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ヤグルマギク属

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
ヤグルマギク属
 
ヤグルマギク Centaurea cyanus
分類
: 植物界 Plantae
: 被子植物門 Magnoliophyta
: 双子葉植物綱 Magnoliopsida
: キク目 Asterales
: キク科 Asteraceae
亜科 : アザミ亜科 Carduoideae
: アザミ連 Cynareae
: ヤグルマギク属 Centaurea
学名
Centaurea L.

ヤグルマギク属(ヤグルマギクぞく、矢車菊属、学名:Centaurea)は、キク科の属の1つである。

属名の由来

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ギリシャ神話に出てくる半人半馬の怪物ケンタウロスが由来。英語読みにしてセントーレアまたはセントレアと呼ぶこともある。

特徴

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旧世界の温帯地方が主な分布域であるが、北米に自生するものも5種ほどある。草丈30-120cmの一年草または多年草で、寒さには強いものが多い。葉は細長く、前縁のものもあるが、1回または2回の羽状複葉のものが多い。花は管状花からなる頭状花で、アザミに似た姿のものが多いが、頭状花の組成が粗く、マツムシソウの花のように見えるものもある。一部の種は花に棘を持ち、農業においては有害雑草として嫌われている。

花色は大きく、青・紫・藤色などのブルー系と、黄花のイエロー系に分かれるが、園芸種には白・ピンク・紅色などの品種もある。

栽培

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日本では、19世紀末に渡来したヤグルマギクが、花壇や切り花用の草花として流通しており、ほかにもいくつかの種が栽培されている。それに伴い、ヤグルマギクやクロアザミなど数種が帰化している。

主な種

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約350–600種が属する。

かつてヤグルマギクの仲間とされていたニオイヤグルマギク(スイート・サルタン)Amberboa moschataは、現在は独立したニオイヤグルマ属 Amberboa に含まれている。