1995年の映画
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出来事
編集世界
編集→「1995年 § できごと」も参照
- 1月2日 - 1994年度米映画館の全入場券収入が54億ドルに達し、史上最高を記録[1]。
- 2月20日 - 第45回ベルリン映画祭で日本人(ユーロスペースと日本の映画投資会社NDF)がシナリオ段階から共同で企画製作した『スモーク』(ウェイン・ワン監督)が審査員特別賞受賞[1]。
- 3月22日 - ラース・フォン・トリアーとトマス・ヴィンターベアにより、「ドグマ95」が発表された[どこ?][要出典]。
- 6月5日 - 松下電器産業が保有のMCAの株式80%をカナダのシーグラムに売却、残り20%は引き続き保有[2]。
- 7月31日 - 米ウォルト・ディズニー・カンパニー、米テレビ3大ネットワークの一つABCを買収[2]。
- 9月5日 - 熊井啓監督『深い河』、第19回モントリオール映画祭でエキュメニカル(世界教会)賞受賞[2]。
- 9月19日 - 東宝ロサンゼルス事務所移転[2]。
- 9月22日 - 米タイムワーナー、米テレビ大手ネットワーク・TBS(ターナー・ブロードキャスティング・システム)を買収[2]。
- 11月13日 - 米独立系映画製作会社カロルコ・ピクチャーズ倒産[2]。
- 11月22日 - 全編コンピューター・グラフィックスで制作された初めての長編映画『トイ・ストーリー』が公開される[どこ?][要出典]。
- 12月9日 - ソニー、松下電器産業のいずれか2系統に属する日欧家電メーカー9社が映画用、コンピューター用DVDの規格を統一[2]。
日本
編集→「1995年の日本 § できごと」も参照
- 1月
- 2月
- 3月
- 4月
- 5月
- 5月12日 - 東京国立近代美術館フィルムセンター新築オープン[2]。
- 5月17日 - ダイエーとワーナー・ブラザースが共同出資でワーナー・ブラザース・スタジオ・ストア・ジャパン設立[2]。
- 5月25日
- 6月
- 7月
- 8月
- 9月
- 9月5日 - 東急レクリエーション、1999年満期ユーロ円建転換社債50億円の発行を決議[2]。
- 9月22日
- 第8回東京国際映画祭開催(10月1日まで)[2]。フィルムマーケットは中止[2]。
- 東宝ビデオ、東映ビデオが『ひめゆりの塔』、『きけ、わだつみの声 Last Friends』で共同キャンペーン実施を発表[2]。
- 9月23日
- 9月28日 - 米デジタル衛星放送会社のディレクTVが、ディレクTVジャパン設立[2]。
- 10月
- 11月
- 12月
周年
編集- 創業100周年
日本の映画興行
編集配給会社 | 配給本数 | 年間配給収入 | 概要 |
---|---|---|---|
前年対比 | |||
松竹 | 27 | 41億1322万円 | 松竹の1995年最高稼動番組は『男はつらいよ 拝啓車寅次郎様』/『釣りバカ日誌7』(15.5億円)。それ以外の番組は配給収入10億円の大台に届かなかったが、『トイレの花子さん』(4.5億円)・『EAST MEETS WEST』(4.3億円)・『鬼平犯科帳』(4.5億円)は健闘。 |
79.8% | |||
東宝 | 21 | 113億8156万円 | 11年連続の年間配給収入100億円突破。配給収入10億円の大台突破の5番組『耳をすませば』(18.5億円)、『ゴジラvsスペースゴジラ』(16.5億円)、『学校の怪談』(15億円)、『ドラえもん のび太の創世日記』(13億円)、『家なき子』(10.5億円)が記録更新を助けた。 |
95.3% | |||
東映 | 26 | 64億496万円 | 『'95春東映アニメフェア』(12.7億円)、正月番組の『劇場版美少女戦士セーラームーンS』ほか(10.5億円)、『きけ、わだつみの声 Last Friends』(10.1億円)、『藏』(10億円)が10億円の大台を突破した。しかし、前年は大台を突破した『'95夏東映アニメフェア』(8.5億円)は届かなかった。 |
91.2% |
各国ランキング
編集日本配給収入ランキング
編集順位 | 題名 | 制作国 | 配給 | 配給収入 |
---|---|---|---|---|
1 | ダイ・ハード3 | アメリカ合衆国 | 20世紀FOX | 48.0億円 |
