マツヤ マイカ1998年平成10年〉6月6日 - )は日本の女性デジタルクリエイター、インフルエンサーTikTokへの動画投稿から活動を開始し、YouTubeInstagram等でセルフプロデュースによるダンスや歌、イラスト、コスプレのコンテンツを発信している。SNS総フォロワー数は約200万人。 ここまで[1]

マツヤ マイカ
生誕 (1998-06-06) 1998年6月6日(26歳)
出身地 日本の旗 日本 埼玉県
ジャンル J-POP歌謡曲エレクトロ・ポップ
職業
活動期間
レーベル Colourful Records(ビクターエンタテインメント)(2024年 - )
公式サイト マツヤマイカ|ビクターエンタテインメント
YouTube
チャンネル
活動期間 2014年 -
ジャンル
  • ダンス
  • メイク
  • 音楽
登録者数 73.8万人
総再生回数 584,655,119回
チャンネル登録者数・総再生回数は
2025年2月27日時点。

2023年より歌手(シンガーソングライター)としても活動している他、モデルとしてファッション誌やファッションショー等への出演も行っている[2]

歌手としては2024年にビクターエンタテインメントからメジャーデビューした[3]

略歴

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2017年よりTikTokへの動画投稿を開始[1][4]。それ以前も友人らとVineへ動画を投稿していた[1][4]。当初は友人に見せる感覚で投稿していた変顔動画が注目を集めるようになる[1]。歌・ダンスの専門学校に通い、アーティストを目指して何度も渡韓しK-POPのオーディションを受けていたため、注目してもらうための手段としてSNSを運用していた[1][5][6]

自身のターニングポイントとして2020年代初頭のコロナ禍をあげており、オーディションがなくなったことや、社会的にSNSやYouTubeへの注目が集まったことを契機として本格的に多様な動画を投稿していくようになった[5][2]。発信しているコンテンツはダンスや歌、イラスト、コスプレなどで[2]昭和レトロカルチャーに影響を受けたスタイル、コミカルなキャラクターZ世代の若者を中心に人気を集めている[7][8]。そのコンテンツの幅広さについて自身では「一つのアカウントでいろんなジャンルのコンテンツを楽しめたほうが見る側も飽きないかなと思い、今でもネタに振り切った動画も、自分の世界観を表現する作品も、どちらも交ぜて投稿しています」と語っている[1]

2023年6月6日にリリースした配信シングル『センチメンタル・ムーン』で歌手として音楽活動を開始[2]。楽曲は自身で作詞・作曲し、ミュージックビデオの衣装・演出・撮影等もセルフプロデュースで行なっている[2][5]。2024年6月6日、配信シングル『猫の子』でビクターエンタテインメントのレーベルColourful Recordsよりメジャーデビュー[9]

2025年2月19日にはEP『東京ロマンチック』を自身初のCDでリリースした[10]

人物

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クリエイターとして

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幼少期の夢は漫画家で、小学生時代はずっと絵を描いていたが、中学生になりTwitterを始め「絵が上手い人ってこんなにいるんだ」と衝撃を受けたことでその夢を諦めた経験を持つ[2]

特技はダンスや歌、イラスト、コスプレで、YouTubeではK-POPのダンスカバーを、Instagramでは『ジョジョの奇妙な冒険』シリーズや『ライチ☆光クラブ』のコスプレ、イラストを披露している[2]

上述の絵で挫折した経験や、K-POPのオーディションを受けた経験を踏まえ、「絵も歌もやりたくて、選べなかった」ことがマルチな活動につながっており、そうした自身の表現活動については次のように語っている[2]

コロナ前と違ってプロとアマチュアの境目も曖昧になりつつありますし、SNSが普及して、型に縛られることなく誰でも表現できるという時代です。どうせいつか死ぬなら、もうやりたいことだけやればいいなと。
マツヤマイカ、「あしたメディア」インタビュー[2]

ルックスとそれに反するコミカルなキャラクターから「様子のおかしい美人さん」と称される[3][5]

