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* '''乾友彦'''(数学) - [[森田順平]](第1 - 2、4 - 8シリーズ、スペシャル1 - 6、9 - 11)
* '''乾友彦'''(数学) - [[森田順平]](第1 - 2、4 - 8シリーズ、スペシャル1 - 6、9 - 11)
:初期のシリーズではクールな性格で、数学の苦手な生徒を「ピーマン」呼ばわりしたり、残業を嫌って早々に帰ったりするなど、金八と度々衝突し生徒とのトラブルも絶えず、第2シリーズまでは体罰教師に賛同するなど、ことあるごとに金八と敵対する立場であった。時には殴りあったりしたことも。金八が桜中学に復帰した第4シリーズ当初は皮肉を交えながら金八を批判することもあったが、その後徐々に丸くなり、今では金八の一番の理解者で金八と共に生涯一担任として過ごす決意をする。飲み仲間でもある。第7シリーズの丸山しゅうの覚せい剤問題では、第1・2シリーズの同僚���フリースクール園長の服部肇に相談に行ったり(初期の乾からは考えられない行動)しながら、辞表を提出する金八を必死に説得した。第5シリーズ終了後、デイサービスセンター主任の小椋英子と結婚。何度か桜中学を離れている金八に対し、彼は第1シリーズからずっと桜中学の在籍である。苗字の『乾』は[[板垣退助]]の旧姓。坂本とともに幕末の土佐藩士の姓をとっているところが面白い。あだ名は「カンカン」。初期シリーズではこれは陰口の類で「パンダじゃあるまいし」と怒っていたが、第4シリーズでかつての同僚・田沢悦子からの電話で自ら「数学のカンカンです」といい、第6シリーズでは「結構気に入っている」と千田喜朗に対して語ってもいる。第4シリーズでは学年主任、第5シリーズから第7シリーズまで3年A組担任で、第8シリーズでは担任を外れ、再び学年主任を担当する。
:初期のシリーズではクールな性格で、数学の苦手な生徒を「ピーマン」呼ばわりしたり、残業を嫌って早々に帰ったりするなど、金八と度々衝突し生徒とのトラブルも絶えず、第2シリーズまでは体罰教師に賛同するなど、ことあるごとに金八と敵対する立場であった。時には殴りあったりしたことも。金八が桜中学に復帰した第4シリーズ当初は皮肉を交えながら金八を批判することもあったが、その後徐々に丸くなり、今では金八の一番の理解者で金八と共に生涯一担任として過ごす決意をする。飲み仲間でもある。第7シリーズの丸山しゅうの覚せい剤問題では、第1・2シリーズの同僚でフリースクール園長の服部肇に相談に行ったり(初期の乾からは考えられない行動)しながら、辞表を提出する金八を必死に説得した。第5シリーズ終了後、デイサービスセンター主任の小椋英子と結婚。何度か桜中学を離れている金八に対し、彼は第1シリーズからずっと桜中学の在籍である。苗字の『乾』は[[板垣退助]]の旧姓。坂本とともに幕末の土佐藩士の姓をとっているところが面白い。あだ名は「カンカン」。初期シリーズではこれは陰口の類で「パンダじゃあるまいし」と怒っていたが、第4シリーズでかつての同僚・田沢悦子からの電話で自ら「数学のカンカンです」といい、第6シリーズでは「結構気に入っている」と千田喜朗に対して語ってもいる。第4シリーズでは学年主任、第5シリーズから第7シリーズまで3年A組担任で、第8シリーズでは担任を外れ、再び学年主任を担当する。
* '''国井美代子'''(理科→教頭) - [[茅島成美]](第1 - 2、4 - 7シリーズ、スペシャル1 - 6、9 - 11)
* '''国井美代子'''(理科→教頭) - [[茅島成美]](第1 - 2、4 - 7シリーズ、スペシャル1 - 6、9 - 11)
:初期のシリーズでは生真面目すぎる性格とヒステリックな言動で、乾友彦と同様に生徒とのトラブ���も多かった。第4シリーズでは3年A組の担任。教頭就任後は管理職という立場から口うるさく言うことも多いが、以前よりは容姿も含めて多少丸くなり、長い付き合いの金八の手腕を高く買っていて信頼を寄せている。千田が校長の時代は、校長と教職員との対立の板挟みにあい悩む姿が多かった。定年間近になっても校長昇進の夢が諦めきれなかったが、ついに叶わなかった。乾同様、第1シリーズより一貫して桜中学勤務だったが、第7シリーズを最後に勇退。
:初期のシリーズでは生真面目すぎる性格とヒステリックな言動で、乾友彦と同様に生徒とのトラブルも多かった。第4シリーズでは3年A組の担任。教頭就任後は管理職という立場から口うるさく言うことも多いが、以前よりは容姿も含めて多少丸くなり、長い付き合いの金八の手腕を高く買っていて信頼を寄せている。千田が校長の時代は、校長と教職員との対立の板挟みにあい悩む姿が多かった。定年間近になっても校長昇進の夢が諦めきれなかったが、ついに叶わなかった。乾同様、第1シリーズより一貫して桜中学勤務だったが、第7シリーズを最後に勇退。
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:桜中学15年勤務。初期のシリーズでは、何より世間体を気にする小心者で金八の大胆な行動と、彼を容認する君塚美弥子にハラハラさせられていた。主な校長の決定として出席簿は男女混合にした。また、大阪出身という設定で、関西弁も話すこともあった(演者の早崎が大阪出身であったため)。第2シリーズでは息子が受験生で[[横浜国立大学]]に合格する。第4シリーズでは校長に昇進し、金八を桜中学に呼び戻す。病気がちという設定で影は薄かったが、教頭時代とは違って金八に全幅の信頼を寄せ、穏やかに教員生活の最後を迎える。なお第4シリーズ劇中で生徒達に専門教科が保健体育であると語った。
:桜中学15年勤務。初期のシリーズでは、何より世間体を気にする小心者で金八の大胆な行動と、彼を容認する君塚美弥子にハラハラさせられていた。主な校長の決定として出席簿は男女混合にした。また、大阪出身という設定で、関西弁も話すこともあった(演者の早崎が大阪出身であったため)。第2シリーズでは息子が受験生で[[横浜国立大学]]に合格する。第4シリーズでは校長に昇進し、金八を桜中学に呼び戻す。病気がちという設定で影は薄かったが、教頭時代とは違って金八に全幅の信頼を寄せ、穏やかに教員生活の最後を迎える。なお第4シリーズ劇中で生徒達に専門教科が保健体育であると語った。
* '''石川千春'''(教頭) - [[李麗仙]](第4シリーズ、スペシャル9)
* '''石川千春'''(教頭) - [[李麗仙]](第4シリーズ、スペシャル9)
:後の千田喜朗に連なるカタブツ系の教頭。病気がちの野村孝一郎に代わり学校を厳しく取り仕切り、生徒からも教師からも恐れられていたが、最後には金八や3Bに多少理解を示すシーンもあった。影では野村を尊敬しており、野村の体調を心配するあまり涙を流すことすらあった。野村は自身の教頭時代とは異なり、彼女をなだめる立場となった。カタブツな人とは裏腹に、編み物が趣味で生徒からは不思議な目で見られた事もある。
:後の千田喜朗に連なるカタブツ系の教頭。病気がちの野村孝一郎に代わり学校を厳しく取り仕切り、生徒からも教師からも恐れられていたが、最後には金八や3Bに多少理解を示すシーンもあった。影では野村を尊敬しており、野村の体調を心配するあまり涙を流すことすらあった。野村は自身の教頭時代とは異なり、彼女をなだめる立場となった。カタブツな人とは裏腹に、編み物が趣味で生徒からは不思議な目で見られた事もある。
* '''和田政伸'''(校長→区教育委員会教育長) - [[長谷川哲夫]](第5 - 7シリーズ、スペシャル10)
* '''和田政伸'''(校長→区教育委員会教育長) - [[長谷川哲夫]](第5 - 7シリーズ、スペシャル10)
:第5シリーズでは比較的影の薄い校長であったが、第6シリーズ第1話で前任の区教育長の松村が亡くなったことに伴い後任の教育長として転出。水と油な千田喜朗と金八とを公平に評価し、金八の教育委員会への転出を勧め、金八異動が発覚した卒業式では「坂本先生には地域全体の金八先生になってもらいたい」と説明し混乱を鎮めた。その後も金八と共に民間出身の板橋香奈の校長就任に尽力するなど、ことあるたびに登場している。
:第5シリーズでは比較的影の薄い校長であったが、第6シリーズ第1話で前任の区教育長の松村が亡くなったことに伴い後任の教育長として転出。水と油な千田喜朗と金八とを公平に評価し、金八の教育委員会への転出を勧め、金八異動が発覚した卒業式では「坂本先生には地域全体の金八先生になってもらいたい」と説明し混乱を鎮めた。その後も金八と共に民間出身の板橋香奈の校長就任に尽力するなど、ことあるたびに登場している。

2009年1月27日 (火) 02:27時点における版

3年B組金八先生
ジャンル テレビドラマ
出演者 武田鉄矢
製作
プロデューサー 柳井満
制作 東京放送
放送
音声形式ステレオ放送
放送国・地域日本の旗 日本
第1シリーズ
放送期間1979年10月26日~1980年3月28日
放送時間金曜日20:00~20:54
回数23
第2シリーズ
放送期間1980年10月3日~1981年3月27日
放送時間金曜日20:00~20:54
回数25
第3シリーズ
放送期間1988年10月10日~12月26日
放送時間月曜日21:00~21:54
回数12
第4シリーズ
放送期間1995年10月12日~1996年3月28日
放送時間木曜日21:00~21:54
回数23
第5シリーズ
放送期間1999年10月14日~2000年3月30日
放送時間木曜日21:00~21:54
回数23
第6シリーズ
放送期間2001年10月11日~2002年3月28日
放送時間木曜日21:00~21:54
回数23
第7シリーズ
放送期間2004年10月15日~2005年3月25日
放送時間金曜日22:00~22:54
回数22
第8シリーズ
放送期間2007年10月11日~2008年3月20日
放送時間木曜日21:00~21:54
回数23
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桜中学のロケ地であった足立区立第二中学校廃校

3年B組金八先生(さんねんビーぐみ きんぱちせんせい)は、東京放送(TBS)が1979年以降約30年に渡って、テレビで断続的に製作放送している教育ドラマ学園ドラマである。 名実ともに坂本金八役の武田鉄矢の代表作でもあり、ハマり役となった。

概要

テレビドラマの原作脚本小山内美江子(ただし、脚本は岡本克己重森孝子横田与志が担当している回も存在する。また、第7シリーズ第11話以降(第8シリーズも)は清水有生が担当している)。プロデューサー柳井満、ディレクターは生野慈朗福澤克雄竹之下寛次など。

東京都足立区立桜中学校(第3シリーズとスペシャル7・8のみ同松ヶ崎中学校。いずれも架空)を舞台に、中学校教員国語担当)である坂本金八(さかもと きんぱち)が、学級担任をしている3年B組内に起こる様々な問題を体当たりで解決していくというのが大まかなあらすじである。

