Alastor

概要	セリフ	ギャラリー

「ラジオデーモン」という通り名で知られる地獄の上級悪魔の一人。ハズビン・ホテルの主要キャラクター。チャーリー・モーニングスターの計画に加担しており、協力的な姿勢を示している。

外見[]

高身長で非常に痩躯、また色素の薄い肌色と黄色く鋭い歯が特徴的。 彼の身長はライバルのヴォックスと同じくらいで、約7フィート（約2.1メートル）。^{[S 25][Q&A 2]}

ふんわりと曲線を描く赤と黒の短い髪を持ち、頭頂部から伸びる2本の大きな毛束は鹿の耳を連想させる。 頭部からは枝角を模った黒い突起が生えており、悪魔形態時には更に肥大化する。

彼の強膜は暗いトーンの赤色で、虹彩は明るい赤色になっている。 瞳孔は通常時黒いものの、稀に形態時などに置いて(ラジオ機器などで見られる)回転目盛り盤に変形する事がある。

爪は赤く色付いており、腕と足はダークグレーのグラデーション、つま先は赤いヒヅメになっている。^{[X 8]} シカの悪魔だが、尻尾の有無は作中等ではまだ明らかにされていない。

中心に黒い十字線を垂直に描いた赤色のドレスシャツを身に纏い、結び目が赤色の蝶ネクタイを締めている。 更にその上には、白のパイピングが施されたピンストライプ柄のコートを羽織っている。 袖口が真っ赤な黒ズボンを履き、黒いポインテッドトゥブーツを身に着けている。 ちなみに、ブーツの裏の模様は鹿の蹄のような形になっている。

右目には黒で縁取られたレンズの赤い片眼鏡をかけている。 指先の赤い黒の手袋を身に着け^{[S 26]}、片手にはビンテージスタイルのマイクを模った杖を携えており、作中では効果音を流したり、自分の声を放送したりするのに使っているのが確認できる。

性格[]

公式X（旧Twitter）のポストによれば、「秘密の目的を妨害するものを全て抹殺する、強大な暴君」である。^{[X 9]}

声なども含めて旧来のラジオアナウンサーのような態度を取る。 常に満面な笑みをその顔に湛えており、一般的に紳士的且つ折り目正しい姿勢で他人と接する事が殆ど。 笑顔の理由は彼曰く、笑顔こそ優越の象徴であり同時にそこに支配的な力があると信じているからで、怒りや困惑の表情を見せる者を弱いとみなすそう。^{[X 10]}

原作者であるVizviepop自身も「何があろうと彼は笑うのをやめないでしょうね」と口述している。^{[X 11]} 作中で彼は「笑顔は便利な道具」であり、「仲間を励まし、敵を惑わせて、この先何が起きたとしても笑顔があればコントロールできる」と発言している。^{[S1 4]}

また、彼はカニバリストで、同族に当たる鹿を好んで食する行為が見られる。^{[S1 3]}

ナルシストなタイプで、自分自身への愛情は他の誰にも敵わず、自分のレベルに達している人間はあまりいないと考えている。^{[S 27]} 彼は他人のマナー、愛想、知性を非常に高く評価するが、自分の基準に満たない者は積極的に見下し、他人の態度などはあまり気にせず、基本的に好き勝手に振る舞う。^{[S 28]}

彼は強大な力を持つ一方で、彼に匹敵する力を持つ存在がいることを認識し警戒している。^{[S 29]}

道徳的な指針は一応あるが、”普通の”それでは無い。^{[S 30]} 非常にサディスティックな性格だが、Cannibal Town／人食い街の住人とは親しい関係を保っている。

彼はチャーリーのホテルの経営を助けているが、これは理想に共感したからではなく、自身の娯楽としてのようである。

能力[]

• 変身 - より巨大で強力な悪魔の姿に変身する能力を持っている。

• 柔軟な体 - 頭を360°回転させるなど、体を不自然なポーズに変形させることができる。^{[S 31]}

• 魔法 - アラスターは悪魔の階級制度で得たハイレベルな力を持っているため、魔法を使用することができる。^{[S 32]}作中では、魔法使用時にブードゥー教のシンボルに似たものが彼の周りで赤く光って浮かんでいる。また、パイロット版では、サー・ペンシャスを倒す際、血の雫が落ちるまで拳を握っており、一種の血の魔法を使うシーンも描かれている。