2 | スピード |
アメリカ合衆国 | 20世紀FOX | 45.0億円 |
3 | フォレスト・ガンプ/一期一会 |
アメリカ合衆国 | UIP | 38.7億円 |
4 | マディソン郡の橋 | アメリカ合衆国 | ワーナー・ブラザース | 23.0億円 |
5 | ウォーターワールド | アメリカ合衆国 | UIP | 21.0億円 |
6 | アポロ13 |
アメリカ合衆国 | UIP | 20.0億円 |
7 | 耳をすませば | 日本 | 東宝 | 18.5億円 |
8 | マスク | アメリカ合衆国 | ヒューマックス/ギャガ | 18.0億円 |
8 | アウトブレイク | アメリカ合衆国 | ワーナー・ブラザース | 18.0億円 |
10 | ゴジラvsスペースゴジラ | 日本 | 東宝 | 16.5億円 |
11 | 男はつらいよ 拝啓車寅次郎様 釣りバカ日誌7 |
日本 | 松竹 | 15.5億円 |
- 出典:#8(2)『アウト・ブレイク』出典:『キネマ旬報ベストテン90回全史1924-2016』キネマ旬報社、<キネマ旬報ムック>それ以外の出典:1995年配給収入10億円以上番組 - 日本映画製作者連盟
順位 | 題名 | 製作国 | 配給 | 配給収入 | 備考 |
---|---|---|---|---|---|
1 | ダイ・ハード3 | 20世紀FOX | 48.0億円 | ||
2 | スピード | 20世紀FOX | 45.0億円 | ||
3 | フォレスト・ガンプ/一期一会 | UIP | 38.7億円 | ||
4 | マディソン郡の橋 | ワーナー・ブラザース | 23.0億円 | ||
5 | ウォーターワールド | UIP | 21.0億円 | ||
6 | アポロ13 | UIP | 20.0億円 | ||
7 | マスク | ヒューマックス / ギャガ | 18.0億円 | ||
7 | アウトブレイク | ワーナー・ブラザース | 18.0億円 | [注 1] | |
9 | フランケンシュタイン | トライスター ピクチャーズ | 10.5億円 | ||
10 | キャスパー | ユニバーサル映画 / UIP | 9.0億円 | [11] | |
10 | 今そこにある危機 | アメリカ合衆国 | パラマウント映画 | 9.0億円 |
- 7『アウトブレイク』,#10(1)『キャスパー』の出典:『キネマ旬報ベスト・テン85回全史 1924-2011』キネマ旬報社〈キネマ旬報ムック〉、2012年5月、544頁。ISBN 978-4873767550。
- 10(2)『今そこにある危機』キネマ旬報1996年2月下旬号総決算。
- 上記以外の出典:1995年配給収入10億円以上番組 - 日本映画製作者連盟
全世界興行収入ランキング
編集順位 | 題名 | スタジオ | 興行収入 |
---|---|---|---|
1 | ダイ・ハード3 | 20世紀フォックス | $366,101,666 |
2 | トイ・ストーリー | ブエナ・ビスタ・ピクチャーズ | $361,958,736 |
3 | アポロ13 | ユニバーサル・スタジオ | $355,237,933 |
4 | 007/ゴールデンアイ | メトロ・ゴールドウィン・メイヤー | $352,194,034 |
5 | ポカホンタス | ブエナ・ビスタ・ピクチャーズ | $346,079,773 |
6 | バットマン フォーエヴァー | ワーナー・ブラザース | $336,529,144 |
7 | セブン | ニュー・ライン・シネマ | $327,311,859 |
8 | キャスパー | ユニバーサル・スタジオ | $287,928,194 |
9 | ウォーターワールド | ユニバーサル・スタジオ | $264,218,220 |
10 | ジュマンジ | コロンビア ピクチャーズ | $262,797,249 |
- 出典:“1995 Worldwide Box Office Results”. Box Office Mojo. 2015年12月18日閲覧。
北米興行収入ランキング
編集順位 | 題名 | スタジオ | 興行収入 |
---|---|---|---|
1. | トイ・ストーリー | ディズニー/ピクサー | $191,796,233 |
