上記録は保持したままとなっており、これは[[2016年]][[12月]]現在も破られていない<ref>[https://www.oricon.co.jp/news/2082827/full/ SMAP「世界に一つだけの花」300万枚突破 ファンの「購買運動」目標達成]、ORICON STYLE、2016年12月9日 18:27。</ref><ref>[https://www.oricon.co.jp/news/2082944/full/ 【オリコン】SMAPに“300万枚”の花束 「世界に一つだけの花」が騒動後40万枚増]、ORICON STYLE、2016年12月13日 04:00。</ref>。『[[不二家歌謡ベストテン]]』では[[1976年]][[1月18日]]から13週連続1位となり、この記録は番組終了まで破られなかった。

レコード発売前にオリコン社長であった[[小池聡行]]は[[TBS]][[ぎんざNOW!]]の番組内で「およげ！たいやきくん を知ってる人居ますか？」と聞き数人しか手を挙げなかったが「発売されたら1位どころか史上最高の売り上げになりますよ」と言いスタジオが大騒ぎになった。

1976年の第9回[[全日本有線放送大賞]]特別賞、第5回[[FNS歌謡祭]]最優秀ヒット賞、第7回[[日本歌謡大賞]]特別賞を受賞。

同名の[[#LP『およげ!たいやきくん』|LP]]（キャニオン E-1025）も1976年2月10日に発売され、オリコンチャート6週連続1位、売上50万枚を記録し、「[[THE BEST OF DETECTIVE CONAN 〜名探偵コナン テーマ曲集〜]]」に[[更新]]されるまでは、アニメ・子供番組のコンピレーションアルバム売上記録歴代1位であった。

== 再発 ==
[[1992年]][[7月1日]]にシングルCD化（ポニーキャニオン PCDG-00041）された{{Refnest|group="注釈"|ただし、B面は『ひらけ!ポンキッキ』の9代目お姉さん・[[周栄良美|橘いずみ]]（現・周栄良美）の「またね」（作詞：金子政路、作曲：勝誠二）に変更された。}}（当時のプレス枚数は5000枚<ref name=sanspo990325>[https://web.archive.org/web/20010709003146/http://www.sanspo.com/music/top/m9903/m0325.html 「およげ!たいやきくん」7年ぶりに5万枚出荷]、[[サンケイスポーツ|SANSPO.COM]]、1999年3月24日。（インターネットアーカイブのキャッシュ）</ref>）。

[[1999年]][[3月25日]]には「'''[[だんご3兄弟]]'''」{{Refnest|group="注釈"|NHK『[[おかあさんといっしょ]]』1999年発表曲。子供番組発祥の、[[菓子]]題材のヒット曲として『およげ!たいやきくん』と共通する。}}のヒットに追随して5万枚が追加出荷され<ref name=sanspo990325 />、23年ぶりにオリコンシングルランキングの100位圏内にチャートインした。

[[2005年]]にはこの曲の主人公である「たいやきくん」をかたどった変形アナログレコード（シェイプレコード）として再発された（アナログコーポレーション ACSV-001）<ref>[https://web.archive.org/web/20051018055234/http://www.0510.co.jp/records/taiyaki.jsp アナログレコードの専門ショップ 0510 およげ!たいやきくん]（インターネットアーカイブのキャッシュ）</ref>。これはオリジナル盤シングル同様「いっぽんでもニンジン」をB面としている。

[[2007年]]末、[[クレーンゲーム]]の景品として「たいやきくん」の[[��いぐるみ]]が投入される<ref name=sankei080329>[https://web.archive.org/web/20160215214201/http://www.sankei.co.jp/enak/2008/mar/kiji/31life_taiyakikun.html 「たいやきくん」ゲーセンで釣られ人気復活]、『[[産経新聞]]』2008年3月29日付、東京朝刊。</ref>と、[[2008年]]3月までに約30万個が獲得されるヒットとなり<ref name=yomi080607_to>『読売新聞』2008年6月7日付東京夕刊、12頁。『読売新聞』2008年6月7日付大阪夕刊、1頁。</ref>、[[ポニーキャニオン]]にCD発売の問い合わせが殺到した<ref name=sankei080329 />。