• テレポート - 対象をテレポートさせることができる。作中ではニフティを暖炉の中に召喚している。また、ハスクと彼を買収した安酒、彼がいたバーの一部をホテルのホワイエにテレポートさせている。

• 改変・変身 - ホテルの看板を一瞬で変えたり、自分や他人の衣服を変えることができる。

• 影の操作 - 影を召喚し、操ることができる。また、影に隠れることができる。
  • 影移動 - 影の中を移動することができる。作中でアラスターは何度も影を移動している。
  • バリア - 自分の影でバリアを作ることができる。バリアから触手を出すこともできる。

• パイロキネシス - "Alastor's Reprise" 開始前にヴァギーを突き飛ばした後、チャーリーの気をそらすために火の玉を出している。

• 触手 - 背中から黒い触手を作り出すことができる。パイロット版では、サー・ペンシャスの飛行船を破壊する際、ポータルを通して触手を召喚している。

• 植物操作 - 公式コミック内で、アラスターは薔薇を一目で枯らしている。

• 音操作 - 自分の声にラジオ効果をつけたり、音量やピッチを変えることができる。また、杖を喋らせたり、笑い声、ブーイング、犠牲者の叫び声などの様々なラジオ効果音を杖から流すことができる。

• 歪み・ノイズ - アラスターの外見（主に顔面）は、ビデオや写真上では歪みやノイズで覆われる。彼はまた、現実にノイズを引き起こすことができる。

• 取引 - 作中でアラスターはチャーリーに取引を持ちかけている。原作者Vizviepopは「取引は全ての悪魔ができることではなく、一般的には当事者にとって良い結果をもたらさないため、軽視できない」と述べている。^{[S 33]}

• ラジオ放送 - 生前、アラスターの職業はラジオ番組の司会者だった。彼は地獄でも放送を続け、地獄の住人が電波を通じて彼の活動を認識するようにし、「ラジオデーモン」の異名を得た。^{[S 34]}

• バイリンガル - 英語だけでなく、クレオール訛りのフランス語を話すことができる。^{[S 23][S 24]}

• 料理 - アラスターは大の食通。原作者Vizviepopによると、母親の料理「ジャンバラヤ」に憧れているとのこと。^{[S 22]}

• ミュージカル・ダンス・演劇の才能 - 作中でアラスターは、歌やダンスを得意としているのが確認できる。原作者Vizviepopは、彼が特に優れているスタイルとして「タップダンス」を挙げている。また、演劇的なショーマンシップにも長けている。^{[S 13]}

背景[]

彼は代表的なラジオ番組の司会者兼、合衆国南部のシリアルキラーとしてルイジアナ州のニューオーリンズで暮らしていた。^{[S 35]} 彼は一人っ子で、民族的にはクレオール系の混血。^{[S 36][S 37][S 38]}

ミムジーと親交があり、彼女が働いていたジャズクラブの常連客だった。^{[S1 5]}

20世紀初頭は、さまざまなタイプのセクシュアリティや恋愛の嗜好についての知識が不足していた時代だった。 そのため、彼は自分がAsexual／無性愛者ではなく、Heterosexual／異性愛者だと信じて生涯を過ごした可能性がある。 また、彼は自分が無性愛者であることを自覚していない可能性が非常に高い。^{[S1 6]}

彼は1929年の株価大暴落を見ており^{[S0 1]}、1933年に死亡した。^{[X 1]}

原作者Vizviepopはアラスターがラジオスターであった間、「彼は最高の人生を生きていた」と表現している。^{[S 4]}

死因も含め生前の情報は未だ不明瞭な点が多い。

地獄に落ちた後、彼はかつてないほどの速さで注目の的になる。 彼は何世紀にも渡って地獄の支配者として君臨してきた上級悪魔を次々と殺害。 その大虐殺の様子をラジオで地獄中に放送した。

その事件が発端となり、彼は「ラジオデーモン」の異名で恐れられることとなった。^{[S1 7]}

関係[]

チャーリー[]

アラスターはチャーリーの計画に協力しているものの、彼女の贖罪の考えを信じてはいない。 彼はあくまで自分の利益のためにやっている。

ユーモアのセンスが似ている。 パイロット版 劇中歌である "Alastor's Reprise" はチャーリーが歌う "Inside of Every Demon is a Rainbow" を再演したものとなっており、「you're one of a kind／あなたは唯一無二の存在」「A charming demon belle／魅力的な悪魔の美女」と歌っている。

