長崎尚志
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長崎 尚志(ながさき たかし、1956年1月14日[1] - )は、日本の漫画編集者・漫画原作者・漫画プロデューサー・小説家。名古屋造形大学元客員教授[2]。
経歴
[編集]宮城県仙台市出身。幼い頃は名古屋、東京、横浜、金沢などで過ごす。1980年小学館入社。『ビッグコミック』『週刊少年サンデー』『ビッグコミックオリジナル』『ビッグコミックスペリオール』などの編集を担当する。1999年7月『ビッグコミックスピリッツ』編集長に就任[1]。2001年に小学館を退社、フリーとなり、以降は漫画原作者として活動する。東周斎雅楽(とうしゅうさい がらく)、 江戸川啓視(えどがわ けいし)、リチャード・ウーなど複数のペンネームで多くの作品を手掛ける[3]。
漫画原作・脚色・プロデュース等
[編集]長崎尚志名義
[編集]- MASTERキートン (作画:浦沢直樹) (1988年 - 1994年、ビッグコミックオリジナル) - 脚本(勝鹿北星および浦沢との連名)
- MONSTER (作:浦沢直樹) (1994年 - 2001年、ビッグコミックオリジナル) - スーパーバイザー
- ANOTHER MONSTER―The investigative report 共著:浦沢直樹、ヴェルナー・ヴェーバー (2002年、Big comics special) - 訳
- 20世紀少年/21世紀少年 (作画:浦沢直樹) (1999年 - 2006年、ビッグコミックスピリッツ) - プロット共同制作
- PLUTO (作画:浦沢直樹、原作:手塚治虫) (2003年 - 2009年、ビッグコミックオリジナル) - プロデューサー
- 終戦のローレライ (原作:福井晴敏、画:虎哉孝征) (2005年 - 2007年、月刊アフタヌーン) - 脚色
- 月に向かって投げろ! (作画:浦沢直樹) (2007年、AERA COMIC ニッポンのマンガ) - プロット共同制作
- なまえのないかいぶつ (著:エミル・シェーベ、 訳:うらさわ なおき) (2008年、Big comics special) - 解説
- BILLY BAT (作画:浦沢直樹) (2008年 - 2016年、モーニング) - ストーリー共同制作
- デカガール (作画:芳崎せいむ) (2008年 - 2011年、Kiss PLUS) - 原作
- SQ (作画:きら) (2010年、YOU) - 原作
- 憂国のラスプーチン (作画:伊藤潤二 原作:佐藤優) (2010年 - 2012年、ビッグコミック) - 脚本
- MASTERキートン Reマスター (作画:浦沢直樹) (2012年 - 2014年、ビッグコミックオリジナル) - ストーリー
- うさぎ探偵物語 (作画:芳崎せいむ) (2012年 - 、Kiss) - 原作
- ヤマテラス・コード(作画:中島三千恒) (2013年 - 2014年、ジャンプ改) - 原作
- ZIG(作画:猿渡哲也) (2017年、グランドジャンプ) - 原作
- エデンの王(作画:IGNITO) (2017年 - 2019年、ズズズキュン!) - 原作
プランダ村名義
[編集]- ハンサムウーマン (画:鎌田洋次) (1992年 - 1994年、ビッグコミックスペリオール) - 脚本[4]
空論(創作委員会)名義
[編集]- 机上の九龍 (画:青木朋) (2000年 - 2001年、ビッグコミックスピリッツ、2002年、漫戦スピリッツ、2005年 - 2007年、papyrus→2007年 - 、デジコミ新潮 コム・コム) - 脚本
- アクエイリアス 〜兎王伝〜 (画:青木朋) (2004年、月刊サンデージェネックス9・10月号) - 原作
江戸川啓視名義
[編集]- プルンギル -青の道- (画:クォン・カヤ) (2002年 - 2003年、コミックバンチ) - 原作
- ゴルゴ13 (画:さいとう・たかを) - 脚本
- 「429話 真のベルリン市民」 (2003年、ビッグコミック)
- 「555話 ロンメル将軍の財宝」 (2015年、ビッグコミック)
- 青侠 (画:石渡洋司) (2004年 - 2005年、スーパージャンプ) - 原作
東周斎雅楽名義
[編集]- イリヤッド-入矢堂見聞録- (画:魚戸おさむ) (2002年 - 2007年、ビッグコミックオリジナル) - 原作
- テレキネシス 山手テレビキネマ室 (画:芳崎せいむ) (2004年 - 2007年、ビッグコミックスピリッツ) - 原作