なお、歴代の作品は中学3年時、特に本放送時と同じ時期である2学期中盤(第8シリーズでは2学期制導入により(後期))~卒業時を取り上げてきた。その中で高校受験文化祭でのソーラン節の他、中学校での学校行事も取り上げているが、中学校3年時にあるイベントであっても修学旅行体育祭のようにこれまでの作品では一度も取り上げられなかったものもある(中学校での修学旅行が1学期(前期)に、体育祭が1学期終盤または2学期序盤に実施されることが多いと考えられるため)。

当初の主人公岸田敏志の予定であったが、コンサート活動などで多忙となり、武田鉄矢が出演することになった[1]。主人公の坂本金八の名は、武田鉄矢が尊敬しているという坂本龍馬と、初期の放送枠であった「金曜八時」からきている。プロデューサーの柳井満によれば、当時裏番組で「太陽にほえろ!」が放送されており、この強力な裏番組の為に放送された番組がことごとく低視聴率に終わった為、1979年初夏に編成部で「金八(金曜の八時)をどうにかしろ」と言う合言葉が広がっていたことが発端である[2]。なお、番組上の設定では8人兄弟の8番目だからということになっている(ただし、兄弟の存在は一切触れられたことがない)[3]。また、企画段階では苗字が「坂本」ではなく「阪本」で、さらに英語担当の教員という設定だった。そのときの英語の筆記体が書かれた黒板と金八が熱心に教える描写のスチル写真が現在もTBSに残されている。武田本人によれば「編成と制作の間で行き違いがあって編成は英語教師と思い込んでいた」という[4]

なお、桜中学校の撮影には主に東京都足立区立第二中学校が使用されていた。しかし第1シリーズ中盤より、話題が妊娠など過激であったため第二中学校側が撮影に難色を示し[5]、第2シリーズでは桜中学、荒谷二中、高校合格発表の場面などは葛飾区立葛飾小学校綾南小学校江南中学校都立南葛飾高校などが使用されている。第5シリーズからは再び第二中学校が使用されていたが、第二中学校は同区立第十六中学校とともに2005年3月31日をもって足立区立千寿桜堤中学校に統合され、廃校となった。なお、足立二中の廃校舎は改修増設工事後、2007年度より東京未来大学と「金八記念館」(予定)として使用されている。また、第8シリーズでは足立区立鹿浜中学校がロケ地になった。


注意:以降の記述には物語・作品・登場人物に関するネタバレが含まれます。免責事項もお読みください。


各シリーズの概要

ストーリーの主要部は連続ドラマとして放送され、第1シリーズから第8シリーズまでの放送が完了。このほか、連続ドラマの各シリーズ間に挿入される形で、単発のスペシャルドラマが11作品放送されている。

ドラマで扱われるテーマには時勢も反映され、教育現場においての時代に応じた課題が扱われることも多い。

各シリーズは週1回で放送され、期間は原則2クール(6か月)だが、第3シリーズのみ1クール(3か月)となっている。

第1シリーズ

杉田かおる鶴見辰吾三原じゅん子田原俊彦近藤真彦野村義男藤島ジュリー景子小林聡美つちやかおり
概要
第1シリーズは、高度経済成長を終えた日本の教育を舞台とする作品である。
ストーリー
坂本金八は、世田谷第一中学校から桜中学校に転任し、3年B組を担任することになった。諸問題の解決に励む金八だったが、優等生の浅井雪乃が妊娠していたことがわかる。相手は同じ3年B組の宮沢保だった。また、雪乃の家庭では兄の自殺という事件も起きていた。 このシリーズでは、雪乃の妊娠について「十五歳の母」という副題で6回に渡って放送され、その中の「愛の授業」などで命の大切さが訴えられた。
主なテーマ
  • 15歳の妊娠 『愛の授業』『十五歳の母』『十五歳の母出産』
  • 受験戦争
  • 非行少年(家出)
  • 家庭不和
  • 命の大切さ(青少年の自殺) 『受験戦争に消えた命』
サブタイトル・視聴率
各回 放送日 サブタイトル 脚本 演出 視聴率
第1回 1979年10月26日 3年B組金八先生 小山内美江子 竹之下寛次 16.6%
第2回 1979年11月2日 内申書 小山内美江子 佐藤虔一 16.3%
第3回 1979年11月9日 君は裸のビーナス 小山内美江子 高畠豊 16.9%
第4回 1979年11月16日 十五歳の母 その1 小山内美江子 竹之下寛次 19.6%
第5回 1979年11月23日 十五歳の母 その2 小山内美江子 竹之下寛次 17.9%
第6回 1979年11月30日 十五歳の母 その3 小山内美江子 佐藤虔一 18.4%
第7回 1979年12月7日 学ラン長ラン大混ラン 小山内美江子 生野慈朗 19.9%
第8回 1979年12月14日 子供の喧嘩に親が 小山内美江子 高畠豊 16.0%
第9回 1979年12月21日 数学が好きになる法 小山内美江子 竹之下寛次 21.2%
第10回 1979年12月28日 女生徒軍団朝帰り 小山内美江子 佐藤虔一 19.7%
第11回 1980年1月4日 母に捧げるバラード 小山内美江子 生野慈朗 17.2%
第12回 1980年1月11日 入学決定第一号! 小山内美江子 高畠豊 23.4%
第13回 1980年1月18日 入試一ヶ月前心得 小山内美江子 竹之下寛次 24.6%
第14回 1980年1月25日 十五歳の母 その4 岡本克己 佐藤虔一 25.9%
第15回 1980年2月1日 受験勉強一万時間 重森孝子 高畠豊 22.5%
第16回 1980年2月8日 入試十日前心得 小山内美江子 生野慈朗 24.9%
第17回 1980年2月15日 十五歳の母出産 その1 小山内美江子 竹之下寛次 31.2%
第18回 1980年2月22日 十五歳の母出産 その2 小山内美江子 竹之下寛次 29.7%
第19回 1980年2月29日 合格発表の長い日 重森孝子 佐藤虔一 32.7%
第20回 1980年3月7日 卒業十日前の初恋 小山内美江子 生野慈朗 33.1%
第21回 1980年3月14日 受験戦争に消えた命 小山内美江子 高畠豊 34.9%
第22回 1980年3月21日 卒業・贈る言葉 小山内美江子 竹之下寛次 38.0%
最終回 1980年3月28日 さよなら金八先生 小山内美江子 竹之下寛次 39.9%

※視聴率は、ビデオリサーチ調べ(関東地区)

主要生徒
成績優秀で学級委員を務めるほどの優等生である。両親の関心は、もっぱら高校生の兄の洋一の大学受験にのみ向いている。そのため、雪乃はずっと寂しい思いを続けてきた。唯一の安らぎは宮沢保と過ごす時間で、ふたりは将来結婚して牧場で暮らす約束をしていた。そんななか、彼女は学校や町内を騒がせる事態を引き起こしてしまう。
真面目でおとなしい性格で成績も優秀。部活動をきっかけに交際を始めた浅井雪乃と愛を深めていくうちに、彼女の辛い家庭事情に心を痛め、将来の結婚の約束をする。雪乃の問題がクラスに広まった時、不自然な素振りを見せる…。

第2シリーズ

  • 1980年10月 - 1981年3月の金曜20:00 - 20:54に放送。全25回。
  • 平均視聴率は26.3% 最高視聴率は最終回の34.8%
  • 主題歌:「人として」 - 作詞:武田鉄矢 作曲:千葉和臣・中牟田俊男 編曲:大村雅朗 歌:海援隊
  • 演出:竹之下寛次、大岡進、生野慈朗、和田旭、柳井満
  • 主要生徒出演者
直江喜一沖田浩之川上麻衣子ひかる一平伊藤つかさ村野仁美
概要
第2シリーズは、暴力によるいじめなどに焦点をあてた作品である。このシリーズでは、放送当時に教育現場で問題となった、生徒ストレスなどを原因とする校内暴力を初めとする問題に視点をあて、当時のシビアな世相が描かれた。
ストーリー
坂本金八は、あるとき思春期心身症で病院に入院している卒業生と再会し、衝撃を受ける。また3年B組では、松浦悟が学級で幅を利かせる中、不良少年の加藤優が転入学して学級の状況は予断を許さなくなる。
主なテーマ
サブタイトル・視聴率
各回 放送日 サブタイトル 演出 視聴率
第1回 1980年10月3日 心を病む子供達・その1 竹之下寛次 27.2%
第2回 1980年10月10日 心を病む子供達・その2 竹之下寛次 23.3%
第3回 1980年10月17日 まんじゅう騒動 生野慈朗 22.4%
第4回 1980年10月24日 人助けカンパ事件 和田旭 23.2%
第5回 1980年10月31日 腐ったミカンの方程式・その1 竹之下寛次 23.7%
第6回 1980年11月7日 腐ったミカンの方程式・その2 竹之下寛次 25.9%
第7回 1980年11月14日 3B学習発表会・その1 大岡進 25.1%
第8回 1980年11月21日 3B学習発表会・その2 和田旭 24.0%
第9回 1980年11月28日 受験と恋と勘違い 生野慈朗 23.4%
第10回 1980年12月5日 白紙答案の波紋 竹之下寛次 24.8%
第11回 1980年12月12日 クソまみれの英雄達 大岡進 25.0%
第12回 1980年12月19日 三者面談始まる 柳井満 24.1%
第13回 1980年12月26日 同窓会・贈る言葉 竹之下寛次 28.7%
第14回 1981年1月5日 東京は理社に弱い 大岡進 25.8%
第15回 1981年1月16日 生きることは学ぶこと 生野慈朗 24.6%
第16回 1981年1月23日 親と子・進路で対決 竹之下寛次 25.3%
第17回 1981年1月30日 母と子の受験戦争 和田旭 24.6%
第18回 1981年2月6日 入試直前面接心得 大岡進 26.1%
第19回 1981年2月13日 入試前夜 生野慈朗 25.9%
第20回 1981年2月20日 頑張れ!敗者復活戦 竹之下寛次 28.6%
第21回 1981年2月27日 不正を憎む心を持て! 大岡進 30.3%
第22回 1981年3月6日 父の死と高校進学 生野慈朗 31.0%
第23回 1981年3月13日 卒業式前の暴力1 大岡進 29.1%
第24回 1981年3月20日 卒業式前の暴力2 生野慈朗 31.5%
最終回 1981年3月27日 サヨナラ金八先生 竹之下寛次 34.8%

※視聴率は、ビデオリサーチ調べ(関東地区)

主要生徒
荒谷二中から桜中学校の金八が担任する3年B組に転入してきた生徒。転校早々、松浦悟と殴り合いの喧嘩をし、クラスを騒動させる。事業に失敗した父がサラ金からの莫大な借金を残したまま蒸発してから、母・正枝と共に暴力団からの過酷な取立てに痛め付けられながら、アルバイトをして辛うじて家計を支える日々を過ごしている。
父・恭介の浮気が原因の母の家出、離婚後に妊娠した愛人・佐知子を義母として家に迎え入れたこと、家事を義母任せにする父の無関心で、グレていた。加藤優が転校してきた時、足を掛けて騒動を起こすが、後に加藤と親しくなってゆく。
補足
この第2シリーズが金八先生全シリーズの最高傑作だとの呼び名が高い。理由はやはり卒業式前の暴力の加藤優の連行シーンである。第24回で加藤が友人数名と転校前の中学校に殴りこみ、過去の非を校長に詫びさせたあと、学校側の通報で駆けつけた警視庁機動隊隊員に取り押さえられて連行されるシーンはショッキングでテレビドラマの名シーンとして今なお評価が高い。