Dad Beat Dad／パパ対パパ にて、彼は「チャーリーのビジョンは唯一無二」「非常に素晴らしい女性」と発言している。 劇中歌である "Hell's Greatest Dad" では「You're like the child that I wish that I had／君こそ私の理想の娘」だと公言。
しかし、原作者Vizviepopは「アラスターはルシファーをいらつかせて利用したかったため、彼が本物の父親らしい態度なのかは分からない」と述べている。^{[Q&A 3]}

また、原作者Vizviepopの配信によると、初期バージョンのミムジーと同様に、チャーリーのことを面白い人物だと思っている。彼にチャーリーに対する忌憚のない印象を言うよう頼んだ場合、「彼女の笑顔と前向きな態度が好きだ」と答える。また「魅力的な悪魔の美女」であり「ユニークだ」とも言う。^{[S 39]}

ヴァギー[]

ヴァギーはアラスターの存在を過去に認識しており、その上でホテル関係者の身の安否を気に掛けて誰も傷つけさせないとアラスターに対し反抗する。 彼女は槍で脅すほどに不信感を抱いており、彼の言動に絶えず腹を立てている。

しかし、アラスターはヴァギーの脅しを真剣に受け取っていないようで、彼は「Dear, if I wanted to hurt anyone here… I would have done so already…／生憎、誰かを傷つける気なら… とうにやっているさ…」とさえ発言している。

アラスターはヴァギーを怒らせるのがいかに簡単かを知っており、自分の楽しみのために嘲笑や彼女のパーソナルスペースへの侵入を何度も行っていると推測される。

ハスク[]

ハスクはアラスターに対して友好的な感情を持っているようには見えない。 彼はほとんどの人に対して不愛想だが、無理やりホテルに呼び出された際、アラスターに対して明確かつ恐れを知らぬ軽蔑を示している。

原作者Vivziepopはアラスターのハスクに対する見方について、「お世辞にも良いとは言えず、悲しく孤独な酔っ払いだと見ている」と述べている。^{[S 40]}

Dad Beat Dad／パパ対パパ で、ハスクはアラスターの最も暗い秘密を知る唯一の人物であることが判明する。

ニフティ[]

以前からお互いに知り合いで、ニフティはアラスターを好意的に見ている。

ニフティはアラスターが自分に触れることを許している数少ないキャラクターの一人で、原作者Vivziepopは「アラスターはニフティのことを本当に楽しくて愛らしい存在として見ており、とても気に入っている」と述べている。^{[Q&A 4]}

The Show Must Go On／ザ・ショー・マスト・ゴー・オン では、ニフティはアラスターにゴキブリの王冠を被せ、彼を「King Roach／ゴキブリキング」と呼んでおり、彼らは笑い合っている。

エンジェル・ダスト[]

アラスターがエンジェルに対してどのような考えを持っているかは今のところ不明だが、彼にはほとんど無関心だと思われる。

作中、エンジェルのフェラチオの申し出に驚き、アラスターは即座に断っている。

サー・ペンシャス[]

Radio Killed the Video Star／ビデオ・スターの悲劇 にて、サー・ペンシャスはアラスターと少なくとも20回は戦っていると語っている。 しかし、アラスターはサー・ペンシャスのことを全く覚えていない様子で、完全に見下している。 その後、サー・ペンシャスは不意打ちでアラスターのコートの端を引きちぎり、遠くへ吹き飛ばされた。

アラスターはサー・ペンシャスにそれほど価値を見出していないと思われる。

ルシファー[]

Dad Beat Dad／パパ対パパ にて、チャーリーとの”深い絆”を見せ始めたアラスターに、ルシファーは嫉妬心を露わにした。 アラスターがチャーリーを自分から奪おうとすることに脅威を感じ、ルシファーがチャーリーに与えたサポートがいかに少なかったかを指摘されると激昂した。 その結果、ルシファーは自分とチャーリーの父娘関係にますます不安を感じ、チャーリーの気を引くためにアラスターと争い始めた。

ルシファーに関しては、アラスターはやや神経質になっている。 ルシファー自身もアラスターを苛立たせており、互いの冷静な態度を崩し、罵り合った。

アラスターはルシファーに怯まない。^{[Q&A 5]} また、原作者のVizviepopとアラスターのマイクの声優であるDave Capdevielleは「アラスターはルシファーを絶対に恐れることはない」と述べている。^{[S 41]}