[[2008年]]、「日本で最も売れたシングル曲」（当時{{Refnest|group="注釈"|2017年時点では[[青山テルマ feat.SoulJa]]の「[[そばにいるね (青山テルマの曲)|そばにいるね]]」がダウンロードを含め920万ユニットで「日本で最も売れたシングル」としてギネス世界記録に認定されている<ref>『ギネス世界記録2018（日本語版）』クレイグ・グレンディ（編）、角川アスキー総合研究所、2017年、179頁。ISBN 978-4-04-899609-9。</ref>。}}）として『[[ギネス世界記録]]2009』への掲載が決定する<ref name="sanspo080220">[https://web.archive.org/web/20080227024042/http://www.sanspo.com/geino/top/gt200802/gt2008022018.html ギネス認定記念で復活！「およげ！たいやきくん」ＣＤで再発売]、SANSPO.COM、2008年2月20日。（インターネットアーカイブのキャッシュ）</ref>。既にCD発売の問い合わせが殺到していたこともあり<ref name=sankei080329 />、2008年[[3月5日]]に『ギネス世界記録』掲載記念としてオリジナル盤シングル同様「いっぽんでもニンジン」をB面にしたマキシシングル（ポニーキャニオン　PCCG-00888）を発売した<ref name="sanspo080220" />。同CDには『ひらけ!ポンキッキ』で放送された同曲のアニメ映像を収めた[[DVD]]が付属する<ref name="sanspo080220" />。2008年版のDVD付きCDは約5万枚<ref name=yomi080607_to />、[[携帯電話]]・[[パーソナルコンピュータ|パソコン]]の[[音楽配信]]では約5万ダウンロード<ref>『読売新聞』2008年6月7日付大阪夕刊、1頁。</ref>を売り上げた。

[[2017年]][[11月15日]]、『およげ!たいやきくん』40周年記念として、CDアルバム『およげ!たいやきくん アニバーサリーベスト』（ポニーキャニオン PCCG-01634）を発売。

== ヒットの影響 ==
=== 考察 === 
ヒットの要因としては情緒に訴えかけるメロディや<ref>『昭和のテレビ童謡クロニクル 『ひらけ! ポンキッキ』から『ピッカピカ音楽館』まで』100頁。</ref>、シングル付属の[[塗り絵]]を求めて買われたという意見<ref name=koji105 />がある。また明確に裏付ける資料はないが、成人層にアピールした以下のような理由がヒット当時から逸話として語られることがある<ref name=m760111 />。
*歌詞の内容が、会社勤めを辞めて広い世界へ飛び出したい[[サラリーマン]]（賃金[[労働者]]）の気持ちを代弁していた。
*[[日本国有鉄道|国鉄]]の労働組合（[[国鉄労働組合|国労]]・[[国鉄動力車労働組合|動労]]）が起こした「[[スト権スト]]」で出勤の足を奪われて自宅にいることを余儀なくされた会社員が、子どもと『ポンキッキ』を視聴したため、耳に入る機会が増えた。

なお、[[子ども調査研究所]]が「およげ!たいやきくん」のブームについて調査した結果によると、幼児・小学校低学年の子供とその（若い）父親からブームの火がついたとされ、レコードを購入した父親の意見は「子供が欲しがったし、親も興味があった」「子供が喜びそうなので」といったものが大半を占めたという<ref>「鈍感・音感・情感 たいやき君はなぜモテた?」『読売新聞』1976年11月10日付朝刊、12頁。</ref>。

=== 印税 ===
シングルの[[印税]]は子門・なぎら共に買い取り契約だったため、売上げに応じた歌唱印税は支払われず、子門は5万円<ref>長田暁二『歌謡曲おもしろこぼれ話』258頁。</ref>、なぎらは3万円<ref>なぎら健壱『日本フォーク私的大全』324頁。</ref>の吹込料の支払いにとどまった。吹き込み当時、アルバイトで曲を吹き込んだ子門はこの曲がメガヒットになるとは思わなかった<ref>『子どもの文化』（[http://www.kodomonobunnka.or.jp/ 子どもの文化研究所]）1987年1月号、12頁。</ref>。<!--。レコード会社から「歩合と買取どちらが良いか」聞かれた際に軽い気持ちで「買取で」と答えている。-->子門には後にヒット記念としてレコード会社から100万円と白いギターが1本贈られたとされる<ref>「メロディーとともに (4) およげ!たいやきくん」『[[神戸新聞]]』1999年5月14日付夕刊、3面。</ref>。

また、[[品川 (東京都)|品川]][[税務署]]でレコード発売の5日前に区分として童謡の指導を受けており[[物品税]]（1989年4月1日に廃止）を申告していなかったが、「成人層に[[脱サラ]]の歌として売れた」ことにより物品税法上、課税対象の[[歌謡曲]]扱いか、非課税の童謡扱いかで騒動になった。しかし、1976年[[2月23日]]に、[[国税庁]][[国税局]]により童謡であるとの正式判断が出されたため、物品税は免除された<ref>長田暁二『昭和の童謡アラカルト―戦後編』ぎょうせい、1985年、246-247頁。ISBN 4-324-00124-3</ref>。

このため、著作権印税を除いた売上（卸価格）の多くは、キャニオン・レコード（発売元）、フジポニー（原盤制作）、[[フジパシフィックミュージック|フジ音楽出版（現・フジパシフィックミュージック）]]（音楽出版社）の3社の利益となり<ref>長田暁二『昭和の童謡アラカルト―戦後編』247頁。</ref>、キャニオン・レコードが「およげ!たいやきくん」のヒット後に建てた新社屋（後に[[ニッポン放送]]グループだった[[一口坂スタジオ]]が、2012年3月の会社清算まで使用していた）は「たいやきビル」の異名を取っている。これに関してもなぎらは「あの玄関は俺（に本来回ってくるはず）の印税で建てた」とネタにしている。