第3シリーズ

  • 1988年10月 - 1988年12月の月曜21:00 - 21:54に放送。全12回。
  • 平均視聴率は23.2% 最高視聴率は初回の27.3%
  • 主題歌:「声援」 - 作詞:武田鉄矢 作曲:中牟田俊男 編曲:瀬尾一三 歌:武田鉄矢
  • 演出:生野慈朗、加藤浩丈、竹之下寛次
  • 主要生徒出演者
浦明子岸雅宮島依里市丸和代菊池健一郎萩原聖人長野博森且行佐藤忠信
概要
第3シリーズは、物語の舞台を桜中学校から松ヶ崎中学校に移した作品である。このシリーズでは、心身ともに健康であることの大切さが説かれ、現代社会の影の部分についての問いを投げかけるとともに心温まる話が多かった。
ストーリー
松ヶ崎中学校へ転任した坂本金八は、そこで生徒の生活の不健康さを目にする。生徒はそれぞれ家庭環境、食生活、いじめなどの問題を抱え、価値観の定まらない環境に身を置かれていた。 水野君恵は前の学校でいじめに遭い転校してきたが、クラスに溶け込めず保健室登校を続けていた。そして家庭環境に問題がある山田裕子は父子家庭だが父親がろくに働かないために居酒屋でアルバイトをして生活費を稼いでいた。
主なテーマ
サブタイトル・視聴率
各回 放送日 サブタイトル 演出 視聴率
第1回 1988年10月10日 ウンコの旅 生野慈朗 27.3%
第2回 1988年10月17日 新人先生は一年生 竹之下寛次 25.2%
第3回 1988年10月24日 穴があったら入りたい 生野慈朗 23.8%
第4回 1988年10月31日 金八の掃除戦争 生野慈朗 22.8%
第5回 1988年11月7日 男は心だ!! 加藤浩丈 22.9%
第6回 1988年11月14日 先公なんか信じない! 生野慈朗 23.3%
第7回 1988年11月21日 プッツン・ママ 加藤浩丈 22.3%
第8回 1988年11月28日 三年二学期・期末テスト 生野慈朗 21.0%
第9回 1988年12月5日 俺の仕事 加藤浩丈 22.3%
第10回 1988年12月12日 進路決定・三者面談(1) 生野慈朗 22.6%
第11回 1988年12月19日 進路決定・三者面談(2) 加藤浩丈 22.8%
最終回 1988年12月26日 最終回スペシャル
思いっきり3年B組
生野慈朗 20.2%

※視聴率は、ビデオリサーチ調べ(関東地区)

主要生徒
言葉づかいが乱暴で生意気な性格。家庭では、地道に働いていた工場でリストラに遭って、競馬と酒に溺れた父に愛想を尽かした母が家出をし、飲んだくれの父と二人暮し。ろくに働かないために生活費を作るために年齢を偽って、飲み屋で���イトをしている。
松ヶ崎中学校の金八が担任するクラスに転校してきた女の子。前の学校でいじめを受け、クラスに馴染めず保健室登校を続ける。
補足
第2シリーズ終了後、視聴者の声に応え、年1回、単発スペシャルが制作されてきた。7年ぶりのシリーズ作品となった本作であるが、放送回数は、武田などキャストの都合で1クール(3か月)の本編と1989年3月29日放映の「卒業スペシャル」を合わせて12回(本編)+1回(スペシャル)であり、ほかのシリーズに比べて少なかった。桜中学が舞台ではない、短期間である等、他のシリーズに比べて異彩を放っている。また、シリーズで唯一番組タイトルに「3年B組金八先生3」とシリーズを示す数字がついている。
このシリーズのみ主題歌が海援隊ではなくて武田鉄矢ソロで歌っている。

第4シリーズ

  • 1995年10月 - 1996年3月の木曜21:00 - 21:54に放送。全23回。
  • 平均視聴率は19.2% 最高視聴率は第11回の23.5%
  • 主題歌:「スタートライン」 - 作詞:武田鉄矢 作曲:千葉和臣 編曲:若草恵 歌:海援隊
  • 演出:生野慈朗、鈴木早苗、竹之下寛次、福澤克雄、柳井満
  • 主要生徒出演者
小嶺麗奈橋本光成小池直樹藤田瞳子反田孝幸松下恵古屋暢一佐々木卓馬渡辺卓
概要
第4シリーズは、前のシリーズから7年ぶり(スペシャル版からは約5年ぶり)に制作された作品。このシリーズでは、第1シリーズで放送された「十五歳の母」について再考も兼ねて、「十五歳の母と父」という副題の編が放送され話題となった。
ストーリー
松ヶ崎中学校を離れた後、文部省教材研究課に研修として勤務していた坂本金八は、教頭から校長に昇進した野村孝一郎の手によって再び桜中学校に戻り、3年B組の担任を務める。金八は生徒たちと接するもその反応はつれなく、時代による子どもたちの変化を感じる。3年B組のクラスでは桜木伸也がいじめに遭っていた。金八は、いじめのむごさを伝える。しかし、学級内ではさらにいじめが横行し、かつて受け持った宮沢(旧姓:浅井)雪乃と宮沢保の子ども宮沢歩がいじめに遭ったほか、不登校の生徒も出てしまう。金八は、家庭内の不和によって心がすさんでいた広島美香が、周囲を攻撃してうっぷんを晴らしていたことに気づく。
主なテーマ
サブタイトル・視聴率
各回 放送日 サブタイトル 演出 視聴率
第1回 1995年10月12日 (サブタイトルなし) 生野慈朗 21.3%
第2回 1995年10月19日 3Bにもイジメ? 竹之下寛次 21.3%
第3回 1995年10月26日 イジメの輪 生野慈朗 19.5%
第4回 1995年11月2日 イジメ問題大討論 生野慈朗 22.4%
第5回 1995年11月9日 先生!またクビ? 柳井満 23.4%
第6回 1995年11月16日 涙の大合唱 鈴木早苗 19.5%
第7回 1995年11月23日 正常と異常の間 生野慈朗 22.3%
第8回 1995年11月30日 恋の花二つ咲いた 鈴木早苗 20.0%
第9回 1995年12月7日 3B文部省へ行く 竹之下寛次 21.5%
第10回 1995年12月14日 十五歳の母と父(1) 生野慈朗 18.9%
第11回 1995年12月21日 十五歳の母と父(2) 生野慈朗 23.5%
第12回 1996年1月11日 口紅をした受験生 鈴木早苗 16.2%
第13回 1996年1月18日 ボク何になるの? 生野慈朗 19.2%
第14回 1996年1月25日 オ受験母子の対決 竹之下寛次 18.1%
第15回 1996年2月1日 タコヤキお守り 鈴木早苗 15.8%
第16回 1996年2月8日 入試前日親が離婚 福澤克雄 18.3%
第17回 1996年2月15日 合格直後の悲劇 鈴木早苗 18.8%
第18回 1996年2月22日 ラップで合格祈願 福澤克雄 18.1%
第19回 1996年2月29日 ふくらみ過ぎた夢 鈴木早苗 19.0%
第20回 1996年3月7日 男が得?女が得? 生野慈朗 17.3%
第21回 1996年3月14日 印度カレーの神秘 福澤克雄 15.8%
第22回 1996年3月21日 卒業直前スペシャル 竹之下寛次 15.0%
最終回 1996年3月28日 卒業スペシャル 生野慈朗 19.6%

※視聴率は、ビデオリサーチ調べ(関東地区)

主要生徒
意地悪な優等生。取り巻きを引き連れて、クラスメイトに嫌がらせをする。女生徒ながらクラスのボス的存在で、男子も逆らえない雰囲気を持つが、教師の前では猫をかぶっている。常に自分がクラスの中心で1番でないと気の済まない女子。紀美や歩などクラスメイトに嫌がらせをするだけでなく、担任の娘である下級生の乙女にも恫喝を行うなどの行動をとっている。両親とも会社経営者であり、父は職場の女と浮気、母はバブル景気の煽りで失敗した事業に翻弄、社会人の兄・勇が家の金を勝手に持ち出して毎日遊ぶといった家庭の問題を抱え込んでおり、家庭問題のこと誰にも相談できずで自分を思いつめている。
第1シリーズの「十五歳の母」で雪乃が産んだ子。誕生のいきさつが校内・地元でも有名なため、それで揶揄されることも多い。そのため両親や金八を嫌い、暗くふさぎこんだ性格をしている。美香たちによって幼馴染の紀美との仲も同じように冷やかされるため、いっそう孤立している。
補足
実際に第1シリーズが放映された年に生まれた子供は、第4シリーズ当時、16歳になっている。しかし、実際の時間経過とは誤差が出ることを承知の上で、宮沢歩には、15歳という年齢設定が与えられた。また、金八の長男幸作も、本来ならば小学6年生なのだが、1学年ずれて小学5年生の設定になっている。また、このシリ-ズから桜中学の女子の制服がモデルチェンジになった。

第5シリーズ

  • 1999年10月 - 2000年3月の木曜21:00 - 21:54に放送。全23回。
  • 平均視聴率は18.6% 最高視聴率は最終回の23.6%
  • 主題歌:「新しい人へ」 - 作詞:武田鉄矢 作曲:千葉和臣 編曲:原田末秋 歌:海援隊
  • 演出:福澤克雄、鈴木早苗、森一弘、今井夏木、山崎恒成、柳井満
  • 主要生徒出演者
風間俊介岡あゆみ五十畑迅人森雄介片山雅彦内田祐介亀梨和也小高早紀佐々木恵理
概要
第5シリーズでは、このシリーズでは、優等生の仮面をかぶりつつも卑劣な行いを繰り返す健次郎について、激動的な物語が展開された。また、このシリーズから学園祭ソーラン節を踊るようになった。
ストーリー
桜中学校の空き教室に老人デイサービスセンターが併設された。生徒指導主事(生活指導主任)として学級担任から外れていた坂本金八はその準備に追われていたが、そんな中、3年B組担任の中野明が、兼末健次郎を中心とする生徒達から、学級内で暴行を受ける。そこで急遽、金八が3年B組の担任となって、学級崩壊寸前であった3年B組を立て直してゆく。金八は中野に暴力を振るうように他生徒、深川明彦、塩沢好太らに指示した健次郎の悪事に薄々気づき始める。健次郎は家に引きこもりで暴力を振るう大学生の兄・雄一郎がいて心が病んでいた。
主なテーマ
サブタイトル・視聴率
各回 放送日 サブタイトル 演出 視聴率
第1回 1999年10月14日 スタートスペシャル
3B学級崩壊寸前
福澤克雄 18.7%
第2回 1999年10月21日 問題続出大混乱!! 山崎恆成 17.7%
第3回 1999年10月28日 不登校第一号! 鈴木早苗 15.5%
第4回 1999年11月4日 僕のエッチな過去 福澤克雄 15.3%
第5回 1999年11月11日 歌!踊り!大分裂 山崎恆成 14.6%
第6回 1999年11月18日 踊る!大文化祭 鈴木早苗 15.7%
第7回 1999年11月25日 迷える子羊たち 福澤克雄 17.3%
第8回 1999年12月2日 アノ事件の主役… 柳井満 16.9%
第9回 1999年12月9日 ギャルの父は先生 森一弘 12.7%
第10回 1999年12月16日 3B短歌発表会 鈴木早苗 15.1%
第11回 2000年1月6日 正月スペシャル
金八涙の体罰…3B騒然辞表提出
福澤克雄 17.2%
第12回 2000年1月13日 辞表提出その後… 福澤克雄 17.6%
第13回 2000年1月20日 私立推薦入試開始 鈴木早苗 17.2%
第14回 2000年1月27日 入試前は恋の季節 今井夏木 17.9%
第15回 2000年2月3日 金八も受験生の父 森一弘 20.4%
第16回 2000年2月10日 ガラスの少年・(1) 福澤克雄 19.8%
第17回 2000年2月17日 ガラスの少年・(2) 福澤克雄 21.1%
第18回 2000年2月24日 自分を探す旅 今井夏木 18.7%
第19回 2000年3月2日 生きる事・死ぬ事 森一弘 20.9%
第20回 2000年3月9日 ガラスの少年・(3) 福澤克雄 21.2%
第21回 2000年3月16日 ガラスの少年・(4) 福澤克雄 20.2%
第22回 2000年3月23日 卒業直前スペシャル
特別授業は大混乱
鈴木早苗 22.2%
最終回 2000年3月30日 卒業スペシャル
さよなら金八先生
福澤克雄 23.6%