音楽性

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母親がエレクトーンの先生で、音楽が身近にある環境で育った[5]

エレクトロポップ昭和シティポップを好んでおり、自身で作詞作曲する作品にもそれが反映されている[1][10]。好きな歌手は松田聖子中森明菜Winkなどで、「昭和歌謡に関しては親の影響が大きいかもしれない」と語っている[5]。また、PerfumeサカナクションK-POPのアイドルにも影響を受けている[5]

音楽ライターの大久保和則は本人へのインタビューのやりとりの中で、EP『東京ロマンチック』収録曲について「3曲ともどこかノスタルジックな印象はありつつ、近未来感もあって、レトロフューチャーというワードで表現されるような世界観があります。」と評している[10]

また、音楽ライターの宮本英夫は、BTSがYouTubeで発信したバラエティ番組で人気に火がついたという話題を受けて「そういうK-POPのプロデュース力やエンタメ感って、マイカさんの活動にもあるなって思います」とコメントしている[5]

作品

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シングル

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No. タイトル 発売日 形態 規格品番 収録曲 備考
1 センチメンタル・ムーン[10] 2023年6月6日 配信限定 -
#タイトル作詞・作曲編曲
1.「センチメンタル・ムーン」マツヤマイカPARKGOLF
2 猫の子[3] 2024年6月6日 配信限定 -
#タイトル作詞・作曲編曲
1.「猫の子」マツヤマイカVantage/TAAR
ビクターエンタテインメントからメジャーデビュー

アルバム

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No. タイトル 発売日 形態 規格品番 収録曲 備考
1 東京ロマンチック[10] 2025年2月19日 CD
  • VICL-66048
  • VICL-66049
特装盤[11]
#タイトル作詞・作曲編曲
1.「センチメンタル・ムーン」マツヤマイカPARKGOLF
2.「檸檬」マツヤマイカ 
3.「猫の子」マツヤマイカVantage/TAAR
4.「オリジナルラジオ~マツヤマイカの1人仕立てランド♪~」--
通常盤[12]
#タイトル作詞・作曲編曲
1.「センチメンタル・ムーン」マツヤマイカPARKGOLF
2.「檸檬」マツヤマイカ 
3.「猫の子」マツヤマイカVantage/TAAR
4.「センチメンタル・ムーン(Karaoke)」マツヤマイカPARKGOLF
5.「檸檬(Karaoke)」マツヤマイカ 
6.「猫の子(Karaoke)」マツヤマイカVantage/TAAR
特装盤のボーナストラックは約1時間のラジオコンテンツ。

ミュージックビデオ

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衣装・演出・撮影等、基本的に全てのクリエイティブをマツヤマイカ自身でプロデュースしている[5][注 1]

タイトル 公開日 クレジット
センチメンタル・ムーン 2023年6月6日

Movie : 丈唯

Director / Illust / Edit / styling / Choreography : マツヤマイカ

猫の子 2024年6月6日 Director / Edit / Animation / styling / Choreography : マツヤマイカ
檸檬 2025年2月19日 Director / Edit / Animation / styling / Choreography : マツヤマイカ

出演・掲載

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WEBメディア

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  • 「NEW STANDARD SHARE FASHION」(ALAND STUDiO)[4][注 2]
  • ELLEgirl(エル・ガール)[13]
ハースト婦人画報社のファッションウェブメディアで、編集部と共に情報発信を行うインフルエンサー集団「ELLEgirl UNI(エル・ガール ユニ)」のメンバーとして、自身をモデルとするコンテンツなどを発信している[7]

ファッションショー

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いずれもクリエイター、ゲスト、音楽ライブ出演等ではなくモデルとしてのランウェイ出演。

  • KANSAI COLLECTION 2023 AUTUMN/WINTER (2023年8月6日、京セラドーム大阪[14]
  • KANSAI COLLECTION 2024 SPRING/SUMMER (2024年3月20日、京セラドーム大阪)[15][16]