ロージー[]

アラスターとロージーは親友である。

アラスターはロージーを「最も愛らしく、愉快で危険な上級悪魔」と表現している。 作中の描写から、２人は非常に仲が良く、常にお互いを助け合おうとしていることが分かる。 アラスターがロージーに触れられることを許していることからも、２人の仲の良さが窺える。

Hello Rosie!／こんにちはロージー では、アラスターとロージーは非常に親密な友情を示し、お互いを褒め合い、共に歌い踊った。 ２人はお互いに大きな頼み事をすることを躊躇う様子はなく、信頼し合っており、ロージーは「アラスターが私の損になるマネをしたことはない」と発言している。 また、ロージーはアラスターがAsexual／無性愛者であることを十分承知している模様。^{[S1 6]}

アラスターとロージーの関係について、原作者Vizviepopは「メリー・ポピンズ リターンズで言う所のジャックとメリーによく似ている」と公言した。^{[X 12]}

ミムジー[]

Dad Beat Dad／パパ対パパ にて、ミムジーとアラスターは旧知の仲であり、人間として生きていた頃から知り合いであることが明かされた。
アラスターはミムジーの出演していたクラブによく通い、一緒に飲んだり踊ったりしていた模様。 普段は他人に触れられるのを嫌っているアラスターがミムジーを抱きしめて温かく歓迎していたことからも分かるように、彼らの友情は２人が地獄に落ちた後も続いている。

作中では、アラスターはミムジーに対して「かわい子ちゃん」「本当に才能ある女性だ」と発言している。 長い親交のため、ミムジーはアラスターの性格や生い立ちを熟知しているようだ。

しかし、２人の友情とは裏腹に、ミムジーがアラスターを自分の目的のために利用していることも明らかである。 彼女は５万ドルを借りた高利貸しから隠れるために車を盗み、高利貸しのガールフレンドを轢いた後、アラスターのいるハズビン・ホテルを訪れた。 ミムジーは、高利貸しが自分を探しに来た際に、アラスターが彼らを始末することを完全に予期していた。 彼女が自分の利益のために、アラスターの絶大な権力と影響力を利用することを完全に厭わないのは明白だ。

アラスターはミムジーの利己的な性格を熟知しており、ミムジーが自分を利用して”尻拭い”をさせていることを理解している。 しかし、アラスターはミムジーを助けることに抵抗はなく、彼女がどんな混乱に陥ろうとも自分は対処できると述べており、アラスターの彼女に対する好意が分かる。

原作者Vizviepopによると、「ミムジーは他の誰に対しても”絶対に酷い”存在であり、それが嫌われる原因となっているため、彼女のことを魅力的だと感じているのはアラスターだけ」らしい。^{[S 42]}

ヴォックス[]

ヴォックスとアラスターのお互いに憎み合うライバル関係は Radio Killed the Video Star／ビデオ・スターの悲劇 で明らかになった。 ７年前に彼らは対立し、アラスターはヴォックスをほぼ打ち負かした。

劇中歌 "Stayed Gone" では、彼らのテクノロジーに対する立場が強調されている。 アラスターはヴォックスが彼のチーム「Vees／チームV」に加わるよう誘ったことを明かし、その誘いを自分が断ったがためにヴォックスが怒っていることも語った。

原作者Vivziepopによると「ヴォックスとアラスターは、テクノロジーに関する異なる見解と好みを持っているため、仲が悪い」とのこと。^{[S 43]}

公式コミック "The radio demon"[]

Let’s go for a stroll.／散歩に行こう。

誕生秘話[]

アラスターは原作者Vivziepopが初めて創作したハズビン・ホテルのキャラクター。^{[P 1]}
Vivziepopは中学時代にアラスターを思いつき^{[X 13]}、高校時代（2008年頃）に彼をデザインした。^{[X 14]}

アラスターは元々、Vivziepopが当時連載していたウェブコミック「Zoophobia」の天使と悪魔編に登場するキャラクターとして考案されていた。 催眠術のような目を持つ狂乱的な人食い人種のシェイプシフターとして登場し、真の姿は「鋭い黄色い歯を持つ悪魔のような赤い鹿」という設定だった。^[2]

Vivziepopは、彼女がデザインしたミスフィットな悪魔たちが独自の完結したストーリーを持つ可能性を秘めていることに気づき、彼らをアラスターと共に、最終的にハズビン・ホテルとなるものの初稿に移行させた。^{[S 44]}

