カルチャー
ピックアップ
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特集ワイド
争い絶えぬ今、家族の多様性を きむらゆういちさん「あらしのよるに」 20年ぶり新刊 違う種族でも心は通じる
3/13 13:28注目の連載 2716文字30年以上、読み継がれてきた人気絵本シリーズ「あらしのよるに」で、20年ぶりに新刊が発売された。本来は相いれない捕食者のオオカミと、餌にされるヤギが友情を育むストーリー。作者のきむらゆういちさん(76)は「今こそ作品が世の中に必要とされていると感じる」と言う。そう考える理由とは。 シリーズの1作目
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クラシックBravo!
本番で成長、コンクールを次々制覇 鈴木愛美さんがピアノで築く物語
3/13 07:00 2337文字「勇気を振り絞ったのを今、思い出しました」 新進気鋭のピアニスト、鈴木愛美(まなみ)さんは大きなコンクールを次々と制し、一躍クラシック界の注目を集めるようになった。 ふわりとした口調の中に、「音楽は私の一部」と言い切る芯の強さをのぞかせる。 ◇あふれる才能と感性 大阪府箕面市出身で、4歳の時にピア
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特集ワイド
令和の労組像 フジ問題で脚光、組合員80人→500人に 働き方やDV 「新しい課題への運動期待」
3/12 13:11注目の連載 2760文字元タレントの中居正広氏による女性とのト���ブルに端を発するフジテレビの問題。経営陣に刷新を求めて、にわかに脚光を浴びたのはフジの労働組合である。だが、日本の労組はすっかり影が薄くなり、参加する人も減っている。令和の時代、労組は何を求められているのか。 「企業やタレント個人の問題というよりは、放送局に
新着記事
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戦争に芸術は奪えない 決死の逃避行、ウクライナ人画家 再び絵筆握り、大阪で交流展
2025/3/13 13:29 1390文字真夏の夜空に花火のようなきれいな光を見た。それは爆弾だった――。ウクライナ人画家のニナ・ブチェバさん(44)はロシアによる祖国への侵攻が始まった3年前、身の危険を感じて故郷を飛び出した。「アーティストは殺されるかもしれない」。死と隣り合わせの逃避行の末、たどり着いた日本で再びキャンバスに向かってい
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書の世界
第61回創玄展 創始者の主張、今も力強く
2025/3/13 13:29 914文字第61回創玄展(国立新美術館=16日まで、東京都美術館=15日まで)は、昨年に節目の60回展を経過し世代交代が進む中、今なお力強い歩みを続けている。創始者・金子鷗亭の、明るく楽しい陽性の主張が現代の時代精神を捉えていると言えそうだ。 とりわけ大ベテランのみずみずしい作品に驚かされる。 中野北溟さん
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特集ワイド
東京・新大久保のアイヌ料理店描く映画 店主の姿に映る文化 15日から順次公開
2025/3/13 13:28注目の連載 2852文字東京・新大久保に国内外の客でにぎわうアイヌ料理店「ハルコロ」がある。店を切り盛りするのは、アイヌ文化の楽器や踊りの伝承活動を続けている宇佐照代さん(53)だ。照代さんと店に集う人々を描いた映画「そして、アイヌ」が公開される。店の由来を探ると、東京におけるアイヌ民族運動の歴史が見えてくる。 韓国料理
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建築 中東の日建設計 高精度で独創的な造形=評・五十嵐太郎
2025/3/13 13:28 942文字21世紀に入り、中東の都市では、アイコン建築と呼ばれるユニークな形態の高層ビルが増えている。これらを海外の大手事務所が手がける状況において、日建設計が国際コンペで勝ちとり、近年完成した二つのプロジェクトを見学した。アラブ首長国連邦のドバイのワンザビール(2023年)と、次回万博の開催地であるサウジ
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れきし箱
『遠野物語』の深い世界観=伊藤和史
2025/3/13 13:28 1478文字民俗学者、柳田国男(1875~1962年)の生誕150年である。最も有名な『遠野物語』は1910(明治43)年、350部だけ自費出版された。文庫本で100ページに満たないが、今では日本民俗学の出発を飾る記念碑と位置づけられる。 一種の怪談集とも読める。岩手県の山間の地・遠野に伝わる話の集成なので、