2. | バットマン フォーエヴァー | ワーナー・ブラザース | $184,031,112 |
3. | アポロ13 | ユニバーサル | $172,071,312 |
4. | ポカホンタス | ディズニー | $141,579,773 |
5. | エース・ベンチュラ | ワーナー・ブラザース | $108,385,533 |
6. | 007/ゴールデンアイ | ユナイテッド・アーティスツ | $106,429,941 |
7. | ジュマンジ | トライスター | $100,475,249 |
8. | キャスパー | ユニバーサル | $100,328,194 |
9. | セブン | ニューラインシネマ | $100,125,643 |
10. | ダイ・ハード3 | 20世紀FOX | $100,012,499 |
- 出典: “1995 Domestic Yearly Box Office Results”. Box Office Mojo. 2015年12月25日閲覧。
フランス観客動員数ランキング
編集- Les Trois Frères
- Les Anges gardiens
- ポカホンタス
- Le bonheur est dans le pré
- Gazon maudit
- 007/ゴールデンアイ
- ダイ・ハード3
- 101
- スターゲイト
- Élisa
- 出典:“FRANCE 1995 - BOX OFFICE STORY”. boxofficestory. 2016年1月20日閲覧。
日本公開映画
編集1995年の日本公開映画を参照。
受賞
編集- 第68回アカデミー賞
- 作品賞 - 『ブレイブハート』
- 監督賞 - メル・ギブソン(『ブレイブハート』)
- 主演男優賞 - ニコラス・ケイジ(『リービング・ラスベガス』)
- 主演女優賞 - スーザン・サランドン(『デッドマン・ウォーキング』)
- 第53回ゴールデングローブ賞
- 作品賞 (ドラマ部門) - 『いつか晴れた日に』
- 主演女優賞 (ドラマ部門) - シャロン・ストーン(『カジノ』)
- 主演男優賞 (ドラマ部門) - ニコラス・ケイジ(『リービング・ラスベガス』)
- 作品賞 (ミュージカル・コメディ部門) - 『ベイブ』
- 主演女優賞 (ミュージカル・コメディ部門) - ニコール・キッドマン(『誘う女』)
- 主演男優賞 (ミュージカル・コメディ部門) - ジョン・トラボルタ(『ゲット・ショーティ』)
- 監督賞 - メル・ギブソン(『ブレイブハート』)
- 第48回カンヌ国際映画祭
- パルム・ドール - 『アンダーグラウンド』 (エミール・クストリッツァ)
- 監督賞 - マチュー・カソヴィッツ(『憎しみ』)
- 男優賞 - ジョナサン・プライス(『キャリントン』)
- 女優賞 - ヘレン・ミレン(『英国万歳!』)
- 第52回ヴェネツィア国際映画祭
- 第38回ブルーリボン賞
- 作品賞 - 『午後の遺言状』
- 主演男優賞 - 真田広之(『写楽』『EAST MEETS WEST』『緊急呼出し エマージェンシー・コール』)
- 主演女優賞 - 中山美穂(『Love Letter』)
- 監督賞 - 金子修介(『ガメラ 大怪獣空中決戦』)
- 第69回キネマ旬報ベスト・テン
- 外国映画第1位 - 『ショーシャンクの空に』
- 日本映画第1位 - 『午後の遺言状』
- 第50回毎日映画コンクール
- 日本映画大賞 -『午後の遺言状』
死去
編集日付 | 名前 | 国籍 | 年齢 | 職業 | |
1月 | 12日 | 入江たか子 | 83 | 女優 | |
20日 | 金子信雄 | 71 | 俳優 | ||
2月 | 2日 | ドナルド・プレザンス | 75 | 俳優 | |
21日 | ロバート・ボルト | 70 | 劇作家 | ||
22日 | エド・フランダース | 60 | 俳優 | ||
25日 | 城達也 | 63 | 俳優、声優、 | ||
28日 | 籏野義文 | 58 | アニメプロデューサー | ||
3月 | 8日 | 五味川純平 | 78 | 小説家 | |
12日 | 西村俊一 | 66 | プロデューサー | ||
17日 | 大林梅子 | 87 | 女優 | ||
19日 | 山田康雄 | 62 | 声優 | ||
4月 | 11日 | 寄山弘 | 85 | 俳優・声優 | |