アラスターは、ミュージカル「アニー」の劇中歌 "You're Never Fully Dressed Without a Smile" から生み出された。^{[S 45]}特にロンドン公演のキャストがVivziepopに強いインスピレーションを与えた。^{[P 2]}

豆知識[]

• 原作者Vivziepopにとって、エンジェル・ダストと並び、描くのもアニメーション化するのも最も難しいキャラ。^{[S 46]}
  • 未だに全容を把握できず、彼女の人生の複雑なコンプレックスを基にしたキャラクターなため。

• アラスターは奇妙な美学やこだわりを持っており、生前の彼は人を追いかけ回すタイプの殺人鬼ではなく、誰でも狙うわけではない。^{[S 47]}
  • 原作者Vivziepopによると、「デクスター 〜警察官は殺人鬼」に登場する架空の連続殺人鬼デクスターと共通点がある。
  • 元公式イラストレーターFaustisseは、アラスターが生きている間は人食いではなかったと考えている。^{[S 48]}

• Transatlantic／環大西洋訛りで話している。
  • 1920年代のアメリカでは一般的な話し方。
  • アメリカ訛りと容認発音(BBCワールドサービスで使用していた上流階級のクイーンズ・イングリッシュ)を組み合わせた話し方。

• シリーズ本編では、アラスターの声には常にラジオ音声フィルターがかかっている。だが時々、フィルターの影響で違うように聞こえたり、声が少し明るくなる。^{[X 15]}

• 流暢ではないが、フランス語を話すことができる。^{[S 24]}

• 生きている間は大の演劇好きで、何でも見ていた。
  • 好みのジャンルは「elevated horror／高尚なホラー」とバスター・キートンの作品のような「スマートで皮肉の効いたコメディ」^{[S 49]}

• アラスターが犬を恐れているかという質問に対して、原作者Vizviepopは「彼が犬を恐れているとは思わないが、彼の死因に関係しており、彼は積極的に犬を嫌っている」と述べている。^{[S 16]}
  • 元公式イラストレーターFaustisseは「アラスターは狩猟場で死体を埋めようとしていた際に、猟師に頭を撃たれた」と発言している。^{[S 50]}

• 酒に強くはないが、ウイスキーなどの強い酒を好んで飲む。^{[S 6]}
  • 原作者Vizviepopによると「雑な酔っぱらいではなく、上品な酔っぱらい」とのこと。

• ブラックコーヒーを好むが、紅茶は好まない。^{[S 9][S 51]}

• 大の食通で、料理が趣味。^{[S 22]}調理は自己流。^{[S 8]}

• ”手抜き”の加工食品が嫌い。^{[S 18]}
  • スプレーチーズ、緑や紫色のケチャップ、Easy Mac／マカロニチーズ など。

• 原作者Vizviepopは「アラスターは甘い物はあまり好きではなく、肉やウィスキーのような苦い味を好むだろう」と考えている。^{[S 10]}

• 肉を生で食べるのを楽しんでいる。^{[S 52]}

• 元公式イラストレーターFaustisseによると、アラスター並びにチャーリーとリリスは、ピザのパイナップルが大好き。^{[S 53]}
  • 皮肉なことに、パイロット版のアラスターの声優であるEdward Boscoは、ピザのパイナップルが嫌い。^{[S 54]}

• マクドナルドを食べたことがない。^{[X 16]}

• 時々、演奏中のバンドに即興で参加するのを楽しんでいる。^{[S 8]}

• Cannibal Town／人食い街を訪れるのが好きで、住人たちと多くの関わりを築いている。^{[S 55]}
  • 人食い街のカフェによく通い、食事を楽しんでいる。

• アラスターの能力について具体的に聞かれた時、原作者Vizviepopは「いろいろなことができる」と述べ、彼女自身もまだ全てを把握していないと語った。^{[S 56]}
  • 彼は予測不能な存在で、多くの能力を秘密にしている。
  • 彼は時折、実際にはできることをできないフリをする。これは、他人の期待を裏切るためだけでなく、意図的に反感を買い、周囲の人々を苦しめるため。

• アラスターにシカの尻尾があるかという質問に対して、原作者Vizviepopは「彼の尻尾の要素やデザインについては未定で、本編でそれを見せるような衣装を彼は着ないと思っているので、答えは曖昧にしておく��と述べた。^{[S 57]}