=== 社会的ブーム ===
「およげ!たいやきくん」がヒットした1976年には児童向け楽曲のヒットが連発し、「'''[[パタパタママ]]'''」{{Refnest|group="注釈"|「およげ!たいやきくん」と同じ『ひらけ!ポンキッキ』発祥。歌：のこいのこ}}、「'''[[山口さんちのツトム君]]'''」{{Refnest|group="注釈"|[[日本放送協会|NHK]]『[[みんなのうた]]』発祥。歌：[[川橋啓史]]、[[斎藤こず恵]]、その他}}、「'''[[志村けん]]の[[東村山音頭]]'''<ref>オリジナルの[[東村山音頭]]では無い</ref>」{{Refnest|group="注釈"|[[TBSテレビ|TBS]]の『[[8時だョ!全員集合]]』発祥。歌：志村けん}}などが次々とオリコンチャートの上位にランクインした<ref name=co7717>『コンフィデンス年鑑』1977年版、17頁。</ref>。

当時の子供向けレコード市場は[[日本コロムビア]]のシェアが圧倒的だったが、キャニオンが「およげ!たいやきくん」をヒットさせたことで市場規模自体が拡大し、日本コロムビアの売上も伸びたという<ref>『昭和のテレビ童謡クロニクル 『ひらけ! ポンキッキ』から『ピッカピカ音楽館』まで』107頁。</ref>。

他には、たい焼き屋に行列ができる、たい焼き用の鉄板が売れる<ref>『センター月報』1976年3月号、新潟経済社会リサーチセンター、84頁。{{NDLJP|2825635/44}}</ref>などの社会的影響があった。また、各種キャラクター商品も発売された。中にスポンジが入ったたいやきくんの塩ビ（ソフビ）人形は大ヒットし、子供だけではなく大人にも売れた<ref>『毎日新聞』1976年2月11日付東京朝刊、19頁。</ref>。1976年[[2月20日]]、サンケイ新聞出版局は絵本『およげ!たいやきくん』を刊行し、初版5万部、累計では公称30万部以上を発行した<ref name=noda_760505_33>『野田経済』1976年5月5日号、33頁。</ref>。[[西友|西友ストアー]]ではこの曲のヒットに便乗して各店舗でたい焼きを売り出した<ref>『中部財界』1976年4月15日号、82-83頁。{{NDLJP|2773743/42}}</ref>。一部の地域では曲にちなみ学校給食にたい焼きを出すところも現れた（但し歌詞のように鉄板で焼いたものではなく揚げ物や冷凍食品であったりもした）<ref>『毎日新聞』1976年3月3日付東京朝刊、19頁。</ref><ref name=yomi761222>『読売新聞』1976年12月22日付夕刊、2頁。</ref>。

1975年から1976年にかけて[[商品先物取引]]である[[アズキ|小豆]]市場が高騰したが、小豆の不作のほか、この曲の流行によりたい焼きの消費量が伸びたことも影響しているという[[噂|風評]]がある<ref>『新評』1976年4月号、33頁。{{NDLJP|1808024/18}}</ref><ref>『財政金融ジャーナル』1976年4月号、24頁。{{NDLJP|2824903/13}}</ref><ref>『証券アナリストジャーナル』1976年9月号、30頁。{{NDLJP|2730664/17}}</ref>。

[[木村拓哉]]は、『およげ!たいやきくん』のブームで[[たい焼き]]の売り上げが伸びているという記事が「[[サンケイ新聞]]」夕刊に掲載された際に、駄菓子屋の前でたい焼きを受け取る少年としてその写真が紙面に載ったエピソードがある<ref>1976年2月13日サンケイ新聞（夕刊）。2012年4月23日放送『[[HEY!HEY!HEY! MUSIC CHAMP]]』</ref>。

千葉県の[[銚子電気鉄道]]では、この曲のヒットにあやかって1976年[[2月10日]]から[[観音駅]]で、たい焼きの販売を始めたところ大ヒットとなり<ref name=yomi761222 />、人気商品になっている。観音駅のたい焼き屋は施設の老朽化などにより2017年3月末をもって閉店し<ref>[https://mainichi.jp/articles/20170219/k00/00e/040/130000c 銚子電鉄：観音駅の「たい焼き」店閉店へ　愛され40年]、毎日新聞2017年2月19日 12時55分(最終更新 2月19日 12時55分)</ref>、同年6月24日に[[犬吠駅]]で販売を再開した<ref>[https://www.sankei.com/article/20170630-OMMLIHD3KRK3BLCTNS64IASG6Y/ 名物「たい焼き」犬吠駅で復活　銚子電鉄　サイズや食感一新　千葉]、産経新聞、2017年6月30日 07:06更新。</ref><ref>[http://www.choshi-dentetsu.jp/detail/news/134 犬吠駅「たい焼き売店」が6月24日にオープンしました]、銚子電気鉄道。</ref>。