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特集ワイド
争い絶えぬ今、家族の多様性を きむらゆういちさん「あらしのよるに」 20年ぶり新刊 違う種族でも心は通じる
2025/3/13 13:28注目の連載 2716文字30年以上、読み継がれてきた人気絵本シリーズ「あらしのよるに」で、20年ぶりに新刊が発売された。本来は相いれない捕食者のオオカミと、餌にされるヤギが友情を育むストーリー。作者のきむらゆういちさん(76)は「今こそ作品が世の中に必要とされていると感じる」と言う。そう考える理由とは。 シリーズの1作目
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書展クリップ
第40回記念玄賞社選抜現代書展ほか
2025/3/13 13:28 430文字■第40回記念玄賞社選抜現代書展 16日まで、東京・セントラルミュージアム銀座 福田鷲峰さん「膽如甕」=写真[1]▽長野松喬さん「いとけなきなれがをゆびに……」(遺墨)▽奈良尚石さん「雪霏霏と飛驒の歴史を……」=同[2]▽内山宇響さん「道可道非常道 名可名非常名……」▽神尾紫楊さん「麦の波海のひか
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やさしい地上げ屋
/30 辻村深月 画 佐伯佳美
2025/3/13 13:28 866文字建て替え計画を伝える先方からの通知に、「麻宮さまに経済的ご負担がないようにご提案させていただきます」の一文があったことを思い出す。複雑な気持ちになった。「じゃあ、その人はもう退去を決めたんですか?」 クレールミキの住人は皆、自分と同じように突然の通告に戸惑い、退去に躊躇(ためら)いがあるものとばか
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Topics
中川晃教 「創造の意味」考えさせられた 「フランケンシュタイン」で主人公
2025/3/13 13:28 1503文字韓国発の人気ミュージカル「フランケンシュタイン」(板垣恭一潤色・演出)が5年ぶりに幕を開ける。「俳優としての欲心を捨て、初心に帰ることができる作品」。2017年の日本初演から主人公ビクター・フランケンシュタインを演じる中川晃教は、本作にそんな思いを抱いている。 おなじみのフランケンシュタインの物語
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演劇 名取事務所「淵に沈む」 人として生きる意味=評・濱田元子
2025/3/13 13:28 739文字がん治療と丸山ワクチンを取り上げた「灯に佇(たたず)む」に続き、名取事務所が内藤裕子(作・演出)とのタッグで、再び医療の問題に迫る。精神科医療の現状である。内藤は重いテーマに憤りも込めて正対、人として生きる意味を真摯(しんし)に問いかける。 ベッドに拘束された祐介(西山聖了)が基本的人権や法の下の
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歌舞伎 歌舞伎座「仮名手本忠臣蔵」 見応えある役代わりの通し上演=評・小玉祥子
2025/3/13 13:28 757文字ABにわけて主要な役を役代わりで演じる見応えある通し。 昼は「大序」から「落人」。若狭之助は尾上右近が直情さ、松也は生真面目さを見せ、顔世御前は時蔵がうれい、孝太郎が品位を示す。菊之助はおっとりとした塩冶判官が師直の攻撃の理由がわからないまま怒りを募らせていく姿を品格を保って見せ、芝翫の師直は大き
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棋界新時代
激痛で遅刻、完敗 自己責任の世界 囲碁 平田智也八段
2025/3/13 13:28 872文字遅刻をして喜ばれる職業です。と、僕はよく棋士について紹介します。普通は遅刻をすると良いことはないと思います。 しかし棋士は遅刻をすると喜ばれます。対局(試合)に遅刻をすると、自分の持ち時間から遅刻した分の3倍の時間を引かれるからです。午前10時開始、持ち時間3時間の対局ですと、1時間の遅刻で不戦敗
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ウクライナの子、絵と俳句で表現する苦しみ悲しみ さいたまで展示
2025/3/13 09:45 1303文字ロシアの侵攻が続くウクライナの子どもたちが、平和への思いを絵と俳句で表現した作品72点を展示する「ウクライナ子ども絵画展」が、さいたま市浦和区の常盤公民館で開かれている。戦火にさらされる子どもたちの苦しみや悲しみ、平和で平穏な生活への強い願いが伝わってくる作品に、訪れた人たちも胸を打たれていた。
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クラシックBravo!
