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じゃがポックル

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ファイル:Jagapokkur.JPG
じゃがポックル

じゃがポックルは、カルビー「ポテトファーム」のブランド名で製造している、じゃがいもを主材料とするスナック菓子である。生のじゃがいもをスティック状にしてそのままフライしている。正式な商品名は「じゃがポックル オホーツクの焼き塩味」。名前の由来は、アイヌに伝わる、コロポックルから。

略歴

  • 2002年に「ぴゅあじゃが」という名称で販売され、その後「じゃがポックル」に商品名を変更。大きな宣伝はしていなかったが、「非常においしい」と評判が立ち、たちまち人気商品となった。
  • カルビー千歳工場のみで生産されている北海道限定販売品で、北海道以外の在住者が手に入れるためには北海道へ赴くか、楽天などでのネット販売を利用することとなる。出荷数が限られているため、現在品薄状態が続いており、購入数を限っている土産物店も多い。カルビーにはじゃがポックルの通信販売をリクエストする声が多いが、同社では道内の出荷で手一杯の状態で通販の予定はない。
  • 2008年2月23日製造分から、じゃがポックルの箱の開閉部分の作りと箱のフチにあったギザギザがストレートに変更されたものが使われている。

類似品との違い

2006年4月から同社で全国発売されている「ジャガビー」と製法や食感が似ているとされる。両者の差異は以下の通りである。

  • 食感
    じゃがポックルはサクサクとした食感で、塩味がやや薄い。ジャガビーはカリカリとした食感で塩味はやや強め。
  • 材料の産地
    じゃがポックルは北海道産のみ。ジャガビーも北海道産が中心だが、品薄期には他県産の材料も使われる。
  • 塩の産地
    じゃがポックルはオホーツクの自然塩を使用。ジャガビーは塩の原産地については言及されていない。
  • 製法
    じゃがポックルは小さな釜でフライして揚げムラを細かくチェックし、フライ後も少量ずつ丁寧に選別するなど、手作りに近い生産をしている、とされる。ジャガビーは一部の工程を機械化しており、より大きな釜でフライしているため、比較的多くの量の生産を行うことができるが、通常のポテトチップが材料から製品に完成するまで20分で済むところ、ジャガビーは1時間掛かる[1]

販売状況

  • 新千歳空港並びに北海道内の土産物店等で販売されてはいるが、現在極端な品薄状態であり、取扱店の店頭に「じゃがポックルは完売です」の張り紙や札が出されていることが多い。
  • 新千歳空港の一部販売店では店頭で入荷時間を公開しているが、入荷時間前に行列ができる状態である。入荷待ちの行列に並ばずに買えることの方が珍しい、と言われる。購入可能な個数を制限しているものの、シーズンによっては行列に並んでも買えないことすらある。午前中などは入荷のタイミングによって簡単に購入できる場合もあるものの、駅の土産物店など人の集まる場所での入手は極めて不可能に近い。そのため、購入するためには前述のように入荷時間を公開している販売店で行列に並ぶか、取り扱っている土産物店を丹念に探し歩くしかないのが現状である。ファンによって取扱店の情報が集められたwebサイトまで存在する。
  • ただし、2008年4月末現在、新千歳空港では在庫は豊富で、張り紙での告知でも「お一人様3個まで」と緩和されている。一時ほどの品薄状態では無い模様である。
  • 一部の店舗ではネット販売も行われているが、こちらも出回る数量が少なく購入は容易ではない。その人気につけこみ、「北海道セット」などと称し抱き合わせ販売まがいの行為を行う業者や、街頭で定価の数倍の価格での購入を持ちかける転売屋が出現している状態である。

脚注

  1. ^ 週刊ポスト 2008年6月6日号「だから売れた!『ジャガビー』」にてカルビー社員談より

関連項目

じゃがりこはふかしたじゃがいもをつぶし、スティック状にしてフライしている。

外部リンク