1976年、現ピーター・ブルック・カンパニー[[土取利行]]と当時[[東京芸術大学|東京芸大]]大学院生だった[[坂本龍一]]は、[[竹田賢一]]のプロデュースの元、限定500枚のレコードを制作するが「およげ!たいやきくん」のヒットによりプレス工場（[[東洋化成]]）の生産が追いつかず、リリースが半年遅れた。坂本龍一の幻の1stレコーディング作として後に発掘され『ディスアポイントメント - ハテルマ』というタイトルで2005年にCD化されている。

小島豊美によると、「およげ!たいやきくん」は莫大なプレスオーダーをかけたため、当時のキャニオン営業部長の津澤正次の尽力で、東洋化成だけではなく同業他社の[[ソニーDADCジャパン|CBS・ソニー大井川工場]]（現・[[ソニー・ミュージックソリューションズ|ソニー・ミュージックソリューションズ 大井川プロダクションセンター]]）などにまで協力を仰いで追加プレスを依頼したという。関東（東日本）と関西（西日本）でブームのピーク時期がずれたおかげで、ほぼ完売することができたと語っている<ref>『昭和のテレビ童謡クロニクル 『ひらけ! ポンキッキ』から『ピッカピカ音楽館』まで』105-106頁。</ref>。

[[山藤章二]]は『[[週刊朝日]]』連載の「山藤章二のブラック=アングル」で、[[川上哲治]]が[[読売ジャイアンツ]]を退団後[[日本放送協会|NHK]]の野球解説者に就任したことを本楽曲にかけて「およげ!哲治くん」と揶揄した<ref>『山藤章二のブラック=アングル』[[朝日新聞出版]]、1978年、18-19頁、ISBN 4022545755。（初出は『週刊朝日』1976年1月30日号）</ref>。

=== 関係者 ===
子門の歌でレコードが大ヒットした後、一時期、生田は「およげ!たいやきくん」に関するインタビューには一切応じなくなったという<ref name=osada258 />。生田はテイチクとの専属契約を解いた後の[[1978年]]に『ひらけ!ポンキッキ』で「おとなもなやみがあるんだな」{{Refnest|group="注釈"|のこいのこ「まる・さんかく・しかく」（キャニオン CX-112）のカップリング}}を歌っている<ref>『昭和のテレビ童謡クロニクル 『ひらけ! ポンキッキ』から『ピッカピカ音楽館』まで』155頁。</ref>。さらに時を経た[[2011年]][[2月14日]]には、生田による「およげ!たいやきくん」の再録音マキシシングルが発売された<ref>[http://www.excite.co.jp/News/music/20101215/Tower_73111.html “およげ!　たいやきくん”をオリジナル歌手の生田敬太郎がセルフ・カヴァー] {{webarchive|url=https://web.archive.org/web/20140811003849/http://www.excite.co.jp/News/music/20101215/Tower_73111.html |date=2014年8月11日 }}、TOWER RECORDS ONLINE、2010年12月15日 17時45分。</ref>。

== LP『およげ!たいやきくん』 ==
; A面
:# およげ!たいやきくん（歌：子門真人）
:# いちばんロック（歌：前田雅子&[[ロイヤルナイツ (ボーカルグループ)|ロイヤルナイツ]]）
:# ママの右手は魔法の手（歌：[[なぎら健壱|なぎらけんいち]]） 
:# てるてるぼうずがあるいたら（歌：竹田のぶあき） 
:# ヤセタンとコロンタン（歌：[[のこいのこ]]、ムーンドロップス）やそ」やま
:# 看板のうた（歌：菅沼宏） 
:# コロちゃんの大旅行（歌：ロイヤルナイツ） 
:# パンダがなんだ（歌：[[石川進]]）

; B面
:# いっぽんでもニンジン（歌：なぎらけんいち）
:# パンの唄（歌：[[シンガーズ・スリー|シンガーズスリー]]）
:# 傷だらけのぼく（歌：[[天地総子]]）
:# こびとになれたら（歌：[[ポップコーン (女性デュオ)|ピコ]]）
:# 雨もり寺のおしょうさん（歌：[[平野レミ]]、[[宍倉正信]]、[[サビーネ金子|サヴィーネ]]） 
:# 野菜畑の演奏会（歌：子門真人）
:# ぼくわるかった（歌：菅沼宏） 
:# 宇宙船地球号のマーチ（歌：ポンキッキ合唱団）