その他

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  • 「みんな集まれ!プリキュアゼミナール」全6回(2023年、YouTube 東映映画チャンネル)[17]
  • ブルダック『辛過ぎ!でも旨すぎ!』(2024年、三養ジャパン「ブルダック炒め麺」WEB CM)[8]

脚注

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注釈

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  1. ^ 撮影中のカメラのピント維持などは友人に手伝ってもらっている。
  2. ^ 韓国発のセレクトショップALANDが運営するWEBメディアによるファッション特集。「番外編」として撮影に参加したモデルのインタビューも掲載している。

出典

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  1. ^ a b c d e f g 上野三樹 (2025年2月2日). “総フォロワー約200万人のデジタルクリエイター・マツヤマイカ「自分の作品をCDとして残せるなんて、夢みたい」”. ananweb. マガジンハウス. 2025年2月27日閲覧。
  2. ^ a b c d e f g h i Mizuki Takeuchi (2024年10月2日). “わたしの歴史と、インターネット|マツヤマイカと、SNS時代の幸福論”. あしたメディア. BIGLOBE. 2025年2月27日閲覧。
  3. ^ a b c デジタルクリエイター・マツヤマイカ、「猫の子」でメジャーデビュー”. BARKS (2024年6月6日). 2025年2月27日閲覧。
  4. ^ a b c MIKIKO ICHITANI (2022年7月27日). “「NEW STANDARD SHARE FASHION」番外編 —マツヤマイカ—”. ALAND STUDiO. ALAND. 2025年2月27日閲覧。
  5. ^ a b c d e f g h i 宮本英夫 (2025年2月20日). “SNSで人気沸騰中のデジタルクリエイター、マツヤマイカって何者? “様子のおかしい美人さん”の素顔とは”. SPICE. eplus. 2025年2月27日閲覧。
  6. ^ Ai Ishizuka (2024年3月11日). ““好き”が原動力! マツヤマイカがセルフプロデュースで大切にしていること”. ELLEgirl. ハースト婦人画報社. 2025年2月27日閲覧。
  7. ^ a b Naoko Hashimoto (2025年1月16日). “マツヤマイカが描く、空想ヒロインの物語”. ELLEgirl. ハースト婦人画報社. 2025年2月27日閲覧。
  8. ^ a b 韓国発の激辛麺「ブルダック炒め麺」見れば虜になるウェブCM公開!「辛すぎ!でも旨すぎ!」が癖になるソウルフードを解析”. マガジンサミット (2024年4月9日). 2025年2月27日閲覧。
  9. ^ メジャーデビューシングル「猫の子」配信スタート!! 完全セルフプロデュースのMVもYouTubeにて公開!!”. ビクターエンタテインメント (2024年6月6日). 2025年2月27日閲覧。
  10. ^ a b c d e 大久保和則 (2025年2月19日). “マツヤマイカ『東京ロマンチック』インタビュー――レトロファンシーな世界観が煌めくメジャー1st EPの全貌”. encore. USEN. 2025年2月27日閲覧。
  11. ^ 東京ロマンチック(特装盤)”. ビクターエンタテインメント. 2025年2月27日閲覧。
  12. ^ 東京ロマンチック(通常盤)”. ビクターエンタテインメント. 2025年2月27日閲覧。
  13. ^ マツヤマイカ関連記事一覧”. ELLEgirl. ハースト婦人画報社. 2025年2月27日閲覧。
  14. ^ MODEL”. KANSAI COLLECTION 2023 AUTUMN/WINTER. 2025年2月27日閲覧。
  15. ^ MODEL”. KANSAI COLLECTION 2024 SPRING/SUMMER. 2025年2月27日閲覧。
  16. ^ 板野友美、島崎遥香ら最新ファッションでランウエー カンコレ/関西コレクション写真特集”. 日刊スポーツ. 日刊スポーツ新聞社 (2024年3月20日). 2025年2月27日閲覧。
  17. ^ “キュアゴリラ”FUJIWARA原西がプリキュアの魅力伝える配信番組がスタート”. コミックナタリー (2023年8月24日). 2025年2月27日閲覧。

外部リンク

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