※視聴率は、ビデオリサーチ調べ(関東地区)

主要生徒
前シリーズの広島美香に陰険さが加わったような生徒。意地悪で狡賢い。とても成績優秀で優等生の仮面をかぶりつつ、前担任教師に塩沢好太、深川明彦ら仲間4人と共に集団暴力を起こしたりと卑劣な行いを繰り返す。仕事にかこつけて家族を顧みない父・栄三郎や、過保護で過干渉の母・麻美に呆れており、さらには家庭内暴力を振るう引きこもりの大学生の兄・雄一郎との関係や、スキー事故で姉・裕美を失った喪失感など、前述の二面性や問題行動は、こうした家庭の問題が原因で深刻に心を病んでいる事からくる。渡辺花子に姉の姿を投影させており、好意を寄せている。金八の息子の幸作や安井ちはるとは幼馴染。第6シリーズ以降も度々出演。
補足
平田満は当初中野明を演じる予定だったが、撮影直前に交通事故に遭ったため出演を断念した。なお、平田はその後第7シリーズ最終回で丸山しゅうの覚せい剤事件を担当する家庭裁判所の裁判官役を演じる事になる。
第5シリーズからスタッフが世代交代、第1,2シリーズの視聴者層がスタッフになった。また、第5シリーズからチーフディレクターとなった福澤克雄のもとで福澤の豪快な性格によって演出や内容がエスカレートしていく傾向が強まった。小山内はこの事がきっかけでスタッフに不快感を募らせたと週刊誌談で語っている。小山内が望んでいないようなシーンになってしまったことも多々あったという。このような事態はこの後の第7シリーズまで続くことになる。
このシリーズからハイビジョン製作16:9)に。連続ドラマ初の全編ハイビジョン制作としても話題となった。

第6シリーズ

  • 2001年10月 - 2002年3月の木曜21:00 - 21:54に放送。全23回。
  • 平均視聴率は17.2% 最高視聴率は最終回の20.1%
  • 主題歌:「まっすぐの唄」 - 作詞:武田鉄矢 作曲:中牟田俊男 編曲:原田末秋 歌:海援隊
  • 演出:福澤克雄、三城真一、加藤新、生野慈朗
  • 主要生徒出演者
上戸彩東新良和加藤成亮斉藤祥太辻本祐樹鈴田林沙高松いく川嶋義一森田このみ
概要
第6シリーズでは、新たに性同一性障害などが扱われた作品である。このシリーズでは、について、子どもの自分自身に対する葛藤を通じて、それまでのシリーズとは異なる視点で新たに描かれた。
ストーリー
ある日、3年B組に鶴本直と成迫政則が転入学してくるが、2人はそれぞれの問題を抱えていた。鶴本直は、自分の身体が女であっても精神的には男である性同一性障害という悩みを、成迫政則は、父が殺人罪で服役しているという悩みがあった。また坂本金八の息子・幸作も悪性リンパ腫を患って入院し、金八は追い込まれてゆく。また、直や政則以外にも今井儀、信太宏文、木村美紀、江藤直美、北村光宏、笠井美由紀など家庭や自分自身に問題を抱える生徒が多かった。
主なテーマ
サブタイトル・視聴率
各回 放送日 サブタイトル 演出 視聴率
第1回 2001年10月11日 スタートスペシャル
不気味な転校生が二人
福澤克雄 19.5%
第2回 2001年10月18日 ボクの心の闇は深い 生野慈朗 17.4%
第3回 2001年10月25日 ガン告知の時… 福澤克雄 16.4%
第4回 2001年11月1日 ヨキ父とヨキ教師 三城真一 17.7%
第5回 2001年11月8日 踊れ!ソーラン節 加藤新 18.2%
第6回 2001年11月15日 父さんアンタが憎い 福澤克雄 18.5%
第7回 2001年11月22日 同性愛と異性愛 三城真一 16.5%
第8回 2001年11月29日 見捨てられた子供達 福澤克雄 16.4%
第9回 2001年12月6日 子に捨てられた親 加藤新 13.6%
第10回 2001年12月13日 皆、悩んで生きている 福澤克雄 15.3%
第11回 2001年12月20日 年末スペシャル
ワタシは男?それとも女?
福澤克雄 18.4%
第12回 2002年1月10日 友情の証し 福澤克雄 18.9%
第13回 2002年1月17日 3年B組立志式 三城真一 17.5%
第14回 2002年1月24日 希望が萌える春 加藤新 17.1%
第15回 2002年1月31日 お腹の子供が動く 福澤克雄 15.3%
第16回 2002年2月7日 人生で一番輝く日 三城真一 16.5%
第17回 2002年2月14日 出会いサイトの罠 加藤新 15.9%
第18回 2002年2月21日 直と政則 1 福澤克雄 16.6%
第19回 2002年2月28日 直と政則 2 福澤克雄 18.4%
第20回 2002年3月7日 直と政則 3 加藤新 17.1%
第21回 2002年3月14日 鶴本直 福澤克雄 16.5%
第22回 2002年3月21日 卒業直前スペシャル
アタシは直を許さない!
三城真一 17.1%
最終回 2002年3月28日 卒業スペシャル
サヨナラ3Bサヨナラ桜中学
福澤克雄 20.1%

※視聴率は、ビデオリサーチ調べ(関東地区)

主要生徒
性同一性障害を抱えた女子生徒。第7シリーズに再登場し、性転換手術を行い男性となる。
高校教師である父の政之、姉・登美子、祖母の菊乃に囲まれ、幸せに過ごしていたが、高校生の姉が強姦殺人事件に巻き込まれ、高校教師の父親が原因を作った教え子・友田勉を刺殺してしまい、それによる父の服役、毎日のように続くマスコミのバッシング、事件のショックによる祖母の痴呆の発症等で、とんでもない程の深いショックを受けていた。3度目の転校で鶴本直と同じ日に静岡県から桜中学3年B組に転校してきた。かつての父の職場仲間の一人であり、元桜中学の家庭科教師の池内友子の家に預けられることになり、池内家に住むようになる。赤嶺繭子に亡くなった姉の面影を感じているが…。

第7シリーズ

  • 2004年10月15日 - 2005年3月25日の金曜22:00 - 22:54に放送。全22回。
  • 平均視聴率は14.5% 最高視聴率は最終回の19.2%
  • 主題歌:「初恋のいた場所」 - 作詞:武田鉄矢 作曲:千葉和臣 編曲:若草恵 歌:海援隊
  • 挿入歌:「私をたどる物語」 - 作詞:武田鉄矢 作曲:熊木杏里 編曲:吉俣良 歌:熊木杏里
  • 演出:福澤克雄、三城真一、加藤新
  • 主要生徒出演者
八乙女光岩田さゆり鮎川太陽濱田岳黒川智花福田沙紀竹内友哉薮宏太加藤みづき
概要
第7シリーズは、都内の麻薬蔓延をテーマとして描かれた作品である。
ストーリー
2004年3月、区教育委員会事務局改革推進課に勤務する坂本金八は、小林(旧姓:渡辺)花子の急な産休により桜中学3年B組の担任代理に任じられ、久しぶりに桜中学校に復帰する。金八は、花子の育児ノイローゼによる産休の延長で、持ち上がった3年B組を年度いっぱいまで担任することとなった。坂本家では、乙女は大学4年生となり、養護実習介護等の体験を行っていて、一方幸作は大学受験に失敗して浪人生であった。10月になると、軽度の発達障害を抱えた転校生・飯島弥生が3年B組に加わる。一方、坂本金八が受け持つ3年B組の生徒、丸山しゅうは、家で薬物に手を出して暴力団に追われている父・栄輔がいて、また母・光代から家庭内暴力を受けているという問題を抱えていた。
主なテーマ
サブタイトル・視聴率
各回 放送日 サブタイトル 演出 視聴率
第1回 2004年10月15日 スタートスペシャル
史上最低の3B!
福澤克雄 17.9%
第2回 2004年10月22日 3BVSヤヨの微笑 三城真一 13.3%
第3回 2004年10月29日 悪魔のささやき 加藤新 14.1%
第4回 2004年11月5日 金八遂に大激怒! 福澤克雄 14.1%
第5回 2004年11月12日 踊れ魂のソーラン 福澤克雄 10.9%
第6回 2004年11月19日 からだという本 三城真一 10.3%
第7回 2004年11月26日 友情が芽生える時 加藤新 12.0%
第8回 2004年12月3日 しゅうの愛する父 福澤克雄 12.3%
第9回 2004年12月10日 しゅうの母の秘密 三城真一 10.9%
第10回 2004年12月17日 中3の父小6の母 加藤新 12.9%
第11回 2005年1月7日 新年スペシャル
鶴本直・決断の旅立ち
福澤克雄 13.0%
第12回 2005年1月14日 事件続発3B混乱 三城真一 14.5%
第13回 2005年1月21日 命とは何だろう…?
金八先生、涙の授業
加藤新 14.6%
第14回 2005年1月28日 車掌がトラメガを捨てたワケ 福澤克雄 13.0%
第15回 2005年2月4日 給食費未払い3年の両親 三城真一 14.2%
第16回 2005年2月11日 中3は巣立ちの時だぞ!! 加藤新 14.4%
第17回 2005年2月18日 人命救助で入試に遅刻! 三城真一 13.5%
第18回 2005年2月25日 しゅうに迫る悪魔の影 福澤克雄 14.0%
第19回 2005年3月4日 しゅう最後の日、最後の授業 福澤克雄 15.7%
第20回 2005年3月11日 裏切られても生徒を信じる 三城真一 15.9%
第21回 2005年3月18日 揺れる金八、大揺れの3B 加藤新 16.1%
最終回 2005年3月25日 さよなら桜中…涙のソーラン節! 福澤克雄 19.2%