== カバー・リメイク ==
[[カバー]]や[[編曲]]、歌詞を追加変更したリメイク、[[オマージュ]]的な関連曲などが数多く作られている。

=== 公式リミックス・カバー ===
[[ポンキッキシリーズ]]後継番組にて発表されたもの。
* コンピレーションアルバム『P-kies 20th Century New Trax』（2000年7月1日発売）に、[[ピストン西沢]]リミックスによる[[レゲエ]]バージョンを収録。
* およげ!たいやきくん〜パラパラ2001〜（パラパラP-kies、2001年3月1日発売）
** [[ユーロビート]]にアレンジ。『[[ポンキッキーズ21]]』番組内では[[パラパラ]]風の振りを付けたダンス企画も開催された。
** [[日本コロムビア]]発売の童謡集CDに[[MoJo]]の歌うものが収録されている。
* 『ポンキッキ・メドレー2007』（[[ガチャピン]]・[[ムック (キャラクター)|ムック]]と[[アイドリング!!! (アイドルグループ)|アイドリング!!!]]、2007年9月26日発売）に[[メドレー]]の一部分として収録。
* [[ジェロ]]が2012年12月28日にライブ『beポンキッキーズ40周年記念前夜祭』にて披露、『[[beポンキッキーズ]]』で2013年に放送。またアルバム『[[COVERS (ジェロのアルバム)#COVERS6|COVERS6]]』（2013年7月24日発売）に収録<ref>[https://www.barks.jp/news/?id=1000092334 ジェロ、「およげ！たいやきくん」を歌う]、BARKS音楽ニュース、2013年7月16日 15:04:00。</ref>。バック演奏は原曲と同一。
* [[きいやま商店]]が2015年4月29日にライブ『子どもの日スペシャル P-kies LIVE』にて[[ギター]]・[[三線]]でカバー。
* 2017年4月2日より『[[ポンキッキーズ#第3期|ポンキッキーズ]]』で、[[バックドロップシンデレラ]]による[[ロック (音楽) |ロック]]アレンジを放送。レギュラー放送での完全新規カバーはシリーズ初となる<ref>{{Cite web|和書|date=2017-04-01 |url=https://skream.jp/news/2017/04/backdropc_taiyakikun_cover-mv.php |title=バックドロップシンデレラ、「およげたいやきくん」カバーMVをBSフジ"ポンキッキーズ"に提供。明日4/2よりオンエア ||publisher=skream! |accessdate=2017-04-05}}</ref>。

=== 他の歌手によるカバー ===
* [[トッポ・ジージョ|トッポジージョ]]（[[山崎唯]]）<!-- レコードジャケットでの表記は中黒のない「トッポジージョ」が正しい -->（1976年10月発売。カバーアルバム『トッポ ジージョ』に収録。シングルカットしてB面には「[[ビューティフル・サンデー]]」のカバーを収録）
* ザ・カミカゼ（1976年発売。シングル、ディスコバージョン。B面は「[[黒ネコのタンゴ]]」のディスコバージョン）
* [[ラニー・ラッカー]]（「Swim, Taiyaki-Kun」として英語詞でカバー。訳詞：リサ・ウィルソン、編曲：ハウス・ティー。1993年発売のアルバム『英語!ポ・ポンのポン!!〜なつかしアニメをペラペラ歌おう〜』収録）
* [[田辺マモル]]（1997年2月発売シングル）
* [[スナッフ (バンド)|スナッフ]]（2000年発売のアルバム『What's In The Pasties』収録）
* [[島村秀行]]（2002年発売のアルバム『Campanella ぼくらのうた』収録）
* [[BEGIN (バンド)|BEGIN]]（2003年発売のアルバム『ビギンの一五一会58ドライブ』収録）
* [[MUCC|ムック]]（ロックバンド）（2004年発売のアルバム『葬ラ謳』収録）
* [[松村邦洋]]（2006年発売のアルバム『まんぷくトランス』収録）
*[[速水けんたろう]] (2008年頃[[日本クラウン]]から発売の子供向けアルバムCD『ベスト・セレクションこどものうた〜まんまるスマイル/およげたいやきくん〜』などに収録)
* [[キグルミ]]（2008年発売のアルバム『キグルミのこどものうた』収録）
* [[辻希美]]（2010年発売のアルバム『みんなハッピー!ママのうた』収録）
* [[クレモンティーヌ]]（2011年3月9日発売のアルバム『続アニメンティーヌ』ボーナス・トラックとして収録。但し同年5月27日発売の再発盤では削除されている）
* [[AGC38]] feat. [[東京ブラススタイル]]（2012年4月18日発売のシングル）
**たいやきくんに、あんこちゃんというガールフレンドができた記念として発売。[[A面/B面|カップリング]]には新曲「およげ!たいやき ヤキヤキ音頭」を収録。
* [[稲垣潤一]]（2015年発売のアルバム『男と女5』に収録）[[竹内美宥]]との[[デュエット]]。
* [[バックドロップシンデレラ]]  (2017年10月4日発売のミニアルバム『真夜中の太陽を君は知らない』収録）
* [[たいやき たべたの なんで?]]（[[高橋愛]]・[[田中れいな]]・[[夏焼雅]]）（[[2021年]][[6月21日]]発売の[[音楽配信|配信限定]]シングル。[[TBSテレビ]]〈[[関東ローカル]]〉『[[ふるさとの未来]]』2021年7月度エンディングテーマとして起用）
* [[福田こうへい]]（2022年発売のDVD『福田こうへいコンサート2021』収録）
* [[MONO NO AWARE]] (2023年5月17日配信シングル)

童謡集などでは、[[水木一郎]]（[[日本コロムビア]]）、[[宮内良]]、[[池田鴻]]（[[キングレコード]]）、[[杉江康祥|杉江秀]]（[[サンリオ]]/日本コロムビア）なども歌っている。