12日 | フィリップ・H・ラスロップ | 82 | 撮影監督 | ||
14日 | バール・アイヴス | 85 | 歌手・俳優 | ||
25日 | ジンジャー・ロジャース | 83 | 女優 | ||
5月 | 14日 | 伊沢一郎 | 83 | 俳優 | |
16日 | ロラ・フローレス | 72 | 歌手・ダンサー・女優 | ||
18日 | エリザベス・モンゴメリー | 62 | 女優 | ||
アレクサンドル・ゴドゥノフ | 45 | ダンサー・俳優 | |||
6月 | 2日 | 宮内幸平 | 65 | 声優 | |
11日 | 円谷皐 | 60 | 円谷プロダクション代表取締役社長 | ||
21日 | 浜村純 | 89 | 俳優 | ||
29日 | ラナ・ターナー | 74 | 女優 | ||
7月 | 1日 | ウルフマン・ジャック | 57 | ラジオDJ、俳優 | |
4日 | エヴァ・ガボール | 76 | 女優 | ||
13日 | マッティ・ペロンパー | 44 | 俳優 | ||
17日 | ハリー・ガーディノ | 69 | 俳優 | ||
8月 | 3日 | アイダ・ルピノ | 77 | 女優・映画監督 | |
21日 | ナンニ・ロイ | 69 | 映画監督 | ||
26日 | 斎藤隆 | 66 | 声優 | ||
29日 | エンリケ・カレラス | 70 | 映画監督 | ||
9月 | 10日 | デレク・メディングス | 64 | 特殊効果・視覚効果監督 | |
12日 | ジェレミー・ブレット | 61 | 俳優 | ||
14日 | 岡田英次 | 75 | 俳優 | ||
18日 | 宮口二郎 | 55 | 俳優 | ||
25日 | 及川ヒロオ | 60 | 声優 | ||
富山敬 | 56 | 声優 | |||
10月 | 3日 | 松本克平 | 90 | 俳優 | |
13日 | マイケル・ラー | 83 | アニメーター | ||
20日 | メアリー・ウィックス | 85 | 女優 | ||
25日 | ヴィヴェカ・リンドフォース | 85 | 女優 | ||
11月 | 9日 | ロバート・O・クック | 92 | 録音技師 | |
23日 | ルイ・マル | 63 | 映画監督 | ||
12月 | 4日 | ロバート・パリッシュ | 79 | 映画監督 | |
9日 | 逸見稔 | 62 | プロデューサー | ||
22日 | 川谷拓三 | 54 | 俳優 | ||
25日 | ディーン・マーティン | 78 | 俳優 |
脚注
編集注釈
編集出典
編集- ^ a b c d e f g h i j k l m 東宝 2010b, p. 247.
- ^ a b c d e f g h i j k l m n o p q r s t u v w x y z aa ab ac ad ae af ag ah ai aj ak al am an ao ap aq ar as at au 東宝 2010b, p. 248.
- ^ a b c d “過去データ一覧”. 一般社団法人日本映画製作者連盟. 2016年8月2日閲覧。
- ^ a b 斉藤 2009, pp. 124–127.
- ^ a b 東宝 2010b, p. 249.
- ^ 斉藤 2009, pp. 118–119.
- ^ “第47作 男はつらいよ 拝啓車寅次郎様”. 『男はつらいよ』公式サイト. 松竹映画. 2016年12月29日閲覧。
- ^ “小売物価統計調査(動向編) 調査結果”. 統計局. 2016年8月3日閲覧。
- ^ “主要品目の東京都区部小売価格:昭和25年(1950年)〜平成22年(2010年)” (Excel). 統計局. 2016年8月3日閲覧。
- ^ 1995年配給収入10億円以上番組 - 日本映画製作者連盟
- ^ キネマ旬報1996年2月下旬号では8・9億円とされる。
参考文献
編集- 斉藤守彦『映画館の入場料金は、なぜ1800円なのか?』ダイヤモンド社、2009年11月27日。ISBN 978-4-478-01134-8。
- 東宝 編『東宝75年のあゆみ ビジュアルで綴る3/4世紀 1932 - 2007』東宝、2010年4月。
- 東宝 編『東宝75年のあゆみ 1932 - 2007 資料編』(PDF)東宝、2010年4月。