※視聴率は、ビデオリサーチ調べ(関東地区)

主要生徒
おとなしく、真面目な生徒。クラスでは無口で孤立している。会社経営者の父の栄輔と2番目の母親の光代と一緒に幸せに暮らしていたが、ある日父が知人の借金の保証人となったことが原因の会社の倒産後、借金返済のため新しく運送業の仕事を見つけるが過労と睡眠不足に付け込んだヤクザから唆されて覚醒剤に手を染めてしまい、代金後払いの約束で組事務所から覚醒剤を持ち出した後、交通事故を起こして下半身不随になり寝たきりの状態になってしまった。引越し後、家計が苦しく父の介護に疲れた母から虐待を受けており、父親の行方を探しているヤクザに追いかけられているという苦しい毎日を過ごしていた。後に金八先生シリーズでの前代未聞の大問題・大事件を起こしてしまう…。なお彼の父親はスペシャル11にて、2005年6月に医療刑務所で亡くなっていたことがわかった。
10月に3年B組にやってきた転校生。軽度の発達障害をもっており興奮するとパニックを起こしてしまうが、当初金八は他の生徒にこのことを隠していた。「みんなといっしょ」が口癖。知的障害者のスポーツの祭典「スペシャルオリンピックス」の聖火ランナーに選ばれ、クラスメートや金八も並走し完走した。お菓子作りが得意でその腕は乙女を上回る。
補足
このシリーズの最終回「25年目の贈る言葉 3年B組金八先生~涙の卒業スペシャル(2005年3月25日)」は、18:55 - 22:48の時間帯で、番組初となる4時間スペシャルという試みを行うことになった。最初の1時間はこれまでの総集編と過去の出演者や金八ファンへのインタビューで、後3時間はドラマを放送した。よって「金曜8時」からドラマがスタートし、ドラマ初期原点に戻ることになった。
2005年1月7日に放送されたスペシャル「鶴本直・決断の旅立ち」は事実上、第6シリーズのスペシャルであった。別シリーズのエピソードを(別シリーズの生徒が登場するというケースは見られるが)主体としたものが放送するのは、例がない。
今シリーズの途中、第1シリーズから脚本を務めてきた小山内美江子が病気で降板、代役で清水有生に交代した。小山内の降板については、週刊誌では「スタッフとの確執による降板」が伝えられるなど、TBSと小山内との確執が表面化し、関係も次第に悪化した。小山内は、第7シリーズ後半部分での過剰演出について「これ以上過剰な脚本や演出をするのなら金八はもうやめたほうがいい」と週刊誌談で苦言を呈し、従来から小山内による綿密な情報収集でストーリーの輪郭を描くことに定評のあった本作品が、制作するTBS側によって小山内自身の考えている作品とは違うものに仕上がっていることに不快感を示した(また「新すぃ日本語」に出演していた武田が金八先生のパロディー版に登場していたことも、小山内がTBSに対する不信感を募らせた一因でもあるとされる)[6]。武田も「僕もやめても良いと思います。マスコミ的には『第8シリーズも頑張ります』というような言葉が欲しいのでしょうが、そんな気分ではありません」という内容を週刊誌談でコメントし、スタッフへの不快感を表した。その結果、シリーズが窮地に立たされ、打ち切りの危機に危ぶまれた。

第8シリーズ

  • 2007年10月11日 - 2008年3月20日木曜の21:00 - 21:54に放送。全22回。
  • 平均視聴率は9.38% 最高視聴率は初回の13.9%
  • 主題歌:「いつか見た青い空」 - 作詞:武田鉄矢 作曲:千葉和臣 編曲:坂本昌之 歌:海援隊(ナユタウェイヴ・レコーズ
  • 挿入歌:「私の存在の意味」 - 作詞:城之内ミサ 作曲:城之内ミサ 歌:城之内ミサ(タクミノート
  • 演出:今井夏木、加藤新、生野慈朗、大岡進
  • 主要生徒出演者
草刈麻有亀井拓山田麗廣瀬真平高畑充希坂井太陽
概要
第7シリーズ終了後に過剰な脚本・演出の問題で確執が一部報じられていたTBSと小山内だが、2006年秋からの交渉の結果、局及び小山内も新たに放送することを承諾し(小山内が新シリーズの企画書を読んだため)、和解。2007年10月から第8シリーズが放送された[1]。ただし、小山内は原作のみにとどまり、脚本は第7シリーズ後半部分とスペシャル11を執筆した清水有生が続投することとなった。
脚本の清水有生は、主役はあくまで金八先生と生徒一人ひとりであるとして、ごく普通の中学生が抱える問題、悩みを金八先生が解決していく内容にすると記者会見や本人のブログなどで発言している。そのため、第8シリーズでは中学生が抱える問題と悩みを取り上げた作品であり、25人の生徒全員が主役となる。生徒一人ひとりをクローズアップしていくに当たって、第1話で金八が生徒1人ずつに渡したノートが重要なアイテムとなっている。
ストーリー
ある日、3Bの生徒・長谷川孝志の両親が桜中学校にやってきた。孝志の夏休みの課題の絵に対する立花かおりの評価に対して抗議に来たのだ。しかし立花は評価を改めるつもりはないという。そんな中、3年B組に転校生の森月美香がやってくる。美香は制服の着用を頑なに拒否し、私服で登校する。副校長となった北尚明や新たに校長となった鹿島田浩二は美香を危険視するが、坂本金八は彼女の言動に興味を持った。数日後、私服登校は全校に広まりインターネットでは3B裏サイトなる掲示板に書き込みが溜まっていく。
主なテーマ
  • 最大テーマ 
  • 現代の中学校の変化
    • 学校選択制、少子化による生徒数の大幅減少、学校存続の危機
    • 受験主義の学校体制
    • 学校選択制導入により学校の評判や入学希望者数の増加だけを気にする校長派と金八先生派の対立
  • 情報社会(インターネット、携帯の利用)
  • 学校の規則、ルールのあり方
    • 私服登校
    • 部活動と受験の両立(反発する教師、コーチ)
  • 生徒を通しての金八先生の授業(響く言葉)
  • 周りに合わせる生徒 
  • 恋愛と性
  • 自殺と命
  • 人種と差別
  • お金の使い方
サブタイトル・視聴率
各回 放送日 サブタイトル 演出 視聴率
第1回 2007年10月11日 スタートスペシャル
ぎらりと光るダイヤのような日!
今井夏木 13.9%
第2回 2007年10月18日 赤い私服の転校生 生野慈朗 12.5%
第3回 2007年10月25日 広がる私服登校 大岡進 11.6%
第4回 2007年11月1日 父親はウザイか? 加藤新 11.4%
第5回 2007年11月8日 親の希望子供の夢 今井夏木 9.3%
第6回 2007年11月15日 自己主張は金髪で 生野慈朗 8.2%
第7回 2007年11月22日 金八 生徒 女形競艷 大岡進 8.7%
第8回 2007年11月29日 子守歌に託した夢 加藤新 9.3%
第9回 2007年12月6日 父親は大きくて暖かかった… 今井夏木 7.9%
第10回 2007年12月13日 高利貸しの女の子 大岡進 8.3%
第11回 2007年12月20日 父に謝れ!金八涙の叱責 加藤新 9.3%
第12回 2008年1月10日 新春スペシャル
恋と志望校・親の反対から家出したフタリ…
家庭崩壊・同じ境遇から急接近するフタリ
生野慈朗 8.8%
第13回 2008年1月17日 年上の女性のワナ 今井夏木 7.8%
第14回 2008年1月24日 あの頃の父は大好きだった! 大岡進 8.9%
第15回 2008年1月31日 謝る事・許す事のむずかしさ 加藤新 7.7%
第16回 2008年2月7日 3B生徒に霊能力者がいた!! 生野慈朗 8.6%
第17回 2008年2月14日 横綱の品格 今井夏木 8.7%
第18回 2008年2月21日 教室一杯の恋の歌 加藤新 8.3%
第19回 2008年2月28日 やっと見つけた私の居場所 大岡進 7.1%
第20回 2008年3月6日 裏サイトの暴力金八を窮地に 生野慈朗 7.1%
第21回 2008年3月13日 卒業式前夜3B全員体育館に立てこもり 加藤新 7.5%
最終回 2008年3月20日 サヨナラ金八先生 今井夏木 11.1%
補足
第5シリーズから第7シリーズまでチーフディレクターであった福澤克雄がTBS制作の映画「私は貝になりたい」の撮影のため担当を離れ、今井夏木がチーフディレクター兼プロデューサーとなり、過去のシリーズでディレクターだった生野慈朗大岡進が再び担当することになった。また、プロデューサーの柳井満はこのシリーズを最後に金八先生を降板する予定。

スペシャル

サブタイトル・視聴率
放送日 サブタイトル 脚本 演出 視聴率
1982年10月2日 贈る言葉 小山内美江子 生野慈朗 33.0%
1983年10月7日 イレ墨をした教え子 小山内美江子、横田与志 大岡進 24.6%
1984年10月5日 小さな嘘 小山内美江子、横田与志 生野慈朗 21.6%
1985年12月17日 イジメられっ子金八先生 小山内美江子、横田与志 大岡進 24.4%
1986年12月26日 先生の暴力・生徒の暴力 小山内美江子、横田与志 大岡進 19.7%
1987年12月25日 新・十五歳の母 小山内美江子 大岡進 23.8%
1989年3月29日 卒業スペシャル 小山内美江子 生野慈朗 19.5%
1990年12月28日 卒業アルバム 横田与志 生野慈朗 13.7%
1998年4月2日 子供を救え!大人達よ立ち上がれ 小山内美江子 柳井満 17.5%
2001年4月5日 お前死んだらオレ泣くぞ・3B一年ぶり大集合 小山内美江子 福澤克雄 14.7%
2005年12月30日 たった一人の卒業式…
3Bの絆は再び迫る薬物依存の魔の手から
仲間を救い出せるのか!?
清水有生 三城真一 12.6%