• ホテルのアラスターの部屋は奇妙で、伝統的な装飾と幻想的な装飾の両方が混在している。^{[S 58]}
  • 部屋の半分は、上品な壁紙や家具が備わった古典的な「おしゃれな書斎」
  • もう半分は「沼地」で、食事をするためのエリア。
  • この部屋は Scrambled Eggs／スクランブルなエッギーズ に登場している。

• 原作者Vizviepopはアラスターの二面性を強調しており、彼は「２つの家を所有するタイプ」だと表現している。^{[S 58]}
  • １つは高級なタウンハウス。
  • もう１つはバイユーにある高床式のおんぼろ狩猟小屋。

• 整然としたことに対して、気にすると同時に気にしない。血や内臓にまみれても気にせず、冷静に自分で片付けるが、彼の周りの人々が食事をする際の乱雑さなど、他のことには煩わされる。^{[S 59]}
  • アラスターのマイクの声優であるDave Capdevielleは、物事に対して非常に洗練されたハンニバル・レクターのような人物に例えている。

• 原作者Vizviepopが言及しているアラスターの好きな曲は２つ。^{[S 12]}
  • ミュージカル・映画「アニー」の劇中歌 "You're Never Fully Dressed Without a Smile"
  • 映画「モダン・タイムス」のサウンドトラックで使われた主題歌を元にした曲 "Smile"

• "You're Never Fully Dressed Without a Smile" は、パイロット版制作前の原作者Vizviepopの Headcanon Voices／脳内設定ボイス 動画にも登場している。
  • 本動画は後に、声優オーディションの参考資料となった。

• 好きな歌手は「キャブ・キャロウェイ」^{[S 12]}
  • 原作者Vizviepopは、アラスターが生前も死後もジャズを愛していたことを強調している。

• ピアノ、バイオリン、トランペット、サックスの演奏ができる。^{[S 60]}
  • 原作者Vizviepopは「アラスターがファービーオルガンを所有していて、演奏できるのは”公式”設定」だと発言しているが、これはジョークである。

• 1930年代初期移行の、つまり自分の死後以降のテクノロジーが好きではない。このことが、テクノロジーを全面的に受け入れているヴォックスとの不仲に一役買っている。^{[S 43]}

• 子供は好きではないが、殺さない。^{[S 61]}
  • あまりに手を焼くようなら、子供の顔を平手打ちする。彼はそれが”しつけ”だと信じている。
  • 子供が遊んでケガをしても責任は取らない。^{[S 62]}

• 原作者Vizviepopは「アラスターは良い指導者ではあるが、悪い父親になるだろう」と考えている。^{[S 63]}

• 性的指向はAsexual／無性愛。^{[X 2]}
  • パイロット版以前の開発ストリームにて、原作者Vizviepopはアラスターが恋愛に興味がないことについて明確に述べていた。だが、後に彼女は「ファンに彼のキャラクターを”楽しんで”もらう姿勢を取ること」を好むようになっている。^{[S 64]}
  • また、彼女はアラスターの性的指向についての問題はストーリーに関係がないと考えており、その一因として「アラスターはナルシストなタイプで、自分自身への愛情は他の誰にも敵わず、自分のレベルに達している人間はあまりいないと考えている」ことを挙げている。^{[S 27]}

• アラスターがこれまでに親密な関係になったことがあると思うかどうかという質問に対して、原作者Vizviepopは「彼がそうだとは考えていない」と答えた。^{[S 65]}
  • また、彼女は「アラスターの個人的な生活についてはあまり考えていない」と付け加えている。

• 友好関係を築くことができ、彼独自の方法ではあるが、人を好きになる。^{[S 66]}
  • 特に”面白い”または”楽しい”と思う人に好意を抱く。

• 一般的に女性と良い条件で交流し、女性に対する見方はずっと軽い。^{[S 28]}
  • 自分の周りの男性の多くを「stupid idiot brutes／愚かで馬鹿な野蛮人」と見なしており、ほとんどの場合、彼らをあまり高く評価していない。
  • 一方、エンジェル・ダストとハスクには哀れみを感じている。

• 他者の礼儀を非常に重視し、無礼や失礼には個人的に腹を立てる。^{[S 67]}
  • また、ユーモアも大切にしており、人の不幸を面白がる。

• 地獄で新しい名前を使っていない、数少ない罪人の一人。^{[S 1]}
  • 自分であだ名を付けるのが好きではないため、生前の本名を使い続けている。
  • ただし、”Al／アル”と呼ばれることに関しては気にせず、むしろ嬉しく思っている。^{[S 68]}