また、レコーディングは行われなかったが、[[ザ・ベンチャーズ]]が[[1976年]]の来日時にステージで披露している。当時は[[キーボード (楽器)|キーボード]]の他に女性ボーカリストが二人ツアーに同行しており、ヴォーカルナンバーとして披露されていた。

=== その他リメイク ===
* およげ!たいやきくんのマーチ（演奏：キャニオン・オーケストラ、シングル）
** [[行進曲]]に編曲。番組とは直接関係のないキャニオン第三制作部の独自企画とされ、小島豊美によれば高校野球連盟からの要望で作成されたという<ref>『昭和のテレビ童謡クロニクル 『ひらけ! ポンキッキ』から『ピッカピカ音楽館』まで』108頁。</ref>。B面はキャニオン・ブラス・オーケストラの「そらとぶさんりんしゃのマーチ」。
** 長くCD化されなかったが、オムニバスCD『たのしい運動会マーチ ベストセレクション』（2003年4月16日発売、ポニーキャニオン）および『およげ!たいやきくんのマーチ〜たのしい運動会マーチ ベストセレクション〜』（2008年5月9日発売、ポニーキャニオン）に収録された。
* 正調 およげ!たいやきくん音頭（[[福本恵美]]、2000年発売シングル)
** [[音頭]]調に編曲。
* およげ! たいやきくん2015（[[藤井フミヤ]]）
** [[NHK BSプレミアム]]の子供番組『[[ワラッチャオ!]]』で放送<ref>{{Cite web|和書|url=https://www.oricon.co.jp/news/2060851/full/|title=藤井フミヤ、「およげ!たいやきくん」リメイク曲歌う|publisher=ORICON STYLE|date=2015-10-18|accessdate=2015-10-20}}</ref>。原曲作詞の高田に依頼し、新たな歌詞を追加したもの。

=== 関連曲（[[アンサーソング]]） ===
* 私の恋人、たいやきくん!（1976年、[[山本リンダ]]） - 山本が「たいやきくん」の恋人役で歌唱している。内容は「海に逃げた『たいやきくん』の後を追って恋人も海へ飛び込むが、[[尾#魚類|尻尾]]をかじられていてどうしても追いつけない」というもの<ref>「“たいやきリンダ”ケチだゾォー!」『[[読売ウイークリー|週刊読売]]』1976年2月21日号、32頁。</ref>。子門真人と「[[夜のヒットスタジオ]]」（フジテレビ）で競演している。
* ガンバレ!たこやきちゃん（1976年、[[横山ノック]]）
* ごめんね たいやきくん（1976年、横山ノック）
* およげ!ジョーズくん（1976年、[[ザ・ジョーズ]]）
* 帰って来たたいやきくん（1976年、ザ・ジョーズ）
* 泳げカナヅチ君（1978年、[[大滝詠一]]。アルバム「[[NIAGARA CALENDAR '78]]」収録）
* たいやきやいた（1984年、[[爆風スランプ]]。シングル「[[週刊東京『少女A』]]」収録）
* とべ さんまくん（1989年、子門真人&[[杉並児童合唱団]]。[[岡崎裕美]]&杉並児童合唱団のシングル「空中水族館」収録<ref>[https://www.oricon.co.jp/prof/195663/products/211689/1/ 空中水族館 | 岡崎裕美,杉並児童合唱団,アンサンブル・アカデミア]、ORICON NEWS - 2024年1月30日。</ref>）
* [[MOTHER/ネホリーナハホリーナ|MOTHER]]（1997年、[[PUFFY]]） - 歌い出しの歌詞が「およげ!たいやきくん」と類似<ref>[https://web.archive.org/web/19991104050624/http://netnavi.nikkeibp.co.jp/ent/index/9803/special/news01.html ＰＵＦＦＹ誕生前後を追跡するいったい、このチカラの抜けたキャラクターはどのようにして形成されたのか。]、『[[日経エンタテインメント!]]』1998年3月号より。（インターネットアーカイブのキャッシュ）</ref>。
* めざせタイヤキIII/IV（1998年、[[所ジョージ]]。シングル「トンカチ」収録）
* 泳げたいやき屋のおじさん（1999年、所ジョージ。アルバム「[[洗濯脱水]]」収録。パラパラ調にアレンジしたヒトマカセ・ヴァージョンがアニメ「[[デジタル所さん]]」挿入歌となる。- 内容は一番か毎日たい焼きを焼いているたい焼き屋のおじさんの方が嫌になって海に飛び込む。二番がたい焼きを焼く鉄板の方が壊れて駄目になる。最後はたい焼き屋のおじさんが壊れた鉄板を持って海に飛び込み沈んで行くので助かる為に鉄板を離したが、ズボンのループが絡んでしまった。歌詞にはその後のたい焼き屋のおじさんが助かったかどうかは書かれていない。