登場人物

坂本家

  • 坂本金八(さかもと きんぱち) - 武田鉄矢
    • 福岡県福岡市出身、1950年8月8日生まれ、福岡教育大学教育学部を卒業し、東京都教員採用試験を受け、中学校国語教員となる。愛称は「きんぱっつぁん」(実際に頻繁に呼ばれていたのは第1、第2シリーズで第5シリーズ以降は普通に「金八先生」か「坂本先生」と呼ばれることがほとんどである)。坂本龍馬を尊敬している。
    • ちなみに武田は1949年生まれで、実際に福岡教育大学教育学部在学していた経歴を持ち、中退している(実際には除籍)ものの教育実習を行った経験がある。
    • 世田谷区立世田谷第一中学校→桜中学校→松ヶ崎中学校→文部省教材研究課(研修)→桜中学校→区教育委員会事務局改革推進課→桜中学校の順で勤務する。このうちドラマでは、桜中学校と松ヶ崎中学校を舞台としており、3年B組を担任している(3年B組以外のドラマの中では「1年B組」、「2年B組」などB組を担任している)。
    • 第1シリーズ、桜中学赴任当初は小田急狛江駅から桜中学まで通って来ていたが、吉村孝(小山渚)の失踪事件を機に校長の君塚美弥子が下宿として桜中学近くの池内商店(池内友子の自宅)を紹介、第2シリーズまでは独身であったため池内邸に住み続けたが、スペシャル1では桜中学校の養護教諭だった天路里美と結婚しており、長女・乙女、長男・幸作の順に2人の子供をもうける。のちに妻・里美に先立たれ(第4シリーズ第1話に三回忌の設定)、子供達と3人で暮らす。
    • 金八は教職員組合日教組)の組合員のようである。第2シリーズで我が子の成績を過小評価されていると思い込んだ保護者が学校を訪れ成績資料を開示するよう求めてきた際、どの教員も拒否したのに対し、金八が以前参加した「教研」(教育研究全国集会:日教組の研究集会)で類似の実践発表があったことを話し、成績の開示を勧めている場面がある。
    • 金八は「学生時代柔道をしていた」という設定となっているが、実際に武田は後の五輪メダリストと対戦した事もあるという。
    • 第1~3シリーズでは、金八が武田鉄矢のもとに出向いて武田(一人二役)と対面するシーンが設けられていた。
    • 教育現場のいじめ問題について、金八はロールプレイング授業を通じていじめられっ子の立場や心理を理解させようとする進歩的な取り組みがあったが、この方法論は本来の武田の持つ哲学とは乖離しているといえる。彼の作詞した「贈る言葉」には「やさしさ」を求める風潮への批判めいた歌詞があり、最近の発言でも「いじめる奴にどんなに説教しても変わらない。大事なのはいじめられている奴を鍛えること」と述べている。
  • 天路里美→坂本里美 - 倍賞美津子(第1 - 3シリーズ、スペシャル1 - 8、第4シリーズ第1話、スペシャル10(声のみの出演))
    • 養護教諭であり、金八の妻。独身時代は苗字をもじって「アマゾネス」と生徒から恐れられる、男勝りの保健室の先生。第2シリーズとスペシャル1の間に金八と結婚し、楓中学校へ転任。スペシャル1の時には乙女を、スペシャル2のときには幸作を身ごもっていた。スペシャル8と第4シリーズ第1話の間に悪性リンパ腫を発症し病死。結婚、死去のシーンともに設定のみでストーリー中は描かれていない。
  • 坂本乙女 - 大路明日香(スペシャル2、 3)→江口美穂(スペシャル4 - 6、8、第3シリーズ)→星野真里(第4シリーズ以降、第4シリーズでは「星野真理」名義)
    • 東京都足立区出身、1982年生まれ、金八の長女。桜中学校→東京都立晴海総合高等学校千葉大学教育学部を卒業し、樫の木養護学校教諭に。名前は坂本龍馬の姉・坂本乙女から取られた。杉山修一・坂田拓也・遠藤達也などが乙女に一目惚れしている。この3人が乙女の事で喧嘩したこともある。その他、第4シリーズの他の男子生徒も乙女をカワイイと言っている。
  • 坂本幸作 - 江口雄大(スペシャル4 - 6、8、第3シリーズ)→佐野泰臣(第4シリーズ以降)
    • 東京都足立区出身、1984年生まれ、金八の長男。桜中学校→東京都立青嵐高等学校を卒業し、現在は埼玉大学教育学部3年生。第5シリーズでは当初3Bに在籍していたが、父の担任就任で3Cに回される。同シリーズ主要キャラである兼末健次郎や安井ちはるとは幼馴染。第6シリーズでは母と同じく悪性リンパ腫を発症するが、見事克服する。第7シリーズでは大学受験に失敗し浪人していたが、その後埼玉大学教育学部に合格。第8シリーズ第7話より教育実習生として教育実習を受けている。名前(幸作)の由来は、スペシャル2「イレ墨をした教え子」で乙女を生命の危機から救った岩沼幸一郎から一文字をとったもの。「幸せを作る人」という意味で名付けられている。

地域

  • 大森巡査 - 鈴木正幸
    • 正義感が強く根は悪くないが単純で、すぐ地域の人々の問題に首を突っ込んでくる、口うるさくおせっかいな警察官。真面目なので地域では一応信頼されているが、警察官特有の高圧的な性格もあり金八とは口ゲンカ友達。出世を望まず、巡査の階級のままで、地域勤務である事を誇りに思っている。津軽弁で話し、自転車「ホワイトアロー号」を愛用。ただ、愛用している自転車にも関わらず、なかなか上手く乗りこなす事が出来ない。不審者を発見した時など大事なシーンに限って、操作を誤りよくこける。他の桜中学シリーズにも登場、シリーズ内で一度だけ拳銃を威嚇発砲した事がある。なお下の名前は「(めぐる)」と鈴木正幸本人が命名。
  • 道政利行 - 山木正義
  • 大川明子→道政明子 - 大川明子(生徒名をそのまま芸名にしている。女優兼武田鉄矢マネージャー補佐)
    • スーパーさくらを夫の利行とともに経営。第2シリーズの3B生徒、元看護師
  • 道政太郎 - 田中雄土(第5 - 7シリーズ)
    • 道政夫妻の長男。
  • 安井院長 - 柴俊夫
    • 安井病院→安井総合病院の院長で、第5シリーズの3B生徒・安井ちはるの父。
  • 池内シカ - 都家かつ江(第1シリーズ、スペシャル1)、千石規子(第2シリーズ)、大路三千緒(スペシャル2)
    • 池内友子の母。故人。
  • 池内一郎 - 木村雄
    • 池内友子の息子。桜小学校教師。
  • 沢野洋造 - 守田比呂也
    • 製造業。
老人デイサービスセンター(第5- 7シリーズ)
  • 田中センター長 - 堀内正美
    • 老人デイサービスセンターのセンター長。
  • 小椋英子→乾英子 - 原日出子
    • 老人デイサービスセンター主任、桜中学校数学教員の乾友彦の妻。
  • 高橋良雄 - 山田アキラ
  • 小野寺エイ - 宮内順子
    • 第5シリーズの3B生徒・小野寺良輔の祖母。
  • 木村トキ江 - 幸田直子
    • 老人デイサービスセンター給食当番。
清浦養護学校(第7シリーズ)
樫の木養護学校(第8シリーズ)