• 人から触られるのは大嫌いだが、こちらから触る分には問題ない。しかし、他人との距離感は気にしない。
  • 触れられることを避けるために出来るだけ不快な行動を取り、他人を怖がらせる。^{[S 14][S 15]}
  • 原作者Vizviepopによると、アラスターは髪に触られるのを避けるために、首を不自然に伸ばしたり鳴らしたりする。^{[S 69]}

• 原作者Vizviepopはアラスターの口臭を「not good／良くない」と評した。^{[S 70]}
  • アラスターは黄色い歯だが、それは歯を磨かないからではなく、口内衛生環境が悪いから。
  • したがって「独特な口臭がするため、誰も彼とキスをしたくないだろう」とのこと。

• 元公式イラストレーターFaustisseによると、歯茎は黒い。^{[S 71]}

• 自分に似すぎている人は好きではない。だが、自分に十分似ている人は好む。^{[S 72]}
  • 原作者Vizviepopは、アラスターは「a showy dick／目立ちたがりなちんちくりん」であるウィリー・ウォンカを気にいるだろうと述べた。

• 元公式イラストレーターFaustisseによると、生前のアラスターは母親と仲が良く、”momma's boy／お母さんっ子(マザコン)”だった。^{[S 73]}
  • 母親がアラスターがシリアルキラーであることを知っていたかどうかは不明。

• パイロット版のアラスターの声優であるEdward Boscoは、ジョー(ミリーの父親)、ジェシー、ストライカー(WESTERN ENERGY／ウェスタン・エナジー 以降)の声優も担当している。

• ZooPhobiaのアラスターは単に鹿をモチーフにした悪魔であり、ハズビン・ホテルに登場するアラスターとは全く別のキャラクター。^{[S 74]}原作者Vizviepopは、元々アラスターを「共食いの鹿」という設定で創作していた。その後「共食いの鹿の悪魔」となった。^[3]
  • "You're Never Fully Dressed Without a Smile"のラジオフィルターバージョンを聴いた際、それがアラスターの声のイメージだと決めた。
  • また、アラスターはジョーカーとチェシャ猫の要素を持っているとのこと。

• ブードゥー教とニューオーリンズから多くの影響を受けている。^[3]

• アラスターがウェンディゴであるかという質問に対して、原作者Vizviepopは「アラスターは明確にはウェンディゴではないが、間違いなくウェンディゴをテーマにしている」と述べている。^{[S 75]}

• Zoophobiaやハズビン・ホテルの原案では、ミムジーはアラスターに「head over heels in love／一途な恋心」を抱いていた。^[4][5]
  • 初期のイラストでは２人がロマンチックな関係にあるように描かれているが、後にアラスターはあらゆる形のロマンスに興味を持たないように変更され、ボツ設定となった。
  • 元公式イラストレーターFaustisseは、ミムジーのアラスターへの片思いは「joke that will never die／永遠に続くジョーク」だと考えている。^{[S 76]}

• パイロット版の企画段階では、アラスターは脇役の予定だった。^{[S 77]}
  • 初期のストーリー案では、アラスターはミステリアスな存在として背景にとどまる予定だったが、後に彼は最初から重要な役割持つように変更された。
  • 2017年の開発ストリームにて、原作者Vizviepopはアラスターが「a very vital part of the pilot／パイロット版の非常に重要な存在になる」と明かした。

• 元公式イラストレーターFaustisseによれば、ハスクとアラスターはビジネスパートナー。^{[S 78]}
  • だが、本編ではアラスターがハスクの魂を所有者していることから、この設定は変更されている可能性が高い。

• ネットミームとして流行した「cursed cat alastor／猫アラスター」はアラスターの声優であるAmir Talaiが描いたアラスターのイラスト^{[P 3]}を元に韓国のファンが創作したもの。

• 作中、アラスターが「プエー」と効果音を出すシーン^{[S1 8]}があるが、これは本物の子鹿の鳴き声である。

• パイロット版の日本語吹き替えのラストで、アラスターは自分の母を「殺してしまったがね！」と発言しているが、これは誤訳である。
  • 該当箇所は「My mother once showed me a wonderful recipe for jambalaya! In fact, it nearly killed her! Hahaha! You could say the kick was right out oh hell!／母は以前、素晴らしいジャンバラヤのレシピを教えてくれたんだ！実際、母は死にかけた！まさに地獄のような辛さでね！」となっている。