本番で成長、コンクールを次々制覇 鈴木愛美さんがピアノで築く物語
2025/3/13 07:00 2337文字「勇気を振り絞ったのを今、思い出しました」 新進気鋭のピアニスト、鈴木愛美(まなみ)さんは大きなコンクールを次々と制し、一躍クラシック界の注目を集めるようになった。 ふわりとした口調の中に、「音楽は私の一部」と言い切る芯の強さをのぞかせる。 ◇あふれる才能と感性 大阪府箕面市出身で、4歳の時にピア
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浮動
/294 上田岳弘 倉田悟・絵
2025/3/13 02:01 847文字時の資料室の一番奥の会議室に、私たちは速足で向かった。資料室の中には、4人の研究者が黙々と資料を読み込んでいたが、集中していたため私たちには目もくれなかった。会議室にもQRコードで鍵がかかっていて、再び私のIDカードで解除した。 会議室に入ると、彼人(かのひと)はコートのポケットから短い杖(つえ)
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日本学士院賞
日本学士院賞に9人
2025/3/13 02:01 1019文字日本学士院は12日、学術上の優れた業績を顕彰する日本学士院賞に、脳の活動が一目で分かる機能的磁気共鳴画像化装置(fMRI)の原理を発見した小川誠二東北福祉大特別栄誉教授(91)=専門は応用物理学=ら9人を選んだ。 他の8人は、表象文化論の森元庸介東京大教授(48)▽日本経済史の阿部武司大阪大名誉教
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視聴室
わが家は楽し
2025/3/13 02:01 340文字◆わが家は楽し(TBS=後9・0) 「渡る世間は鬼ばかり」などのドラマを約70年間制作してきた石井ふく子プロデューサーによる単発作品。「男はつらいよ」などの映画監督、山田洋次に脚本を依頼し、家族で楽しめるホームドラマを完成させた。 平山幸之助(小日向文世)が定年退職した日、妻の史枝(戸田恵子)は自
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将棋
将棋 森下九段、通算1000勝達成 史上12人目
2025/3/13 02:01 377文字将棋の森下卓九段(58)が11日、東京都渋谷区で指された第83期名人戦C級2組順位戦(毎日新聞社、朝日新聞社主催)で石川優太五段(30)に115手で勝ち、公式戦通算1000勝(756敗)を達成した。2月の森内俊之九段(54)に続き史上12人目。 森下九段は1983年にプロ入り。一般棋戦では将棋日本
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川村記念美術館
国際文化会館にロスコ作品移設 川村記念美術館
2025/3/13 02:01 446文字DIC川村記念美術館(千葉県佐倉市)を運営する化学メーカーDIC(東京都中央区)は12日、同美術館が所蔵するマーク・ロスコらの現代米国美術コレクションを、公益財団法人・国際文化会館(同港区)に移転すると発表した。同美術館は3月末に閉館し、都内へ縮小移転する方針が既に示されていた。 DICと国際文化
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日本ゴールドディスク大賞
ゴールドディスク大賞に「ミセス」
2025/3/13 02:00 172文字2024年にCDや音楽配信などの合計売上額が最も多かったアーティストに贈られる第39回日本ゴールドディスク(GD)大賞の「アーティスト・オブ・ザ・イヤー」は、邦楽部門でロックバンド「Mrs. GREEN APPLE(ミセス・グリーン・アップル)」が初受賞した。日本レコード協会が12日付で発表した。
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