桜中学校教職員

坂本家を参照。
  • 乾友彦(数学) - 森田順平(第1 - 2、4 - 8シリーズ、スペシャル1 - 6、9 - 11)
初期のシリーズではクールな性格で、数学の苦手な生徒を「ピーマン」呼ばわりしたり、残業を嫌って早々に帰ったりするなど、金八と度々衝突し生徒とのトラブルも絶えず、第2シリーズまでは体罰教師に賛同するなど、ことあるごとに金八と敵対する立場であった。時には殴りあったりしたことも。また、乾友彦なのに、第1シリーズのマンションの表札は独身にも関わらずT.INUIでなく、S.INUIとなっている。金八が桜中学に復帰した第4シリーズ当初は皮肉を交えながら金八を批判することもあったが、その後徐々に丸くなり、今では金八の一番の理解者で金八と共に生涯一担任として過ごす決意をする。飲み仲間でもある。第7シリーズの丸山しゅうの覚せい剤問題では、第1・2シリーズの同僚でフリースクール園長の服部肇に相談に行ったり(初期の乾からは考えられない行動)しながら、辞表を提出する金八を必死に説得した。第5シリーズ終了後、デイサービスセンター主任の小椋英子と結婚。何度か桜中学を離れている金八に対し、彼は第1シリーズからずっと桜中学の在籍である。苗字の『乾』は板垣退助の旧姓。坂本とともに幕末の土佐藩士の姓をとっているところが面白い。あだ名は「カンカン」。初期シリーズではこれは陰口の類で「パンダじゃあるまいし」と怒っていたが、第4シリーズでかつての同僚・田沢悦子からの電話で自ら「数学のカンカンです」といい、第6シリーズでは「結構気に入っている」と千田喜朗に対して語ってもいる。第4シリーズでは学年主任、第5シリーズから第7シリーズまで3年A組担任で、第8シリーズでは担任を外れ、再び学年主任を担当する。
  • 国井美代子(理科→教頭) - 茅島成美(第1 - 2、4 - 7シリーズ、スペシャル1 - 6、9 - 11)
初期のシリーズでは生真面目すぎる性格とヒステリックな言動で、乾友彦と同様に生徒とのトラブルも多かった。第4シリーズでは3年A組の担任。教頭就任後は管理職という立場から口うるさく言うことも多いが、以前よりは容姿も含めて多少丸くなり、長い付き合いの金八の手腕を高く買っていて信頼を寄せている。千田が校長の時代は、校長と教職員との対立の板挟みにあい悩む姿が多かった。定年間近になっても校長昇進の夢が諦めきれなかったが、ついに叶わなかった。乾同様、第1シリーズより一貫して桜中学勤務だったが、第7シリーズを最後に勇退。
  • 服部肇(社会) - 上條恒彦(第1 - 2、4 - 7シリーズ、スペシャル1 - 2、9 - 10)
初期のシリーズから、問題に体当たりでぶつかる金八の教育への情熱を認め、先輩教師として暖かく見守り、今でも金八の良き相談相手。第1シリーズでは3年A組担任で学年主任、第2シリーズは2年担当。第5���リーズ以降は公立フリースクール「風」園長になっている。
坂本家を参照。
  • 田沢悦子(美術) - 名取裕子(第1 - 2、4シリーズ、スペシャル1 - 3、9)
生徒たちのマドンナ的存在で、天路と結婚するまで金八も想いを寄せていた。池内友子の姪っ子で、金八と共に池内商店に住む。その後退職し、画家として活躍。個展を開くなどし、後に金八とも再会する。
  • 池内友子(家庭科) - 吉行和子(第1 - 2、4 - 7シリーズ、スペシャル1 - 2、6、9 - 10)
金八を自宅「池内商店」で下宿させ、穏やかな性格で服部肇らと金八を暖かく見守る。時には3Bの生徒を殴る厳しさもある。第2シリーズでは3年D組担任。第6シリーズでは、事情があって桜中学に転校してきた成迫政則を自宅に下宿させ、暖かく世話をする。その成迫政則の父とはかつては職場の同僚だった。第7シリーズでは子供からの電話相談を受ける「あだちチャイルドライン」勤務、丸山しゅうと対話している。
  • 北尚明(社会→副校長) - 金田明夫(第4 - 8シリーズ、スペシャル9 - 11)
職員室のムードメーカー。生徒の間では「北風小僧」「カン太郎」と呼ばれている。現実主義で金八の大胆なやり方に苦言を呈し、普段は金八を信頼する他の教師とは一歩引いた立場だが、影ではその教育手腕を認めていて、時には熱い言動で金八を擁護することも。第6シリーズでは、義母の病気などの家庭問題を抱えていたため、千田喜朗が敵視する金八に賛同し他校に異動させられるのを恐れ、千田に同調することもたびたびあった。しかし内心は葛藤を抱えていて、他の教師の金八追放反対運動に同調できないことを涙ながらに金八に詫びた。さらにその後の卒業式で金八異動が発覚・混乱し、式を中断して行った緊急会議では「人間を作る、坂本先生に賛成です」と千田を前に発言し、彼を裏切った。第7シリーズでは、生徒が覚せい剤で逮捕された責任を感じ辞表を出した金八に、目を潤ませながら辞表撤回を訴えた。2人の子供がおり、第5シリーズでは優秀な兄に引け目を感じコギャルになってしまった娘が心配で、授業がおろそかになってしまったことも。第5シリーズ後から管理職試験を受け教頭を目指す。第7シリーズの校長不在時には「教頭代理」を自認して、口を出すことが多くなった。第4シリーズから第7シリーズまで3年C組担任であった。第8シリーズより副校長(旧役職教頭)に就任のため鹿島田浩二にゴマをすっている。しかし今でも金八の手腕は認めている。
  • 本田知美(養護教諭) - 高畑淳子(第4 - 8シリーズ、スペシャル9 - 11)
優しくサバサバした性格で生徒からの信頼も篤い。金八のよき理解者で相談に乗ることも多く、様々な問題に金八と二人三脚で立ち向かう。保健に関する特別授業(時に「過激な性教育」)を行うこともある。復活した「愛の授業」では、自身の初体験の話を生徒に聞かせた。第8シリーズでは、生徒数減少による桜中学の存続の危機をどうするかの教員会議で、金八が生徒を大事にしなければ教育ではないといった持論を展開していったことに対し、「あたしも坂本先生の言っていることは理解できます。しかし、このまま生徒数が減少するのであれば、あなたの大事な3年B組が無くなってしまうのも事実です」といって桜中学存続のため何でもやると宣言した。その後、第8シリーズ後半で生徒数が増加したことで「これであなたの大事な3年B組がなくならなくてよかったですね、坂本先生」とコメントした。また、立花かおりが生徒から「カオリン」と呼ばれているのを聞いて、「若いっていいわねぇ、あたしもトモリンって呼ばれたいわ~」という発言をしていた。これを聞いた金八は「先生の場合はトモリンではなく、ホンちゃんって感じですけどね」と突っ込まれていた。
  • 遠藤達也(理科) - 山崎銀之丞(第5 - 8シリーズ、スペシャル10 - 11)
登場当初は無気力教師だったが、文化祭のソーラン節指導をきっかけに暴走気味の熱血教師に変貌。毎回卒業式ではトラブル(マイクの音が出ない。マイクスタンドが落下する。パイプ椅子に足を引っ掛ける)に見舞われる「お約束」が存在する。今では本屋への出向や夜回り隊など校外で活動的に動く。空手部顧問であり、「ブルースリー」とよばれることもある。単純でけんかっ早い性格。坂本乙女が好きで、坂本家によく入り浸り、最近では金八のことを「お義父さん」と呼んでいる。第8シリーズから3年A組担任とともに生徒指導主任にもなるが、校則のあり方で金八とよく衝突を起こしたり権力をかさに高圧的な態度もとることが多く、これまでのシリーズにおけるコミカルさは徐々に少なくなっている。今でも乙女のことが好きらしい。
  • 君塚美弥子(校長) - 赤木春恵(第1 - 2シリーズ、スペシャル1 - 3、第4シリーズ、第7シリーズ)
時折事件に巻き込まれる金八の理解者であり、「卒業式前の暴力」では金八や自治会の面々と共に警察との折衝に当たり、警察側にいたかつての教え子の万引きに目をつぶった、という過去を持ち出しての文字通りの「捨て身の説得」によって、逮捕された加藤優や松浦悟らを注意のみで即日放免させてもいる。が、かつて出征し特攻隊員として戦死した兄がおり、第2シリーズの文化祭で、劇「雪の夜ばなし」を成功させた後、特攻隊に扮した一部3B生徒に対し壇上から苦言を呈したことも。退職後の今でも金八のよき理解者である。
  • 野村孝一郎(教頭→校長) - 早崎文司(第1 - 2シリーズ、スペシャル1 - 3、第4シリーズ)
桜中学15年勤務。初期のシリーズでは、何より世間体を気にする小心者で金八の大胆な行動と、彼を容認する君塚美弥子にハラハラさせられていた。主な校長の決定として出席簿は男女混合にした。また、大阪出身という設定で、関西弁も話すこともあった(演者の早崎が大阪出身であったため)。第2シリーズでは息子が受験生で横浜国立大学に合格する。第4シリーズでは校長に昇進し、金八を桜中学に呼び戻す。病気がちという設定で影は薄かったが、教頭時代とは違って金八に全幅の信頼を寄せ、穏やかに教員生活の最後を迎える。なお第4シリーズ劇中で生徒達に専門教科が保健体育であると語った。
  • 石川千春(教頭) - 李麗仙(第4シリーズ、スペシャル9)
後の千田喜朗に連なるカタブツ系の教頭。病気がちの野村孝一郎に代わり学校を厳しく取り仕切り、生徒からも教師からも恐れられていたが、最後には金八や3Bに多少理解を示すシーンもあった。影では野村を尊敬しており、野村の体調を心配するあまり涙を流すことすらあった。野村は自身の教頭時代とは異なり、彼女をなだめる立場となった。カタブツな人とは裏腹に、編み物が趣味で生徒からは不思議な目で見られた事もある。
  • 和田政伸(校長→区教育委員会教育長) - 長谷川哲夫(第5 - 7シリーズ、スペシャル10)
第5シリーズでは比較的影の薄い校長であったが、第6シリーズ第1話で前任の区教育長の松村が亡くなったことに伴い後任の教育長として転出。水と油な千田喜朗と金八とを公平に評価し、金八の教育委員会への転出を勧め、金八異動が発覚した卒業式では「坂本先生には地域全体の金八先生になってもらいたい」と説明し混乱を鎮めた。その後も金八と共に民間出身の板橋香奈の校長就任に尽力するなど、ことあるたびに登場している。
  • 大西豊(元校長) - 織本順吉(第5シリーズ)
君塚美弥子の前任で第5シリーズに桜中学に併設された、老人デイサービスセンターの職員として登場。足が悪く車椅子であった。話好きで世話好き。金八も自宅に招き入れたこともある。しかし3Bの生徒との間で揉め事が発生。塩沢好太に「死ね」と言われ、争いになり、頭と肋骨を強く打って入院。後に好太とは和解。しかしその後、入院の最中に肺炎にかかってしまい本当に死亡。悲しみの葬式は金八や桜中学の職員、3Bの生徒や桜中学の全校生徒、服部肇や池内友子、デイサービスセンターの職員やお年寄りなど大勢の人々が集まった。
  • 千田喜朗(校長) - 木場勝己(第6 - 7シリーズ)
和田政伸の教育長就任に伴い、松ヶ崎中学校より着任。短気で頑固な性格であり、傲慢で尊大な言動が目立つ。系統主義的な教育観から学力低下を危惧し、携帯電話やゲームの持込禁止、それまでの桜中学の伝統を覆す学力第一主義、学校行事の削減、デイサービスセンター・地域交流の軽視などの方針をとったため、特に経験主義派教員であり、金八とことあるたびに対立。養護の本田知美が預かっていた過激な性教育用人形を問題視したり、男女別名簿の復活などを唱えたりと、行き過ぎた「ジェンダーフリー」に歯止めをかけようとしたりする保守派の校長でもある。また、自分の意向に従わない教諭を大胆に更迭するなど、校長として豪腕ぶりを他の教師や生徒に見せ付けた。そして、衝突を繰り返す金八を第6シリーズ終了時に区教育委員会へ異動させることに見事成功するが、卒業式で鶴本直をはじめとする卒業生・在校生、全教師・全保護者、来賓者など全員に集中非難され、ついには味方につけていた北尚明にも裏切られる。第7シリーズも桜中学に復帰した金八と対立するが、シリーズ前半に病気で倒れ休養を取る、という形で本編から退場してしまった。ちなみに、木場は第5シリーズでは桜田友子(小高早紀)の父、「桜田組」の親方・桜田勝男役として登場しており、そのせいか第6シリーズでは友子が父の名代として登場し、本人は姿を見せなかった。
  • 板橋香奈(民間校長) - 木野花(第7シリーズ、スペシャル11)
桜中学を日本で初めての「理事会制度」の学校とするため、金八と教育長の和田政伸に懇願されて、休養を取ることになった千田喜朗の事実上の後任として出版社勤務より校長に就任。丸山しゅうの問題に立ち向かう金八を後押しする。
  • 鹿島田浩二(校長) - 浅野和之(第8シリーズ)
シリーズ初となる金八より年下の校長。学校選択制導入により、生徒のことより先に学校の評価をとても気にする。教育熱心な金八とは意見があわずよく衝突するが金八の手腕を評価している。
  • 左右田(英語) - 財津一郎(第1シリーズ、スペシャル9)
第1シリーズでは3年C組の担任を務める。何事にも大袈裟で奇声を発するなど桜中学教員のボケ役。金八のことをゴールドエイトと呼ぶことがあった。
  • 遠藤伊知子(保健体育) - 宇田川智子(第1シリーズ)
  • 伊東(保健体育) - 福田勝洋(第1 - 2シリーズ、スペシャル1 - 3、9)
  • 上林(英語) - 川津祐介(第2シリーズ、スペシャル2)
第2シリーズの3年A組担任で学年主任。物静かで筋の通った人物。かつて荒谷二中で教鞭をとっていた経験があり、当時受け持っていた不良たちからも信望があり、加藤優の問題には卒業生とのパイプ役となるなど金八と共に奔走する。あだ名は宇宙人。
  • 八木宏美(音楽) - 城之内ミサ(第4 - 7シリーズ、スペシャル11)
文化祭と卒業式(最終話)のみの出演。第4シリーズでは、熱血の生徒指導を展開。
  • 阿部一智(数学TT) - 前田淳(第4シリーズ)
  • 岩崎恵(英語) - 児島未散(第4シリーズ、スペシャル9)
  • 三宅範正(保健体育→安井総合病院内学級助手) - 平山陽佑(第4、6シリーズ)
  • 中野明(国語) - ラサール石井(第5シリーズ)
兼末健次郎等に暴力を受け、さらに静養中に健次郎(の差し金による市村篤)から造花の菊の花を贈られたことにショックを受け自殺未遂を起こす。しかし、金八の勧めで服部肇のフリースクール「風」の手伝いをすることで心を癒し、さらに反省した篤が、後には健次郎自身が謝罪に出向いたことで復帰を決意。卒業式では3B担任として生徒の名前を読み上げる金八の隣で生徒を見守っていた。
  • 小田切誠(英語) - 深江卓次(第5 - 7シリーズ、スペシャル10 - 11)
バイクで登校する熱血教師。通称「GTO」「ギリ様」。女子生徒に人気。
  • 渡辺花子→小林花子(家庭科) - 小西美帆(第5 - 7シリーズ、スペシャル10 - 11)
第5シリーズでは生徒に人気の新任教師。好きな色は白で、毎日白い服を着ている。第6シリーズでは2年A組担任、終了後に非常勤講師・小林昌義と結婚。第7シリーズでは、2年B組(後の3年B組)を受け持つが学級崩壊の状態で金八に受け渡し産休・育児休暇に入り、シリーズ後半で復帰。
  • 小林昌義(数学) - 黒川恭佑(第6 - 7シリーズ)
第6シリーズでは非常勤の数学教師として登場し、3B生徒・笠井美由紀に好意を持たれ、付きまとわれる。第7シリーズでは楓中学校に常勤教諭として赴任、桜中学家庭科教師の渡辺花子と結婚する。
  • ジュリア・ローソン(Assistant English Teacher: 英語実習助手) - サリマタ・ビビ・バ(第6シリーズ)
  • シルビア・マンデラ(Assistant English Teacher: 英語実習助手) - マリエム・マサリ(第7シリーズ、スペシャル11)
  • 矢沢亮(英語) - 山田純大(第8シリーズ)
現実主義者であるが授業に対する姿勢においてはプロ意識を持っており、桜中学の英語レベルを上げてきた功績(模試レベルの成績上位)は鹿島田浩二からも評価されている。思っていることはすぐに口走る上、会話をしていてもすぐに英語で話をする癖がある。そのため金八から「あなたここは日本の学校なんですから日本語で話しかけてくださいよ」と言われている。最近は金八に多少は協力するようになってきている。父親を想う茅ヶ崎紋土のスピーチに涙したり、結果的に北山大将と別居生活を送る彼の母親に対して必要以上に感情的になるなど、自身も両親と複雑な親子関係があったことを暗に匂わせている。
社会科教師であり、保育園に通う子供を持つ母親でもある。髪型はおかっぱ。子供が体調を崩したときは仕事を休んだり早退したりしている(そのためか、でこを触っただけで体温がわかる)。その場合の社会の授業は副校長で元社会担当だった北尚明が行っている。このことから教育熱心ではない一面も。授業のときには竹刀を持ち、質問に答えられないとペナルティを課している(校庭3周、覚えるまでその項目をノートに書くなど)。子育ても忙しいが、最近では熱心に頑張ろうとする生徒の熱意に負け、補習を行うなど協力的な面もうかがえる。
  • 立花かおり(美術) - 藤澤恵麻(第8シリーズ)
教師になったばかりの新人。一部の生徒からは「カオリン」と呼ばれて親しまれている。東京都教育委員会主催の教育美術展への風景画の出展をめぐって生徒の保護者から理不尽なクレームをつけられ悪い評判を広められるが、金八の助言もあり教師としての自信を取り戻す。目標は教師だけど生徒目線。
  • 木村正(保健体育) - 瀬川亮(第8シリーズ)
サッカー部顧問。鹿島田浩二が招いた元Jリーガーによる理不尽な指導の影響でサッカー部の1,2年生が退部するという事態に追い込まれる。しかし表立って反対もしないタイプである。
  • 川村用務主任(学校用務員) - 三木弘子(第1 - 2シリーズ、スペシャル1 - 3、5 - 6)
  • 石津事務主任(事務職員) - 平沢公太郎(第2シリーズ)