楽曲[]

2024年2月2日時点では、アラスターの公式楽曲は発表されていない。

Alastor's Game／アラスターのゲーム[]

ハズビン・ホテルのサウンドプロデューサーを担当している音楽グループ「The Living Tombstone」の作成した非公式楽曲。

アラスターのパイロット版歌唱担当声優であるGabriel Brown(Black Gryph0n)により、いくつか非公式楽曲が作られている。

INSANE／狂気[]

本曲はフォートナイトとまさかのコラボを果たした。^{[X 17]}
録り下ろしボイスが聞ける専用のエリアとエモート「死神のショータイム」が追加された。
エモートではINSANEのサビが流れる。

HEAVEN 2 HELL／天国を地獄に[]

考察[]

• パイロット版の「so many orphans…／多くの孤児が…」発言は、アラスターが子供たちの苦しみに無関心であることを暗示していると思われる。

• アラスターの名前は古代ギリシャ語で「spirit of revenge／復讐の精神」あるいは「tormentor／苦しめる者」と訳せる。

• Alastorはギリシャ神話に登場する人物・魔神・概念 ”アラストル” と同名。
  • 「Ἐτυμολογικὸν Μέγα, Ἐtymologikὸn Méga／エティモロギクム・マグヌム」では、アラストルはギリシャ神話の神ゼウスの諡号で、悪行、呪いの擬人化、特に家族間の流血の復讐者として記述されている。
  • 「Ἀργοναυτικά／アルゴナウティカ」では、アラストルと彼の兄弟たちはヘラクレスに殺害されている。
  • 「Metamorphōsēs／変身物語」では、トロイア戦争にて、戦いの最中にギリシャの英雄オデュッセウスに殺されている。
  • キリスト教の悪魔学では、アラストルは一種の憑依体とみなされるようになった。また、アラストルという名前は悪魔のクラスの総称としても使われている。^[6]

• ミュージカル・映画「アニー」と共通点がある。
  • アニーの舞台は1933年。アラスターが死亡した年である。
  • アラスターの好きな曲の１つ "You're Never Fully Dressed Without a Smile" の歌い手であるバート・ヒーリーの職業は「ラジオ司会者」
  • 余談だが、映画「アニー」の "You're Never Fully Dressed Without a Smile" (通称シーア版)は、時代設定や歌詞が原曲(通称チャールズ・ストラウス版)とは違うものになっている。

• "Alastor's Reprise／アラスターの再現"の曲は2009年のディズニー映画「プリンセスと魔法のキス」と共通点がある。
  • 映画の悪役であるドクター・ファシリエのように、チャーリーの願いを叶えながら30年代のドレスを着せている。
  • 暖炉から出てくる影の悪魔たちは、ドクター・ファシリエの言う「別の世界」の「友達」であると考察できる。
  • ドクター・ファシリエは影を使役できるブードゥー魔術師という点では、アラスターとは能力の一部が似通っている。
  • 余談だがファシリエの娘であるフレディ・ファシリエ、セリア・ファシリエも同様の魔術を使える。
  • しかし、インタビュー記事にて原作者Vizviepopは、「プリンセスと魔法のキス」が公開されたのはアラスターの構想よりずっと後であるため、ドクター・ファシリエはアラスターの創作に影響を与えたわけではないと語った。^[3]

• チャーリーとチョコレート工場のウィリー・ウォンカに傍若無人な大人という点で、性格的に似ている。
  • 赤いスーツやコートを着て杖を持った男性という、基本的なデザインラインも良く似ている。

• 日本語吹き替えのアラスター笑い声「ナハ！」は、90年代に活躍したタレント・コメディアンせんだみつおの持ちギャグが元ネタだと思われる。

• 手袋をしているが、これは他の悪魔との接触や汚れを嫌う、潔癖症気味な気質のためと推測される。

• 作中で食事の際にナイフを左手に持っているため、左利きである可能性が高い。

出典[]

以下の点にご留意ください。

• 情報源は主に原作者Vizviepopの配信アーカイブとX（旧Twitter）のポストです。
• 多くの情報はシリーズ本編が始まる前のものです。
• シリーズ本編において、全ての設定が引き継がれているかどうかは不明です。

パイロット版

シリーズ開始前のストリーム

X (旧Twitter)

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