コンテンツにスキップ

三田祭

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
慶應義塾大学 > 三田祭
三田祭会場

三田祭(みたさい)は、慶應義塾大学において毎年11月23日前後に例年4日間行われる学園祭

概要

[編集]

三田祭の規模は大学祭として早稲田祭等と並び国内最大規模である。東京六大学学園祭連盟に加盟している。

三田祭のミスコンイベントとして行われるミスキャンパスの『ミス慶應グランプリファイナリストらは、その後女子アナになることが多いのでメディアでも注目されている。同時にミスターキャンパスの『ミスター慶應』コンテストも行われている。

華やかさばかりに目が向けられる三田祭であるが、三田祭発表として経済学部商学部法学部文学部・メディア・コミュニケーション研究所のゼミナール論文発表なども行われており、3年生の活動の中心に置くゼミも多い。三田祭開催の1~2週間前には、前夜祭がほぼ毎年行われており(前夜祭のみパシフィコ横浜・国立大ホールで行われる)、有名人のコンサートが開催される。

塾員(OB・OG)の多くが母校の文化祭を訪れるのが慶應の伝統であり、三田祭の開催時には三田キャンパス付近の桜田通り三田駅周辺が、慶應の校章が描かれている紙バックを持った塾員で賑わう。

コロナ禍での開催形態

[編集]

新型コロナウイルスの影響のため、2020年度の第62回三田祭はYouTubeでの配信やWebページでの企画掲載などの完全オンライン開催が行われた。それ以降、2021年度の第63回三田祭では飲食物の調理・提供や入場者などで制限が課せられたが、来場者属性を慶應義塾の関係者の範囲に留めつつも、事前申込型の無料チケットで入場が管理され、キャンパスでの対面開催が復活した。2022年度の第64回三田祭では3年ぶりに飲食物の調理・提供が解禁され、チケットの申込対象属性も塾生のみならず一般の来場客まで拡大された。

2023年度第65回三田祭では、事前申込型の入場チケット制度や調理制限などの制約がすべて撤廃[1]され、完全な形での対面開催が実現され、コロナ禍前のような賑わいを見せた。

歴代ミス慶應

[編集]
名前 その後の活動
1991 小川知子 TBSアナウンサー
1995 與芝由三栄 NHKアナウンサー
1996 末吉里花 タレント
1997 山田玲奈 タレント
1998 籠島範子 歌手
1999 中野美奈子 フジテレビアナウンサー
2000 鈴江奈々 日本テレビアナウンサー
2001 青木裕子 TBSアナウンサー
2002 高内三恵子
2003 福澤見菜子 美容外科医
2004 久保田貴子
2005 松岡りょう子[2][3]
2006 竹内由恵 テレビ朝日アナウンサー
2007 藤井みゆ[4]
2008 本山華子 タレント
2009 秦綾佳
2010 中止
2011 浅見明日香
2012 小澤陽子 フジテレビアナウンサー
2013 宇内梨沙 TBSアナウンサー
2014 角谷暁子 テレビ東京アナウンサー
2015 小川真実子
2016 中止

2010年及び2016年は中止。2010年は、主催団体の広告学研究会所属の塾生10名が公然わいせつの疑いで書類送検されたため。2016年は、同研究会所属の塾生らが集団による性的暴行の疑いで逮捕されたことを受け、同研究会が活動停止処分となったため(慶大広告学研究会レイプ事件[5][6]。また2018年には、2016年度「ミスター慶應」ファイナリストによる性的暴行の不祥事があった[7]

2010年及び2016年は上述のように主催学生団体の不祥事により未開催になった。そのため2017年からは三田祭から離れて、旧広告学研究会とは異なる主催者サークルあるいは学生団体の下で再開催された。2019年には2つの学生団体が「ミス慶應」開催で競合したが、堀江貴文がアドバイザリーに付いた主催学生団体側が、コンテストファイナリストを巡るセクハラ問題も絡み中止。一方の学生団体側が主催する1つの「ミス慶應」が開催された[8]

歴代前夜祭出演アーティスト

[編集]
名前
1980 RCサクセション上田正樹シーナ&ザ・ロケッツ、チャクラ
1981 松任谷由実
1982 佐野元春山下久美子
1983 沢田研二
1984 時任三郎
1985 稲垣潤一
1986 渡辺美里
1987 杉山清貴
1988 久保田利伸&Mother Earth、バブルガムブラザーズ
1989 米米CLUB
1990 安全地帯
1991 スターダスト・レビュー
1992 森高千里
1993 佐野元春
1994 谷村有美
1995 今井美樹
1996 井上陽水 with RISKS
1997 中止
1998 小田和正
1999 知念里奈篠原ともえ
2000 中止
2001 中島みゆき
2002 中止・三田祭本祭初日にシークレットライブとして相川七瀬
2003 松浦亜弥
2004 CHAGE and ASKA
2005 MISIA
2006 TRF
2007 ORANGE RANGE
2008 倖田來未
2009 FUNKY MONKEY BABYS※この年は日吉記念館が工事のためSHIBUYA-AXで開催
2010 AKB48
2011 スキマスイッチ
2012 ゴールデンボンバー
2013 きゃりーぱみゅぱみゅ
2014 flumpool
2015 コブクロ
2016 miwa
2017 木村カエラ
2018 UVERworld
2019 Mrs.GREEN APPLE
2020 中止

その他三田祭に出演したアーティスト

[編集]

脚注

[編集]
  1. ^ 慶應義塾大学三田祭 出展団体トップ”. 三田祭出展団体トップ. 2024年11月30日閲覧。
  2. ^ ミス慶應コンテスト公式ブログ byDUOBLOG”. 2005年12月13日時点のオリジナルよりアーカイブ。2022年7月11日閲覧。
  3. ^ ミス慶應コンテスト'05 特集”. 2009年1月5日時点のオリジナルよりアーカイブ。2022年8月1日閲覧。
  4. ^ ミス慶應コンテスト2007特集ページ”. 2020年8月9日時点のオリジナルよりアーカイブ。2022年7月11日閲覧。
  5. ^ “ミスコン再開 優勝は誰に”. 慶應塾生新聞 Online. (2011年11月24日). オリジナルの2022年3月11日時点におけるアーカイブ。. https://web.archive.org/web/20220311113038/https://www.jukushin.com/archives/7335 2022年3月11日閲覧。 
  6. ^ “「ミス慶応」2016年大会は中止 ファイナリストの女子大生「涙が止まりません」…6人がHPで心境つづる”. 産経新聞. (2016年10月5日). オリジナルの2022年3月11日時点におけるアーカイブ。. https://web.archive.org/web/20220311112603/https://www.sankei.com/article/20161005-5UQFC4FNORK7BLDXSKI2FUSK54/ 2022年3月11日閲覧。 
  7. ^ “性的暴行で5回逮捕の“ミスター慶応”が不起訴になったワケ”. 日刊SPA. (2019年2月2日). オリジナルの2022年3月11日時点におけるアーカイブ。. https://web.archive.org/web/20220311110910/https://nikkan-spa.jp/1547866 2022年3月11日閲覧。 
  8. ^ “《慶應ミスコンまた不祥事》人気No.1ファイナリストがセクハラ被害「腰を触っていた手が下に降りてきて……」”. 週刊文春デジタル編集部 . (2019年9月18日). オリジナルの2022年3月11日時点におけるアーカイブ。. https://web.archive.org/web/20201207105207/https://bunshun.jp/articles/-/14132 2022年3月11日閲覧。 

外部リンク

[編集]