* 登れ!今川焼きくん（2002年、[[突然段ボール]]。アルバム「この世に無い物質」収録<ref>[http://www.eater.co.jp/backn/cdback1.htm EATER CD] - 2019年10月11日閲覧。</ref>）
* [[踊れ!たいやきくん]]／チョイトでました たいやきくん（2002年、[[たいプリ]]） - 「およげ!たいやきくん」と同じく高田の作詞、佐瀬の作曲による。
* GET MONE￥（借）（2006年、[[サイプレス上野とロベルト吉野]]） - 「およげ!たいやきくん」を[[サンプリング]]。限定版7インチシングル発売。
* [[AGC38#CD|およげ!たいやき ヤキヤキ音頭]]（2012年、AGC38 feat. 東京ブラススタイル）

=== アルバム ===
* およげ!たいやきくん アニバーサリーベスト（2017年11月15日発売）
** 40周年記念CDアルバム。本曲および『いっぽんでもニンジン』のオリジナル盤とカバー・リメイク盤を全16曲収録。
; 収録曲
:# およげ!たいやきくん（子門真人）
:# いっぽんでもニンジン（なぎらけんいち）
:# およげ!たいやきあんこちゃん（つりビット）
:# およげ!たいやきくん（BEGIN）
:# 私の恋人、たいやきくん!（山本リンダ）
:# およげ!たいやきくん（ジェロ）
:# 泳げたいやき屋のおじさん（所ジョージ）
:# およげ!たいやきくん（AGC38 feat.東京ブラススタイル）
:# いっぽんでもニンジン（[[ホフディラン|ワタナベイビー]]）
:# およげ!たいやきくん（[[スコット・マーフィー]]）
:# およげ!たいやきくん（水木一郎）
:# およげ!たいやき ヤキヤキ音頭（AGC38 feat.東京ブラススタイル）
:# およげ!たいやきくん（[[ダイアモンド☆ユカイ]]）
:# およげ!たいやきくん（バックドロップシンデレラ）
:# およげ!たいやきくんのマーチ
:# およげ!たいやきくん（オリジナル・カラオケ）

== 関連グッズなど ==
* 高田の作による[[絵本]]が出版された。
** フジテレビ ひらけ!ポンキッキ絵本 およげ!たいやきくん（1976年、サンケイ新聞出版局、作：高田ひろお、絵：田島司、福田典高）
** ひらけ!ポンキッキのリクエストえほん(2) およげ!たいやきくん（1988年、フジテレビ出版/[[扶桑社]]、詞：高田ひろお、絵：田島司、ISBN 4-594-00250-1）
** およげ!たいやきくん おとぎばなし（1999年、[[角川書店]]、作：高田ひろお、絵：田島司、ISBN 4-04-873199-8）
** およげ!たいやきくんjr.―はじめてのかけっこごっこ（2000年、角川書店、作：高田ひろお、絵：田島司 ISBN 4048836412）
* 2000年発行の「20世紀デザイン切手第15集」で、[[切手]]の題材になった。
* 2003年、[[メディコム・トイ]]から発売された[[キューブリック (玩具)|キューブリック]]シリーズの「ポンキッキーズ21 シリーズ2」には、「およげ!たいやきくん」関連として「たいやきくん」「たいやきおじさん」の[[フィギュア]]がある。
* 2005年、[[平和 (パチンコ)|平和]]から本楽曲をモチーフとした[[パチンコ]]機「CRおよげ!たいやきくん」がリリースされた。

