那谷寺

石川県小松市にある仏教寺院

那谷寺(なたでら)は、石川県小松市にある仏教寺院高野山真言宗別格本山

那谷寺

本堂(拝殿)(重要文化財)
所在地 石川県小松市那谷町ユ122
位置 北緯36度18分48.27秒 東経136度25分13.41秒 / 北緯36.3134083度 東経136.4203917度 / 36.3134083; 136.4203917座標: 北緯36度18分48.27秒 東経136度25分13.41秒 / 北緯36.3134083度 東経136.4203917度 / 36.3134083; 136.4203917
山号 自生山
宗派 高野山真言宗
寺格 別格本山
本尊 千手観世音菩薩
創建年 (伝)養老元年(717年
開基 (伝)泰澄
札所等 北陸三十三ヵ所観音霊場 第12番
北陸白寿観音霊場 第11番
文化財 本堂、書院及び庫裏、三重塔、護摩堂、鐘楼(重要文化財)
庫裡庭園(名勝)ほか
法人番号 9220005003653 ウィキデータを編集
那谷寺の位置(石川県内)
那谷寺
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本尊千手観世音菩薩像は33年ごとに開扉される秘仏とされ、最近では2017年の開創一千三百年大祭に合わせて公開(4月9日~10月31日)された[1]

歴史

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寺伝によれば、養老元年(717年)に泰澄法師が夢に現れた千手観音を岩窟に安置したのが始まりとされる[2][3]。その後寛和2年(986年花山法皇行幸の折り岩窟で輝く観音三十三身の姿を感じ、求むる観音霊場三十三カ所はすべてこの山に凝縮されるとし、西国三十三観音の一番「那智」と三十三番「谷汲」の山号から一字ずつを取り「自主山厳屋寺」から「那谷寺」へと改名した[4][5]

中世になると南北朝時代には新田義貞の攻撃を受け、その後も一向一揆とともに浄土真宗に改める者が増えたため衰退した[3]

近世に入って加賀藩藩主前田利常が伽藍を再建[2][3]。この時の大工は気多大社拝殿を建てたのと同じ山上善右衛門である。

前���利常は江沼郡の大半を支藩大聖寺藩に分置したが、この那谷寺がある那谷村付近は自身の隠居領としたため、その死後も加賀藩領となった(後に領地交換で大聖寺藩領となる)。

元禄2年(新暦1689年奥の細道松尾芭蕉は弟子の河合曾良山中温泉で別れ、数日前滞在した小松へ戻る道中参詣し、奇岩霊石がそそりたつ遊仙境の岩肌を臨み句を詠んでいる。

  • 石山の 石より白し 秋の風 芭蕉 (境内には句碑もある。)

文化財

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重要文化財(国指定)
  • 本堂(大悲閣) 3棟[6] - 岩窟内に造られた本殿、その手前の唐門、拝殿の3棟からなる。慶長2年(1597年)建立。
  • 書院及び庫裏 1棟[7] - 慶安2年(1649年)頃建立。
  • 三重塔[8] - 寛永19年(1642年)建立。
  • 護摩堂[9] - 慶安2年(1649年)建立。
  • 鐘楼[10] - 慶安2年(1649年)建立。
名勝(国指定)
登録有形文化財(国登録)
  • 普門閣[12] - 弘化4年(1847年)ごろ建てられた春木家住宅主屋を昭和40年(1965年)に移築し宝物館、休息所などで使用。

アクセス

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以前は、粟津温泉周辺を周遊する「粟津温泉観光周遊BUS」が土休日に運行されていたが、平成31年3月に廃止された。

拝観について

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  • 時間 : 9:15-16:00
  • 拝観料 : 大人1000円、小学生300円。重文書院及び庭園拝観は別途200円

関連項目

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脚注

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  1. ^ 那谷寺開創1300年大祭 | 那谷寺”. www.natadera.com. 2022年11月18日閲覧。
  2. ^ a b 那谷寺”. 小松市. 2023年9月24日閲覧。
  3. ^ a b c 第五章 北陸・岐阜地方の塔”. 建築研究開発コンソーシアム. 2023年9月24日閲覧。
  4. ^ 泰澄 前田利常 歴史 - 那谷寺を知る - 那谷寺”. www.natadera.com. 2022年11月18日閲覧。
  5. ^ 法師の歴史 - 歴代善五郎・心おぼえ”. 旅館『法師』ウェブサイト. 2007年12月29日時点のオリジナルよりアーカイブ。2023年3月28日閲覧。
  6. ^ 那谷寺本堂 拝殿 - 文化遺産オンライン文化庁
  7. ^ 那谷寺書院及び庫裏 - 文化遺産オンライン文化庁
  8. ^ 那谷寺三重塔 - 文化遺産オンライン文化庁
  9. ^ 那谷寺護摩堂 - 文化遺産オンライン文化庁
  10. ^ 那谷寺鐘楼 - 文化遺産オンライン文化庁
  11. ^ 那谷寺庫裡庭園 - 文化遺産オンライン文化庁
  12. ^ 那谷寺普門閣 - 文化遺産オンライン文化庁

外部リンク

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  • 那谷寺
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