松ヶ崎中学校教職員

性格はサバサバしており、無駄なものを排除する傾向がある。授業中に不要なものをもってくると没収されたりするため、生徒からの評判は芳しくない。また保健室においてわかりやすく算数(りんごによる分数の考え方)を教えていた養護教員に嫉妬するシーンもあった。反面寺尾純子の授業放棄事件ではなぜか慰め役となっていた。
3Bの副担任。情熱を持った熱血教師ではあるが時に空回りもし、食べ残しゼロを目指すあまり苦手な生徒へ給食を強制して泣かせてしまうこともたびたびある。
年代のせいもあるが「そんなにがんばらなくてもいいのに…」といった現代の教育事情に対する嘆きを語ることもある。水虫にもかかっており職員室内で水虫の治療をしたりする。
落ち着いた穏やかな雰囲気をもっており、職員室の中でもアイドル的な存在であるが、授業中生徒の私語がひどく、静かにならないときに怒鳴ってしまい泣き出しながら教室に帰ってしまう事件があった。
  • 村井剛(保健体育) - 白石貴網
  • 三上良子(養護教諭→ひかり定時制高校養護教諭) - 樫山文枝(第6シリーズにも登場)

生徒・生徒の家族

スタッフ

  • 原作・脚本:小山内美江子
  • 脚本:岡本克己、重森孝子、横田与志、清水有生
  • 音楽:城之内ミサ瀬尾一三
  • プロデューサー:柳井満
  • 演出:生野慈朗福澤克雄、竹之下寛次、今井夏木、加藤新、大岡進、三城真一、鈴木早苗
  • プロデュース補:森一弘、せんのともつぐ、小沢俊夫、松本喜隆
  • 記録:大下内惠子、原田靖子
  • 題字:篠原栄太
  • 技術:中村元、名佐原昭雄、永田俊昭、松本修昌
  • 撮影:小林純一、浅野太郎、佐々木常夫、丹野至之
  • 映像:浅利俊夫、荒木健一、井下雅美、竹若章
  • 照明:林明仁、大野治利、塚田剛太郎、野村修司
  • 音声:八木沢正、白川善隆、吉田克弥、佐久間優、柳沢任広、米倉敦、坂井健志
  • CG:越智忍、田中浩征
  • 選曲:辻田昇司、下城義行
  • 音響効果:田久保貴昭、藍原貞幸、西村喜雄
  • 編集:松尾茂樹、佐藤敦成
  • 美術:白井浩二
  • 美術デザイナー:清水袈裟寿
  • 制作:TBSテレビ
  • 製作著作:TBS

放送局

  • TBSテレビ (新作)および(再放送)
  • JNN 各局(新作)および(再放送)
  • CS TBSチャンネル (再放送 第4シリーズまでは再放送済み。2008年1月から第5シリーズを放送予定。)
  • JNN系列外(共にフジテレビ系列局)
    • 秋田県 秋田テレビ(AKT)(第8シリーズは放送しないと編成部が言明)
    • 福井県 福井テレビ(FTB)(第1、第2シリーズは福井放送(FBC)で放送)
    • KIKU-TVハワイ)- "Kinpachi Sensei"のタイトルで、第4~第6シリーズ、および同期間に放送されたスペシャルなどが日本での放送からおよそ1年~1年半遅れ(木曜21時枠ドラマがおよそその程度遅れで定期放送されている関係)で英語字幕付放送された。金曜ドラマ枠の第7シリーズは放送終了から2年以上たっても放送されなかったが、2007年10月15日(現地時間)から約3年遅れでようやく放送されている。なお第8シリーズについては未定。

過去のネット局

小説版・漫画版

株式会社高文研より、小山内美江子による小説版が発売されている。同小説の一部は現在、角川書店より角川文庫レーベルにて文庫化出版されている。小説の内容は、テレビシリーズにおける主要ストーリー(15歳の母編・腐ったミカンの方程式編など)の物語である。

第1シリーズ放映当時、漫画版も発売されていた。基本的には第1シリーズの内容に沿っている。

舞台版

  • 『3年B組金八先生 夏休みの宿題』 - 2003年夏に明治座、2005年夏に御園座で公演した。
  • 『舞台版 3年B組金八先生』 - 原作者小山内美江子が主宰している「NPO法人 JHP・学校をつくる会」主催のチャリティーイベントで上演された、JHPの活動内容を生徒達に話して聞かせる形で紹介する作品(2001年秋)及び、パート7のオンエア済みの一教室シーンを再現する作品(2004年秋)。歴代の卒業生代表や放送中の現役生が「制服姿」で登場した。ほぼ即興の舞台だったため、金八先生が出席簿に書かれた台本を読みながら物語を進行している。チャリティーイベントのフィナーレでは、卒業生有志30名による「金八ソーラン節」(TBSには金八ソーラン節の衣装が30着しかないため、選抜メンバー。)の披露と「桜中学校歌」の斉唱があった。なお、桜中学3年B組同窓会らを絡めたチャリティーイベントは、2000年頃から毎年開催されたが(舞台版の公演は2度のみ)、原作者のドラマ降板を折に2004年で打ち止めになった。

ゲーム版

3年B組金八先生 伝説の教壇に立て!

チュンソフトが製作しプレイステーション2で発売されたゲーム。プレーヤーは入院した金八先生に代わって3年B組を1年間受け持つ。金八先生と大森巡査もゲーム内に登場し、声も本人が担当している。ドラマで乾先生を演じている森田順平も高峰先生(数学教師)として声で出演。

ドラマでは実現が難しい教師側からの視点や内容が中心になっている。教師同士の複雑な人間関係やエゴ、教師と生徒の間での恋心、教師と民間業者との癒着、裏口入学など、教育現場でのタブーを扱った内容が多く盛り込まれる。その中でサスペンス的な内容も盛り込まれている。

オープニングの主題歌は第6シリーズで出演をした上戸彩が「贈る言葉」を歌っており、作風や1話分のプレイ時間などドラマに近い形となっている。

後にシナリオを2本追加し、ゲームシステムにも追加要素を加えた『完全版』もリリースされた。『完全版』は追加したシナリオの内容から「15歳以上対象」とされている。

参考文献

  • 古沢保 『3年B組金八先生 卒業アルバム 桜中学20年の歩み』 同文書院2000年
  • 古沢保&TV LIFE編集部 『3年B組金八先生 PERFECT BOOK [みんなで歩いたまっすぐな道]』 学習研究社2002年
  • 古沢保編著 『ザテレビジョン別冊 「3年B組金八先生」25周年記念メモリアル 〜すべての人に捧げる"贈る言葉"〜』 角川書店〈カドカワムック No.202〉、2004年

脚注

  1. ^ 詳細は岸田敏志の項を参照。
  2. ^ 古沢(2000)、124頁。
  3. ^ 古沢(2000)、294頁。および、『3年B組金八先生』第1シリーズ第23話。
  4. ^ 古沢(2000)、191頁。
  5. ^ 古沢(2004)、166頁。
  6. ^ 小山内美江子「原作者・脚本家が怒りの訣別宣言 「金八先生」をTBSが殺した!」『週刊文春』2416(2007年3月1日)号、文藝春秋、28 - 31頁。

関連項目

番組変遷

TBS 金曜20:00枠
前番組 番組名 次番組
3年B組金八先生
第1シリーズ
TBS 金曜20:00枠
1年B組新八先生
3年B組金八先生
第2シリーズ
TBS 月曜21:00枠
3年B組金八先生
第3シリーズ
TBS 木曜9時枠の連続ドラマ
HOTEL
第4シリーズ
3年B組金八先生
第4シリーズ
TBS 木曜9時枠の連続ドラマ
3年B組金八先生
第5シリーズ
TBS 木曜9時枠の連続ドラマ
3年B組金八先生
第6シリーズ
TBS 金曜ドラマ
世界の中心で、愛をさけぶ(テレビドラマ)
(2004.7.2 - 2004.9.10)
3年B組金八先生
第7シリーズ
(2004.10.15 - 2005.3.25)
タイガー&ドラゴン
(2005.4.15 - 2005.6.24)
TBS 木曜9時枠の連続ドラマ
地獄の沙汰もヨメ次第
(2007.7.5 - 2007.9.13)
3年B組金八先生
第8シリーズ
(2007.10.11 - 2008.3.20)
渡る世間は鬼ばかり
第9シリーズ
(2008.4.3 - )

外部リンク