== その他 ==
{{雑多な内容の箇条書き|date=2012年11月|section=1}} 
* シングル盤は[[オリコンチャート]]で11週連続で週間売上10万枚（1万点）を達成している（1976年1月12日付〜1976年3月15日付）<ref>『オリコン・ウィークリー』・「データ私書箱」</ref>。週間売上の最高は1976年2月16日付の72.3万枚。『オリコン・ウィーク The Ichiban』1999年3月29日号 p.17に1000枚単位でオリコン週間シングル売上の推移が記載された。
*「[[8時だョ!全員集合]]」の学校[[コント]]コーナーで、“英語の歌詞に聞こえる曲”（逆[[空耳ソング]]）として使用された（歌詞が「My Way Rich, My Way Rich, Born Cry Were Death I Know」と聞こえるというネタ） 。
* [[藤子・F・不二雄]]原作の[[漫画]]『[[ドラえもん]]』では、ジャイアン（[[剛田武]]）のリサイタルで当曲の冒頭部分「'''いやんなっちゃうよお～～♪'''」と、[[山口百恵]]の「[[横須賀ストーリー]]」を一緒にこの曲を歌うシーンがある<ref>てんとう虫コミックス第14巻「念録マイク」（初出は『小学三年生』1977年2月号）</ref>。
* '''[[藤子不二雄A]]'''著『'''[[オヤジ坊太郎|新オヤジ坊太郎]]'''』の「'''およげタコヤキくんの巻'''」では、タイヤキブームの影響でタコヤキがサッパリ売れなくなったたこ焼き屋の少年の窮状を見かねた主人公の坊太郎が、そのタコヤキ屋を大繁盛させようと日本でも一流の宣伝マンを集めて企画を展開し、夜空にタコ型のアドバルーン気球に乗った子門真人が「'''およげタコヤキくん'''」を歌って「みなさ〜ん　タイヤキくんもいいけど今度からタコヤキくんもおーえんしよーね!!」と伝える場面が描かれている。
* 1976年2月16日の『[[夜のヒットスタジオ]]』（フジテレビ）では子門真人と山本リンダが共演。子門は「およげ!たいやきくん」を、リンダは「私の恋人、たいやきくん!」を歌った。子門が生放送の音楽番組に出演していたことも珍しいが、双方の曲が共にフジテレビの関連会社であるキャニオンレコードから発売されていたことも共演の理由となった。
* この曲のヒットにより1976年の『[[第27回NHK紅白歌合戦]]』（[[日本放送協会|NHK]]）では、子門真人が出場者の有力候補として多くのマスコミに取り上げられたが、（曲はヒットしても）歌手名のアンケートの支持が低かった{{Refnest|group="注釈"|この年は、同じく出場者の有力候補と目された[[内藤やす子]]も同様の理由で落選したとされる。}}として落選した<ref>『朝日新聞』1976年11月26日付東京朝刊、24頁。</ref><ref>『読売新聞』1976年12月12日付朝刊、27頁。</ref>。生田および子門はその後も『[[NHK紅白歌合戦]]』への出場歴はないが、[[1992年]]の『[[第43回NHK紅白歌合戦]]』にて[[嘉門達夫]]の「[[替え唄メドレー]]〜紅白バージョン〜」の一節として本曲（の一部分）が演奏された。
* [[バレーボール]]のレシーブの一つに、「およげ!たいやきくん」にちなんだ名前の「たい焼きレシーブ」というものがある。[[柔道]]の受け身を応用したもので、[[モントリオールオリンピック]]の[[バレーボール日本女子代表|全日本女子バレーボールチーム]]が使った技として有名になった<ref>[[読売新聞]] よみうり寸評 2017年6月15日</ref>。
* 2009年9月から放送されている[[アサヒビール]]の[[リキュール]]系[[第三のビール|ビール風新ジャンルアルコール飲料]]「アサヒ麦搾り」の[[コマーシャルメッセージ|テレビCM]]（[[木梨憲武]]、[[皆藤愛子]]出演）では木梨が酒屋に立ち寄る際に「およげ!たいやきくん」の替え歌を歌っている。
* コロッケが「ものまね王座」で子門真人のものまねをした時本曲を披露したが出だしの歌詞を失念しとっさにアドリブで「間違えた、すいません」と歌った。
*[[日本放送協会|NHK]][[連続テレビ小説]]「[[カムカムエヴリバディ]]」第66話（2022年2月3日放送）で「およげ!たいやきくん」が登場した。当時の番組の映像が使用されている。
* 2022年11月17日に放送された「昭和歌謡ベストテンDX」(BS-TBS)の「懐かしのアニメソング特集」で1位に選ばれ<ref>[https://bs.tbs.co.jp/syouwakayoubesttendx/onair/20221117.html 放送内容｜昭和歌謡ベストテンDX｜BS-TBS 毎週木曜よる9：00〜9：54] - 2023年2月4日閲覧。</ref>、[[ささきいさお]]が歌唱した。

== 脚注 ==
{{脚注ヘルプ}}

=== 注釈 ===
{{Reflist|group="注釈"}}

=== 出典 ===
{{Reflist}}

== 参考文献 ==
* {{Cite journal|和書|title=売れに売れた五〇〇万枚『およげ!たいやきくん』の遊泳術』|journal=野田経済|issue=1251|publisher=野田経済研究所|date=1976-05-05|pages=30 - 33|id={{NDLJP|2722685/16}}}}

== 関連項目 ==
* [[1976年の音楽]]
* [[たい焼き]]
* [[労働歌]]
* [[銚子電気鉄道]] - 曲にあやかり、副業を開始した鉄道会社として知られる。

== 外部リンク ==
{{wikinews-inline|「およげ!たいやきくん」がギネス認定―CDで再販も}}
;およげ!たいやきくん
* {{YouTube|BgC_dw8qIgc|およげ!たいやきくん}}（歌：AGC38 feat. 東京ブラススタイル、ポニーキャニオン提供YouTubeアートトラック）
* {{YouTube|RtOHnyRU3lk|およげ!たいやきくん}}（歌：生田敬太郎、avex trax提供YouTubeアートトラック）※再録音版
* {{YouTube|7OVh-ymgY04|およげ!たいやきくん〜潜れ!さかなクン Ver.〜}}（[[東京スカパラダイスオーケストラ]]×[[さかなクン]]のカバー）
* {{YouTube|WcJiGSeDJig|およげ！たいやきくん / たいやき たべたの なんで？（高橋愛 / 田中れいな / 夏焼雅）}}
* {{YouTube|sERhcwgEmHA|およげ！たいやきくん}}（[[ボンボンTV|ボンボンアカデミー]]）
;いっぽんでもニンジン
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