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キルキス県

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
キルキス県
Περιφερειακή εν��τητα Κιλκίς
測地系: 北緯41度0分 東経22度50分 / 北緯41.000度 東経22.833度 / 41.000; 22.833座標: 北緯41度0分 東経22度50分 / 北緯41.000度 東経22.833度 / 41.000; 22.833
中央マケドニア地方におけるキルキス県の位置
ギリシャの国旗 ギリシャ共和国
地方中央マケドニア
県都キルキス
面積2,519 km²
人口91,828 人 (2005年)
人口密度36 人/km²
ナンバープレートKI
自治体コード57
構成自治体数2
標準時EETUTC+2
夏時間EESTUTC+3
公式ウェブサイトwww.kilkis.gr

キルキス県(キルキスけん、ギリシア語: Κιλκίς / Kilkís)は、ギリシャ共和国中央マケドニア地方を構成する行政区(ペリフェリアキ・エノティタ)のひとつ。県都はキルキス

地理

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キルキス県の西部にはペコ山脈が、北東部にはケルキニ山脈が、東部にはクルシア山脈が連なっている。また、県北部にはドイラニ湖en:Doirani)が存在する。 キルキス県の東はセレス県、南はテッサロニキ県、西はペラ県と接し、北はマケドニア共和国ゲヴゲリヤと国境を接している。

気候

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県南部のアクシオス川流域は、主に地中海性気候である。一方で、主に高地部では冬が厳しい大陸性気候となる。

歴史

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県内の集落

現在のキルキス県の地域は、マケドニア王国に征服され、併合されるまでは数々の王国が存在していた。第三次マケドニア戦争en:Third Macedonian War)でマケドニア王国が敗れ、この地は共和政ローマの支配下に入った。395年にローマ帝国が東西に分裂すると、東ローマ帝国の統治領となった。10世紀にこの地域は第一次ブルガリア帝国に征服され、ブルガリア人が居住するようになった。11世紀にはビザンツ帝国がこの地域を奪回したが、1204年にラテン帝国領となり、その60年後に再びビザンツ帝国領となった。

その後オスマン帝国に併合されてから500年間、オスマン帝国領であり続けた。19世紀の終わりにマケドニア抗争が始まると、この地域のギリシア人ブルガリア人の間で衝突が起こった。その後1912年の第一次バルカン戦争で、現在のキルキス県東部はブルガリア領となった。しかし、1913年に起きた第二次バルカン戦争では、ギリシャ王国がこの地域を占領し、ギリシャ王国に併合された。この時北部マケドニア地方(現在のマケドニア共和国)のギリシア人がこの地域に移住した。[1]また、ヌイイ条約の結果、北トラキア地方のギリシア人がこの地域に移り住み、逆にこの地域に住むブルガリア人はブルガリアへ移住した。その結果この地域のギリシャ語話者は多数派となった。さらに、1922年の希土戦争の後に結ばれたローザンヌ条約で、小アジアからのギリシア人も移住した。

1939年までこの地域はテッサロニキ県の一部だったが分割され、現在のキルキス県が構成された。第二次世界大戦ギリシャ内戦では多くの建造物が破壊されたが、戦後修復された。その後人口は増加し、海外へも流出した。1972年には国道1号線が開通した。

行政区画

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キルキス県

市(ディモス)

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キルキス県は、以下の自治体(ディモス、市)から構成される。人口は2001年国勢調査時点。

自治体名 綴り 政庁所在地 面積 Km² 人口
1 キルキス Κιλκίς キルキス 1,581.2 56,336
2 ペオニア英語版 Παιονία ポリカストロ  (el 923.7 32,720

旧自治体(ディモティキ・エノティタ)

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キルキス県の旧自治体(1999年 - 2010年)

カリクラティス改革(2011年1月施行)以前の広域自治体(ノモス)としてのキルキス県(Νομός Κιλκίς)は、以下の基礎自治体(ディモスとキノティタ)から構成されていた。改革後、旧自治体は新自治体(ディモス)を構成する行政区(ディモティキ・エノティタ)となっている。

下表の番号は右図と対応している。「旧自治体」欄で※印を付したものはキノティタ、それ以外はディモス。「政庁所在地」欄で太字になっているものは、新自治体の政庁所在地となったものを示す。

旧自治体 綴り 政庁所在地 新自治体
1 キルキス Κιλκίς キルキス キルキス
2 アクシウポリ英語版 Αξιούπολη アクシウーポリ  (el ペオニア
3 ガリコス英語版 Γαλλικός カンバニ  (el キルキス
4 グメニサ英語版 Γουμένισσα グメニサ  (el ペオニア
5 ドイラニ英語版 Δοϊράνη ドイラニ キルキス
6 エヴロポス英語版 Ευρωπός エヴロポス  (el ペオニア
7 クルサ英語版 Κρούσσα テルピロス キルキス
8 ムリエス英語版 Μουριές スタトモス・ムリオン キルキス
9 ピクロリムニ英語版 Πικρολίμνη ミクロカンボス キルキス
10 ポリカストロ英語版 Πολύκαστρο ポリカストロ ペオニア
11 ヘルソ英語版 Χέρσο ヘルソ キルキス
12 リヴァディア英語版 Λιβάδια リヴァディア ペオニア

郡(エパルヒア)

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ノモスとしてのキルキス県には以下の(エパルヒア)があったが、2006年以降法的な位置づけは行われていない。

郡名 綴り 中心地
キルキス郡  (en Κιλκίς キルキス
ペオニア郡  (en Παιονία グメニサ

交通

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国道1号線(ポリカストロ市付近)

参考

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  1. ^ "Trapped...the Greeks of Skopje", Dimitrios Alexandrou, Erodios, Thessaloniki 2008(ギリシア語)

外部リンク

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