ビッグ・オー名義
[編集]- ジナス (作画:吉田聡) (2005年 - 2008年、モーニング) - プロット共同制作
リチャード・ウー名義
[編集]- ディアスポリス 異邦警察(作画:すぎむらしんいち)(2006年 - 2009年、モーニング) - 脚本
- クロコーチ(作画:コウノコウジ)(2012年 - 2018年、週刊漫画ゴラク) - 脚本
- アブラカダブラ 〜猟奇犯罪特捜室〜(作画:芳崎せいむ)(2015年 - 2020年11月増刊号、ビッグコミックオリジナル増刊)
- ディアスポリス -異邦警察- 999篇(作画:すぎむらしんいち)(2016年 - 、モーニング) - 脚本(『ディアスポリス 異邦警察』の新シリーズ)
- 卑弥呼(作画:中村真理子)(2018年 - ビッグコミックオリジナル)
- 警部補ダイマジン (作画:コウノコウジ)(2019年 - 、週刊漫画ゴラク) - 脚本
- 四月一日のエマ(作画:幾田羊)(2019年、イブニング)
- Mの首級 マッカーサー暗殺計画(作画:池上遼一)(2020年 、ビッグコミックスペリオール)
- 民俗学者 赤坂弥一郎の事件簿(漫画:芳崎せいむ)(2022年[5] - 2023年[6]、月刊アフタヌーン)
その他の作品
[編集]小説
[編集]醍醐真司の博覧推理ファイルシリーズ
[編集]→詳細は「醍醐真司の博覧推理ファイル」を参照
- 闇の伴走者―醍醐真司の猟奇事件ファイル―(2012年4月 新潮社 ISBN 978-4-10-332171-2) - クライムミステリー、長編書き下ろし
- 【改題】闇の伴走者―醍醐真司の博覧推理ファイル―(2015年2月 新潮文庫 ISBN 978-4-10-126851-4)
- 黄泉眠る森―醍醐真司の博覧推理ファイル―(2015年3月 新潮社 ISBN 978-4-10-332172-9)
- 【改題】邪馬台国と黄泉の森―醍醐真司の博覧推理ファイル―(2017年9月 新潮文庫 ISBN 978-4-10-126852-1)
- 編集長の条件―醍醐真司の博覧推理ファイル―(2018年1月 新潮社 ISBN 978-4-10-332173-6 / 2021年2月 新潮文庫 ISBN 978-4-10-126853-8)
その他
[編集]- アルタンタハー 東方見聞録奇譚 (2010年1月 講談社 ISBN 978-4-06-215849-7) - 歴史ミステリ、2編収録
- 黄金の鶏 (「アルタンタハー 東方見聞録奇譚」のタイトルで講談社の文芸誌『パンドラ』Vol.2B(2008年12月)に掲載)
- 黄金の鞍 (書き下ろし)
- パイルドライバー(2016年9月 KADOKAWA ISBN 978-4-04-104601-2)
- 【改題】県警猟奇犯罪アドバイザー・久井重吾 パイルドライバー(2018年10月 角川文庫 ISBN 978-4-04-107389-6)
- ドラゴンスリーパー(2018年4月 KADOKAWA ISBN 978-4-04-105721-6)
- 風はずっと吹いている(2019年7月 小学館 ISBN 978-4-09-386542-5)
- キャラクター(2021年5月 小学館 ISBN 978-4-09-407013-2)
映画脚本
[編集]- 長崎尚志名義
脚注
[編集]- ^ a b 以上経歴は『TKman』 作:柴田亜美 (1999年 - 2000年)第17話より
- ^ “名古屋造形大学マンガ分野ブログ » 長崎尚志先生特別講義”. 2024年6月29日閲覧。
- ^ 『【インタビュー】漫画原作者に聞く!(第1回)リチャード・ウー(長崎尚志)氏 - コミスン(comic soon)』(インタビュアー:山科清春)、コミスン(comic soon)、2018年4月6日 。2018年9月5日閲覧。
- ^ 「ハンサムウーマン」とプランダ村について(芳崎せいむの日記記事)より
- ^ “脱サラしたこけしマニアの主人公を描く人情サスペンス「民俗学者 赤坂弥一郎の事件簿」”. コミックナタリー (ナターシャ). (2022年8月24日) 2022年8月24日閲覧。
- ^ 「民俗学者 赤坂弥一郎の事件簿 最終話 連鎖の果て」『月刊アフタヌーン』2023年5月号、講談社、2023年3月25日���629頁、ASIN B0BXYF2XQ8。
- ^ “菅田将暉主演映画『キャラクター』2021年6月公開へ SEKAI NO OWARIのFukaseが俳優デビュー”. realsound. (2020年12月8日) 2020年12月9日閲覧。
外部リンク
[編集]- 著者プロフィール - 新潮社